雨恋   作:プロッター

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 夜の大洗女子学園艦の外周道路を、1台の自動車が駆け抜ける。エンジン音が低く心地よく辺りに響き、白い車体に街灯の光が反射して流れていく。

 それは、レオポンチームがレストアしたソアラ。少し開けている助手席の窓から潮の匂いが混じる夜の冷たい空気が流れ込み、車内は程よく涼しかった。

 

「ここを走るのも最後かぁ」

 

 外の景色をを眺めながら、助手席に座るナカジマが呟く。

 

「しんみりするな、飛ばすぞ!」

「走り収めだな~」

 

 後ろからホシノが発破をかける。スズキも思うところがあるのか、外を見ながら少しばかり寂しそうに言葉を洩らす。

 

「最後に思いっきりドリフトしてやる~!」

「思う存分やんな!」

 

 ハンドルを握るツチヤが意気込む。本当に今日で『最後』なのだ。せっかくの機会だし、最後ぐらいはツチヤのやりたいようにやらせる。

 ナカジマがゴーサインを出すと、ツチヤはにっと笑いながらシフトレバーを動かして、カーブに差し掛かると派手なドリフトをかました。

夜のジョギングをしていたらしき通行人が何事かと振り向くが、既にソアラは夜の町へと消えてしまっていた。

 

 

 外周道路を2週ほどして、最後に学校のガレージに戻る。

 

「いやー、良かったね・・・」

 

 満足げに笑いながら降りるツチヤは、付き合いがそれなりに長い他の3人からすれば、少し無理をしているように見えた。

 そして、そんなことをする理由も分かっている。

 

「それじゃ、最後の整備、始めよっか」

 

 ナカジマが仕切ると、全員が頷く。

 全員が工具箱を取り出して、運転の後は欠かさない車の整備に取り掛かる。

 しかし、黙々と点検をする4人の雰囲気は、ソアラの中とは少し違って、微妙に落ち着かない感じがした。

 

「・・・・・・明日で終わりだね~」

 

 タイヤの空気圧を確かめ、空気を入れながらツチヤが呟く。

 独り言のつもりだったのだろうが、それは拾わないと、とナカジマは感じ取った。

 

「やっぱり寂しい?私たちがいなくなると」

「当たり前だよ。ずっと一緒にやってきたんだし」

 

 寂しいに決まってる。ナカジマの質問は愚問だった。

 

 明日はいよいよ、卒業式。

 レオポンチーム・・・自動車部は、ツチヤ以外の全員が3年生。だからナカジマ、スズキ、ホシノの3人は、明日で大洗女子学園を卒業するのだ。

 そして残るのは、ツチヤだけ。

 

 

「そんな寂しそうにしないでよ。入部希望の子だっているんだし」

「そうだけどさ・・・」

 

 戦車道の活動を通して、レオポンチーム・・・自動車部に興味を示す生徒も多い。ホシノの言う通り、入部希望の生徒は少なからずいた。ポルシェティーガーに乗るかどうかは分からないが、それでも仲間が増えることに変わりない。

 

「でも、やっぱりナカジマやホシノ、スズキと一緒だった時間は長かったから・・・」

 

 だが、ツチヤはナカジマたちと実に2年もの間一緒に活動したのだ。寂しくないはずはない。全員とタメ口で話せるぐらいには打ち解けていて、仲が良かったのだからなおさら。

 

「また会いに来るからさ。頑張って後輩育てよう?」

「・・・うん」

 

 スズキが慰めるように肩を優しく叩くと、ツチヤはまだ寂しそうではあれど首を縦に振った。

 だが、その言葉でナカジマは思い出してしまう。

 

「・・・『また会いに来る』か」

 

 ナカジマが今、何を思っているのかが他の3人にはすぐに分かった。

 

「村主・・・結局一度も来なかったな」

 

 ホシノが残念そうにスパナを手で弄びながらぼやく。

 今ここにいない人物。夏休みの間だけ、戦車の整備の実習性として大洗に来ていた村主。

 そして、ナカジマにとっての恋人。

 

 ―――ナカジマも、待っていてほしい。また大洗に来る時まで。

 

 別れ際にそう言って、メールでも『必ず、会いに行くよ』と送ってくれた。

けれどあの日以来、村主は一度も顔を見せてはいない。

 だが、来れないのも仕方ないことは、みんな分かっていた。

 

「受験のあれこれとか、学園艦の位置とかもあるし、仕方ないじゃん」

 

 スズキの言う通りで、夏休み明けから3年生の村主とナカジマたちは、受験シーズンに差し掛かったのだ。

 レオポンチームで親しかったから、ナカジマだけでなくスズキたち3人も村主と連絡を取っていた。連絡と言っても堅苦しいものではない。単に大洗の近況報告をしたり、冬季無限軌道杯の話をしたり、話題には事欠かなかった。『桃が留年しそう』と話題を出した時に、村主が電話越しに腰を抜かしたのはいい思い出だ。

