A lot of world~全て遠き理想郷~   作:紅 幽鹿

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無印編
第6話~動き出す物語~


 私は夢を見る。

 この場面が夢と分かる理由は、もうすでに私が過去に体験したことだからだ……。

 私の周りには……死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体、死体……。

 この死体は全部私の大切な人達だ……。

 大切な人達の死……認めない……認めたくない……認めてなるものか!!

 なぜ?どうして?どうして、私が愛する人達は消えてしまう?

 ……許さない、許せない、許したくない、許してなるものか、私から大切な人を奪う『神』を『世界』は絶対に許せない……。

 大切なものが奪われるのなら、全てを凍らしてやる……。もう、奪わせない。

「流出(アツィルト)――」

   Atziluth――  

 次の瞬間、私は『座』に『流出』し、『第七天』は死んだ。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

夢の場面は変わり、辺りは暗い森になる。

暗い森の中、少年は『何か』を探る。

少年は既に手負いの状態で、『何か』がそんな少年の目の前に現れる。

少年は赤い宝玉を懐から取り出すと、周りには明緑色の魔法陣が広がる。

 それを見た『何か』は、草むらを掻き分けて近づいていく。

「絶えなる息 光となれ! 許されずものを 封印の輪に!」

 少年は呪文を唱え、『何か』は少年に飛び掛る。

「ジュエルシード! 封印!」

少年の手から極光が広がり、『何か』を光に包み込む。

「グボァァァッ!!!」

しかし、『何か』は少年の攻撃を間一髪躱して逃げ、その姿を消していった。

「逃がし……ちゃった……追いかけ……なく……ちゃ」

少年は膝をつき、そのまま倒れこむ。

「(誰か! 僕の声を聞いて! 力を貸して!! 魔法の……力を!!)」

 こうして、夢は終わった。

 

~sideout~

 

~side???~

 

 初めまして、私は『博麗(はくれい)霊夢(れいむ)』よ。

 私は『普通』の小学生三年生……と、言うのは嘘。

 私は……私の知り合いもだけれど……俗に言う『前世』の記憶と言う物を持っている。

 ちなみに、私の死因は『自然死』……100歳あたりまで生きて、最後は『最愛の人』と『最愛の子供達』に看取られたわ……その時、『彼』の言った言葉、分かる?彼ったら、「霊夢、僕はキミを愛している」って、言ってくれたのよ!キャァァァァァ!!!!嬉しい!!!!!

 ……失礼、取り乱したわ。

 ちなみに、私の通っている学校は『私立』……お金がかかる学校だけど、私の『母親』が出してくれていて、『博麗神社』もお賽銭がいっぱいになっている。

 と、こんなのことを私が考えていると……。

「「おはよう!霊夢ちゃん」」

「おはようだぜ!霊夢」

「「おはよう、霊夢」」

「おはようございます。霊夢さん」

「おはよう。なのは、すずか、アリサ、『魔理沙』、『咲夜』、『妖夢』」

 私の友人の高町なのは、月村すずか、アリサ・バニングス……そして、私と同じ『前世』の記憶を持つ、『霧雨(きりさめ)魔理沙(まりさ)』、『十六夜(いざよい)咲夜(さくや)』、『魂魄(こんぱく)妖夢(ようむ)』が教室に入ってきて、挨拶してきたので、私も挨拶をする。

 そして、担任の先生が教室に入ってきたので、なのは達は自分達の席に座る。

「今日から、このクラスに新しい人が一人増えます、みんな仲良くしてあげてくださいね。」

と、先生が言うと、周りの生徒達が「男女どっち」、と聞く。

「男の子です。……では、転校生君入ってきてください。」

先生の合図と共に転校生が教室に入り、転校生の姿を見てクラス全体が驚きによって静かになる。

ちなみに、私も転校生の『姿』をみて驚いている。

転校生は、この学校の指定服を普通なら『半袖半ズボン』の所を『長袖長ズボン』にしており、首に包帯を巻き、顔には狐のお面を付けている。

転校生は一礼してから、自己紹介を始める。

「はじめまして、八雲幸夜です。私は家庭の都合で隣町の『川神市』から引っ越してきました。これから皆さんと仲良くしていけたらいいと思っています。それと、この格好は持病の対策ですので、あまり気にしないで下さい。どうぞよろしくお願いします」

もう一度、一礼をして自己紹介が終わり、拍手が終わると担任の先生が……。

「じゃあ、八雲君は……博麗さんの横が空いてるわね、そこに座ってください。」

「……はい」

転校生が席に座ると同時に、チャイムが鳴り、朝のHRが終わる……転校生の名前が『八雲幸夜』って……もしかして?!

