どうも、錬金術師で女の子の友達が多い転生者です   作:シュリンプ1012

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ヤベェ、話をちょっと急展開にしすぎたかもしれない……。
まぁでも、何とかなるよ、多分(投げやり感)

あと、今回は神様視点から始まります。


一番重要な事を伝え忘れると後々大変な事が起こる

 

「……あぁ、仕事多すぎる〜」

 

机の上にある書類の山の前でげんなりしてしまう僕。

もう仕事多すぎるンゴ〜。上司(あの人)僕に仕事任せすぎだよぉ……泣きそう。

 

「そろそろ休んだ方がいいんじゃないんですか、先輩?もう三日は寝てないじゃないですか」

「あはは、そうしたいのは山々なんだけどねぇ…」

 

僕のぐんなり具合を見て心配してくれる後輩。

後輩君がいるだけで癒されていくなんて、どんだけ

仕事してんだろうなぁ僕()。

 

「……あ、そういえばあの子に渡しておきましたよ。

お手紙」

「あ、ありがとー!いやぁごめんねぇ、わざわざ下界にまで行かせちゃって」

 

後輩があの子–––光野君に手紙を渡してくれたことを報告してくれた。渡しておかないと上司に怒られちゃうから良かったぁ。

 

「でもあの手紙、ちょっと文章長すぎやしませんか?

説明もちょっとオタクぽかったし」

「え、見たの!?僕の書いた手紙!!」

「え?えぇ、封筒に入れる時にチョロっと」

「……あぁ」

 

そうだった、封筒に入れるの後輩に任せたんだった。

くっ!僕が忙しくなければ……!

 

「それでなんですけど、()()()()、教えなくていいんですか?」

「?あのことって?」

 

後輩が訳の分からないことを質問してきた。

あのことってどんなことだっけ?

 

「ほら、アレですよ。えっとぉ……あそうだ、()()についてですよ」

「特典?……あれ?僕書いてなかったっけ?」

 

確かに僕は彼に授けた特典–––『錬金術』についても

まとめたし、あと、『あのこと』も……

 

ん?『あのこと』?

 

 

「……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!!!?!」

「うわ、びっくりした」

 

しまった……!『あのこと』について説明するの

忘れてた……!一番重要な事忘れてたぁ…!

 

「やっちゃった、やっちゃった、やっちゃったぁ…!」

「せ、先輩?机に頭叩きつけるのやめた方がいいですよ!」

 

後輩が僕の行為を制止してくる。

後輩よ、止めないでくれ……!これは僕への罰なんだ……!『あのこと』を伝え忘れた僕への……!

 

「懺悔してるのは分かりますよ!?けど、此処ではやめた方が……!!」

「……え?」

 

後輩の発言に行動をピタッと止める僕。

え、何?此処ではやめてほしい?一体、どうゆう事?

 

 

ふと、机の上にあった書類の山が目に入った。その書類は何故かユラユラと揺れている。

 

「あ…(察し)」

 

この後の展開が分かってしまった。……ハハッ、

僕って神様なのになんでこんなにも不幸なんだろう。

 

「……イヤァァァァァァァ!!?!」

 

僕の叫びに気にもしない様に、書類の山は雪崩の如く崩れていった。

せっかく……内容ごとに纏めてたのにぃ……。

 

「あちゃあ、やっちゃいましたね、先輩」

「……」

「……纏めましょうか」

「……うん」

 

後輩の提案に同意するしかなかった僕は椅子から立ち上がり、床に散らばった書類を手に取る。こんなとこ、他の同僚(神様)に見られたら恥ずかしいよぉ……。

 

「嗚呼……お酒の味が恋しいなぁ……」

「なら、ちゃっちゃと仕事終わらせましょう?」

「……そうだねぇ」

 

僕の愚痴に、ごもっともな答えを返してきた後輩。

……はあ、何回も言うけどお酒の味が恋しいよぉ…。

 

–––書類を纏めていく中、ある書類が僕の目に止まった。が、先程見た物だったので、すぐに書類の山に

乗せる。

 

この書類にはこう書いてあった。

 

「転生者 光野殿に授けられた特典には、色々と語弊がある事が確認された。特典は『錬金術』だけでなく、もう一つ––––

 

 

 

––––『憤怒』の固有能力がある事が確認された。

直ちに転生者に報告せよ」

 

 

 

 

 

…………………………

……………

………

……

 

 

 

 

「ぶえっくしょい!!」

「あら、大丈夫?風邪でも引いてしまったかしら…」

「あ、いや大丈夫だよお母さん、多分」

 

太陽の光が燦々と降り注ぎ、その光が舞い降りる桜に当たる。その光景はまるで、俺を迎え入れている様だ。

 

–––俺が転生してから約二年の月日が経った。

最初はどうなるのかと不安だったが、大和ちゃんや、きーやんこと如月のお陰で楽しく過ごすことが出来た。……先に二人は幼稚園を卒園してしまったので、あとの一年はまあまあ退屈ではあったが。

 

「……でも、本当に大丈夫?だって如月君や大和ちゃんはいないのよ?」

「大丈夫だよ。何回も言ってるけど、此処の方が家から近いんだし」

 

そう、実は今から通う事になる小学校–––『花咲川小学校』には、きーやんや大和ちゃんはいないのだ。

二人は『羽丘小学校』という別の小学校に通っている。

二人にこの事を話したら、二人とも「そんなぁ」と

嘆いていた。きーやんに関してはそれだけでなく、

普通に殴ってきたので、俺は大人の対応をしてあげた。ま、精神年齢的には俺の方が上だからね。

 

「でも、あの時は大変だったわぁ。貴方が如月君を背負い投げしたものだから……」

 

……もう一度言っておこう。俺は大人の対応をしたまでだ。別にパンチしてきたから咄嗟に背負い投げしちゃったとか、本当にそういうものではないから(汗)

 

「……あら、話していたらもう着いちゃった」

「あ、本当だ」

 

気がつくと、俺達はもう小学校に着いていた。

 

「それじゃ、行ってらっしゃい!」

「りょーかい、お母さん」

 

お母さんに促され、俺は小学校の門をくぐる。

 

–––そうだ。一つ言っておくことがある。

俺の胸には幼稚園にいた時と同じく、名札が付いている。だか、幼稚園の時とは違う点が一つだけある。

それは名前が()()()()である事だ。

 

 

––––俺の名前は『光野 蓮司』。

俺は今、小学校の入学式に向かっているところだ。

 

 

第一章 完




と、言うことで第一章 完!
……ちょっと早過ぎたかもしれないなぁ。
これは全て私の責任だ。だが私は謝らない。(何処ぞの所長風)

第二章は小学校編となりますので、多分長くなるかも……?

RASのメンバーを出したいと思っとるんだけど、誰が最初に見たい?

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