どうも、錬金術師で女の子の友達が多い転生者です 作:シュリンプ1012
……あ、脳内でバジリスクタイム流れてる。
……水のようにー!!(デスボ)
「もー!信じられない!!」
お昼。私達は今、巴ちゃんのお家に向かっています。
今日はせっかくの土曜日。私達は朝からずっと遊んでいたのでお腹がぺこぺこでした。
「まあまあひまり、さっきのはアタシ達が悪かったし……」
「…いや、アタシ達は悪くない。悪いのはアイツ…」
前でひまりちゃん、巴ちゃん、蘭ちゃんがさっきの出来事について話してました。
さっきの出来事……というのも、私達が公園で遊んでいた時の事です。私達が遊んでいた時、一人の男の子が公園に来たのです。その子は一人で砂場のある所に歩いて行きました。
私は、その時はなんとも思っていなかったので、蘭ちゃん達とのおままごとを続けようとしました。
だけど、モカちゃんが砂場の方を見て、
[今なんか光った〜]
なんて言ってきたのです。だけど私と巴ちゃんはそんな光に気づきもしませんでした。なので、私達は見間違いじゃない?と言ったら、
[だったら確かめてみようよ!]
ひまりちゃんが確かめようと言って、モカちゃんとひまりちゃんがそっちの方に行ってしまいました。
私も何かあったのかな?と思ったので、そちらの方に行ってみる事にしました。
そこには、さっきの男の子と、その横に
綺麗な砂のお城があったのです。
そこからはモカちゃんの質問ラッシュが続いていきました。途中途中巴ちゃんの突っ込みが入ったりもしましたが、最終的にひまりちゃんの『魔法使い』という結論に辿り着きました。
魔法使い……私は初めて見たので、一度だけ魔法を使っている所を見たいなぁと思ったのですが、そんな思いが言葉に出てきてしまい、彼に突っ込みを入れられてしまいました。
口に出そうとは思っていなかったので、どうしようと考えていると、みんなが彼から匿ってくれました。
……私が悪いのに…。
でも、彼はそんな態度が嫌だったのか、彼は反撃に
出ました。結果、蘭ちゃん達はぐったりと彼の後ろで
倒れ込んでいました。
……そんな事をした彼を、少しだけ、怖いと思いました。
……あ、でも!その後に彼とお話しして、少しだけ印象は変わりました!お話していてわかった事は、あの子は全然怖くなんかない……ううん、全く逆。優しい子だって分かったんだ。
そんなあの子と話していると、楽しくなれて、それで
心が……安らぐ?っていうのかな……
そんな気持ちに……
「……っきゃ!?」
不意に誰かにぶつかってしまいました。
……痛てて…尻餅ついちゃった……。とりあえず、ぶつかった人に謝らないと……。
「す、すいませ……っ!」
「……」
ぶつかった人は大きな男の人でした。その人は私を
見ると、
「……ニィ♪」
–––怖く、笑いました。
…………………
……………
………
……
…
「ウエップ……食い過ぎた……」
なんだよあの量。あんな量食えるかっての……。
何があったかというと、俺が商店街をブラブラしていた時の事だ。
公園の出来事で少しお腹空いたので、何処かで昼食を
食べれる所を探していた。
別に山吹さんの所でも良かったのだが、せっかく来たのだから別の所でも食べてみたいという欲求があったので、やめておいた。
そこで見つけたのが『北沢精肉店』だ。ここのコロッケがまあまあ安い値段で売られていたので、ここにしたのだ。うん、ここでやめておけば良かったって後悔してるよ今。
だって三つでいいって言ったのに、「サービスサービス♪」なんて言いながらドンドン追加するんだもん。
無理だよ。食えないよ。食ったけど。
素直に山吹さんの所に行っておけば良かったと思った今日この頃。
「……さて、目的も果たしたし、帰ろうか「きゃー!!」!?」
突然、悲鳴が聞こえた。
……待て待て、この声って…
「……羽沢か!?」
俺は声の聞こえた方向に走り出す。食べ過ぎて少し腹が痛いが、そんな事は気にしてはいられない。
走っていくと、そこには人集りが出来ていた。その中心には、羽沢以外の四人が泣き崩れていた。
「おい!どうした!!羽沢は!?羽沢は何処にいった!?」
「うぇぇぇん!!つぐぅ!つぐ〜〜!!」
駄目だ、気が動転して話を聞いてくれない…!
こうなったら……!