 

~sideout~

 

~side幸夜~

 

私の自己紹介が終わり、先生が教室から出るとクラス全員が私の周りに集まった。

「趣味とか好きなものは?」

「趣味は散歩、好きなものは人形です」

「得意教科は何?」

「社会と家庭科と音楽です」

……これが噂に聞く、転校生に対する質問攻撃か……。

まあ、質問ぐらいで疲れないが……。

「「「「「「「………」」」」」」」

七つの視線が私に集中しており、そっちの視線の方で精神が疲れていく……。

特に魔理沙、咲夜、妖夢……そして、霊夢の視線が強い……。

彼女達は私が前世……『博麗幸夜』かどうかを考えているのだろうが……。

くだらない。……私も彼女達に自分が『博麗幸夜』と言いたい……霊夢に今も『愛している』と伝えたい……だが、私は穢れてるんだ……たくさんの血で……それに、霊夢の気持ちも『前世』と同じでないかもしれない……だから、私の今の考えは……くだらない。

「ちょっと!あんた達、幸夜に質問があるなら順番に言いなさい!幸夜が疲れちゃうでしょ!!」

 私が考え事をしている様子が、バニングスには疲れているように見えたのだろう……バニングスの一言で、みんなが列になりはじめ、質問攻めが開始される。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

時間は過ぎ、今は放課後……

なのは達は塾に向かい、私は家に向かっていた……

ちなみに、私はなのは達と仲良くなった……まあ、霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢の視線で精神が一気に削られていったが……。

それと、いつかなのはの家族が経営している『翠屋』に行くことになった。

理由は、あの時のお礼をしたいらしい……最初は断ったのだが、なのはが「幸夜君のお父さんとお母さんが、行かないと『犬猫百科事典』と『動物秘蔵写真』を燃やすよって言ってたよ」発言で行くことにした……この時、我が家に帰ったら両親に『復讐』することを誓った。

 やはり、父さん伝説を暴露し続けるか……。と、考えていると……。

【幸夜、魔力反応です!】

「(……ああ、私も感じた)」

 私は魔力を感じた場所に急いで向かった。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

謎の魔力反応を感じた場所に私は向かったが……。

[幸夜?]

「……何も言うな」

「じゃがお前さん……これは……」

 私達は目の前にいる存在に言葉を失っていた……ちなみに、エターナルはデバイスとして喋っている。

 私達の目の前には体長五メートルのネズミがいた……。

 この世界に来て初めて見たぞ……。『プライミッツ』のお土産に持ち帰るか?ハァ~、とりあえず……。

「ムルムル」

「了解じゃ!」

 私がムルムルの名前を呼ぶとムルムルは大きく頷き、ムルムルの手に一冊の『本』が出現し、私はそれを受け取る。

「……我が世界とこの世界を拒絶したまえ」

 私が本を開き、『起動呪文(キーワード)』を言うとこの世界からこの場所が『隔離』される。

 私の使った本は、ムルムルが『管理』し、私が所持している魔導書の一冊『絶界(ぜっかい)の魔導書』……この魔導書の効果は、魔導書を発動させている半径5メートルの場所を『世界』から『隔離』する……そして、この隔離内で物が壊れても、魔導書を解除すれば『世界』の『修正力』によって、元の姿に戻る。

「エターナル、セットアップ」

[セットアップ]

 次の瞬間、私は光に包まれ、私の姿は黒色のドレスの上に暗い紫色の鎧と言う鎧ドレスの姿に変わり、両手には青色宝石が付いた指輪から銀色で蒼い線が入っている二丁拳銃……『モード・ゲヴェーア』に姿を変えたエターナルを持っている。

[幸夜……来ます!]

「ゴォォォォォ!!!!!!」

「フッ」

 巨大ネズミが雄叫びを上げながら此方に突っ込み、エターナルの合図で私は上に大きく跳躍する。

「まずは、あの機動力を無くすか……」

 私は二丁拳銃の銃口を巨大ネズミの足に向ける。

「shoot(シュート)!」

[アイス・ツァプフェン]

「ハッ!」

 二丁拳銃の引き金を引くと、銃口から血色(ちいろ)をした氷柱の形をした魔力弾が発射され、魔力弾は巨大ネズミの両足を貫き、巨大ネズミの足を凍らされ、そのまま上空から地上に落下する時に巨大ネズミに踵落としを喰らわし、着地する。

「ゴォォォォォォ!!!!!!!」

 巨大ネズミは、魔力弾と踵落としが効いたのか雄叫びを上げる。

「エターナル……モード・ツヴァイ」

[モード・ツヴァイ]

 カシュン、とエターナルから一つ空薬莢が排出されると、エターナル形が二丁拳銃からそれぞれ黒色と白色の刀身が細く、両方の柄に鎖を繋げた双剣……『モード・ツヴァイ』になる。

