通常攻撃が全体攻撃って・・・俺らより強くね?   作:naogran

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タワーダンジョン内。

真人「はぁ・・・やれやれ。やっと塔に入れたぜ・・・」

徹平「長かったぜ・・・」

母親達の問題も無事解決し、ようやくタワーダンジョンに入れた。

ワイズ「もう転送魔法嫌だ・・・MP尽きた・・・」

ポータ「ワイズさん、相当お疲れです・・・」

ワイズ「もう一歩も動けない・・・」

メディ「でしたらワイズさんはここに残して、いえ、塔攻略の妨げになるといけませんから海に流しましょう。」

絵里香「ちょっと怖いよ?」

ワイズ「うぅ・・・はぁ・・・」

メディ「何時もみたいに言い返して来ないなんて、張り合いが無いですね・・・」

ワイズ「たまには素直に心配しなさいよ・・・」

真人「はぁ・・・しょうがないなぁ。ん。」

しゃがんでおんぶの体勢。

ワイズ「っ!」

すぐに真人の背中に飛び込んだ。

ワイズ「うわぁ〜!楽チン楽チン!」

真人「意外と重いな。」

ワイズ「何か言った?」

腰を蹴った。

真人「うぐっ!」

母親A「あらあら!若いって良いわね〜!」

母親B「流石勇者様!」

ポッチの母「私も後30歳若ければ〜!」

徹平「えっと皆さん、列を乱さぬようご注意下さ〜い!」

真々子「さぁ、マー君達の後に付いてどんどん攻略して行きましょ〜!」

母親達「はーーい!」




途中で瓦礫の前で止まった。

真人「ん?崩れてるぞ?」

真々子「何かあったのかしら?」

徹平「欠陥があったのか?」

シラーセ「原因は不明ですが、寧ろ好都合。この瓦礫、階段の様に登って行けば丁度良い事をおシラーセします。」

メディ「それなりの危険が伴いそうですけど・・・」

ポータ「お任せ下さい!自分が安全な所をご案内します!」

瓦礫の安全な道を進んで案内する。

真々子「うふふ。ポータちゃんのお墨付きなら安心ね。」

真人「うんうん。可愛いから安心だ。」

ワイズ「はい出発よ〜!ほらほら真人ー!」

偉そうに命令する。

真人「お前実は割と元気だろ?」

絵里香「でも後ろのお母様達が登るにはちょっと難しそうかな?ほら、石の出っ張りとか幾つかあるし。」

徹平「だったら、俺がポータが案内してくれた道を更に安心させてやる。ポータ、上で待機してろ。」

ポータ「はい!」

上で待機するポータを確認し、ガントブレスで。

徹平「ドラララララララララ!!」

ドララララッシュで瓦礫の道を削り、綺麗な階段を作った。

徹平「グレートですよ!こいつァ。」

全員が階段を登って、次の攻略へ向かう。

徹平「ドラァ!!」

階段を殴り、階段を崩した。




だがこの瓦礫の中には、あのアマンテが埋まっていた。

アマンテ「くっ・・・うぐっ・・・ぷはぁ!!」

何とか自力で脱出した。あの爆発で瓦礫の中に埋まってしまったのだった。

アマンテ「死ぬかと思ったわ・・・あっ!何時の間に!?急いで追い掛けないと・・・あ、そうだわ!確かこの辺に・・・」

瓦礫の石を退けると。

アマンテ「あった!」

風のワープ床を発見した。

アマンテ「このワープ床で、先回りよ!」

ワープ床を踏み、先回りした。


11話「受け止める勇気。慈しむ心。あと全身鎧。それが母親に必須の・・・ん?鎧?」

タワーダンジョン20階。

 

ワイズ「結構登って来たわね。」

 

ポータ「ダンジョンそのものです!」

 

メディ「ですが、ここは何時モンスターが襲って来ても可笑しくありません!」

 

真人「気を引き締めて行こう!」

 

徹平「真人、ちょっと良いか?」

 

真人「どうした?」

 

徹平「あれ。」

 

真人「ん?って!?」

 

 

 

 

ポッチの母「ああ、もうくたくただよ・・・」

 

母親A「腰が痛くて・・・」

 

