通常攻撃が全体攻撃って・・・俺らより強くね?   作:naogran

9 / 13
新しくメディがパーティに加わり、旅を始めてから数日が経った。真々子と絵里香に質問モニターが表示された。

問1:息子もしくは娘と話をする機会は増えたか。

絵里香「そうねぇ〜、いつもは沢山会話するけど今回はこれまで以上に増えました。」

ピコピコと素早くキーボードを打つ。

真々子「えっと・・・少しずつですが距離はちぢまつているように思います。」

少しずつキーボードを打つ。

問2:息子もしくは娘に言われて嬉しかった事は何か。

絵里香「母さんは俺の自慢だって言われて嬉しかったです。」

真々子「やつぱり俺の母さんは最高だぜっと。」

真人「俺そんな事言った覚え無いぞ・・・!?」

徹平「あれ?俺も言ってたっけ・・・?」

ワイズ「あんた達の気持ちをこっそり伝えてあげたのよ?感謝しなさいよね。」

徹平「お前か。まあでも構わんけど。」

真人「偽装罪でお前を告訴してやるわ!」

徹平「まあまあ。」

真人「取り敢えず、小さい文字の打ち方ぐらい教えてやらねえと・・・」

ポータ「わあ!モンスターが出現しました!!」

突如現れた大量のモンスター。こっちに向かって来ている。

徹平「満員御礼だなこりゃ。」

真人「これはチャンス!母さんがアンケートに気を取られている隙に・・・俺達の華麗なる連携プレイで決めてやろうぜ!!」

徹平「おう!」

真人「喰らえええええ!!!」

徹平「行くぜーーーー!!!」




真々子「ん?」

絵里香「真々子?どうしたの?」

真々子「絵里香、あれ。」

絵里香「ん?」

迫って来るモンスターを発見した。

絵里香「ありゃりゃ、モンスター達が来てるわ。」

真々子「えーい!」

ストーンエッジがモンスター達を突き飛ばした。

絵里香「よっと!」

高速回転斬りで、突き飛ばされたモンスター達を斬り裂いた。

真々子「これでよし。」

絵里香「お掃除完了。」




メディ「あの・・・このパーティの戦闘って・・・」

ワイズ「何時もこんな感じよ。」

真人「母さんと絵里香さんの開幕ブッパで即終了だ。」

徹平「いやぁ〜、流石母さんだぜ〜。ナハハハ。」

メディ「・・・ちょっと失礼します。」

真人・ワイズ「ん?」

徹平「メディ?何処行くんだ?」



彼女は近くにある岩に何度も蹴りを入れる。

メディ「真々子さんと絵里香さんに文句を言うつもりはありませんが・・・これでは私の出番が・・・回復役として持て囃されて地位を確立する計画がァ!!」



徹平「性格は変わりっこないか・・・」

ワイズ「ダークパワーがだだ漏れですけどぉ〜。」

真人「まぁ、メディの気持ちは分からなくもないな。やっぱり俺達は強くなる必要がある!どんな敵よりも母さんと絵里香さんよりも!」

徹平「いや、俺はこのままで良いと思うぞ?」

すると目の前にチラシが出て来た。

徹平「ん?何だこれ?」

チラシを見る。

徹平「新築タワーダンジョン公開中?攻略された方には、どんな願いでも1つだけ叶えられます?」

真人「ほほう。釣りか!」

徹平「詐欺臭え!」


9話「おっと、こんなところにスイッチ床があるぞ。まあ踏まないけど。いや踏まないから。」

新築タワーダンジョンへ向かう一行。

 

真人「釣りとは分かっていながら来てしまった・・・」

徹平「詐欺とは分かっていながら来てしまった・・・」

 

ワイズ「えっと、何何?海辺の町・チャンカーの桟橋を渡った先に・・・」

 

桟橋の先を見ると、あのタワーダンジョンが聳え立っていた。

 

ワイズ「うわっ!」

 

真人「・・・・!?」

 

ワイズ「タワーダンジョン高!」

 

徹平「The Tower SPよりありそうだぞ!」

 

絵里香「凄く懐かしいゲームねそれ。」

 

ポータ「自分の目でも頂上が見えません!」

 

