ウタカタノ花   作:薬來ままど

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「何を言う貴様!」

声の主は朱紗丸で、彼女の前には禰豆子、愈史郎、珠世が立っている。珠世は一歩前に進むと凛とした声で告げた。

 

「あの男はただの臆病者です。いつも何かにおびえている」

「やめろ!貴様、やめろ!!」

 

朱紗丸は狼狽えながら声を荒げる。そんな彼女の様子を気にすることもなく珠世はつづけた。

「鬼が群れることができない理由を知っていますか?鬼が共食いをする理由を。鬼たちが束になって自分を襲ってくるのを防ぐためです。そのように操作されているのです。貴女方は」

「黙れ、黙れ黙れ黙れーーっ!!あの御方はそんな小物ではない!!」

 

朱紗丸は頭を振りながら激昂し、さらに声を荒げる。その時、愈史郎は気づいた。珠世が術を使っていることに――

 

「あの御方の力はすさまじいのじゃ!だれよりも強い!!鬼舞辻様は――」

 

朱紗丸がそう口にした瞬間、青ざめた顔で慌てて口をふさいだ。

 

珠世が使っているのは【白日の魔香】という血鬼術で、脳の機能を低下させ虚偽や秘密を守ることが不可能となる、いわゆる強力な自白剤のようなものだ。

 

「その名を口にしましたね。呪いが発動する。かわいそうですが、さようなら」

 

珠世が恐ろしい程の低い声で、しかし悲しげな顔でそう告げると、朱紗丸は悲鳴を上げながら逃げ出そうとした。

 

「お許しください、お許しください!!どうか、どうか許してええええ!!!」

 

みるみるうちに朱紗丸の体が黒く染まり、そして激しく苦しみだす。持っていた毬の一つが転がり汐と炭治郎の足元で止まる。二人は、何が起こっているかわからず呆然としていた。

 

すると、朱紗丸の腹部が不自然に盛り上がったかと思うと、その口と腹部から巨大な腕が三本。血しぶきを上げながら生えてきた。

 

「ひっ!」

 

汐が思わず悲鳴を上げる。毒々しい色をした腕は血でぬらぬらと光っている。

その異様すぎる光景に汐と炭治郎は勿論、愈史郎ですら真っ青な顔で呆然としていた。

 

口から生えてきた腕がぐるりと動き、朱紗丸の頭をつかんだかと思うと躊躇なく握りつぶす。骨と肉が砕け散る音と共に、真っ赤な鮮血が飛び散った。

 

「うっ、ぐ・・・ぅぇ!」

 

汐は右手で口を押えて下を向く。込みあがってくる苦くてすっぱいものを必死にこらえようと目を固く閉じる。

バキバキと音を立てながら朱紗丸の体を砕きつぶしていく光景に、炭治郎と愈史郎は呆然とその光景を見つめ、珠世は目をそらし、禰豆子は術が効いているのかふらふらとしていた。

 

やがて周りは血の海となり、あちこちには朱紗丸の体の一部が転がっている。その中には彼女の黄色い目も落ちていた。

バラバラになった体に、珠世はそっと近づいた。その顔には、これ以上ない程の悲しみが宿っていた。

 

「死んでしまったんですか?」

炭治郎がおずおずと尋ねると、珠世は「まもなく死にます」とだけ答えた。これだけの状態になりながらもまだ息絶えていないという事実に、二人は息をのむ。

 

「これが【呪い】です。鬼舞辻の名を口にすると、体内に残留する細胞に肉体が破壊されること。基本的に鬼同士の戦いは不毛です。意味がない。致命傷を与えることができませんから。陽光と、鬼殺の剣士の刀以外は」

 

ただ、鬼舞辻は鬼の細胞が破壊できるようです・・・

 

その言葉を聞いた二人は目を伏せる。あまりにも悲しく、あまりにも理不尽で、胸が引き裂かれそうに痛んだ。

不意に足音がして二人が顔を上げると、愈史郎が駆け寄ってきて二人の口に布を押し付けた。

 