母親B「汗でメイクが落ちちゃってるわ・・・」

 

疲労した母親達。

 

 

 

 

真人「あのぉ、何やってるんですか?」

 

シラーセ「皆さん大分お疲れのようです。」

 

真々子「ちょっと一休みしましょうか。」

 

絵里香「そうね。私も少し休みたい。」

 

 

 

 

 

 

21階では。

 

アマンテ「何を隠そう、この階には巧妙な罠が仕掛けてあるわ。」

 

天井にある巨大な罠。

 

アマンテ「金属製の武器を構えると雷が打ち込まれる仕様なの。今度こそ、大好真々子と橘絵里香とその一行はお終いね。クフフフ。・・・・それにしても遅いわね。何をモタモタしてるのかしら?」

 

コップで下の20階の音を聞こうとしたその時。

 

”ドォン”

 

アマンテ「ん?」

 

リザード「シャアアアア!!」

 

巨大なリザードが現れた。

 

アマンテ「モンスター!?」

 

剣を握った瞬間。

 

アマンテ「アビャビャビャビャ!!!!!」

 

仕掛けた罠の雷を喰らってしまった。

 

 

 

 

 

 

一方20階では。

 

ポッチの母「あらぁ〜!これ美味しい〜!」

 

母親A「転送の序でに、残り物持って来たんです!」

 

母親B「息子の運動会を思い出すわぁ!」

 

ポッチの母「ウチの子、かけっこが得意だったのよ?」

 

ピクニック気分でご馳走を食べてる。

 

真々子「マー君もリレーの選手で。」

 

絵里香「ウチの徹平も小学校の頃は一番の俊足でして。あ、ポータちゃん、取り皿まだある?」

 

ポータ「はい!」

 

メディ「すっかりお寛ぎですね。」

 

ワイズ「お陰でちょっと復活したかも。」

 

真人「まぁ休憩は必要だけど、あまりに危機感無さ過ぎだろ。本気で塔を攻略する気あるのか?」

 

徹平「そう言っちゃんなよ。俺達には母さん達が付いてるし、本気になるとむっちゃ強いしな。」

 

真々子「マー君大丈夫よ?徹平君の言う通り、お母さん達やる時はやるから心配いらないわ。」

 

真人「その言葉を信じて良いのか?」

 

真々子「勿論よ!お母さんと絵里香とお母さん達を信じて?約束するわ!」

 

真人「・・・分かった。母さん達を信じるよ。」

 

真々子「うんうん。」

 

絵里香「それじゃ、休憩を終えた事だし、真々子!食器を洗うわよ!」

 

真々子「ええ!」

 

絵里香「それでは皆さ〜ん!空いたお皿を纏めて下さ〜い!」

 

母親達「はーーい!」

 

皿を纏めた。

 

真々子「やる時はやるわよぉ〜!」

 

絵里香「本気の洗い術見せてやるよぉ〜!」

 

真人「何やってるんだ母さん!?絵里香さんまで!?」

 

アマンテ「何やってるのようわああああああ!!!」

 

階段を転げ落ちたアマンテが来た。さっきの雷で髪の毛がボロボロ。

 

真々子「あらアマンテちゃん!」

 

絵里香「どうしたのその髪型?」

 

真人「お、お前大丈夫か・・・?」

 

アマンテ「あなた達を罠に嵌めるはずがうっかり自分が嵌ってしまって偉い目に遭ってしまった、なんて言う訳無いでしょ!こんなの痛くも痒くも無いわよ!」

 

徹平「それはそれは。」

 

ポータ「お気の毒ですぅ。」

 

アマンテ「そんな事より何なのよその母親だらけの編成は!巫山戯ているの!?」

 

真人「やっぱりそう思うよなぁ〜。」

 

徹平「寧ろお前よりは巫山戯て無い。」

 

アマンテ「その上何時までも登って来ない!」

 

真々子「ごめんなさいね。お母さん達やる事が多くて。」

 

絵里香「そこは気持ち分かってあげてね?」

 

アマンテ「冗談じゃないわよ!!あれも母親それも母親!!私をコケにしたのも!!あんな不快な思いをさせるのも全部母親!!本気でいい加減にしなさいよ!!」

 

