どうも、錬金術師で女の子の友達が多い転生者です 作:シュリンプ1012
一ヶ月も投稿できなくて本当に申し訳ありませんでしたぁぁ!!!
そして多分また投稿期間が空いちゃうゥゥゥイヤァァォァ!!?
–––それは肌を刺激する風が吹く、ある冬の出来事である。
「い、いい子ですよ〜……?」
「頑張ってー」
「ゆっくりだぞ……ゆっくりだかんな!」
ある公園場にて、3人の子供が集まっていた。一人はゆっくりと両手を小動物へ近づけ、他二人は彼女の勇姿を近間で眺めながら応援していた。
「うぅ、緊張しますぅ……」
「そんなガチガチになってると猫も逃げるよー?」
「自分は無害だって猫に示すんだよ!」
あまりにも彼女が緊張で固まってしまったので、一人の男子は苦笑し、もう一人は呆れながらもアドバイスを一つ彼女に送った。すると彼女は『無害』という単語だけに反応したので、
「猫ちゃ〜ん、じ、ジブンは無害ですよ〜?無害無害無害無害……」
と、自分に自己暗示する様にその単語を連呼する始末に。
「……え、何アレ怖い。あんな事させる為に無害だよって教えたの?」
「んなわけあるか!!」
その様を見ていた一人の少年は教え込んだもう一人の少年に対して若干引き気味となり、その対象となった少年は反論をするように憤怒した。
そんな騒音となる会話には目も暮れずに、少女は黙々と丸くなりながら見つめる動物に詰め寄っていた……しかし。
「ニャ!!」
「きゃっ!」
「お?」
「なっ!?」
後数センチまで寄っていた所で、小動物は反旗を翻すように少女へと襲い掛かった。あまりに唐突な出来事だった為に彼女は尻餅をつくも、攻撃か、身を守るようにして咄嗟に両手を上げた。
「ニャーー!!」
「い、痛っ!?や、やめて下さいぃ!!」
「はい、ストップねー猫ちゃん」
「ニャ!?」
怒涛の乱撃に少女は耐え続けていると、その攻撃が突然と止んだ。何事かと少女は恐る恐る顔を上げると、そこには小動物を軽々と両手で持ち上げる少年が。その背後には狂気の具現化したようなオーラを発するもう一人の少年も立っていた。
「こんにゃろ……この猫、どう調理してやろうかァ……?」
「動物愛護の気持ち、ワスレチャダメヨ。……っと、ほい」
「はっ?えっちょっ!?」
何かに気づいたのか、少年は拾い上げた動物を不穏な事を述べたもう一人の少年へと渡して、少女の前へと屈んだ。かと思ったら、今度は少女の手を取ってまじまじと見つめ始めるように。
「えっ、ちょっ……どうしたんで「いやいや」…?」
「……どうしたもこうしたもないよ……」
少女のあっけらかんとした表情に、少年はやれやれと呆れながらもポケットからある物を取り出した。
「ほら、さっきので肌が切られて流血してる」
「……あ…」
彼の言う通り、彼女の手の甲は先程の猛攻により幾分と傷ついており、所々から血が流れていた。その血を彼はポケットから取り出したハンカチで綺麗に拭き取っていく。
「うーん、こりゃちゃんと消毒してから絆創膏貼らんと雑菌が入り込むなぁ……ったく、だから俺は反対してたんだぞ?野良猫触るの」
「いや、意外にノリノリじゃありませんでした…?」
彼女は今さっきまでの少年の行動を思い返して聞いてみるも、少年は何のことだか?みたいな表情をして立ち上がった。
「とにかく、そこの水道で傷を洗ってから家帰って手当てするから。それまでちょいと我慢な?」