「珠世様の術を吸い込むなよ。人体には害が出る。わかったか!」

二人はそのままこくこくとうなずいた。

 

「炭治郎さん、汐さん。この方は十二鬼月ではありません」

「!?」

 

驚く二人に、珠世は転がっている眼球を指さして言った。

 

「十二鬼月は眼球に数字が刻まれていますが、この方にはない。おそらくもう一方も十二鬼月ではないでしょう。弱すぎる」

「弱すぎる!?」

「あれで!?」

 

二人はさらに驚愕した。あれだけ強かった鬼が弱すぎるという事実に、背筋がうすら寒くなった。

珠世は注射器を取り出すと、朱紗丸の体の一部から採血する。それから薬を使い術を吸わせてしまった禰豆子を診る言った。

 

「頭の悪い鬼もいたものだな。珠代様のお身体を傷つけたんだ。当然の報いだが」

 

愈史郎は吐き捨てるように言うと、二人にじっとしているように告げ珠世の後を追っていった。

その場には汐と炭治郎、そして朱紗丸が残される。

 

「ま・・・り・・」

何処からかか細い声が聞こえてくる。二人が顔を上げると、朱紗丸だったものから聞こえてくるようだ。

 

「ま・・・り・・・ま・・・り・・・」

炭治郎が横を向くと、先ほど転がってきた毬がそのままになっている。彼は何か言いたげに汐を見ると、彼女は小さくため息をつき炭治郎を抱えて歩き出す。

 

「毬だよ」

毬を彼女のそばに置いて炭治郎は優し気な声色でそう言った。すると

 

「あそぼ・・・、あそぼ・・・」

 

消え入りそうなその声は、まるで幼い少女のようだ。たくさん人を食らい、殺めている鬼なのに。

 

やがて夜が明け、日の光が木々の間から漏れ出す。光を浴びた瞬間、朱紗丸の体が焼け灰となって空へ舞う。骨も肉も、血さえも何も残らない。

残ったのは彼女が身に着けていた橙色の着物と、毬だけだった。

 

炭治郎は泣きそうな眼をしながらその光景を見つめている。十二鬼月と煽てられ、欺かれ、そして呪いで殺されるという救いもなく、理不尽極まりない最期。

たくさんの人の命を奪った報いでもあるのか。炭治郎は納得ができないと言った表情でうつむいた。

 

汐はそんな彼をなんとも言えない表情で見つめていた。自分は炭治郎の様に優しくはない。同情なんてしない。けれど、何故この子は鬼にならなければならなかったのか。何故こんな仕打ちをされねばならなかったのか。そう思うと、彼女の胸も痛んだ。

 

ただ、一つだけ確信したことがある。鬼舞辻無惨。奴は自分を慕う部下さえも、用済みとあればごみの様に簡単に捨てる。人でなし、本物の【鬼】であること。

 

「炭治郎。あたしわかったわ。あたし、鬼舞辻のことを反吐以下のくそったれ野郎だって思っていたけど、そんな生易しいものじゃない。あいつは、あいつこそが本物の鬼。世にも卑しい悪鬼外道よ!!絶対に、この世に存在させてはいけない・・・必ず、必ず消してやる。この世から!絶対に!!」

汐は唇をかみしめ、血が出るほど拳をきつく握りしめる。その眼には激しい怒りと憎しみ、そして殺意が宿る。

それは炭治郎も同じだった。奴だけは決して許してはいけない。殺されてしまった大勢の人のためにも、鬼にされてしまった者たちのためにも――

 

「そろそろ行こうか、炭治郎。禰豆子が心配だし」

「ああ、そうだな」

 