真人「ちょっと落ち着けって!」

 

徹平「その可憐な顔が台無しになるぞ!」

 

絵里香「アマンテちゃん、今から食器洗うから。」

 

真々子「後もう少しだけ待って貰える?」

 

アマンテ「待ってなんか居られる訳ないでしょ!!こうなったらここで決着を付けてあげるわ大好真々子と橘絵里香!!私とその洗い物で勝負しなさい!!」

 

全員「え?」

 

絵里香「ず、随分地味だね・・・」

 

 

 

 

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ワイズ「はい!お待たせしました〜!」

 

徹平「これより洗い物対決を始めまーす!出場者は、真々子さん&母さんVSバカマンテ!!」

 

アマンテ「ちょっとそこの格闘家!!私の名前を変な風に言うのはお止めなさい!!」

 

徹平「え?だって秘密とか全部自分からバラしてるだろ?バカ以外何も無えよ。」

 

アマンテ「だ〜か〜ら〜!!」

 

メディ「真々子さん&絵里香さんVS身の程知らずにより、洗い物対決を始めたいと思いまーす!」

 

アマンテ「そこの癒術師も!!!」

 

徹平「ペナルティとして、真々子さんと母さんには皿の2倍追加させておきました〜!」

 

ワイズ「それでは〜!」

 

徹平・ワイズ・メディ「スタート!!」

 

洗い物対決スタート。

 

アマンテ「行くわよ〜〜〜!!!」

 

素早く洗う。

 

母親C「あら見て?汚れが少ないのか、順に洗ってるわ。」

 

母親D「洗い物の基本だけど、最近の子にしてはちゃんと出来てるわね〜。」

 

アマンテ「実は私、家事全般得意なの!母親が居なくても生活出来る技術はここにある!さぁ大好真々子、橘絵里香!さっさと敗北を認めなさい!」

 

真々子「それじゃあ、始めようかしら。」

 

アルトゥーラと洗剤を取り出す。

 

絵里香「その挑発、敢えて乗るわよ。」

 

ティルフィングを取り出す。

 

アマンテ「ちょ!何で剣?」

 

洗剤をアルトゥーラに注ぐ。

 

真々子「えい!」

 

アルトゥーラの水と洗剤で、皿を一瞬で洗った。

 

絵里香「よっ!!」

 

ティルフィングを高速で周り、風で洗った皿を一瞬で乾かす。

 

真々子「はい、お終い。」

 

絵里香「終了ね。」

 

アマンテ「えええ!?」

 

真々子「ギルドの建物は水道も壊れてて、凄く不便だったから、剣にお願いしてみたの。そしたら水がピューンって。とっても便利よ。」

 

絵里香「このティルフィング、ドライヤー代わりにもなるから凄く便利よ。」

 

アマンテ「そんなやり方!!邪道よ!!反則よ!!」

 

ワイズ「審査員の皆様、判定をどうぞ!!」

 

判定は。

 

シラーセ・真々子&絵里香

ポータ・真々子&絵里香

真人・真々子&絵里香

 

シラーセ「洗い方は個人の自由。大切なのは綺麗さと速さである事をおシラーセします。」

 

徹平「結果が出ました!!」

 

メディ「勝者は、真々子さん&絵里香さんです!!」

 

母親達「おおおおおお!!」

 

アマンテ「え・・・」

 

真々子「あらあら、勝っちゃったわ。」

 

絵里香「イエーーイ!!」

 

ポータ「凄いです!自分、尊敬です!」

 

アマンテ「い、今のはほんの小手調べよ!!次が本番!!さぁ洗い物を用意しなさい!!」

 

真々子「洗い物はもう・・・」

 

絵里香「真々子。ゴニョゴニョ。」

 

真々子「あ!そうね!次はお洗濯なんてどうかしら?」

 

絵里香「お洗濯対決よ!」

 

息子のシャツを出した。

 

真人「ちょ!?俺のシャツ!」

 

徹平「おっと!俺のシャツも出て来た!」

 

真々子「今日は朝からバタバタしてたでしょ?だからゆっくり洗う暇も無くて。」

 

絵里香「任せて!新品同様に綺麗にしてあげるから!」

 

アマンテ「面白いわ。だったら・・・」

 