メディ「何階くらいあるのでしょうか・・・?」

 

真々子「頂上までのエレベーターがあれば助かるんだけど・・・」

 

絵里香「エレベーターがあったら攻略する意味無いでしょ?」

 

???「あら。あなた冒険者よね?」

 

真人「え?」

 

突然他プレイヤーの母親達が目の前に立っていた。

 

全員「えええ!?」

 

母親A「ちょっと、ウチの子を探すの手伝って貰えない?宿屋を出たきり帰って来ないのよ。」

 

母親B「ウチもなの。親子でダンジョン攻略する予定だったのに、巫山戯んなって反抗して飛び出して行っちゃって。」

 

母親C「私の子もそうなんです!もしかして1人で塔に?」

 

真人「え、ええ!?ちょっと何事!?」

 

ワイズ「な、何なのこれ!?」

 

メディ「状況が良く分かりません!」

 

徹平「まあ落ち着けお前ら。こんな時こそ・・・あの人に聞いてみるしか無え!」

 

棺に眠ってる白瀬を指差す。

 

真々子「あら!いらっしゃったのね?」

 

絵里香「既に死んでるけど!?」

 

 

 

 

NOW LOADING...

 

 

 

 

裏路地。

 

ワイズ「さて。さてさて、さーて。私の蘇生魔法の出番ね!サクッと行くわよ!スパー・・・」

 

しかしメディが邪魔をした。

 

メディ「スパーラ・ラ・マジーア・ペル・ミラーレ!リアニ・マート!」

 

蘇生魔法で白瀬を蘇らす。

 

ワイズ「メ、メメメディさん!?私の数少ない活躍の場が!!!」

 

メディ「ヒーラーの私の方が適任かと。」

 

徹平「ナイスメディ。」

 

棺の蓋が開き、シラーセが生き返った。

 

シラーセ「皆さんどうも。棺桶と言えば私、死亡回数のトップランカー!シラーセであるとおシラーセします。」

 

真々子「おはようございます。」

 

絵里香「よく眠れました?」

 

真人「また何時ものバグ死ですか?」

 

徹平「バグ多過ぎだろ。」

 

シラーセ「ですが、今回ばかりはそのバグに救われました。」

 

全員「?」

 

シラーセ「実は私も、母親達にいきなり助けを求められてしまいまして、ですが私は運営側の人間。プレイヤーの為に用意されたイベントを、私が進める訳には行きません。と言う事で。」

 

真人「死んで進行回避ですか。」

 

徹平「危機一髪だったな。」

 

シラーセ「ですが可笑しいですね。このようなイベントがあるとは聞いていません。確認が必要ですね。」

 

 

 

 

NOW LOADING...

 

 

 

 

新築タワーダンジョン前に到着。

 

ワイズ「ハロー!タワーダンジョン。っじゃサクサク攻略するわよ〜。」

 

シラーセ「まずは調査にご協力頂くだけですよ?下層部の簡単な所まで構いませんから。」

 

真人「下層部と言わず一気に頂上目指してやるぜ!そして俺の願いを叶えてみせる!俺は母親の上を行く強さを手に入れて、俺TUEEの物語を紡いで行くんだ!」

 

ワイズ「あのさぁ〜。盛り上がってる所悪いんだけど、1つ良い?」

 

真人「ん?」

 

ワイズ「私ってさ、賢者じゃん?超絶賢者じゃん?だから特殊能力みたいなので未来がちょこーっと見えたりするのよね〜。」

 

メディ「ワイズさんの癖にそんな特殊能力が!?」

 

ポータ「凄いです!」

 

真人「どうせ出鱈目だろ!」

 

ワイズ「んじゃこの先の未来を言っちゃうけどさぁ〜。ダンジョン入るでしょ?真々子さん絵里香さん無双で楽々攻略でしょ?そして願いを叶える場面になって、真人が願いを叶えようとした瞬間!」

 

 

 

真人『俺TUEEE!』

 

真々子『あらそうだわ!朝ごはん用の卵を切らしちゃってるから、卵が欲しいわ!』

 

真人『はっ!』

 

 

 

と言う未来。

 

真人「恐ろしい事言ってんなよ!」

 

真々子「大丈夫よマー君!産みたて新鮮卵をお願いしますって言うから。」

 

