モモタロサン。物語を適当に変えてます。

批判お待ちしてます。どんどん蔑んでください

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むかーしむかし。


モモタロサン

昔々、おじいさんとおばあさんがいました。

2人は都からの度重なる増税により、生活が苦しくなりした。

 

おじいさんは、芝刈りの副業として、若かりし時に鍛え抜かれた肉体を武器に、肉体労働を。おばあさんは、家事だけではこの家を支えていけないと、その当時流行っていた超熟女クラブの店員として働いていました。

 

それでももらえる賃金は雀の涙ほど。

 

生活に困窮した2人は、このまま野垂れ死ぬのか…。と、諦めていました。

 

すると、ある日のことです。

 

おばあさんが、超熟女クラブの先輩からの後輩いびりで、全員分の衣装を仕方なく洗っていた時、川上から「どんぶらこー。どんぶらこー。」と無機質な声とともに、大きな桃が流れてきました。

 

ざっと時速30キロです。

 

目が異常に良かったおばあさんは、15キロ離れたところから桃が流れているのをみて、あれは絶対に我々が頂こう、と思い、すぐさまお爺さんを呼びに行きました。

 

体力のないおばあさんが息絶え絶えで走ってきた姿を見た、素手で炭鉱を掘り進めていたおじいさんは、一体全体何があったのだろうか、と思い、おばあさんに話しかけました。

 

おばあさんから話を聞いたおじいさんは、なるほど。では私が今から全力で走ってその桃を止めてこよう。ばあさんは、ゆっくりと帰ってくれ。と、最後まで言い切らないまま音を置き去りにして走って行きました。

 

かつて、月の民をも驚かせたその走りは、人間の出せる範疇をゆうに超えていました。

 

全力疾走で川にたどり着いたおじいさんは、フンッ!と力を入れて水の上に立ち、こちらへ向かってくる桃に向かって手を差し出しました。

 

すると、ズドンッ!という音とともにまったく動かずにその場で桃を止めてしまいました。

 

おじいさんは、その桃を家に持ち帰り、おばあさんの帰りを待ちました。

 

6年後、道に迷い世界中を彷徨っていたおばあさんがやっと帰ってきました。

 

おじいさんは既に息を引き取ろうとしていました。

 

無理もありません。もう124歳なのですから。

 

そんなおじいさんの傍には、おばあさんのために採ってきた大きな桃がありました。

 

おばあさんは、おじいさんには目もくれず、桃に飛びつきました。

 

そのまま齧り付くおばあさん。

 

シャクシャクと美味しそうな音を立てて少しだけ歪になった桃。

 

するとどうしたことでしょう。

 

おばあさんが光り始めました。

 

身体には千手観音のように無数の光が生えてきて、目は赤く、口は青く、自慢のドレッドヘアはセミロングになりました。

 

そして、光がおさまってきたころ。おばあさんは、70歳ほど若返っていました。

 

クラブで詐称していた年齢、23歳。ほんとうに23歳になってしまったのです。

 

若くなり、力が滴り落ちているお姉さんは、ようやくおじいさんの存在に気づきました。

 

わしにも…。わしにもぉぉ…。と呻き声をあげるおじいさん。

 

その姿を憐れだと思ったお姉さんは、おじいさんに一切れだけ桃を恵んであげる事にしました。

 

シャクシャクと桃が姿を消した頃。

 

おじいさんは若返りました。全盛期の20分の1にまで衰退した己の肉体は、むしろ全盛期を超すほどのものになりました。

 

歳をとってからの運動のお陰でしょう。

 

 

そうして、2人とも20代の若者へとなりました。

 

そうなると、性欲も凄いもので。

 

なんやかんやで子供を宿しました。

 

お姉さんの腹を蹴る胎児。お姉さんの腹は時が経つにつれ悲鳴を上げて行き、ついに蹴りによってぶち破れました。

 

お姉さんは、その子のために死んでしまいました。

 

そんな子をみてお兄さんは、わんぱくな子だ、とあきれた様子で言いました。

 

お兄さんは、この子が頭に桃をかぶって出てきたのを見て、そうだ!この子の名前を桃太郎にしよう!と思い、桃太郎と名付けました。

 