 

 

 

洗濯板、タライ、洗剤を用意。

 

ワイズ「それではなきの1戦。真々子さん&絵里香さんVSザコマンテの。」

 

アマンテ「ちょっと!!」

 

徹平「真々子さん&母さんVSアホマンテの。」

 

アマンテ「おい!!」

 

メディ「真々子さん&絵里香さんVS他人のシャツを洗う前に自分のその磯臭くておまけに塩でカピカピになってる装備を洗った方が良いのではないかと思われる人による、お洗濯物の対決を始めたいと思いまーす!」

 

アマンテ「くんくんくん・・・磯臭くないし!!カピカピでもないわよ!!」

 

徹平・ワイズ・メディ「スタート!!」

 

お洗濯物対決スタート。

 

真々子「マー君のシャツ、お母さんの全身全霊を注いで、誰よりも白く洗い上げちゃうわ!」

 

絵里香「徹平のシャツも、真人君のシャツ同様に白く洗ってあげるわ!!」

 

ポータ「ママさんと絵里香さん本気です!」

 

アマンテ「ふんぬ〜〜〜〜〜!!!」

 

ゴシゴシとシャツを洗う。

 

アマンテ「塔で野宿同然の生活をしてる私の実力を思い知るが良いわ!!」

 

真人「ふぅ〜ん。洗濯板か。・・・げっ!!」

 

ワイズ「スパーラ・ラ・マジーア・ペル・ミラーレ・・・モルテ!!!」

 

徹平「おっと!!審査員の真人、強烈な地雷を踏みました!!!」

 

真人「お前の洗濯板とは言ってない!!!それと徹平もノリに乗ってんじゃねえよ!!!」

 

アマンテ「どう?頑固な汚れもこの通り!!」

 

真っ白になったシャツ。

 

真々子「アマンテちゃん、そんなにゴシゴシしたら、マー君のシャツが傷んじゃうわ。」

 

アマンテ「え?」

 

絵里香「真々子、お願い。」

 

真々子「ええ。それ〜。」

 

アルトゥーラから水玉を生成して、真人と徹平のシャツを入れる。

 

真々子「押し洗いでお願いね。」

 

絵里香「念入りに頼むね。」

 

水玉が2人の言葉を受け、2枚のシャツを押し洗いする。

 

アマンテ「えええ・・・」

 

母親達「おおおおおお!」

 

洗ったシャツを、絵里香のティルフィングの風で乾かす。

 

絵里香「お洗濯終了!」

 

ワイズ「判定はー?」

 

判定は。

 

シラーセ・真々子&絵里香

ポータ・真々子&絵里香

真人・真々子&絵里香

 

徹平「さぁ判定が出ました!!」

 

メディ「勝者!またまた真々子さん&絵里香さんです!!」

 

真々子「母なる思いは、全てを可能にするのよ?」

 

絵里香「子供を愛する母親の気持ちが勝利の近道!」

 

ポータ「やっぱりママさんと絵里香さんはすっごいお母さんです!」

 

真々子「マー君世界一の座は、誰にも譲りません!」

 

絵里香「いいえ、徹平の世界一の座も譲れないわ!」

 

真々子「あら?マー君が世界一だと思うけど?」

 

絵里香「だったら真々子、どっちが世界一になれるか勝負よ!」

 

真々子「良いわよ!」

 

笑顔で張り合う2人。

 

真人「俺世界一とか、意味不明且つ地獄過ぎるだろう!?って言うか、何時の間にか趣旨変わってきてるし・・・」

 

徹平「おっと!まさか俺までも世界一の座を握ろうとしてるとは!こりゃあ面白くなりそうだぜ!」

 

真人「お前、そのノリ気に入ってるのか・・・」

 

アマンテ「ぐぬぬ・・・私が母親に負けるなんて・・・んな訳が無い!!!そうよ!!私はまだ負けていないからーーーーー!!!!!覚えていなさい!!!!次に会った時は決着を付けてあげるわ!!!!!」

 

捨て台詞を吐いて上の階へ逃げ込む。

 

真人「結局何だったんだ・・・?」

 

徹平「それでは、真々子さん&母さんが勝利した所で!!ダンジョン攻略再開するか。」

 