真人「鮮度の問題じゃねえ!!おい母さん、余計な事言うなよ?絶対言うなよ!?」

 

絵里香「真人君、後で真々子にみっちり言っておくから心配しないで?」

 

真人「そう言いながら絵里香さんも絶対に言うなよ!?」

 

絵里香「分かってるよ。」

 

ワイズ「それじゃ、私の予知が現実になる瞬間を見に行くわよ〜!」

 

タワーダンジョンの扉が開いた。

 

 

 

 

ダンジョン内を歩く。

 

シラーセ「この塔は、ソロゴロシの塔と言います。」

 

真人「単独では死んだも同然。大人数のパーティじゃないと攻略不可能なダンジョンって事か。」

 

ワイズ「え?じゃあ私達だけじゃ無理だったりするの?」

 

シラーセ「そうです。他のテストプレイヤーやNPCと共闘して攻略して頂く必要があります。」

 

絵里香「徹平、さっきから黙り込んでどうしたの?」

 

徹平「いや、どうも何か引っ掛かるなぁ・・・」

 

絵里香「願いを叶えると言う釣り?あれって完全に龍騎みたいだよね?」

 

徹平「戦っても生き残れねえぞ。」

 

すると蜘蛛のモンスターが現れた。

 

ポータ「きゃ!早速モンスターです!」

 

ワイズ「余裕余裕!こんなの真々子さんと絵里香さんが一瞬でズバッとバサッと!」

 

真々子「いいえ、それはダメよ。」

 

全員「え?」

 

絵里香「真々子?」

 

真人「おお!やっと母さんも分かってくれたか!冒険の主役が息子だと言う事を!」

 

真々子「そうじゃなくてね?朝の蜘蛛は親の仇でも殺しちゃいけないって昔から言うでしょ?」

 

真人「は?」

 

徹平「蜘蛛の豆知識?」

 

ワイズ「え?何で?」

 

メディ「良い出来事の前触れとか諸説ありますが、モンスターは別かと・・・」

 

真々子「つんっ。それに良く見るととっても可愛いわよ?ほら。」

 

蜘蛛のモンスター「ーーー。」

 

真人「仲良くなってるし!!」

 

真々子「うふふ。マー君も小さい頃ブランコが大好きだったわよね?」

 

絵里香「流石ね真々子・・・モンスターを手懐けるとは・・・改めて恐るべし・・・」

 

 

 

 

 

 

奥へと向かう。

 

徹平「ん?これってまさか。」

 

ポーションの絵が描かれてる床を踏むと、徹平のHPが回復した。

 

ポータ「HP回復の床でした!」

 

徹平「既に満タンだけどな。」

 

真人「でもこう言うのゲームでやった事あるある!ポータも踏んでみろ!」

 

ポータ「はい!自分はこれです!」

 

カギのスイッチ床を踏むと、出口のカギが出現した。

 

ポータ「出口のカギを入手しました!これを使えば一瞬でダンジョンから出られます!」

 

ワイズ「良い事ばっかりじゃん!じゃ、私は。これ絶対魔力アップでしょ!おらおらおら!」

 

魔法書のスイッチ床を3回踏むと、黒い煙がワイズを囲んだ。

 

ワイズ「な?ん?」

 

シラーセ「それは魔法封じのトラップです。おまけに踏んだ回数だけ効果が重複します。」

 

ワイズ「ちょ・・・ええええ!?」

 

絵里香「フラグ回収。」

 

メディ「ワイズさーん!後の事は私に任せて下さーい!ワイズさんが居なくなればパーティの魔法係は私だけ。これで存分に活躍出来ますね。ウフフフ。」

 

ワイズ「ちょ!メディ!」

 

シラーセ「ご安心下さい。ダンジョンにはトラップを解除する床もあります。序でにトラップ効果はダンジョン内だけです。」

 

メディ「チッ。」

 

ワイズ「アンタ美少女面して舌打ちとか止めなさいよ!!」

 

真人「・・・・・」

 

真々子「もうすっかり仲良しさんね。」

 

徹平「母さん、これ使う?ジョコ・アカデミアの学園祭で買った10面サイコロ。」

 