そして、スクスクと育った桃太郎は、この村の民衆が税制度や徴兵制度に苦しめられている事を知り、鬼から財宝を奪い取ろうと決意しました。

 

そのころ、鬼は世間を脅かしているわけではありませんでした。しかし、桃太郎一家は自分たちの生活を守るために行動を起こそうとしました。

 

お兄さんは、鬼ヶ島へ渡ると決意した桃太郎に、一つ食べれば20倍二つ食べれば20^2倍、三つ食べれば20^3倍の力がつくという吉備だんごを作りました。真備だんごとも言います。

 

吉備だんごを持って出発した桃太郎。

 

その先で、犬に出会いました。名をタマといいます。

 

タマは歩いてくる桃太郎を見て、駆けてきて言いました。

 

桃太郎さん。私は飼い主が不甲斐ないばかりに、餌を恵んでもらっていません。このままでは野垂れ死ぬでしょう。しかし、もしもあなたがそのお腰につけた吉備だんごを一つ私にくれるのであれば、生きながらえることができます。どうです?可愛い私を助けて見ませんか?いや、きっと助けたくなっているはずです。と。

 

桃太郎は、随分と正直にものをいう犬ころだと思い、一つ恵んであげることにしました。

 

吉備だんごを食べた犬は、たちまち桃太郎に服従を誓いました。

 

一生あなたについて行きます。その決意を聞いた桃太郎は、なぜ急に態度が変わったのかは分からずに、つれて行くことにしました。

 

 

そして、さらに進んでいると猿に出くわしました。名を秀吉といいます。

 

桃太郎は、随分大層な名前だと思いました。

 

秀吉は桃太郎に言いました。

 

桃太郎殿。我はブラック会社の上司からのパワハラや、過労のためにこの身を滅ぼす寸前である。すまぬが、その腰につけただんごをくれぬだろうか。礼は尽くす。たのむ、恵んでくれ。と。

 

そうして、桃太郎がタマと同様に吉備だんごをあげると、猿は吉備だんごを食べながら、ふははは。騙されたな。すまぬが食い逃げさせて貰うぞ!と言い残して去っていこうとしました。

 

するとどうでしょう。突然秀吉の動きが止まり、桃太郎の方へと近寄って服従を誓ったのです。桃太郎の靴を舐めています。

 

桃太郎は流石に分かりました。この吉備だんごは、食べた人を服従させる能力があるのだと。

 

その力を理解した桃太郎は、タマや秀吉よりももっと強い犬や猿がいるはずだと、吉備だんごのカスを辺りにばら撒き、ほかの猿や犬を集めました。

 

ボートの関係もあり、2人に絞るべく全員で殺し合いをさせました。

 

この、犬猿合戦で勝利した2匹はそれぞれポチ、信長という名前でした。

 

ところが、このポチと信長は非常に仲が悪かったことから、現在でも犬猿の仲として語り継がれています。

 

さらにその先に進んでいると、今度はキジに出会いました。

 

キジは、桃太郎さん。死にそうです。そのだんごをください。と言いました。

 

こいつも服従させようと企んだ桃太郎は素直にキジにだんごをあげました。

 

しかし、キジはまったく服従する気配がありません。

 

仕方ないので、あげた代わりに鬼ヶ島についてきてくれないか?と誘いました。

 

するとキジは言いました。

 

桃太郎さん。鬼ヶ島ってことは鬼と戦うわけですね?となると危険が伴うはずです。今まで死にそうだった僕を助けておいて、その命をあなたの為に使えとおっしゃるんですか?あなたの行動の根源となったものはなんですか?民衆を救いたい。鬼に征服されつつある民衆を助ける為にあなたは立ち上がったはずです。それなのに、恩着せがましく付いて来いと。僕が自らの意思であなたに付いて行きたいと言うのであればまだしも、あなたが私に恩を着せるように誘うのはどうなんですか?あなたの正義の心はギブアンドテイクのみに偏っているのですか?そんな者は英雄にはなれません。先程から見ていましたが、あなたは数多くの動物を従えておきながら、そのもの達を争わせて自らが気に入ったもののみを味方につけてあとは無残に置き去りしていた。僕から見ればあなたの方がよっぽど鬼ですよ。と。