二人はボロボロになってしまった屋敷に足を踏み入れる。陽光が入っているため鬼である彼らは地下にでもいるのだろう。

炭治郎が地下室の階段を下りていくと、すっかり元気になった禰豆子が炭治郎に飛びつく。

二人はしばらく抱きしめあったが、禰豆子は炭治郎から離れると元の道を戻っていく。

そして珠世に、炭治郎と同様に抱き着いた。それを見た愈史郎が激昂するが、珠世はそっと静止した。

 

「先ほどから禰豆子さんがこのような状態なのですが、大丈夫でしょうか?」

困惑する珠世に、炭治郎は安心させるように言った。

 

「心配いりません、大丈夫です。多分二人のことを、家族のだれかだと思っているんです」

禰豆子はそばにいた愈史郎の頭をなでようと手を伸ばし、それを本人に阻止されていた。

 

「家族?しかし禰豆子さんのかかっている暗示は、人間が家族に見えるものでは?私たちは鬼ですが・・・」

「でも禰豆子は、お二人を人間だと判断してます。だから守ろうとした」

 

禰豆子は珠世を抱きしめ安心した表情を浮かべている。

 

「俺、禰豆子に暗示がかかっているの嫌だったけれど、本人の意思があるみたいでよかっ・・・」

そこまで言いかけた炭治郎の言葉が不意に途切れた。珠世の薄紫色の瞳から、大粒の涙がこぼれだしたからだ。

それを見た炭治郎は激しく狼狽し、禰豆子に離れるように叫ぶ。が、珠世は禰豆子をぎゅっと抱きしめ、何度も礼を言った。

それを見ていた愈史郎の瞳が、少しだけ揺れた。まるで何かを、思い出すかのように・・・

 

「私たちはこの土地を去ります。鬼舞辻に近づきすぎました。早く身を隠さなければ危険な状況です」

珠世の話では、医者として人と関わると鬼だと気づかれることもある。特に子供や年配者は勘が鋭いとのこと。

 

「炭治郎さん。禰豆子さんは私たちがお預かりしましょうか?」

「「え!?」」

 

炭治郎と愈史郎が同時に声を上げた。

 

「絶対に安全とは言い切れませんが、戦いの場に連れていくよりは、危険が少ないかと」

 

珠世の提案に、背後では愈史郎が心底いやそうな顔で首を振る。炭治郎も、そのほうが禰豆子にとっては安全である可能性が高い。そう思っていると。

 

禰豆子が炭治郎の手をそっと握った。思わず顔を上げると、禰豆子の真剣な目が炭治郎を射抜く。

 

(そうか、そうだよな)

 

炭治郎は一瞬だけ微笑むと、禰豆子の手を握り返す。そして凛とした表情で珠世と向き合った。

 

「珠世さん、お気遣いありがとうございます。でも、俺たちは一緒に行きます。離れ離れにはなりません。もう、二度と」

 

炭治郎の言葉にも表情にも、一切の迷いはなかった。それを見た珠世は納得したようにうなずいた。

 

「で、何で汐はそんなところにいるんだ?」

 

炭治郎が振り返ると、階段の陰に隠れるようにしている汐の姿がそこにあった。

 

「あんたね、こんな空気の中に入れるわけないでしょ?少しは察しなさいよ」

「こんな空気って、どんな空気だよ。それに空気って吸うものじゃないのか?」

「もういいわよ、あんたの天然ボケは。まともに相手すると疲れるし」

 

頭を抱える汐を見て、炭治郎はわけがわからずぽかんとするのであった。

 

 

 

*   *   *   *   *

 

 

 

 

その後、負傷した二人は珠世の手当てを受けるため処置室へとやってきた。特に炭治郎は骨折しているためか、少し手当てが長引いた。

手当てを終えた汐は一人、部屋の隅でぼんやりとしている。先ほどの出来事が、まるで夢のようだった。

 

だが、肩の痛みは本物だし、先ほど握りしめたときにできた傷も本物で現実である確かな証拠だった。

 

そんな彼女の背後から近づいてくる者がいた。汐が気配を感じて振り返ると、そこには顔をしかめながら湯飲みを持つ愈史郎の姿があった。

 