「おい!お前ら!しっかりしろ!!」
「ひぎゃっ!?」
俺は思いっきり上原の頰を叩く。
「お前らが落ち着いてくれねぇとこっちだって分かんねえんだよ!!羽沢がどっか行っちまうぞ!?」
「!!……それは、いや…!」
半分脅迫じみてしまったが、この際気にしないでほしい。こうでもしないと話してくれないと思ったのだ。
理解して欲しい。
「……取り敢えず深呼吸して……そうだ、落ち着いたか?」
『……うん』
全員が深呼吸して落ち着いた所で羽沢は一体どうしたのか聞いてみる事にした。
「羽沢はどこにいったんだ?」
「……連れてかれちゃった」
俺の問いに、青葉がか細い声でそう答える。
……連れてかれた?
「だ、誰に?」
「分かんない……!でも、つぐがその人にぶつかって、つぐが謝ろうとしたら、その人が……」
「連れてったってか……」
今度の問いには美竹が答えた。
……普通ならこれは警察沙汰だ。だが、警察に通報しようにも俺達には携帯電話等が無かった為、
……なら、今すべき事は一つ。
「……おい宇田川。犯人はどっちに逃げた?」
「え?えっと確かあっちに……っておい!」
……無茶かもしれない。でもやるしかない。
俺が見つけだす……!
………………
…………
……
…
「んん!?んんんんん!!」
「ハァハァ……なんとか撒いてやったぜ。へへっ、可愛いなぁ……♪」
路地裏。まだ太陽は真上にあるはずなのに、其処だけにはあまり光が差し込んでいなかった。
そんな場所に逃げ込んだのは、蓮司が今探している犯人その人。そして、口元を手で抑えられているのは、
羽沢だった。
「さて、このマンホールを開けましてぇ?そこからピョーンっと……っておいおいジタバタするんじゃねぇよ!」
「んんん!んんんんんんん!!」
なんとか逃げたそうと身体を動かす羽沢。だが、相手は男。か弱い女の子の力では抜け出せるなんて事は出来なかった。
(そんな……もう駄目……なの?)
羽沢は心の中で呟く。このまま男が逃げ切ったら私はどうなってしまうのだろう。もしかしたらこのまま死んでしまうのだろうか……と、殆ど諦め掛けていた。
−−−つぐ〜?
−−−おーいつぐー!!
−−−あ、つぐだ!やっほー!!
−−−つぐみ。
ふと、彼女の脳裏に幼馴染の声が流れた。いつも聴き慣れている声だ。そして……
−−−光野 蓮司。それが俺の名前。
彼の後ろ姿が脳裏に浮かんだ。一度しか会っていないのに。それなのに彼の姿が思い浮かんでいた。
(……嫌だ!まだみんなと一緒にいたい!!……蓮司君とおしゃべりしたい!!!)
––––彼女の消えかかった心の灯火に、再び火がつく。
「ったくよぉ…ちっとは静かに「ガブっ!!」痛ってエェェェェェェェェ!!?」
彼女は口元に抑えられていた手を思いっきり噛んだ。
犯人はあまりの痛みに手を離す。それを好機と見た羽沢は、息を思いっきり吸い込む。
「誰か……!」
なるべく遠く。そしてみんなに聞こえるように。
「誰か!助けてーーーー!!!」
彼女は叫んだ。
「……っ手前ェ!!?」
犯人は慌てて彼女を地面に押さえつける。犯人の顔には汗がタラタラと垂れているのが分かった。
「糞が!!クソがクソがクソがクソがァァァァァ!?
なんて事しやがった!このガキィ!ここでぇ!殺してヤルゥゥ!!!?!」
「っ!!」
犯人の焦る声に、羽沢は怖がりながらも決して屈することはなかった。
私は助かりたいからした、と。みんなと会いたいが為にやった事だ、と。幼いながらも、彼女自身に出来る事を冷静に判断してやったのだ。
「このガキがァァァァァ!!!」
犯人が拳を振り上げる。羽沢は思わず歯をくいしばる。
「おい」
後方で幼い声がした。犯人はその声にはっと振り返る。そこには……
「……蓮司…君……!」
「……羽沢、大声で叫んでくれてありがとうな。
おかげで分かったよ。……もう安心してくれ。
俺が、来た…!」
––––
前回戦闘シーン入れるといったな。
あれは嘘だ。
……はい、やらかしました。すいませェェェェェん!!
次回ちゃんとやりますんで、何卒!何卒ォ!!
RASのメンバーを出したいと思っとるんだけど、誰が最初に見たい?
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レイヤ
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ロック
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マスキング
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パレオ
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チュチュ