真人「温度差・・・」

 

 

 

 

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余裕で攻略し続け、ようやく81階まで登った。

 

真人「ふぅ・・・遂に81階まで来たか。」

 

徹平「真々子さんと母さんのお陰で余裕で登れたぜ。」

 

そこで、新たなスイッチ床を発見。

 

真人「ん?この床板は?」

 

メディ「ワイズさんの出番ですね!」

 

ワイズ「ちょ!何するの止めて!!」

 

無理矢理ワイズを押した。

 

ワイズ「うわあ!!」

 

押されたワイズが、そのスイッチ床を踏んだ。

 

ワイズ「ひいいいいいい!!!・・・・って、あれ?体が軽くなった!」

 

ポータ「本当です!」

 

真人「ん〜・・・ん!」

 

半信半疑でスイッチ床を踏んだ。

 

真人「お?悪くないぞ〜!」

 

 

 

82階。

 

真人「どうやら。」

 

 

 

83階。

 

真人「これは、昼下がりの気怠さを吹き飛ばす効果らしい〜。」

 

シラーセ「いいえ。残念ながら違います。」

 

 

 

89階。

 

シラーセ「この床板は、装備品が喪失するトラップであるとおシラーセします。」

 

真人「うわああ!!」

 

既にパンツ一丁になってる。

 

真人「通りで体が軽くなったと思ったぜ!!って言うか、先に知らせて下さいよ!!」

 

シラーセ「単調の塔攻略のちょっとしたアクセントとして、衣替え気分をお楽しみ頂けるかと。ただし装備品を失うとその分防御力も低下するのが少々問題ですが。」

 

真人「少々じゃなくて大問題でしょ!!いや、もっと恐るべき事は・・・」

 

真々子「あらあらマー君どうしたの?急に立ち止まって。」

 

真人「っ!?」

 

恐る恐る後ろへ振り向くと・・・あのスイッチ床を踏んだのか、下着姿の真々子が立っていた。

 

真人「うわあああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

真々子「何だかスースーすると思ったら、何時の間にか服が無くなっちゃってたのね?あら!マー君も!親子でお揃い!」

 

真人「うぅぅ・・・やっぱりこう言う事に・・・」

 

真々子「あらやだ!マー君どうしたの?お腹が痛いの?お母さんが摩ってあげるわ。」

 

真人「前屈みとか止めてーーーー!!!」

 

徹平「俺達踏まなくて良かったぜ。」

 

絵里香「真人君が気持ち良くなった時は、裏で何かあるに違いないと確信しておいて良かったわ。これゲームの基本ね。」

 

シラーセ「因みに真々子さん以外の母親の皆さんには、床板を踏まないようにと私がきちんとおシラーセしておきました。」

 

真人「巫山戯るのも大概にしましょうね?」

 

徹平「おい真人。俺達はテストプレイヤー。いきなりこれが装備品喪失のスイッチ床だと先に知ったら面白く無いだろ?それだと発売日に攻略本で調べた感じになるだろ?」

 

真人「そんな変な例えはいいから!!こんな状態で万が一モンスターに出会したら・・・」

 

”ゴオオォォォォ”

 

真人「っ!この気配はモンスター!それもかなりの数だ!」

 

徹平「あの扉からか!」

 

シラーセ「気付けば90階。上層階まで来たのでそれなりの警戒が必要でしょう。」

 

真人「1番巫山戯てる人に言われると凄くイラっとするんですけど!!兎に角戦闘準備!!」

 

真々子「そうね!お母さんも一緒よ!」

 

徹平「腕が鳴るぜ!!」

 

絵里香「派手に暴れちゃうわよ!!」

 

ワイズ「私達の事も忘れちゃいないでしょうね?」

 

下着姿の彼女達。

 

ワイズ「超絶賢者である私の魔法に期待してよね!」

 

メディ「回復と補助!更に打撃も!任せて下さい!」

 

ポータ「危険なので後ろに下がっていて下さい!」

 

真人「よし!皆行けるな!でもさ、ちょっとぐらい恥ずかしがっても良いんだぞ・・・そう言うリアクションって大事だろ!!ちゃんとしろよ!!」

 