 だが、『たまには大洗に来てみる?』と訊くと、村主は大層残念そうにそれを断った。受験シーズン間際ということに加えて、それぞれの暮らす学園艦の距離が離れているから、思うようにはいかない。

 村主の事情は、同じ学生であり、学園艦で暮らす4人ともが分かっている。だが、理屈では理解できても、割り切ることはできない。

 結局、あの8月の出来事から半年以上が過ぎるも会うことは叶わず、とうとう卒業まで来てしまった。

 

「・・・・・・」

 

 ナカジマのレンチを握る手が止まる。

 今もまだ、こうして会いたいと焦がれているのに、現実は上手くいかない。

 毎日のように電話をして、メールを交わして、関係が消えないよう繋ぎ止めることしかできなかった。

 村主のことを一目見たい、会いたいと切に願い、そして村主のことが好きだと想うその気持ちは、一度だって褪せたことが無い。

 鮮やかなその恋心の反動が、胸が掻き毟られるような辛さだ。

 今生の別れではないはずなのに、なぜかもう二度と会えないのではと、錯覚してしまう。

 

「大丈夫だよ、ナカジマ」

 

 そんなナカジマの心中を察したスズキが、意識をはっきりさせるように肩を叩く。

 

「・・・ちゃんと約束したんでしょ?会いに来るって」

「・・・うん」

「なら大丈夫だって。村主は約束をほったらかすような奴じゃない。でしょ?」

 

 大洗が廃校の危機に瀕した時、村主は世話になった人たちと大洗という地に、簡単に背を向けはしなかった。そんな村主が約束を破るとは考えにくい。いや、考えたくない。

 『その通り』と言いながら、ホシノも歩み寄ってくる。

 

「もし本当に忘れてたりしたら、このスパナで思いっきり叩いてやるからさ」

 

 ホシノがスパナで手を叩きながら不敵に笑う。

 2人の精一杯の励ましに、落ち込んでいたナカジマは笑みを作って振り返る。

 

「ありがとうね、2人とも」

 

 そこで、ツチヤが『さて』と空気を変えるように声を出す。

 

「すぐに点検を済ませよう?明日は3人にとっての晴れ舞台だし、早めに休まないとね」

 

 幾分か寂しさから脱したのか、いつものようにニコニコ笑うツチヤ。

 ツチヤも、寂しいのはナカジマたちも同じだと分かっていた。

3年という短くない間、みんなと一緒に過ごしていた大洗から離れるのだから。寂しくないはずはない。ツチヤも駄々をこねているわけではないが、ツチヤ1人が引き留めるように寂しがるのは今ではないだろう。

 自分を奮い立たせるように明るく言うと、ナカジマたちも頷いて、ソアラの最後の整備に集中した。

 

 

 整備はものの1時間程度で終わるが、その後で4人は、戦車が停まっているガレージに入る。全ての戦車は既に整備を終えていて、特別にグリースも注してある。

 この戦車を見るのも、今日で終わりだろう。

 

「改めて見ると、みんなカッコイイね・・・」

「うん、何かこう・・・来るものがあるね」

 

 最初はろくな保管もされてもいなかった戦車を、ナカジマたちの手で直して動けるようにした。

 そしてその戦車と、それに乗る大洗の仲間は華々しい活躍を見せて、ついには全国優勝、さらには勝ち目無しと思っていた大学選抜との試合にも勝利して見せた。

 

「レオポンも、今日まで頑張ったな」

 

 ホシノが正面にいるポルシェティーガー―――レオポンを見上げながら、静かに笑う。

 飛びぬけて癖のあるこの戦車を、ナカジマたちは乗りこなした。試合では必ずと言っていいほど要の役目を負ったこの戦車は、ナカジマたちにとっての仲間・相棒だ。

 

「元気でね、レオポン」

 

 スズキが本当に寂しそうにそう呟くと、踵を返してガレージを出る。ホシノとツチヤもそれに続き、最後にナカジマが電気を消そうとして。

 

「・・・・・・みんな、ばいばい」

 

 並ぶ戦車に向かってそう告げると、電気を消して、ドアを閉めた。

 

 

 部屋に戻ったナカジマは、ベッドの上で明かりの消えた天井を見上げる。

 卒業に伴い寮の部屋も引き払うため、中は既に整理されている。残っているのはオプションとして元々あった家具と、最低限の衣類だけだ。元々シンプルなデザインで、自動車部の活動で徹夜が多くても、3年もの間暮らしていたこの部屋には愛着がある。

 壁際には、大洗の制服がハンガーに架けられている。明日の卒業式用に、赤い花も胸元に添えられてあった。

 

「・・・・・・はぁ」

 

