どうも、錬金術師で女の子の友達が多い転生者です 作:シュリンプ1012
これでいっぱいかけるぞ〜٩( ᐛ )و
「おーい こうのくん、やまとちゃん?そろそろ起きてー!」
「…ぬぁ?」
誰かに起こされて、俺は意識を覚醒させる。
あの後俺とやまとちゃんは、あの樹木の下でお昼寝をしていた。最初寝れるのか心配したが、身体が幼いからか、すぐに寝る事が出来た。それはもうグッスリと。
あ、あと誰が起こしてくれたんだろう。まあ大方、先生だと思うが。
「お昼寝もいいけど、もう夕方だよ?グッスリ寝むるのもいいけど風邪引かないように、ね?」
屈んで起こしてくれた人は、予想通り先生だった。
……予想通りではあったけど、めっちゃめちゃ美人の女の先生だった。髪は後ろで纏められており、先生から仄かに香るバラの匂いが俺の鼻腔をくすぐる。
……あれ、この人さっき見たような……
「…あ!さっきき……」
「き…?」
あれ?さっき連れてかれた子の名前なんだっけか。
ええっと確かき……金次郎だっけか。ん?いや違うな。こんな小学校に建てられてる銅像の名前じゃなかった気がする。じゃなんだっけ……?
ま、どーでもいいか。
「……やっぱ何でもないです」
「あらそう?……あ、そうだ。やまとちゃんを起こしてあげて?私が起こしても起きてくれないから」
やまとちゃんの方に指を差す先生。
いや、先生が起こしても起きなかったのに、なんで俺にやらせるんだよ。おかしいやろそんなん。
ま、
「はーい。ほら、やまとちゃんそろそろ起き……」
俺はやまとちゃんが居る方向に顔を向ける。
–––そこには涎を垂らした
「グホォァ!?」
「えぇ!?どうしたのこうのくん!?」
なんだよ今の!?可愛すぎるぅ!?!?可愛すぎて
死ぬうぅぅ!?!?寝言で「ふへへ」って言ってるウゥゥウゥゥアアアア!?!!? くそ、気を保て俺!!
こんな事でロリコンになどになったりは……
「……ん?」
何だろうか。俺の腕が何かに包まれている感じがする。
気になった俺は包まれている感じがする左腕を見やる。そこには……。
「……あ」
…… 何故気付かなかったのだろう。何故横を向いた時に気付かなかったのだろう。
俺の腕はなんと、やまとちゃんの腕に抱かれていたのだ。
「……フへへ」
「……ガハッ」
「こうのくん!?ちょっと、こうのくーん!?」
やまとちゃんに腕を抱かれていた衝撃に、俺は
だんだん暗闇へと沈んでいった。
寝言で「フヘヘ」は駄目、ゼッタイ。
…………………………
………………
…………
……
…
「……は!?」
目が醒めると、俺はベットの上にいた。
あれ、俺なんでこんな所にいるんだ?俺は確か外にある樹の下で寝てたはず……?
「……あぁ、起きたのかい?」
どうしてこんな所に?と考えていると、横から女の人の声が聞こえた。誰だろうと横を見ると、そこには
眼鏡を掛けたお婆さんが椅子に座っていた。
「起きたならほれ、さっさと行った」
「え、あ、はい…?」
誰かも分からないお婆さんに促され、俺はベットから降りる。……あ、ベットが意外に高かった。
ベットから降りた俺は、部屋の出口へと向かう。
……あれ?出口に向かったはいいものの、何処に行けばいいんだ?
「……うん?なんだい、どこ行けばいいのか分かんないのかい?いつものとこだよ。そこにみんないるから。丁寧に教えてあげたんだから、感謝しな!」
俺がどこ行けばいいのオーラを出していると、お婆さんは懇切丁寧(?)に教えてくれた。
……いや、全然丁寧に教えてないわ。場所分かんないし。何処なの?
「……まさか、場所が分からないとか抜かすんじゃないわよね。全く、寝ぼけてんのかい!?……ほら、着いてきな」
よっこいしょと椅子から立ち上がる。そしてそのまま出口を抜け、何処かに行ってしまった。
あ、待ってー、置いてかないでぇ!!
俺はお婆さんを見失わないように、お婆さんに着いて行くのであった。
〜〜俺、移動中〜〜
「ほら、ここだよ」
連れてこられたのは、『遊戯室』と書かれた扉の前だった。お婆さんが扉を開ける。
「おいやまと!あいつはどこだよ!?おれはあいつにようがあるんだよ!!」
「そ、そんなこといわれても……」
扉が開かれると、やまとちゃんと……名前が本当に
分からない彼が何やら口喧嘩をしていた。あの二人以外は誰もいなかった。あと、彼の発言からして、口喧嘩の原因は俺にあるらしい。
「こら!ゆうや!何やってんだい!!女の子と喧嘩なんて、男が廃るよ!!」
「え!?ば、ばっちゃん!?いや、これはその…」
「あ、えんちょうせんせい!こんにちは!」
『 えんちょうせんせい』……と言われたお婆さんは
やまとちゃんたちの口喧嘩を止めに入った。
……ん?『えんちょうせんせい』……?