ほれ、と彼女が立ち上がる為に彼はそっと手を差し伸べる。
よく見てみると、彼の親指に微かな血痕が付いていた。恐らく、少女の血を拭く際に付いてしまったのだろう。その事に気付いた彼女は少しだけ微笑した。
「……ど、どうしたん?急に笑っちゃって」
「あ、いえいえ……何でも無いですよ?」
「……?」
何がなんだか分からない、といった表情で彼女を見つめる少年。その姿にまたも笑いそうになった彼女だが、そこはなんとか堪え、彼から差し伸べられた右腕を傷ついた腕でギュッと握る。
「……意外に暖かいな」
「そ、そうですか?」
「……おいお前ら、何俺のいない所で笑いあってんだ!?」
「ニャ!!」
「いや別に、猫ちゃんと抱きつき合ってるからてっきり温まってるのかなぁ、って」
「んなわけあるか!!こちとら猫と一緒に寒さに耐えてたわクソがぁ!!!」
各々が別々の感情を互いに見せ合う。
一人は、からかうように笑い
一人は、それに怒りながらも笑い
一人は、変わらない光景だなぁと笑う。
そして皆、いつも通りの日常だな、と心の中で安心して。
そこに、『温もり』がある事を再確認していた。
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「ハァ……ハァ……」
汗が額を伝っていくのを感じる。息も呼吸するのが精一杯な程に苦しい。
「う、うぅん……?」
目の前で誰かが目覚めたようだ。最も、苦しくて目を開けられないから本当に目覚めたのか確認出来ない。それでも……苦しくても前を見据えなくては。
「私……どうなって……」
「……良かった、傷が治ってる」
無理をして目を開けると、そこには状況を全く飲み込めずに困惑する少女が頭を抑えて座り込んでいた。
どうやら術は発動したらしい……まぁしかしながら、陣自体は彼女の血液で乱れてはいるが。
ここで少し解説しておこう。俺が先程使用した術の名前は『錬丹術』。これは医学方面に特化した術で、錬金術とさほど違いはない。とは言いつつも、ちゃんとした違いはある。それは……
「……そ、そうだ!お姉ちゃん!!」
「あぇ、お姉ちゃん……?」
なんか解説してたら目の前の少女が割り込んできたのですが。はー、せっかく解説をしてあげてた(誰にかは分からん)のになー、かなしぃなー。
とまぁそんな冗談は置いといて。
「さっきまで側にいた筈なのに…!!」
「……ふーむ」
なる程。つまりはこの子、そのお姉ちゃんと逸れたって訳なのか。まぁでも無理もない。こんなあたり一帯をめちゃくちゃにするような惨劇が突然起こったんだ。現に今、俺も母さんと逸れてるし。
「どうしようどうしよう……っ!」
「おっとっと、待ちなさいよ」
キョロキョロと不安げに見渡してこの場から立ち去ろうとする彼女を、俺は肩を掴んで止める。
「ちょ、ちょっと!止めないで下さい!!早くしないとお姉ちゃんが……!!」
「そのお姉ちゃんだけど、何処にいるのか君も分からないでしょ?」
「っ!……で、でも」
「でもも、だももないよ。せっかく助けてあげたのに、また死にに行くつもりなの?」
「そ、それは……」
そこまで言って彼女は口を噤んで下を向いてしまった。
自分で言うのもアレだが、俺が言っている事は正論に近い。周りを見渡せば瓦礫の山に立ち昇る黒煙……そしてまだ視認することは出来ないが幾つもの人間が横たわっているだろう。それも、息をしていない状態で。もっと言えば人の形をしていないかもしれない。