 息が洩れる。

 学園艦で暮らしていた記憶に加えて、あの夏の日に学園艦が奪われてしまったこと。そしてそれを取り戻した時の喜びは、昨日のことのように思い出すことができる。

 そんな中で後悔があるとするならば、やはり村主とのことだった。

 あの時、学園艦が一時的とはいえ廃校にならなければ、村主と恋人同士で過ごす時間がもう少し作れたのかもしれない。結局恋人らしいことができたのは、フェリーで告白を受けてから村主が大洗を去るまでの間だけ。半日にも満たないその時間は、あまりにも短すぎた。

 会いたいと焦がれ、胸が締め付けられる。そんな中で待ち続けて、気付けば卒業だ。

 

「・・・会いたいよ」

 

 気持ちが言葉に乗って口から洩れる。

 その声は、暗い部屋に溶けて消えてしまった。

 

 

 明けて卒業式当日、天気は朝から雨だった。

 しとしとと降る雨で、耳障りな感じはしない。雨が好きな人にはともかく、嫌いな人にとっては雨はどんなものでも嫌なのだろうが。

 雨が好きなナカジマはと言えば、本音を言わせてもらえば、今日ぐらいは晴れてほしかった。今日のような、みんなにとって特別な日に降る雨は少し残念だ。

とはいえ、予報ではこの雨も昼過ぎ頃には止むらしい。卒業式の間だけ降るとは、間が悪い。

 

「―――この学校で皆さんは、誰もが全くの同じではない思い出を作り上げたことでしょう」

 

 今は卒業式の、学園長の式辞の最中だ。

 壇上で弁舌をふるう初老の女性を見ながらナカジマは、そういえば学園長は1回も勝てなかったなぁと思い出す。

 

「ですが、それぞれが違う思い出を作ったことを恥じることはありません。それで良いのです」

 

 柔和な笑みを浮かべる学園長。

 

「人は誰もが、それぞれの人生という『道』を歩む権利を持っていて、誰かに合わせる必要なんてありませんから」

 

 同じではない思い出、と聞いてナカジマが思い出すのは、やはり村主とのあれこれだ。

 村主との『深い』思い出は、恐らく大洗の中でもナカジマだけのものだろう。

 

「あなたたちはこれから、大洗から旅立ち、それぞれの『道』を歩むことになります」

 

 学園長が、おもむろに演壇に手をつく。

 

「もし、その道を歩く中で迷ったり、立ち止まったり、振り返ることもあるでしょう」

 

 生き方に迷いが生じたり、挫折したり、自分の昔を思い出すのは、人生にとってつきものだ。これは、誰にでも当てはまることだろう。

 

「もしその中で、この大洗のことを思い出してくれるのであれば、これほど嬉しいことはありません」

 

 柔和な笑みの中に、一点の悲しさが混じっているような声。

 

「なぜならば、大洗があなたたちの長い『道』にとって、思い出してもらえるほど重要な場所になれたということですから」

 

 少しだけ目を閉じる学園長。自分の素直な感情を堪えているようだ。

 

「私も・・・いえ、私たち教員もこの大洗という場所が好きですから。そこが皆さんにとって大切な場所であるならば、それは本望です」

 

「皆さん、この大洗という場所に来てくれて、本当にありがとう」

 

「そして、皆さんがこれから歩んでいく『道』が素晴らしきものとなるよう、心から応援します」

 

 学園長が締めて、頭を下げると、体育館にいる全員が拍手を贈る。

 その中でナカジマは、学園長の言葉を噛みしめていた。

 大洗が以前廃校になりかけた時、生徒たちは悲しんでいたが、教員である学園長たちも当然悲しかったり、悔しかっただろう。学園長の言葉から、大洗に愛着があったことは窺える。

 だからこそ、学園長の言葉を聞いて、自分たちがこの大洗を取り戻せたことを改めて嬉しく、誇らしく思う。

 改めて、ナカジマは大きな拍手を学園長に贈った。

 

 

 

「柚子ぢゃぁぁぁん・・・・・」

「桃ちゃん泣きすぎ・・・」

 

 卒業式は滞りなく終わり、クラスごとの記念撮影も終わる。これでめでたく、3年生は大洗女子学園を卒業した。

 他の生徒はともかく、十人十色な『元』戦車道メンバーは、やはり過ごし方もそれぞれだった。

 桃は号泣して柚子にしがみついていて、顔は涙でぐしゃぐしゃ。そんな桃を宥める柚子も泣いていて、近くでは杏が静かに笑ってその様子を眺めている。けれど、その手にあるのはいつもの干し芋ではなく、卒業証書が入った筒だ。

 ぴよたんも、今日だけはいつもの改造制服ではなく普通のものを着ていて、ねこにゃー、ももがーと手を繋いでいる。

 そど子は目に少しだけ涙を浮かばせながらも、ゴモヨとパゾ美に自らの風紀委員の腕章を差し出している。

 3年生がいない他の戦車道チームのみんなも、卒業する仲間と色々と話をしている。ウサギチームはほぼ全員が貰い涙を流していた。

 