–––– 園長先生!?なんだ、この人園長先生だったんだ。へぇ、何でここにいたのか納得だわ。
「……あ!おまえ、どこいってたんだよ!?さがしたんだぞこのやろー!?」
すると、彼が俺を見つけるとズケズケとこちらに歩いてきた。やっぱり俺に何か用があるのか。何なんだいまったく。
「おまえ、よくもこのおれさまをこけにしてくれたな!!おれをこけにしていいのは、おれよりつよいやつだけだ!!」
幼い声でそう言うと、手に持っていたバックを漁り出した。
その歳で『コケにした』なんて言葉知ってるのか。
たまげたなぁ。
「……だから、これでしょうぶだ!!」
バックの中から勢いよく『ある物』を取り出した。
その『ある物』というのは……
「……折り紙?」
そう、折り紙だった。これは意外。……意外だけど、これでどうやって勝負するんだ。
「これをつかって、どっちがさきに『おりづる』を10まい折れるかしょうぶだ!!」
びしっ!!と効果音が聴こえそうな程の力強さで
指を指す彼。成る程、そういう勝負の仕方があるのか。中々やるやん。
「あ、ずるいですよ!じぶんがおるのとくいだからって!」
「うるせぇ!!かてればいいんだよ!」
ほう、そんな性格していて、鶴を折るのが得意なのか。中々器用なヤツだと見た。あと、対戦相手を前にして、自分の得意分野に持ち込んだこと言うとは、
中々のバカとも見た。
「良いぞ。その勝負引き受けた」
「え!うけるんですか!?」
俺が勝負を承諾すると、やまとちゃんが驚きを隠せないでいた。まぁ、多分暇しそうだし、面白そうだったから…ね。
「それじゃあ、勝負と行こうか……きじま!」
「だれだ、きじまって!!おれはきさらぎだっ!!」
あ、あいつの名前きさらぎだったのか。間違えちゃった、てへっ☆
「はぁ、勝手にやってなよ。まったく……」
「あ!えんちょうせんせいもみていきましょうよ!」
「えぇ?……しょうがないねぇ」
…………………………
……………
………
……
…
「ま、まけた……」
「ま、ドンマイ」
結果から言おう。10ー5で俺の勝ちだった。
最初は様子見でゆっくり折ってたら、きさらぎくんが
まあまあ速く折ってたもんだから、俺も本気出しちゃったよ。
「……っと、やまとちゃんはどこ行ったんだ?」
勝負に夢中で忘れてた。やまとちゃんと園長先生は何やってんだろうか。えーっとどこだぁ……?
「……それでここはこうやって折って」
「えっと、ここをこうして……」
どこにいるか探す必要は無かった。何故なら、すぐ後ろで俺達とは別で折り紙を折っていたからだ。
「……ん?あぁ、終わったかい?」
「え?あ、はい終わりました」
「それじゃあ後片付けを……」
園長先生が説明している途中、入り口の扉が開いた。
開けたのは、お昼にきさらぎくんを園内に連れていった、若い女の先生だった。
「あっ、園長先生こんな所にいたんですか!……って、こうのくん!よかったぁ元気そうで」
「え?あぁ、はい元気ですけど?」
よかったぁ、と胸を撫で下ろす先生。
ん?なんか俺にあったのか?俺はこの通り元気百倍
状態だけど。
ふと、やまとちゃんの方が気になった。何故だろう、
急に気になった。なんか脳がそっち向いたら面白い事が起きるみたいな信号を発令している。
気になったので、俺はやまとちゃんの方を見る。
すると、目が合った途端、やまとちゃんが180度回転して俺に背を向けた。一瞬見えた顔は少し紅くなって
いるように見えた。
「……え?」
「あら、覚えてないの?やまとちゃん、涎垂らしながらこうのくんの腕を「わああ!?やめて下さい!」……フフッ、そうね♪」
慌てて止めるやまとちゃん。ん?なんか俺されたのか?……まあ、あんま気にしてはないから良いけど。
「それで?何の用だい?菜々子先生?」
「あ!忘れてました。こうのくんのお母さんが
お迎えにあがりました」
「あら、もうそんな時間なのかい。それじゃあ、行くよ」
園長先生は立ち上がって、そのまま菜々子先生の横を通り過ぎていった。……って!また置いてこうしないでぇ!?
あ、今思ったけど、俺、両親の顔見てないや。
どうなんだろうなぁ、俺のあ母さんって美人なのかなぁ。
そんな事を思いながら、先に部屋を出ていった園長先生をおっていくのであった––––––。
ふう、何とか3枚目を出す事ができた。
前書きでもいった通り、夏休みまであとちょっとしかないので
いっぱい投稿できるぞぉ٩( ᐛ )و
RASのメンバーを出したいと思っとるんだけど、誰が最初に見たい?
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チュチュ