「なんだ、愈史郎さんか」

「なんだとはなんだ小娘。痛み止めの飲み薬を持ってきたんだ。本当はお前なんかどうでもいいが、珠世様が様子を見に行けというから仕方なく来ただけだ」

「あんたに小娘呼ばわりされたくないんだけど」

「小娘を小娘と言って何が悪い。俺は35歳だからお前よりもずっと年上だ」

 

愈史郎がふんぞり返りながらそういうと、汐は思い切り顔をひきつらせながら目を瞬かせた。愈史郎は見た目と年齢差に驚いたのだろうと思ったが、実際には35歳の言動行動とは思えない程の幼稚さに驚いただけだった。(ということは口が裂けても言えなかった)

 

「珠世様が調合してくださった薬だ。ありがたく!飲むがいい」

 

ありがたく、の部分を強調する愈史郎に少し呆れならも、汐は薬を受け取り飲んだ。が、あまりのまずさに思わず顔をしかめる。そんな汐を、愈史郎は少し意地悪そうな顔をしてみていた。

 

「しかし驚いたな。あれほど痛めつけられていたのにもかかわらず、あの鬼狩りと違いお前は骨の一つも折っていないとは」

「まあね。あたしは生まれてこの方、一度も骨折なんてしたことがないのが自慢なの」

「それが自慢になるとは到底思えんが、しかしお前の頑丈さは人間離れているな。お前、本当に人間か?」

「失礼極まりないわね、あんた。っていうか、あんたにはそれ、言われたくないし」

 

ふんと鼻を鳴らしてそっぽを向く汐に、愈史郎は一つため息をついた。

 

「やれやれ。あの男も同じことを言っていたよ。やはり親子とは似るものなんだな。あの男も珠世様に拾われてからわずか数日で完全な自我を取り戻していたんだ。本当に人間かと疑ったよ」

 

その言葉に汐は思わず愈史郎の顔を見る。彼は昔を思い出すように、遠い目をしていった。

 

「喧しい男だった。まともに話せるようになってからは、今まで出会った女の話ばかりしていた。よくもああ女の話ばかりできるものだと思った」

「それは・・・なんかごめん」

「だが、いつもきまって話題に出る女が一人いた。それは奴の娘。つまり、お前だ。大海原汐」

 

突如自分の名を出されて固まる汐にかまわず、愈史郎はつづけた。

 

「夜熱に浮かされているときも、ずっとお前の名ばかり呼んでいた。あれは本当にうっとおしかった。だが、それだけお前のことを気にかけていたんだろう。今となっては知らんが」

 

ところで、と。愈史郎は突然真剣な表情で汐に向き合った。薄紫色の眼が、汐を射抜くように見つめる。

 

「お前に一つ聞く。完全に鬼と化した奴をお前は斬ったと言っていたな。その時、最期の瞬間。あいつはどんな顔をしていた?」

愈史郎の真剣な言葉に、汐は目を見開く。忌まわしく、思い出したくなかった記憶の扉が、不意に開いて思い出がよみがえる。

 

火の手、血の匂い、悲鳴、涙。だが、その中で思い出す、玄海の最期の瞬間。

その時の彼の顔には、彼の表情は――

 

――心の底から幸せそうな、笑顔だった。

 

「・・・笑ってた。おやっさん、最期の瞬間笑ってた。あたしのこと恨んでいてもおかしくないのに。そんな感情、眼には一切なかった」

 

汐が震える声で答えると、愈史郎は視線を少し緩めて言葉を紡いだ。

 

「あいつが鬼となったきっかけは、お前の言葉だったかもしれん。だが少なくとも、お前が思っているようなことを、あいつが思っていたとは俺は思えん。まあ、人間の心の中など、鬼である俺にはわかるはずがないがな」

 

それだけを言うと、愈史郎はすっと立ち上がり珠世の元へ戻っていった。

一人になった汐は、そっと目を閉じた。脳裏に浮かぶ、大好きな養父の笑顔。厳しくも優しい、彼の姿。

 