「みんなぁ・・・」

「よーしよし・・・大丈夫だよ~」

 

 そしてナカジマは、泣きじゃくるツチヤを抱き留めている。たまについ言ってしまう赤ちゃん言葉も持ち出してあやすが、一向にツチヤは泣き止まない。

 ナカジマだって、寂しさのあまり目が赤くなってしまっている。分かっていたが、やはり一緒にやってきた仲間と別れるのは悲しかった。傍にいるホシノとスズキだって、涙ぐんでいる。

 夏休みに大洗が廃校になりかけた時も泣いてしまったが、あの時とはまた違う涙だ。

 

「ほらほら、もう泣かないの」

「だってさ、だってさぁ・・・」

 

 やっと顔を離したツチヤだが、案の定涙で濡れている。

 そんなツチヤの頭を優しく撫でると、またしても感極まって泣き出してしまった。どうすればいいんだろう、とナカジマも苦笑する。

 

「今日は好きなだけドリンクバー付き合ってやるから」

「だから行こ?最後に思い出作ろう?ツチヤのドリンク、飲んでみたいし」

「うん・・・・・・」

 

 ホシノとスズキで慰めると、ようやくツチヤも顔を上げた。今日ぐらいは、ツチヤの特性ドリンクにも付き合うとしよう。

 

「卒業、しちゃったねぇ」

「長いようで短かったような」

 

 体育館を出て、校門まで歩く間に学校の中を見渡す。そこかしこで生徒同士が写真を撮ったり、涙を流して抱擁を交わしたりと、誰もが級友、仲間、そして大洗という場所との別れを惜しんでいる。

 

「お、晴れたね」

 

 窓の外を見ると、雨は止んでいた。朝とは打って変わって青空が広がっていて、雲一つない爽やかな空が広がっている。

 

「こんな日は、やっぱりこれぐらいの天気じゃないとね」

「雨好きなんじゃないの?」

「いやぁ、雨は好きだけどさ。今日ぐらいは晴れてほしかったんだよ」

 

 時折、教室や図書室などを覗きつつ昇降口へ向かう。そして傘を回収し、校門へ向かって歩き出すが、晴れているので傘は少し邪魔になってしまった。とは言え、もう置き傘もできないので持ち帰るほかない。

 これで大洗とお別れ、と思うとナカジマも思うところはやはりある。胸の中には大洗で積み重ねてきた思い出が募っているし、何よりもただ1つの『後悔』がある。その後悔の正体は、言わずもがなだ。

 のしかかる多くの思いを胸に秘めたまま校門の方を見ると、ナカジマはあるものを目にした。

 

「・・・・・・あ」

 

 校門の前では、卒業生が保護者や後輩などと別れの挨拶を交わしていて、それなりに人が多い。

 そんな中に、水色の折り畳み傘を携えている自分と同年代らしき少年の姿を見た。彼は、あんこうチームの面々と話をしている。

 

「・・・・・・」

 

 何かを言うよりも早く、ナカジマは駆け出していた。

 傍にいたホシノたちも『彼』に気付いたのか、止めようとはしなかった。

 ナカジマは、手に持っている傘と、卒業証書が入ったケースを落とさないように、校門に向けて走る。『彼』もまたナカジマに気付いたのか、こちらを向いたまま笑っている。

 それでナカジマの中の期待は確信に変わって、感情が抑えきれなくなって。

 

 

「村主!」

 

 

 待っていた人・・・村主の胸に飛び込むと、優しく抱き留めてくれた。

 しばらくの間、お互いに何も言わずそのままだったが、村主が先に口を開く。

 

「・・・悪い、遅くなった」

「ホント・・・遅いよ・・・・・・もう」

 

 意地悪く笑うナカジマだが、今になって堪え切れなくなった。

 ナカジマは、胸に顔を埋めるようにくっつく。村主はナカジマの背中をさすり、無理に泣き止ませようとはしない。

 

「でも・・・・・・来てくれて嬉しい」

「約束したからな・・・」

 

 村主は、あの時の約束をちゃんと覚えてくれていた。

 やむにやまれぬ事情があって遅くなったが、それを忘れずに今日来てくれたことだけで、ナカジマは十分だ。

 

「・・・遅かったね、村主」

「ああ・・・ちょっと立て込んでな」

 

 あとからやってきたホシノたちが、村主を見て笑う。いつの間にかあんこうチームは、その場から離れて静かに5人の様子の見守りに入る。

 ホシノたちも、今日村主が来ることは知らなかったので良いサプライズだ。ナカジマほど親密な仲ではないが、それでも一時レオポンチームの仲間として一緒にいたのだ。だから彼女たちも、嬉しい。