絵里香「ありがとう。じゃあ投げるわよ〜。ってマリオパーティじゃないから。」

 

徹平「ノリツッコミお上手。」

 

真々子「じゃあこのマークは何かしら?」

 

竜巻のスイッチ床。

 

絵里香「竜巻?」

 

シラーセ「ああそれは、是非とも真々子さんに踏んで頂きたいですね。」

 

真々子「分かりました。それじゃあ・・・」

 

真人「おい母さん待てよ!どんな効果なのか聞いてからじゃないと!」

 

シラーセ「大丈夫ですよ。ダンジョン攻略において非常に有益なものです。真人君にとってはご褒美的な意味合いもあるでしょうからね。」

 

真人「ん?・・・嫌な予感が・・・」

 

真々子「せーの、えい!」

 

竜巻のスイッチ床を踏むと。

 

真々子「あら?」

 

床から風が巻き起こり、真々子のスカートを捲った。

 

真々子「きゃああああああ!!」

 

真人「ええ!?」

 

真々子「きゃああああああ!!」

 

そのまま上へ飛ばされてしまった。

 

徹平「真々子さんが連れてかれた・・・」

 

絵里香「あのスイッチ床、何?」

 

シラーセ「風で上の階へジャンプアップする事が出来ます。皆さんもどうぞ〜。」

 

 

 

 

NOW LOADING...

 

 

 

 

上の階に到達。

 

徹平「いやぁ〜スリル満点だったぜ。あのままトルネードカービィにでもなろうかな?」

 

真人「もう本気で勘弁してくれよ・・・こう言うのはご褒美じゃなくて刑罰なんだよ・・・」

 

落ち込む真人に、シラーセが励ます。

 

シラーセ「何れ真人君にも分かりますよ。」

 

真人「・・・・・」

 

シラーセ「パンストの良さが。」

 

真人「そう言う事考えてる訳じゃないんですけど!!!!」

 

???「へぇ〜?この塔をまだ登って来る人が居るなんて驚きだわ。」

 

全員「?」

 

 

 

 

階段上に現れた謎の女性。

 

女性「でもその人数、この塔の仕様を知らないようね。何て愚かな・・・」

 

階段を降りようとした瞬間。

 

”ズルッ”

 

女性「え!?うわあああああああああ!!!!」

 

足を滑らせてしまい、階段を転げ落ち始めた。

 

 

 

 

真人「うわぁ・・・」

 

女性「ぐふっ・・・」

 

目の前に落ちた女性。尻が摩擦で赤くなってる。

 

徹平「うわ、熱そう・・・」

 

絵里香「マリオだったらあんな風にならないわね・・・」

 

真人「お、おい!大丈夫か?」

 

女性「心配は無用よ!別に転んでなんていないもの!」

 

真人「あ、はい。」

 

徹平「んで、アンタ誰?」

 

女性「誰でも良いでしょ!私は反抗組織リベーレの四天王の1人。母に反逆せし者『母逆のアマンテ』よ!なんて、出会ったばかりの相手にいちいち名乗らなければならないルールなんて無いわ!」

 

徹平「名乗った。」

 

真人「名乗ったな。」

 

ワイズ「うん名乗った。」

 

メディ「出来ればもう少し詳しい説明を・・・」

 

アマンテ「この私が説明をしてあげると思う?反抗組織リベーレとは、親に反抗する者の集団よ。なんて。」

 

真人「説明したな。」

 

ワイズ「うん。説明した。」

 

徹平「良かった。今回がアホで。」

 

アマンテ「町の冒険者は私の配下に加わったはずなのに・・・まだ残っていたとはね・・・え!?」

 

突然真々子と絵里香を見て怯えた。

 

アマンテ「あなた、まさか!?」

 

真々子「あ、初めまして。私は大好真々子です。マー君のお母さんですよ?ウフフ。」

 

真人「名乗って余計な説明をする人こっちにも居た・・・」

 

絵里香「私は橘絵里香。徹平の母で剣士とでも言っておこうかしら?」

 

徹平「凄く挑発気味な自己紹介だな。」

 

アマンテ「本物の大好真々子と橘絵里香だって言うの・・・!?クッ!」

 

2人を見て突然逃げ出した。

 