それに母さんと離れ離れになった際に見た黒い影……アレが何なのかは……まぁ大体予想はついてはいるが、現状ではまたどこから襲ってくるか分からない。
故に、単独で……しかも目的が定まらない内に行動するのは、客観的に見ても好ましくない。
「だから、俺もついて行くよ」
「……え?」
彼女が苦悩に満ちた表情が一転、可笑しな物でも見るように口をポカァンと開けた。
先程も述べた通り、単独での行動は好ましくない。さらに何の力も持たないひ弱な少女なら尚更だ。
だから一緒に探索に出かける。先程の謎の黒い影出現の際、事前に……といえばアレだが気を察知することが出来た。その時と同様に、
「それじゃあ、れっつら……」
「ちょ、ちょっと待って!!」
「……なに?」
どうやらこの子は俺の台詞を妨害したいらしい。まったくもう、妨害厨なのか君は。まぁでも無理矢理割り込んできたんだ、何かしら疑問でも抱いたのだろう。
「……その、なんでそこまでしてくれるんですか?」
「……は?」
「え?」
彼女が緊迫した表情で問いた質問に、俺は首を傾げる。
なんでそこまで……いやそんなの…
「なんでって……そんなの当たり前のことだから、に決まってるでしょ」
「あ、当たり前?」
「……いやまぁ、俺がそう思ってるだけなんだけどさ?……今こうして助けを求めてる人がいるのに、助けてあげないなんて
「……そう、ですね」
「でしょ?だから俺は、自分の持ってる力を出し切って困ってる人を助ける……って事を当たり前に思いながら生活してる」
といっても、こんな決意をしたのは一年前だからつい最近のことなんだよね。……って、いつ決めたなんてどうでもいいことか。
「他に質問は?」
「……いえ、特に」
「そう、なら……あ、そうだ」
出発するか……と言おうと思った俺だったが、ここに来てある事に気付いた。
これ以上進んでいって、本物の死体を彼女が見てしまったらどうなるか……ということに。
今でこそ行方不明の家族を探す為に息を巻いて奮闘しようとしているが、その最中に見てはいけないモノを見てしまったら……きっと彼女は恐怖に慄いて立っていられなくなるだろう。実際、目を覚まして周りを見渡した彼女の目は恐怖の色一色だった。
ならば、彼女にこれ以上の惨劇を見せないようにするにはどうしたら良いか……と深く考えこみ、俺は素早く一つの案を何とか絞り出した。
「ほい」
「……え、えっと…?」
俺は彼女にそっと片手を差し伸べた。が、俺の意図を汲み取れなかったのか、またも一転して困惑してしまった。
「……あ、えっと、この先多分危ない場面があると思うから、離れ離れにならないように」
「あ、そうゆう事ですか……」
俺の説明に納得がいったのか、それとも説明を後回しにされたことに呆れたのかは分からないが、小さく苦笑して俺の差し伸べた手を取った。
「あ、あと目瞑って」
「目も……ですか?」
「うん、一応」
「一応ってなんですか……」
難癖をつけようとしたものの、彼女は俺の言う通り目を瞑ってくれた。
こうしないと周りの景色が見えちゃうもんね、仕方ないね。でも、ストレートに『死体見えるから目瞑って』、なんて言えないもん……でも、もっと良い言い回しなかったのか、俺?