 

「寂しかったんだよな・・・ナカジマ」

「・・・うん」

「・・・・・・ごめんな」

 

 電話やメールで時折漏れ出ていたナカジマの本音を、村主は感じ取っていた。それを訊くと、ナカジマは顔を上げずに、顔を埋めたまま答える。

 そんなナカジマの頭を優しく撫でる。

 

「・・・私もさっきナカジマみたいな感じだった?」

「大方ね」

「・・・こう、第三者目線で見るとなんか恥ずかしいね」

 

 そんな2人の様子を眺めて、ツチヤが先ほどの自分と既視感を覚えたのか、頬を掻く。

 だが、ツチヤたちの冗談も村主とナカジマは笑って聞き流し、後ろめたく思わない。今はただ、再会の嬉しさに身を委ねていたい。

 改めて今日、今、晴れてくれてよかったと、ナカジマは素直に思った。

 

 

 スズキたちから『2人で話してきたらどう?』と提案されて、村主とナカジマは公園を訪れていた。学園艦側部にあるそこは、初めて2人が出会った場所であり、デートの待ち合わせをした場所でもある。何かと思い入れが深い。

 東屋のベンチに並んで座る。柵の向こうに広がる景色は、以前と変わらない大洗の町並みだ。

 

「卒業式、晴れてよかったな」

「朝は雨だったんだけどね」

「俺の時も雨だった」

 

 苦笑する村主。雨男体質は健在らしい。

 先ほどまで泣いていたナカジマの目元は赤いが、どうやら全て吐き出し終えたらしく、表情は明るい。

 

「村主のトコは、いつ卒業式だったの?」

「一昨日。大洗の卒業式の日付はホシノから聞いてたし、せっかくだから驚かせようと思ってな」

「いや・・・確かに驚いたよ」

 

 驚きのあまり、考えるよりも先に足が動いてしまったほどだ。嬉しいサプライズではあったが。

 

「・・・本当、ごめん。会いに行くって言っといて、結局今日まで来られなかった」

「ううん。でも、こうして来てくれて嬉しいよ。そりゃあ、会えなかった時は寂しかったけど・・・」

 

 村主も、会いに行けない状況をもどかしく思い、また会いたいと焦がれていた。

 ナカジマが同じ気持ちだったのは、自分のことをずっと想ってくれていたのだと、村主は分かっていても嬉しく思う。

 そしてナカジマだって、村主が自分に会いたいと切に願っていたことを知って、嬉しくないはずはない。お互いに強く、それぞれが会いたいと惹かれ合っていたのだから。

 

「で、受験で忙しかったって言ってたけど、どうだった?」

「受かった。流石にこれだけ待たせて、受からなかったじゃ合わす顔も無いし」

「あはは、確かに。でも、おめでとう」

 

 ナカジマもだが、受験で忙しくなってしまったからこそ会えなかったのに、おまけに落第しましたでは泣くに泣けない。

 

「ナカジマは?」

「うん、ばっちり。受かったよ」

「それはよかった・・・おめでとう」

 

 連絡を取り合っている間、お互いに受験の結果については話さなかった。もしも、どちらかが落第していたら傷つけてしまいかねないから、極力その話題は避けてきたのだ。それも杞憂に終わったわけだが。

 

「そういえば聞いてなかったんだけど、ナカジマって将来何かなりたいものとかあるのか?」

「そうだねぇ・・・機械いじり系の仕事に就きたいとは思ってる。でも、まだはっきりとは見つかってないかな」

「そうなのか」

 

 少し意外だったが、村主の知っている限りでは戦車の整備やクルマのメンテ、レースまでやっていたので、やりたいことが逆に多いのかもしれない。

 

「村主は戦車の整備士でしょ?」

「ああ、それはもちろん。だけど・・・」

 

 村主の夢は揺るがない。そのはずだが、含みのある言葉を聞いてナカジマも心が揺らぐ。

 もしや、その夢を叶える道が途絶えてしまったというのか。大洗で頑張ってきたというのに。

 

「あ、違う違う。マズいことがあったわけじゃないんだ」

 

 そこで村主は、スマートフォンを取り出して、表示された画面をナカジマに見せる。

 映されていたのは、社会人戦車道のホームページだった。

 

「あのエキシビションマッチの時、戦車道連盟の人と少し話をしたんだ。それでその時、近い内に戦車道チームを発足させる自動車メーカーがあるって話を聞いて」

 

 その企業名を聞いて、ナカジマも『ああ』と頷く。そこは自動車関連の企業でも有名なところだ。

 

「レーシングカーの製作にも噛んでるトコだね」

「ああ。で、俺は・・・学校で自動車関係のことも勉強してたから。武器は1つでも多い方が良いって言われて・・・ここに就こうと思ってる」

 