真人「おい!どうしたんだよいきなり?」

 

アマンテ「大好真々子と橘絵里香を警戒しているからよ!!なんていちいち言う訳無いでしょ!!あの人数じゃ塔を攻略出来る訳ないだろうけど、一先ず撤退して対策を練らないと・・・あああああああ!!!」

 

また滑って転げ落ちた。

 

冒険者達「アマンテ様!!大丈夫ですかー!」

 

そこに、配下と思ほしき冒険者達がアマンテを担いで逃げ出した。

 

アマンテ「先に攻略するのは私達よーーーーー!!!!」

 

捨て台詞を吐いた。

 

真人「何だったんだ?」

 

シラーセ「重要な情報が得られました。一旦外に出ましょう。ポータさん、先程入手したカギを。」

 

ポータ「分かりました!」

 

 

 

 

NOW LOADING...

 

 

 

 

外に出た一行。

 

シラーセ「先におシラーセさせて頂きます。現在不測の事態が進行中です。先程のあれはイベントではなく事件です。母親達が行方不明の子供達を探していました。それが、塔に居たあの子達です。プレイヤーデータで見た覚えのある顔が複数ありました。母親から離れて反抗組織リベーレとやらに身を寄せているのでしょう。そんな子供達を率いているのが・・・」

 

ポータ「四天王の1人の母逆のアマンテさんです!」

 

シラーセ「前々から何者かが親子の不和を引き起こそうと暗躍していました。その犯人こそ、反抗組織リベーレ。そして、あの少女と見て間違い無いです。」

 

真人「親に反抗する子供を集めて、頭数を揃えてあの塔に・・・って事は・・・」

 

ワイズ「皆で親の悪口大会って訳じゃないわよね・・・」

 

メディ「目的は塔を攻略して、何かしらの願いを叶える事でしょう。そしてその願いとは・・・」

 

真人「悪の組織的なヤバい願いに決まっている!ここは俺達が何とかしないといけないな!よし!悪の野望を打ち砕く為に!」

 

真々子「子供達がお母さんの所へ帰って来るように頑張りましょうね。」

 

真人「え?・・・ここは俺達勇者パーティが、悪の野望を阻止して世界を救う場面だろ?」

 

徹平「俺もそう思うな。」

 

真人「徹平!分かってくれるのか?」

 

徹平「野望を打ち砕くよりも、まずは子供達をお袋さん達の元へ返さねえとな。」

 

真人「お、お前も母さんの味方かよ・・・」

 

徹平「何だ?お前他所の子を殺しても良いってのか?」

 

真人「いや、それは・・・」

 

徹平「ここは真々子さんの意見に賛同しろ。」

 

絵里香「そうだよ真人君。世界を救うのは何時でも出来るでしょ?」

 

真人「いや、でもさ・・・」

 

ワイズ「徹平と真々子さんと絵里香さんの言う通り。まず子供を連れ戻す事で良いんじゃない?頭数が減れば塔を攻略出来なくなって、結果的に野望を阻止出来る訳だし。」

 

ポータ「自分もそう思います!」

 

メディ「私も問題ありませんね。」

 

真人「いや・・・俺のモチベーション的な問題が・・・」

 

ワイズ「でも連れ戻すにはアマンテ達が居る階まで上がる必要があるから、こっちは頭数を増やさなきゃいけないんだけど・・・どうやったら・・・」

 

シラーセ「ギルドを作って仲間を集めれば良いのです!とおシラーセします。」

 

徹平「ギルドを作る?」

 

 

 

 

NOW LOADING...

 

 

 

 

町にある廃墟の前に到着。

 

シラーセ「此方のギルドをお使い下さい。名前はご自由にどうぞ。」

 

真人「こ、ここが俺達のギルド・・・?」

 

徹平「夜になったら射影機持たねえと。」

 

絵里香「零じゃないんだから。」

 

ギルド名を真々子が入力した。

 

真々子「マー君見て!マー君が教えてくれたから、お母さん小さい文字が打てたわ!」

 

真人「って勝手に名前付けちゃったし!しかも”よ”が大きいって!」

 

ギルド名『お母さんといっしよギルド』。

 

絵里香「後で修正しとこっと。」

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

真人「・・・・・!」

 