 

桃太郎は、コイツ話長いなと思いながら、そもそも自分のために戦っているのだ、と弁解しました。

 

するとキジは、焦った様子で、あれ?台本と違うぞ…?と小さな声で呟いていました。

 

なんとキジは、桃太郎が正義の心を持って行動を起こしたルートの物語から紛れ込んだキジでした。

 

台本との違いに戸惑っている中、ついにキジも桃太郎に服従を誓ってしまいました。キジはだんごを丸呑みしたので、消化に時間がかかってしまっていただけでした。

 

なんやかんやで味方を三びきつけた桃太郎は、ボート乗り場の三十郎にボートを借りて、犬のポチ、猿の信長、そしてキジのギルガメシュと共に鬼ヶ島へと渡ったのです。

 

鬼ヶ島についてからは、全てが順調でした。ボートの上で力を20^6づつ増した彼らは、雑魚の赤鬼や青鬼を薙ぎ倒し、罪のない女子供を焼き討ちにして、全方位から攻め立てて鬼の逃げ場をなくしました。

 

鬼は、泣いて見逃してくれと懇願しました。

 

しかし、桃太郎は止まりません。そうして、鬼は最後の1人になりました。

 

ジリジリと痛めつけて殺してやろうと、悦楽状態に入った桃太郎。

 

その時、キジが桃太郎に襲いかかりました。

 

何をする!と桃太郎はギルガメシュに怒鳴りました。ギルガメシュはそれでもめげずに、ポチ!信長!思い出すんだ!コイツはお前らの同胞を何びきも殺すように仕向けた存在だ!許してもいいのか!?コイツの思い通りに歪んだ正義を振りかざすべきなのか!?と言いました。

 

その言葉に2匹はハッとして、桃太郎に襲いかかりました。

 

流石に三びきを相手には出来ない桃太郎は、彼らの猛攻に耐えきれず、命を落としてしまいました。

 

キジは桃太郎を倒した英雄として、鬼に崇められ宝物を頂きました。

 

そして、目を覚ましてくれたと、ポチや信長はギルガメシュを尊敬しました。

 

まず、ギルガメシュは犬と猿にその宝を持って帰らせました。

 

犬猿が見えなくなった頃、ギルガメシュは最後の鬼を斬り殺しました。

 

そして、すぐさまギルガメシュは犬猿に追いつき、犬を殺してしまいました。

 

目の前で尊敬する人が同僚を殺した場面を見て、信長は動揺しました。

 

そして、口を開こうとした瞬間。ギルガメシュは信長の口に嘴を突っ込んで、喉を突き破ってしまいました。

 

そう、桃太郎に出会い吉備だんごを食べた時から、キジの作戦は始まっていたのです。自分の村を救う為に、彼らを利用してやるという作戦でした。

 

全ての計画を終え、宝を独り占めしたキジは自分の村へと向かっていきました。

 

これで楽な生活ができる。みんなの笑顔をまた見ることができる。

 

やっとのこと村に着いたギルガメシュは村人を見て驚きました。

 

皆、活き活きとしているのです。

 

なにがあったんだ?と聞きました。すると、村人は、天皇が徴兵や都の造作を切り上げた為、生活は多少楽になったのだ、と言いました。

 

いままでの苦労を否定されたギルガメシュ。村人はそんなギルガメシュに、その宝はなんなんだ?と聞きました。

 

ギルガメシュは、鬼から奪ったのだと言いました。

 

実は、その村は昔から鬼を崇拝している村でした。ギルガメシュは村の風習などには疎かったため、その情報を知りませんでした。

 

ギルガメシュは、村の者に斬首刑に処せられました。

 

こうして、桃太郎一味の冒険は完全に終わってしまいました。

 

 

その頃、元おじいさんであるお兄さんは、色々な女性を侍らせ、子宝にも恵まれて、地位をどんどんと確立させて行きました。

 

そうして、今後の世の中を操る陰の権力者として、活躍していきましたとさ。

 




おしまい…

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