ワイズ「ちょ、何でか知らないけど真人が怒ってるんだけど?」

 

メディ「え、えっと・・・ここは謝った方が良いのでしょうか?」

 

真人「謝ってくれても良いけどな・・・」

 

徹平「おい、反省は戦いが終わった後にやってくれ。来るぞ。」

 

扉が開く。

 

真人「しかし徹平と絵里香さん以外の全員が下着と言う事は・・・今は皆防御力が限りなく0の状態と言う事だ。これってかなりピンチじゃ?」

 

扉が開くと、そこには・・・

 

アマンテ「フンッ!」

 

真人「アマンテ・・・またお前かよ・・・」

 

アマンテ「フフフフ!よくぞここまで来たわね!褒めてあげるわ!」

 

徹平「お前何故下着姿だ?」

 

アマンテ「はぁ?下着姿?何を言って・・・うわあああああ!!!ど・・・どう言う事!?はっ!慌てて塔を登って来たからうっかりトラップ踏んでしまったのね!?」

 

真人「出て来る前に気付けよ・・・正しいリアクションは評価するけど、結局お前は残念な奴だな・・・」

 

アマンテ「う、五月蝿いわね!兎に角約束通り決着を付けさせて貰うわ!!此方の総力を上げてあなた達を叩き潰してあげるから!!さぁ出てらっしゃい!!」

 

扉の中から、モンスター達が現れた。

 

ワイズ「雑魚モンスターって感じじゃないわね・・・」

 

メディ「しかも数が多い・・・となるとここは真々子さんと絵里香さんですね!」

 

真々子「ウフフ。敵が何体居てもへっちゃらよ。」

 

真人「そうだな。じゃあまずは母さんと絵里香さんの全体2回攻撃かまして!」

 

アマンテ「あら?攻撃するのね?良いわ。さぁ攻撃しなさい。どうぞどうぞ〜。」

 

絵里香「真々子待って。何か可笑しいわ。」

 

徹平「あの挑発、何かあるぞ。」

 

ポッチの母「あ、あの・・・ちょっと良いかい・・・?」

 

真人「ん?」

 

ポッチの母「彼処に居るモンスターの頭に、何だか見覚えがあるんだけど・・・」

 

モンスターの頭のモヒカン。

 

真人「え?あのモヒカン・・・」

 

真々子「もしかして・・・ポッチ君?」

 

全員「っ!?」

 

アマンテ「そう言えばそんな名前の冒険者だったかしら。あなた達がグダグダしてる間にワープ床を使って上まで来たバカが居たわ。」

 

真人「ポッチさんが塔に!?」

 

アマンテ「んで、そのバカが他の冒険者達を先導してこの私を討ち取るとかほざいて暴れ出したから、お似合いの姿に変えてあげたの。1人残らずね!」

 

母親達「・・・・・・」

 

アマンテ「なんていちいち説明しないわ!事実を隠したまま戦わせた方が面白いもの!クフフフフ!」

 

真人「ああそうかよ!!お前良い根性してるよな!!」

 

徹平「卑劣な戦法で挑みやがって!!」

 

ポッチの母「た、頼むからポッチに酷い事をするのは止めておくれ!あれでも根は良い子なんだよぉ!」

 

母親A「ウチの子も攻撃しないで下さい!」

 

母親B「私の子も!」

 

母親A「お願いだよぉ・・・」

 

真々子「・・・ねぇマー君、お母さん、ポッチ君達を攻撃出来ないわ・・・」

 

真人「だよな・・・クソ!最悪な展開だな!」

 

絵里香「折角改心させたのに・・・」

 

徹平「洗脳するとか卑劣過ぎる!」

 

アマンテ「攻撃しないの?だったらこっちから行くわよ!さぁあなた達!大好真々子と橘絵里香とその仲間!そしてあなた達が大嫌いな母親をその手で切り捨ててやりなさい!!」

 

洗脳された冒険者達が襲い始める。

 

真人「くっ・・・!!」

 

徹平「ちくしょう・・・!!」

 

真々子「・・・・っ!」

 

しかし、冒険者達が武器を落とした。

 

ポッチ「か・・・母ちゃん・・・助けて・・・助けてーーー!!」

 