布団の中で寒がる真人。ここは廃墟なので、壁も屋根も窓もぶっ壊れている。

 

真々子「マー君おはよう。朝よ?起きて?」

 

真人「もう少し寝かせてくれ・・・」

 

真々子「あらあら困ったわね・・・そうだわ!こう言う時は。・・・チュ。」

 

頬にチュー。

 

真人「うわあああ!!な、何だ!?」

 

 

 

 

女性陣が覗いてる。

 

シラーセ「特殊スキル『母のお目覚』。昏睡状態の子供を一気に回復させる事が出来ます。」

 

 

 

 

そして徹平の部屋。

 

真々子「徹平君おはよう。起きて?朝よ?」

 

徹平「ん・・・?ああ・・・真々子さんおはよう・・・」

 

真々子「おはよう。徹平君。」

 

徹平「何か・・・真々子さんに起こされるのが久し振りだなぁ・・・」

 

真々子「マー君が中学校の時に、徹平君と絵里香がウチに泊まった時以来ね。」

 

徹平「懐かしい話だね〜。」

 

真々子「そうね。ウフフ。」

 

徹平「は・・・は・・・ヴェックション!!」

 

真々子「あらあら、大丈夫?」

 

徹平「流石にここは廃墟だから・・・風通しが悪い意味で通ってる・・・は・・・鼻詰まりが・・・ヴェックション!!」

 

真々子「徹平君。」

 

徹平「ん?」

 

突然、真々子が徹平を抱き締めた。

 

徹平「ほえ!?」

 

真々子「どう?暖かいかしら?」

 

徹平「あ・・・鼻詰まりが引いていく。それにこの温もり・・・幸せぇ・・・」

 

両手で真々子を抱き締める。

 

真々子「あらあら。徹平君ったら甘えん坊さんね。」

 

徹平「俺、真々子さんのこの温もり大好き〜・・・」

 

真々子「ウフフ。もうちょっと抱き締めちゃおうかしら?」

 

徹平「そうして〜・・・」

 

彼は真々子の温もりを人一倍堪能した。

 

 

 

 

こっちでも真人と女性陣が覗いてる。

 

真人「徹平の奴・・・母さんの温もりに飲み込まれちまった・・・」

 

絵里香「流石真々子ね。徹平の鼻詰まりを治し、徹平を彼処まで陥落させるとは。」

 

 

 

 

 

 

リビング。

 

真人「ふぅ、ご馳走様。」

 

徹平「ご馳走さん。」

 

真人「それにしても、ボロボロだなぁ。」

 

徹平「廃墟だからなぁ。けどこんなギルドに参加してくれる人は居るのか?」

 

真々子「きっと大丈夫よ。お母さんが心を込めて、丁寧にたっぷりお持て成しするわ。」

 

絵里香「私も手伝うから。」

 

真人「ギルドは旅館やホテルじゃないんだぞ?」

 

シラーセ「そうそう。おシラーセを1つ思い出しました。」

 

ワイズ「ん?何よ?」

 

シラーセ「ギルド設立の記念に細やかではありますが、贈り物をさせて頂きました。ストレージに届いているかと思いますので、ギルドの盛り上げにご利用下さい。後の事はお任せします。私は反抗組織に関する調査がありますので。これで。」

 

調査しに行った。

 

メディ「贈り物って何でしょう?」

 

 

 

 

NOW LOADING...

 

 

 

 

ワイズ「ご主人様〜。用事があるならさっさと言いなさいよ〜。とか言ってみたりして。」

 

メディ「ご主人様、何なりとお申し付け下さいませ。」

 

ポータ「えとえと・・・ご主人様!何でも自分にお申し付け下さい!」

 

ワイズ・メディ・ポータ「キャハ!」

 

贈り物とは、メイド服だった。

 

真人「くっ・・・ポータは兎も角不覚に見惚れてしまうとは・・・」

 

徹平「3人のメイド服・・・感服・・・」

 

ワイズ「シラーセさんの事をちょっと見直したかも。サイズもピッタリだしさ。」

 

メディ「ワイズさんに関してはピッタリって言うよりペッタリでは?」

 

ワイズ「メディ?アンタちょっと表出ろ。」

 