「……っと、そうだ早く行かんと」
深く考え込みそうになったが、そんな雑念を振り払って俺は周りの状況に意識を集中させる。
……あ、そうだ。彼女がもう割り込まないと思うから、先程の錬金術と錬丹術の違いについて今の内に紹介しておこう……ってこれ誰に向かって説明してんのかな?まぁいいか。
説明するといってもちょいと時間がないので簡単に言わせてもらうが、この二つは利用するエネルギーの源が違うのだ。
錬金術は地震といった地殻変動を起こすエネルギーを利用して発動する。それに対して錬丹術は動物や植物が発するエネルギー……龍脈の流れを感じ取りその流れに沿って錬成しているのだ。
なので、錬丹術を習得する際の副作用と言えばいいのだろうか、こうして意識を集中すれば
……え?さっきの黒いアレは集中しなくても感じ取れたじゃないかって?……アレは例外だ。集中しなくても感じ取れる程、膨大な量の気だったから気づけた。
「……あちゃー…」
そうこうしてる内に、俺は周囲の人の気を感じ取る事が出来た。のだが……俺はあるミスを犯していたことに気付いた。
人と人との気が
そりゃそうだ、だってこれ習得してまだ半年とかそこらだもん。人の区別なんて……ましてや特定の人物の気だけ感じ取るなんて無理やもん。はー萎えた。
「……しゃあない。虱潰しで探してくか」
もしかしたら探してく内に、また怪我してる人が見つかるかもしれない。それに自分で決めた流儀もある。その流儀に反するのは自分でも許せん。
「さて、行こっか……あー」
「?どうしたんですか?」
そういえばこの子の名前聞いてなかった。
「……いまさらなんだけどさ、名前教えてくれね?」
「……本当に今更ですね」
うん、本当に今更だよ。なんで今まで名前知らないで会話出来たんだよ俺たち。振り返ってみたら不思議にしか思えん。
「戸山 明日香って言います。あなたは?」
「俺は光野 蓮司。ありがと、教えてくれて」
「……どうも」
さてと、それじゃあ名前も教えてもらったことだし、出発するとしますか。えいえいおー……うーん、友達がこれやってたけど……恥ずかしいな、心の中でやっても。
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「うえ〜ん、あっちゃんどこ〜?」
煙立ち込める中、少女が一人泣きべそをかきながら歩いていた。
「あっちゃ〜ん……」
少女は妹の名前を何度も何度も、声が枯れるまで叫んだ。
「あっちゃ…きゃっ!」
足下が不安定な場所で歩いていたからだろう、大きめの石に少女は躓いてその場に倒れ込んだ。
躓いたのなら立ち上がる。それが人間が起こす次のアクションだ。しかし、少女はそんなこと知らないと言うように、そのまま身体を震わせて蹲ってしまった。
「うっ……うぅ…!もう、やだよ……っ!」
少女は今までの事を脳内で振り返り、そして嘆くように一人呟く。
本当ならば、彼女は妹と楽しく二人で買い物をしている筈だった。母に内緒で出かけて、その母にプレゼントを贈ろうと色々な品物を見て、妹とああだこうだと言いながらプレゼントを決める……そうなる筈だった。
なのに現実は非情だ。
彼女の周りに拡がるのは、瓦礫の山々と昇りに昇る黒煙……そして、血を流してピクリとも動かない人だったモノだけだった。妹もいなければ、母が喜びそうな品物もない。あるのは悲劇、それだけだ。
母に内緒で出かけてしまったからなのか?それとも妹を無理矢理連れて来てしまったからか?一人となった彼女はこうなってしまった要因を無理に探し出そうとする。
「キラキラ……ドキドキ……したいよ……っ!」
探し出す中で、彼女はある夜の出来事を思い出す。
あの時に感じた鼓動。あの鼓動をまた聴きたいと彼女は切なく願っていた。それは、こんな惨状の中にいても消える事のない願いだった。
「!!」
不意に、彼女の耳に何かが崩れ落ちる音が聞こえた。音の源は左横から。もしかしたら妹がそこにいるのかもしれない。そう思った彼女は涙を止めてそちらへと振り向く。
「あっちゃ……!?」
しかし、そこにいたのは妹では無かった。
「グルルゥゥ……」
「えっ…?」
ましてや、
「ひっ……!」
彼女は堪らず尻を引きずりながら後ろへと後退する。
彼女の前に現れたのは
高々と伸びる二本の頭角
赤い何かが付着した鋭利な牙
獲物を捉えたかのような鋭い眼光
胴体から伸びる大きな翼
この世の生物とは思えない面妖な獣だった。
いやホント、リアルが忙しすぎる。終わったと思ったら次は定期テストとかホント萎える。こっちは小説投稿したいんだよぉぉぉぉ!!
てな訳ですみません。また期間が空くかもしれないだす。なるべく早く出します。勉強時間減らしてでも……は無理だ。俺バカだから勉強しないとヤバイ。
RASのメンバーを出したいと思っとるんだけど、誰が最初に見たい?
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レイヤ
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ロック
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マスキング
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パレオ
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チュチュ