(あの時、別嬪な姉ちゃん以外から施しは受けないって言ってたけど、本当だったのね。確かに、珠世さんは美人だわ・・・)

 

汐の目から涙が一筋流れ、頬を濡らす。そしてさっきの無残な光景を思い出し、心にある思いが浮かぶ。

 

(あたしのせいでおやっさんは鬼になった。そして彼を斬った。それは変わることがない事実。きっと一生この業を背負っていくだろう。けれど、だからこそ。あたしみたいな思いをする人を、これ以上増やしてはいけない)

 

汐は涙を拭き、目を開いた。そこにはゆるぎない決意が宿っている。そして、大切な仲間である炭治郎と禰豆子を、絶対に悲しませてはいけない。

そう心に誓ったのであった。

 

そしていよいよ、別れの時。

愈史郎は痕跡を消してからこの地を離れると言い、炭治郎たちにさっさと行くように促す。

 

「本当にお世話になりました、珠世さん、愈史郎さん」

「私達こそ、あなた方には助けられました。本当にありがとう。武運長久を祈ります」

 

そう言って珠世はにっこりとほほ笑んだ。そして汐に向き合うと、少し目を伏せる。が、

 

「もうそんな顔をしないで。貴女がいなければ、おやっさんはとっくに鬼になって人を襲っていたかもしれない。そしてあたしは何も知らないまま、のうのうと生きていたかもしれない。ありがとう珠世さん。おやっさんの人間としての誇りと魂を守ってくれて」

汐がそう言った瞬間、珠世の目が見開かれた。今にも泣きだしそうな彼女に、汐はそっと手を握る。

 

「だからこれからも、医者として人を助けてあげてください。そして必ず、鬼を人に戻す薬を作ってください。あたしみたいな人間を増やさないためにも」

「わかりました、約束します。必ず、私たちは治療薬を完成させて見せます」

「どうか、お元気で」

 

汐と炭治郎は二人に頭を下げると、禰豆子を入れる箱を取りに行く。と、その時。

 

「炭治郎」

今まで決して呼ばなかった炭治郎の名前を、愈史郎が初めて呼んだ。

そして

 

「お前の妹は、美人だよ」

そっぽを向いたまま、愈史郎はぶっきらぼうに言葉を紡ぐ。そんな彼に、炭治郎は心の底からうれしそうに笑った。

 

 

 

*   *   *   *   *

 

 

浅草を離れ、二人はあぜ道を歩く。そんな彼らの頭上には、二羽の鎹鴉が飛び回り次の行き先を告げる。

 

「南南東~!次ノ場所ハァ、南南東ォ南南東ォ!!」

「南南東デスヨォ~。次ハ南南東デスゥ~」

喧しく叫ぶのは、炭治郎の鎹鴉の天王寺松右衛門。気の抜けるようにしゃべるのは、汐の鎹鴉のソラノタユウだ。

思った以上に喧しい鴉に、汐は顔をしかめて空を見上げる。

 

「あーもう!うるさいわね!わかってるわよ!いちいち怒鳴りつけないで」

「汐も少し落ち着け。気持ちはわかるが落ち着け、頼むから」

 

鴉に怒鳴りつける汐とそれを制止する炭治郎。だが、そんな二人よりもさらに喧しい声が前方から飛んできた。

 

頼むよおおおおお!!!

 

二人の声をかき消さんばかりの大声に、流石の汐と松右衛門も言葉を失いその方角を見る。

そこには

 

頼む頼む頼む!!!結婚してくれええええ!!!いつ死ぬかわからないんだ俺は!!だから結婚してほしいというわけで、頼む、頼むよおおおお!!!

 

一人の女性に縋りついて泣きわめく、全身黄色の少年の後ろ姿だった。

謎の家に潜入。はじめは誰と行動を共にする?

  • 炭治郎
  • 善逸

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