ポッチの母「ポッチ!!」

 

冒険者A「母さん・・・!!」

 

冒険者B「ママ・・・!!」

 

他の冒険者達は涙を流している。

 

真人「母親達に助けを求めている!?」

 

徹平「まだ完全に洗脳されていないのか!?」

 

アマンテ「一体どう言うつもりなの!?母親が疎ましいのではなかったの!?もう良いわ。」

 

懐から紫色に光る石を取り出した。

 

徹平「あの石は!?」

 

その石を上に投げて、冒険者達を完璧に洗脳させた。

 

絵里香「あの子達が!!」

 

洗脳された冒険者達が武器を拾った。

 

真人「皆気を付けろ!!」

 

彼らは、自分の母親達に向かった。

 

真人「狙いは俺達じゃなくて!?」

 

徹平「自分達の母親か!!」

 

アマンテ「あははは!そうよそれで良いのよ!!おやりなさい!!さてと、私は今の内に服を着て目的を果たすわ。」

 

真人「一先ず母さんが攻撃して足止めを!!・・・いやダメだ!流れ弾が母親達に当たるかも知れない・・・!!これどうすれば良いんだよ!!!」

 

メディ「スパーラ・ラ・マジーア・ペル・ミラーレ!バリアーラ!!」

 

障壁魔法で、母親達を守る。

 

ワイズ「更に!!フォルティ・ベント!!」

 

爆風魔法で、冒険者達を吹き飛ばす。

 

ワイズ「そして更に!!」

 

ワイズ・メディ「スパーラ・ラ・マジーア・ペル・ミラーレ!チェッコ!!」

 

暗闇魔法で、冒険者達の目を覆った。

 

ワイズ「フフーン!どうよ!私達魔法女子のコンビネーションは!」

 

メディ「多少は時間稼ぎにしかなりませんが、一先ずはこれで!!」

 

真人「2人共良くやった!!」

 

徹平「ナイスだワイズ!メディ!」

 

ポータ「凄いです!!」

 

真々子「ワイズちゃん、メディちゃん、ありがとう!」

 

絵里香「次は私達お母さんの出番ね!」

 

真人「母さん、何か作戦があるのか?」

 

徹平「打つ手を考えたのか?」

 

真々子「ええ。言ったでしょ?お母さん達やる時はやるって。」

 

絵里香「母親の本気を見せてあげるわ。」

 

真々子「皆さん、今でも信じられないでしょう?我が子がモンスターになって襲い掛かって来るなんて。」

 

絵里香「ですが、今起きた事は全て事実です。」

 

ポッチの母「で、でもそれはアマンテって言う子が何かしたからよね?」

 

母親A「そ、そうよ!あの子のせいよ!ウチの子が親を襲うなんてありえないもの!」

 

絵里香「ですがそれはあなた達の理屈にしか過ぎません。」

 

母親達「え?」

 

真々子「それが全てではないように思えます。元々お子さん達の中にも、少なからず親に対しての憎しみとは行かないまでの不満なようなものがあったのかなって、私は思います。」

 

母親達「っ!」

 

真々子「勿論、それは私達親子も同じです。私も常々・・・息子の中にあるそんな気持ちを感じていますから・・・」

 

真人「・・・・」

 

真々子「親にも気持ちがあるように、子供にも気持ちがあるんです!時には子供の不満が膨れ上がり、モンスターのように襲い掛かって来る事もあります。でも、それも間違い無く子供の姿なんです!ですから、受け止めましょう。」

 

絵里香「子供の気持ちを、全身全霊で。」

 

2人に光が照らされた。

 

母親A「受け止めて、ちゃんと話し合うって事ですか?」

 

母親B「た、確かにそれは良い方法だと思うけど・・・でも・・・」

 

絵里香「大丈夫ですよ。絶対出来ますよ。」

 

真々子「だって母親には、凄い力が発揮出来ますもの!」

 

すると真々子が光に包まれ、消費された装備品が復活した。更に3つの光が、あの石が発動した魔法陣を破壊した。

 

ポッチの母「ん?ああ!」

 

1つの光が、ポッチの母と他の母親達に装備品を装着させた。

 

ワイズ「こ、これは!?」

 

真人「フルアーマー!?」

 