メディ「真人君と徹平君は何を貰ったのですか?」

 

真人「皆と一緒だ。悪意しか感じない。」

 

徹平「俺は執事服だ。」

 

真人「何で徹平だけ・・・」

 

ポータ「と言う事はママさんと絵里香さんも!」

 

真々子「あらまあ。可愛いメイドさん達。」

 

絵里香「アイドル誕生ね。」

 

そこに何時もの格好の絵里香と真々子が来た。

 

ワイズ「あれ?何時もの格好じゃん?」

 

絵里香「ごめんね?私だけ用意されてなかったみたい・・・」

 

ワイズ「じゃあ真々子さんも?」

 

真人「コホン。息子への精神的ダメージを軽減する為、母親のコスプレを禁止にした。」

 

ワイズ「ええー!?つまんないじゃん!」

 

ポータ「ママさんとお揃いが良かったですぅ!」

 

メディ「真人君のリアクション芸を楽しみにしていたのですが!」

 

真人「俺そんな芸人になった覚え無いよ・・・って言うか皆もうちょっと俺の事を気遣おうぜ・・・?」

 

真々子「こんな可愛いメイドさんが3人も居て、お母さんといっしょギルドが華やかになったわね。」

 

絵里香「それじゃあ、皆一緒に頑張りましょう!」

 

ワイズ・メディ・ポータ「はい!ギルドママスター!」

 

ワイズ「じゃ、お仕事を始めるわよ!目的は仲間集めなんだけど。」

 

メディ「まず拠点の整備が必須ですね!ギルドの印象を整えましょう!」

 

ポータ「自分!素材さえあれば、アイテムクリエイションでギルドを直したり立派にしたり出来ます!」

 

ワイズ「じゃあ効率良く手分けしてやる感じで!」

 

メディ「買い出し班と掃除班に分かれましょう!」

 

ポータ「自分頑張ります!」

 

真々子「大切なのはお持て成しの気持ちよ。」

 

ワイズ・メディ・ポータ「はい!ギルドママスター!」

 

真人「ママスターって言い難いだろ・・・」

 

徹平「一気に楽しさ倍増したな。俺も手伝いするか。」

 

 

 

 

買い出し班の真人とメディとポータがショップで買い出し。

 

店員「いらっしゃいませー!」

 

ポータ「わあああ!建物の素材が沢山ですー!この壁とかどうでしょうか?あ!こっちのも良いです!」

 

メディ「真々子さんが好きそうなのは此方でしょうか?それと絵里香さんが好きそうなのは此方でしょうか?」

 

ポータ「はい!自分もそう思います!」

 

真人「そして俺は荷物係・・・ポータのバッグがあるから実は居なくても良い存在・・・あれ?勇者だよね?主人公だよね?」

 

 

 

 

掃除班の徹平と絵里香と真々子とワイズ。

 

徹平「いやぁ〜、ポータのアイテムクリエイションのお陰で高圧洗浄機が出来上がったぜ〜。」

 

高圧洗浄機で汚れた壁を綺麗にする。

 

 

 

 

絵里香「よっと!」

 

高速回転で、周囲の草刈りとバーナーで雑草を燃やす。

 

 

 

 

真々子「ふぅ。マー君の部屋、少しは綺麗になったかしら?」

 

干してる布団をベッドに戻す。

 

真々子「お布団もフカフカになったわね。」

 

ワイズ「思うんだけど、そこまで気合い入れなくても良いんじゃない?ずっと使う部屋じゃないと思うから・・・」

 

真々子「でも今は、ここがマー君の部屋で、マー君が帰って来る場所だから。ちゃんと整えて、おかえりなさいって言ってあげたいの。勝手な事するなよって怒られちゃうかも知れないけど。でも、それもきっと幸せな事よ。子供に、おかえりなさいを言ってあげられないお母さん達も居るから・・・」

 

ワイズ「真々子さん・・・」

 

”チリーンチリーン”

 

ワイズ「ん?」

 

真々子「あら!もしかしてマー君達が帰って来たのかしら?」

 

 

 

 

ドアを開けた。

 

真々子「マー君おかえりなさい!・・・あら?」

 

徹平「どうした真々子さん?・・・っ?」

 