 あの時の話は、ただの世間話で流すことはできないようなものだった。

 自分なりに考えて、学校の担任にも相談した結果がそれだ。だが、そこへ就く前に、大学を出て、より専門的な知識を学んでいく。

 

「なるほどね・・・」

「後・・・レーシングカーってのも興味があるし」

「え?」

 

 村主はナカジマたちのように、とりわけレースに興味があるという話は聞いていない。かといって、ただ気まぐれに湧いた興味でもなさそうだ。

 

「俺が大洗にいて、ナカジマが学園長とレースした時、俺を乗せただろ?」

「・・・うん」

「あの時からだ。クルマのレースに興味を持ち始めたのは」

 

 あの時は、まだ2人は恋人同士ではなかった。だが、あの日の雨のレースは村主にとって初めての経験であり、自分の中で新しい境地が見えたような日でもある。

 そのレースで見た流転する景色や、超高速で移動するクルマの中の感覚、レースを終えた時の達成感は、決して一時だけの思い出には留まらなかった。

 

「だからさ、そっちに繋がるようなこともやってみたいなって、思ったんだよ」

「へぇ・・・」

「両立できるかどうかは分からないけど、でも目指してみたい」

 

 スマートフォンを仕舞う村主は、ナカジマのことを見る。

 

「やっぱり、大洗に来てよかった。戦車のことだけじゃなくて、クルマにも興味を持つことができたから」

「・・・それは、良かったよ」

「ナカジマのおかげでもあるんだぞ?」

 

 村主がすかさず、ベンチに置かれていたナカジマの手を握る。不意の行動に、ナカジマの肩が震える。

 もう長い間握っていなかった村主の手。ずっと触れたいと願っていたことが突然叶い、ナカジマもゆっくりとその手を握り返す。

 だが、村主の話が終わっていないのも忘れていない。

 

「ナカジマがあの時一緒に乗せてくれたから、新しい道を見つけられたんだ。本当に、ありがとう」

 

 真摯な目でそう言われては、謙遜する言葉も浮かばない。

 そういえば村主は、こういう面もあったなとナカジマは思った。

自分が『すごい』と思ったことは素直にその人に伝え、感謝の気持ちを惜しまずにその人に告げる。そういうところも、ナカジマが村主のことを好きになったところだ。

 

「・・・あっ」

「え?」

「虹だ」

 

 村主があるものに気付いて、空を見上げる。

 つられてナカジマも同じ方向を見ると、空には七色に輝く虹が浮かび上がっていた。午前の少しの間、まとまった雨が降ったからだろうか。

 それにしても、青空に架かる虹とは実に見栄えがあるものだ。今日が卒業式という特別な日であるからこそ、なおさら特別綺麗に見える。

 

「・・・なぁ、ナカジマ」

「?」

 

 虹を見ながら、村主が話す。

 

「俺さ、大洗に来るまでは、戦車に触れることは楽しみだったけど、実習は無難に終わる感じかなって思ってたんだ」

「・・・・・・」

「けど、大洗のみんなと話をしたり、学校が無くなりかけたりで、全然無難じゃなかった。もちろん、みんなと話せたのは嫌じゃなかったし、どれも貴重な経験だったよ」

 

 ナカジマも苦笑する。あんな一大事が『無難』なものか。

 それにさ、と村主はナカジマのことを見る。

 

「・・・・・・ナカジマとも、出会えたし」

 

 飾らないハッキリとした言葉に、顔が熱くなる。村主だけでなく、ナカジマも。

 だが、それで膠着状態に陥ったりはせず、村主は自分からナカジマの傍に寄る。

 

「言えなかったけど、ナカジマに会えない間はずっと辛かった。電話で声を聞いたり、メールで話したりすると、余計に寂しくなって・・・会いたくなってたんだ」

 

 村主の本心に、ナカジマの心が温かくなる。

 焦がれていたのは自分だけではなくて、村主も同じだったのだと、想いがまた通じ合ったような感じがする。

 

「で、実際こうしてナカジマと会って、話をして・・・寂しいって気持ちは無くなった」

「うん・・・・・・それは私も」

「だけどさ」

 

 この時、村主の表情に照れが入ったのをナカジマは見逃さない。

 何に照れているのか、とナカジマは疑問に思ったが、その答えはすぐに村主自らが明かす。

 

「・・・もっと一緒にいたい、ずっと一緒にいたい、とも思った」

「え・・・・・・」

「そんな寂しい思いはもう、二度としたくない。だから・・・って」

 

 今度の村主のその表情には、冗談とか、酔狂とか、そんな邪念が無い。

 本当に、真剣そのものだ。

 ナカジマは、その意味を大きく捉えようとしてしまったが、すぐに笑って平静を装うとする。

 

「それは・・・私だって同じ」

 