ポータ「じゃなくてフルマーマーです!」

 

徹平「フルマーマー!?」

 

シラーセ「その通り!我が子の凡ゆる攻撃に耐え抜く破壊不可能の鎧、フルマーマーであるとおシラーセします!!」

 

ポッチの母「これが母親の力・・・!私らの力!この力があれば・・・もしかして!ウチの子を受け止められるかも!!」

 

真々子「出来ます!フルマーマーお母さんですから!」

 

絵里香「その力で、子供達を全身全霊で受け止めて下さい!」

 

ポッチ「・・・グオオオオオ!!!」

 

目隠しが切れ、ポッチが母親を襲う。

 

ポッチの母「ポッチ!母ちゃんはちゃんと分かってるからね!何しろ私は、アンタの母ちゃんなんだからね!!」

 

ポッチ「グオオオオオ!!!!」

 

ハンマーを振り下ろしたが、フルマーマーを破壊出来ずに砕けてしまった。

 

ポッチの母「アンタの攻撃なんて、痛くも痒くもないよ!」

 

両目から光を出し、ポッチを怯ませた。

 

ポッチの母「はあああああ!!」

 

そのままポッチを抱き締めた。すると光が2人を包み、ポッチの洗脳を解いた。

 

ポッチ「ちょっ!・・・おいいいい!?」

 

ポッチの母「母ちゃんね、分かってるから。アンタ母ちゃんに対して沢山不満があるんでしょ?」

 

ポッチ「いや!この状況が一番不満なんですけど!?」

 

ポッチの母「母ちゃんね、ちゃんと聞くから。じっくり聞くからね。」

 

ポッチ「わ、分かったから!こんな事二度としねえから!だから許してくれ!!」

 

他の母親達も、自分達の息子の洗脳を解いて、不満を聞いてくれた。

 

真々子「皆仲良し親子ね。」

 

ワイズ「包容力が容赦無いわぁ〜!」

 

メディ「母は強しですね!」

 

ポータ「自分・・・感動ですぅ・・・!」

 

絵里香「ポータちゃん、よしよし。」

 

徹平「洗脳が解けて解決したな。」

 

真人「俺には阿鼻叫喚の地獄絵図にしか見えないんだが・・・まぁ良いんじゃねえの?」

 

真々子「それじゃあ!マー君もギューっとして、仲良し親子ね!」

 

真人「おわあああああああ!!!」

 

絵里香「じゃあ私も!徹平をハグして更に仲良し親子ね!」

 

徹平「母さんの温もりサイコー!!」

 

 

 

 

しばらくして。

 

ポッチ「やっと母ちゃん達から解放されたぜ・・・」

 

真人「まさかポッチさん達が来ているとは思いませんでしたよ。」

 

徹平「パーティに参加出来ない理由がこれだったとは。」

 

ワイズ「確かアマンテを討ち取るとか何とか?」

 

ポッチ「まあな。自分なりのけじめっつーの?罪滅ぼしみたいなもんでよ。オメェらは、アマンテが塔の頂上でどんな願いを叶えようとしてるのか知ってるのか?」

 

真人「いえ、知りませんけど・・・」

 

徹平「彼奴の願いって何なんだ?」

 

ポッチ「なら教えてやる。あのバカはこう願うつもりでよ・・・この世から母親を1人残らず消してくれってな。」

 

徹平「何!?」

 

全員「っ!?」

 

アマンテの願いは、母親の滅亡。

 

『END』




         キャスト

     大好真々子:茅野愛衣
      大好真人:石谷春貴

      橘絵里香:長妻樹里
       橘徹平:上村祐翔

       ワイズ:鈴代紗弓
       ポータ:原田彩楓
       メディ:Lynn
      シラーセ:新井里美

      アマンテ:藤原夏海
       ポッチ:小山剛志
     ポッチの母:橘U子

     モンスター:村上裕哉
           柳田淳一

        母親:御堂ダリア
           石橋由佳
           仲村かおり
           所河ひとみ

真々子「それじゃあマー君、徹平君、絵里香、お母さんと仲間達で大大大冒険よ!」

最終回「その願いは叶えないでくれ、と強く願った。だが願いは叶えられた。」
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