タイトルがすべてです。
 頭を空っぽにして読んでください。

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 タイトルがすべてです。


顔も知らない父親と同じ難病に罹り命を落した女の子が三途の川で怖い顔のおじさんに三途の川の渡し賃が無いからって理由で追い返されて生き返り目が覚めたら病気も治っていたお話

「お嬢ちゃん、まだ若いのにこんなトコに来ちゃうなんて災難だったねぇ。まぁ運命だとおもって諦めてね」

「あの、此処って……」

「此処は三途の川だよ」

「わあ! 三途の川って初めて見ました! インダス川より汚いんですね!」

「うん、普通は見るのは初めてだよね? それにコレと比較されるインダス川ってどれだけ汚いのかおじさん気になるなぁ」

「ということは、顔の怖いおじさんはもしかして……」

「顔はおじさんも気にしてるから触れないでほしいなぁ。ま、ご想像のとおりだよ。おじさんは……」

「閻魔様!」

「三途の川のこっち側に閻魔様は居ないかなぁ。おじさんは三途の川の渡し守だよ。だから、はい」

「…………?」

「うん、お手じゃなくてね? ほら三途の川の渡し賃ってあるでしょ? うん首かしげないで? お金出して?」

「え、私無一文の一文無し、一銭なしの素寒貧スッカラカンなんですけど」

「無駄に語彙が豊富だねぇ。いやね、老後2千万って言われてるご時世に無賃労働なんてできないでしょ? 死後でもお金は必要でねぇ」

「世知辛い世の中ですねぇ」

「あの世だけどね、ここ。ほら、六文銭とか聞いたことない?」

「真田信繁?」

「幸村じゃないところに拘りを感じるなぁ。まぁ信繁を知ってるなら真田の六文銭の意味も知ってるよね?」

「え、お金が欲しかったから……?」

「たしかに晩年の幸村は金策とかやってたらしいけどね? そうじゃなくて三途の川の渡し賃が六文なの。それが無いと渡してあげられないよ」

「でも72円なんて持ってないです……」

「現代円に換算してくれてありがとうね。でも無いのなら仕方ないね。今回は帰してあげるから、60年後とかにでも来なさい。そのときはちゃんと六文持ってくるんだよ」

「分かりました! また会いましょうね、顔の怖いおじさん!! わたしのすばやさががくっとさがった!!」

「顔は気にしてるから触れないでって言ったよね? 気をつけて帰るんだよー」

「あと現代通貨に文銭がないから六文銭を用意するのは難しいと思います!!」

「それはおじさんも思う」

 

 

 

「面白い子に育ったねぇ……まぁ良かった良かった」

 

 

 

 

「おはようございます!」

「え、あ、おはようございます? ってええ!? 生き返った!? ちょっ、お母さん!! ミヨコが生き返った!!」

「あらあらミヨコちゃん、あの世で食べ物とか食べてない? 帰ってこれなくなるって聞いたわよ?」

「牛肉限定の焼き肉のお店とかあったけど我慢した! お金無かったし!」

「なぜ真っ先にする確認がヨモツヘグイ! そしてその牛肉盆でご先祖様を送り届けた牛の肉!! 多分茄子味!! ちょっと、なんで生き返ったのとか気にならないの!?」

「だって生き返ったし……」

「ねぇ?」

「この親あってこの子あり!! 常識人は私だけか!?」

「コトヨちゃんはお父さんに似てるわねぇ……」

「私たちお父さん知らんし!」

「どんな人だったの?」

「そうねぇ……顔が怖い人だったわね」

「え、私顔怖いの……? マジで……? ねぇヨミコ、私の顔って怖い……?」

「おじさんよりは怖くないから大丈夫だよ!!」

「おじさんって誰!?」




 ここまで読んでくださりありがとうございます。
 よく考えたら難病要素ないですね??


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