 だが、ナカジマもまた同じようなことを想っていたのも事実。

 離れ離れになって、会いたいと願い、実際それが叶った瞬間は確かにそれは嬉しかった。

 けれど、それだけでは満たされず、その先もずっと一緒にいたいと思っている。

 それが『何』を意味するのかは、もうこの気持ちを知ったナカジマには分かっていた。

 

「でもそれってさ・・・まるで・・・・・・」

 

 その『何』を、口に出せば引き返すのは難しくなる、

 だがナカジマは、引き返すつもりなど無かった。

 

「・・・プロポーズみたいじゃない?」

「そうだよ」

 

 おどけるようなナカジマの言葉を、村主は一言で封殺する。

 思わず、息が止まるかのように錯覚した。

 

「ナカジマ」

 

 そして、村主の真剣な声と表情は、崩れない。

 村主は本気だった。

 

「気が早いかもだけど・・・」

 

 それでナカジマは、心の中で全てが()()()()()。安心した。

 村主と同じ気持ちを抱き、同じ考えだったことに、安心したのだ。

 

「俺と―――」

 

 その村主の言葉と、ナカジマの返事は、風に乗って、虹の架かる空へと溶けていく。

 

 

 

 

 

 

「・・・あの日も、虹だったな」

 

 ガレージから見える空には、鮮やかな虹が架かっている。それを見て思い出すのは、あの大洗女子学園艦に戻った日のことだ。

 

「どの日?」

「俺が大洗でプロポーズした日」

「あ、確かにそうだね」

 

 隣にいるナカジマは、あの頃と比べて少しだけ髪が伸びている。

 結婚して姓は変わったけど、プライベートでない今のような場所では、昔の名前で呼び合っている。だからこの場では、ナカジマも俺のことは『村主』と呼んでいる。家でそんな呼び方はしていない。

 

「あんなに虹がくっきり見えた日なんて、他になかったな」

「そうだね。まさに、ああいう日にはふさわしかったのかも」

 

 本当、お互いに想いを伝えあった日には絶好の虹だっただろう。

 

「お疲れ様です」

「お疲れ様~」

 

 後ろから声がかかると、ナカジマが振り返って気軽な挨拶を返す。俺も軽く会釈をした。

 立っていたのは俺たちと同年代ぐらいの女性。紫色のコートに黒のタイトスカートという服装の彼女は、俺たちのチームの戦車乗りだ。他のメンバーも続々とやってきて、どうやらミーティングが終わったらしい。

 

「整備は全部終わってます」

「異常はありませんでした」

 

 2人で報告すると、その女性はニコッと笑った。

 

「お2人が整備した戦車でしたら、安心ですよ。ありがとうございます」

 

 そう言ってⅢ号戦車に乗り込む彼女を見て、俺とナカジマは顔を見合わせて少し笑う。

 俺たちの整備の腕はチーム内でも相当らしく、『乗り心地が良い』という専らの噂だ。

 

「嬉しいね」

「ああ、本当に」

 

 ただ、俺もナカジマも、戦車の整備は仕事というより『好きでやっている』というイメージが強い。仕事だから、自分がしなくちゃならないから、と義務感が溢れてしまうと、どこかしらで『ズレ』が生まれる。

 だけど、俺たちはそれ以前に『戦車が好きだから』『整備が好きだから』という理由で、戦車の整備を担当している。仕事という意識もあるが、やっぱりこの『好き』という気持ちが一番の原動力だ。だから、自然と心に余裕もできて、整備の腕が良くなるのかもしれない。

 まさに、好きこそ物の上手なれ、だ。

 

「それじゃ、見送ろうか」

「うん」

 

 戦車のエンジンが始動し、ガレージの中に低いエンジンの音が響く。この音も慣れてくれば気持ちいいし、俺もナカジマもこの音は好きだった。

 20輌もの多様なドイツ戦車が動き出し、戦場へと向かって走り出す。

 そんな戦車に向かって、俺とナカジマ、そして他の戦車の整備士が手を振り、これから戦う選手たちを励ます。離陸前の飛行機に手を振る地上スタッフのようだが、こうして戦わない整備士たちがこうして応援するのもいつしか定番になっていた。

 

「俺たちも行くか」

 

 最後の戦車・パンターを見送ると、整備士を含めた試合関係者は、関係者用の観戦席に移動する。俺たちも向かおうとするが、ナカジマはまだそこに立ったままだった。

 

「・・・どうした?」

「もうちょっとだけ、虹を見ていたくて」

 

 ナカジマは、空に浮かぶ虹を眺めている。置いていくわけにはいかないし、俺も少し静かに虹を見たくなったので、隣に立って残ることにする。

 するとそこで、ナカジマのポケットのスマートフォンがメールの着信を告げた。

 

「ホシノからだ」

 

 隣から覗いてみると、一般の観戦席で撮ったらしき写真が添付されていた。写っているのは送り主のホシノ、隣に座っている糸目の女性はツチヤだ。彼女たちの膝には、小さな赤ん坊が乗っている。