絵里香「どうしたの〜?・・・え?」

 

ドアを開けると、そこに居たのは・・・

 

 

 

 

 

 

一方真人達は。

 

ポータ「良い物いっぱい選べました〜!自分大満足です!」

 

真人「その笑顔だけで俺は満足だ。っで、支払いカウンターは何処に・・・」

 

周囲を見ると、アマンテの姿が見えた。

 

アマンテ「そこの店員。衣類用の洗剤と洗濯板は何処にあるのかしら?案内しなさい!ふぅ・・・流石にあれだけ人数が居ると、生活用品の補充も楽ではないわ・・・ああそうだ。湿布薬も買わないと。ちゃんとお尻と脛の手当てを・・・」

 

後ろに顔を向けると、真人達が目に映った。

 

アマンテ「っ!?あなた達、大好真々子の息子と橘絵里香のその仲間達ね?こんな所で買い物とは、呑気なものね!」

 

真人「お前もな。」

 

メディ「ねえ真人君。彼方の方は昨日階段でぶつけた所を今更手当てするようですけど、手遅れですよ。」

 

アマンテ「ちょ!そこのメイド!恐ろしい事を言うのはお止しなさい!!そんな事より、あなた達に良い事を教え・・・」

 

メディ「痣が残って、あなたはもう自分の身体に自信を持てなくなります。」

 

アマンテ「へ・・・?」

 

メディ「この先一生、足やお尻を見る度に溜め息が出て、可哀想に。」

 

恐怖する言葉で、アマンテが涙を浮かべた。

 

アマンテ「うわあああああああん!!!」

 

真人「メ、メディ!そこまでにしよう!他ならぬメディ自信の為にも!ほ、ほらアマンテ。もう大丈夫だぞ?言いたい事があれば言って良いぞ?聞いてやるからさ。」

 

アマンテ「ぐすっ・・・もういいわよ!!あなた達の拠点に刺客を送り込んであげたなんて絶対に言うもんですか!!!」

 

真人「は?刺客を送り込んだ?」

 

ポータ「お母さんといっしょギルドを攻略する為でしょうか!?」

 

メディ「もし本当だとしたら・・・別に心配いらないのでは?真々子さんと徹平君と絵里香さんがいらっしゃいますし。」

 

ポータ「自分もそう思います!ママさんと絵里香さんと徹平さんなら一撃です!」

 

真人「まぁ確かに。母さんと徹平と絵里香さんが居れば何の問題も無いか。じゃあな。湿布ちゃんと貼っておけよ?」

 

アマンテ「えっ!?ちょっと!反抗組織リベーレを舐めたら痛い目見るわよ!!」

 

怒って両腕を後ろに引いた。すると後ろに立ってるトイレットペーパーのタワーがバランスを崩し、アマンテを巻き込んで崩れた。

 

アマンテ「キュ〜〜〜ン・・・・・」

 

 

 

 

ワイズ「真人!メディ!ポータ!」

 

真人「あれ?ワイズ?どうしてここに?」

 

ワイズ「急いでギルドに戻って!このままだと徹平と真々子さんと絵里香さんが負けちゃう!」

 

メディ・ポータ「え?」

 

真人「3人が負ける?まさか。」

 

ワイズ「早く!本当にヤバい状況なの!」

 

真人「え・・・!?」

 

 

 

 

真々子『マー君。』

 

徹平『真人。』

 

絵里香『真人君。』

 

 

 

 

真人「母さん!徹平!絵里香さん!」

 

彼らは急いでギルドへ戻る。一体、何が起こったのか。

 

『END』




         キャスト

     大好真々子:茅野愛衣
      大好真人:石谷春貴

      橘絵里香:長妻樹里
       橘徹平:上村祐翔

       ワイズ:鈴代紗弓
       ポータ:原田彩楓
       メディ:Lynn
      シラーセ:新井里美

      アマンテ:藤原夏海

        母親:橘U子
           御堂ダリア
           石橋由佳

       冒険者:村上裕哉
           佐伯匠
           八幡諒

真々子「何って、お母さんのベッドサービスよ?」

次回「お母さんと一緒ギルドは千客万来!・・・って、招かれざる客ばっかかよ!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。