「エターナル……カードリッジロード」

[カードリッジロード]

カシュン、カシュン、と今度はエターナルから二つの空薬莢が排出され、双剣の刀身が血色に光る。

「我が敵に血色をした、死の吹雪を……」

[トイフェル・シュネー・トライベン]

 私が双剣を振うと、双剣から血色の二つの斬撃が放たれたと同時に巨大ネズミの周りに吹雪が起こり、その吹雪で巨大ネズミが徐々に凍り始め、凍った巨大ネズミに斬撃が直撃すると、巨大ネズミは木っ端微塵に砕け散った。

 ちなみにこの魔法は、魔法生物などに使った場合、巨大ネズミのように砕け散るが、使用相手が人の場合砕けない……くだらない。

「お前さんや、あれは何じゃ?」

「何だ?」

 私はムルムルが指を刺した方向……巨大ネズミが砕け散った場所には青色の宝石があった。

「何だ、この宝石は?」

[わかりません……ですが、一応封印をした後に私の中に保管しておきましょう]

「ああ……」

 私はエターナルの案に賛成し、懐から封印用の札を取り出し、宝石に貼ってからエターナルの中に入れる。

……とりあえず、家に帰ってから調べるか。

 

~sideout~

 

~side霊夢~

 

 今は夜……私は魔理沙と咲夜と妖夢に買い出しを手伝ってもらっていた。

「手伝ってもらって、悪いわね本当に」

「別に気にすることないぜ」

「ええ、そうね。私もついでに買い物できたし」

「そうですね……」

 と、私達は話しながら曲がり角を曲がった瞬間……黒い毛むくじゃらの物体と、それと戦うテレビでよくやるような魔法少女の姿をしたなのはと、今日、動物病院に預けたフェレットだった……。

 ……え、何で?

 ふと、魔理沙たちの顔を見ると魔理沙たちも驚いているらしい……。

「リリカル・マジカル!」

なのはが杖を持ち、呪文のような物を言おうとした瞬間……。

「きゃぁぁぁッ!」

なのはは、黒い毛むくじゃらの物体によって、塀にたたき付けられていた……。

黒い毛むくじゃらの物体は触手の先端を槍のような形にする。なのはに伸ばそうとする。

ッ!ヤバい!!

と、思った瞬間、なのはがいた場所に槍が貫通する……が

「やれやれ、なのはは一体何をしているのかしら?」

「え?!」

槍が貫通した場所にはなのははおらず、驚愕の表情をするなのはの隣には咲夜が近くに立っていた……。

いつ見ても、咲夜の『時間を操る程度の能力』は便利よね。幸夜も言ってたわね。「咲夜の能力は便利で良いな~」って、こんなこと考えてる場合じゃなかった。

「夢符≪夢想封印 集≫」

私は一枚の札……『スペルカード』を取り出して、黒い毛むくじゃらの物体に向けて発動すると、複数の光弾が黒い毛むくじゃらの物体に向かって放たれ、直撃する。

「魔符≪ミルキーウェイ≫」

魔理沙もスペルカードを取り出し発動すると、無数の星屑が黒い毛むくじゃらの物体に直撃する。

「奇術≪ミスディレクション≫」

 咲夜も私達と同じ様にスペルカードを発動し、私と魔理沙の攻撃でボロボロになった黒い毛むくじゃらの物体に無数のナイフを放つ。

「人符≪現世斬≫」

 最後は妖夢がスペルカードを発動し、何処からか取り出した刀で黒い毛むくじゃらの物体を切り裂く。

「……な、なのは今だよ!!」

「え……あ、うん!リリカル・マジカル!」

「封印すべきは忌まわしき器。ジュエルシード!」

「ジュエルシードを封印」

[シーリングモード。セットアップ]

 なのはの持つ杖の様な物の姿が変わり、ピンク色のリボンの様なもので黒い毛むくじゃらの物体を拘束する。

[スタンドバイレディ]

「リリカルマジカル ジュエルシード、シリアル21 封印!」

 次の瞬間、黒い毛むくじゃらの物体は青い宝石き変わった……さて、とりあえず

「なのは、あれと、その姿と喋るフェレットもどきについて説明しなさい」

「「あ、あははははは」」

 静かな辺りになのはとフェレットもどきの重なった声とパトカーのサイレンの音が響いた。

 

~sideout~

 

~side幸夜~

 

 巨大ネズミを倒し謎の宝石を封印した後、私は家に帰っていた。

「ただいま、藍さん」

「お帰りなさい、幸夜様。幸夜様のお部屋に前の学校の友人からの手紙を机の上に置いておきました」

「ありがとう……」

 私は藍さんにお礼を言った後、謎の宝石を調べる為に自室の方に向かった……。

 

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