 

「サインねだられることが多くて困ってるみたいだよ」

「そりゃあな」

 

 有名なレーサーが2人もいたらそうなるのも無理はない。

 そんな人を妻にしてる旦那さんがどれだけ苦労してるかは、想像に難くない。実際、たまに食事を一緒にすることもあるが、その時洩らしていた苦悩は酒の味と一緒に覚えている。

 ただ、旦那としてレースに関するいろいろな知識を知りたいとは言っていた。そんな時、レーシングカーの整備も一時的に担当することもある俺は、主にライダーのコンディションの重要性を教えている。妻を支えたいと願って勉強する真面目な旦那を持って、あの2人は幸せだろうなと思った。

 

「まるで同窓会だね。今日は」

「戦う相手もそうだしな」

 

 今回、俺たち社会人チームと試合を行うのは、あるプロ戦車道チーム。

 そのチームのオーナーは、驚いたことにスズキだった。

 

「力伸ばしてるとは聞いてたけど、ここまでとはな」

「まあ、昔からの夢が叶ったからじゃない?」

 

 まだ学生だった頃、スズキの将来の夢は『プロ戦車道チームのオーナー』と話していた。

 それが叶ったこと自体は嬉しいが、まさか自分たちのチームと戦うことになるとは何とも皮肉なものだ。

 

「次のお休みの日、一緒にご飯にしないかって言ってる」

「いいね。けど、まずは試合が先だな」

「そうだね・・・」

 

 戦場へ向かう戦車の後ろ姿は、大分小さくなっている。

 その姿を見るナカジマは、少しだけ緊張しているようにも見えた。

 

「緊張するね、やっぱり試合の前は」

「ああ、そうだな」

 

 戦車の整備を仕事にしてから結構経つし、大分慣れてきている。しかし、緊張とは切っても切れない関係だ。試合の前になると、どうしてもこれは感じざるを得ない。

 

「でも、心配いらないはずだ」

 

 そんなナカジマの肩を、優しく抱き寄せる。

 

「俺とナカジマで整備したんだから」

 

 その言葉に、ナカジマは俺のことを見上げる。

 目を逸らしたりはしない。自信を持ってそう言えるから。

 

「・・・そうだね」

 

 そう呟いて笑うナカジマ。

 

「じゃあ、そろそろ行くか」

「うん、そうしようか」

 

 そしてナカジマは、俺の手に自分の手を絡ませる。その手の温かさに口元が緩んで、俺たちは虹を背に観戦席へと向かう。

 

 学生の頃に俺は、自分の未来を実現するために大洗を訪れた。その実習の最中で、色々なものを学び、拾い、そして自分の成長の糧としてきた。

 大洗で得たものの中には、俺にとっての一番大切な人も含まれている。俺と同じような未来を目指す人がいてくれたから、今日この日まで挫けないで歩き続けることができた。

 あの時のことは昨日のように思い出せるし、親しい人との間柄も消えていない。それが、観戦席にいるホシノとツチヤ、そして今日戦う相手チームのオーナーのスズキだ。

 それは全て、過去から途切れることなく続いている『道』の示した基点だろう。

 そしてこの道は、この先途絶えさせるつもりは無い。自分がやれるだけのことを、行き着くところまで続けたい。

 自分にとっての大切な人・ナカジマが傍にいる限り、俺はそれができると信じている。

 

 やがて、試合開始の号砲が虹の架かる青空に響いた。

 

 




これにて、ナカジマと村主の物語は完結です。
長い間ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
作者のガルパン恋愛シリーズも6作目となりましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の物語では、まず大前提として、メインであるナカジマと主人公・村主の恋愛を描くことのほかに、
大洗女子学園艦に暮らす人々の大洗に対する思い入れを描いてみました。
大洗を舞台に話を描く、と決めた際、時系列は劇場版前後にしようとすぐに決まりました。
そこで、大洗という場所・そしてそこにいる仲間をみんなはどう思っているのかを描き、廃校になった際の悔しさ、そしてそれを撤回したときの喜びを表現したいと構想を練った次第です。
お付き合いいただき、ありがとうございます。

アッサム編、小梅編でも使った『期間限定の恋愛』というやり方を久々に起用し、
今回はその2人よりもさらに短い期間でした。
上手く表現できたかどうかは自分ではわかりませんが、1人でも面白いと思っていただければ幸いです。

次回作を投稿する時期は、恐らく年明けごろになるかなと思います。
次のヒロインは大学選抜チームの2人目か、BC自由学園、あるいは継続高校かもしれません。楽しみにしていただけると嬉しいです。

最後になりますが、
ここまで読んでくださった方、評価をつけてくださった方、応援してくださった方、またご指摘してくださった方々、本当にありがとうございました。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。

ガルパンはいいぞ。
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