ヤンデ"レン"(完結済み)   作:狩宮 深紅

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続きました。

物語の進行上、原作キャラの年齢を少し上げさせて貰いました。
ここはどうか二次創作ということで許したくだされ・・・。

さらに、香蓮ちゃんの身長へのコンプレックスは主人公のおかげで、原作よりも緩和されております。


夢中な彼女

僕には歌手に夢中な(素敵な)彼女がいる。

 

 

 

 

 

 

 

彼女の名前は小比類巻香蓮、僕が香蓮の彼氏になる前から神崎エルザという女性シンガーソングライターのファンである。

 

今回話すのは僕が香蓮と付き合い始めて最初の神崎エルザのライブをきっかけに起こった出来事だ。

 

 

 

 

 

△月✕日

 

とある休日、僕は香蓮のマンションに招かれ、二人きりでの休日を楽しんでいた。そこそこなインチを持つテレビで少し前に流行ったアクション映画を2人で観ていた。

物語は佳境を超え、クライマックスが終わりエンディングが流れ出した。

 

「んんー!はぁ。あー、面白かった。これだけ面白かったら映画のスクリーンで観たらもっと凄かっただろうね。○○はどうだった?」

 

──うん、特に主人公が装備を整えて大きな銃を肩に担ぎながら敵の潜んでいる所に行くシーンの迫力が凄かった。

 

「あ、分かる分かる!最後に昔の上司に、残っているのは死体だけです。っていって助け出した娘と去るシーンも良かったよねー!やっぱりシリーズものと言うだけあって過去作のオマージュがあって鳥肌がたっちゃったよ!」

 

──ところで映画終わっちゃったけど次はどうする?

 

「あ、そうだね。うーん、とりあえずエンディングが終わってから考えようかな。時間はたっぷりあるし、それにこの映画のエンディング曲は神崎エルザが担当しているから最後まで聴いておきたいんだよねー。」

 

──神崎エルザって前に香蓮が好きだって言ってた歌手さんだっけ?

 

「そうそう!○○に出会うまでは彼女の歌が私の心の支えだったんだよね。あ、だけど、今は○○が私の全てだから嫉妬しちゃ駄目だよ?○○がもし神崎エルザのファンを辞めろっていったら少し惜しいけど辞めるくらい○○のことが大好きだから、ね♡」

 

──僕はそんなことは言わないよ。僕も僕の幸せは、君の幸せだから。それに、神崎エルザさんの曲を聴いているときの香蓮の顔はとても可愛いから感謝はすれこそ嫉妬はしないよ。

 

僕がそういうと香蓮は少し複雑そうな顔をする。

 

「・・・まぁ、いいか。○○は神崎エルザに迫られてもデレデレしちゃダメだからね?」

 

──大丈夫だよ。僕は香蓮一筋だから。僕にとって香蓮以上に魅力的な女性はいないよ。例えそれが世界的に有名なモデルや女優さんだとしてもね。

 

そう言って、それを証明するためにいつもは香蓮から迫ってくるキスを今回は僕から香蓮の唇を塞ぐ。

 

勇気を出してやってみたのだが、香蓮は少し驚くだけで直ぐに目を閉じてキスに応じてくれた。

 

「───んむぅ、ん。ふぁ、○○からしてくれるなんて・・・嬉しい。それに、今のでスイッチ入っちゃった。責任、とってよね♡」

 

──あはは・・・。お手柔らかに、ね。

 

 

結局その後、香蓮のスイッチがoffになるのに日が沈むまでかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

昨日は香蓮のマンションに泊まり、置いてある着替えを着て大学に行くことを香蓮に話すと喜んで泊めてくれた。恐らく何も言わなくても香蓮ならば泊めてくれそうだが、そこはきちんと話し合って筋を通すべきだと僕は考えている。

 

 

──おはよう香蓮。

 

「あ、おはよう○○。意外と起きてくるのが早かったね。朝ごはんもう、できてるよ。」

 

食卓の方を見るとトーストとハムエッグ、サラダにコーヒーといった洋食のモーニングが用意されていた。

 

僕は席に着き、香蓮が席に着くのを待ちながら昨日読み残してい本を読む。数分もしないうちに香蓮も席に着くと、僕も本をしまいお互いに手を合わせ食事の挨拶をする。

 

「いただきます。」

 

──いただきます。

 

 

 

 

 

食事後、僕が大学に行くための準備をするために1度家に戻ろうとしていたときだった。

香蓮が何だかそわそわしており、携帯をいつもより高い頻度で見ていた。

 

──香蓮どうしたんだい?気になることでもあった?

 

「あ、○○えーとね。昨日言ってた神崎エルザの事なんだけど、今日は神崎エルザのライブのチケットの当選発表日なんだ。当選倍率が高いから当たるか不安で・・・。」

 

なるほど、そういうことだったのか。僕にもそういう経験はあるため香蓮の気持ちはよくわかった。

 

──気休めになるか分からないけど、香蓮が当選するように僕も願っておくよ。

 

「ふふ、ありがとう。○○がそう言ってくれたから安心できるよ。」

 

──良かった、それじゃあ行ってきます。

 

「うん、行ってらっしゃい。」

 

──あ、そうそう1つ忘れてた。香蓮少しいいかな?

 

「どうしたの?」

 

そう言ってをこちらに手招きし、近づいてきた香蓮に顔を近づけると頬に軽くキスをする。

 

「え?あ、ど、どうしたの急に?」

 

今回は流石に驚いたのか狼狽えてくれる香蓮に少し喜んでしまう。

 

──え、と。おまじない、かな?やっぱり言葉だけじゃ足りない気がしたから。それじゃあ今度こそ行ってくるね。

 

香蓮は言葉を返してくれなかったが、僕自身も自分のした行動が少し恥ずかしくなってしまい、逆にそれが良かったとおもう。

 

 

 

 

 

 

 

 

○○が玄関から出ていった後の小比類巻香蓮は・・・。

 

「・・・やばい、ちょっと濡れちゃった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

あれから時間が経ち、午後の講義も後1時限という頃になっていた。

 

携帯からLINEの着信音が鳴り、誰かな?と思って確認すると、送り主は香蓮であった。LINEを開き、文章を確認すると文章と一緒に1枚の写真が貼られており、そこにはライブチケットの落選メールの写真が貼られていた。

 

『落選しちゃった・・・。』

 

『──残念だったね・・・。何か僕にできることはあるかな?』

 

『慰めて。』

 

『──分かった、そっちに行くね。』

 

よっぽどきているのか、香蓮から女性関係以外でストレートに表現してくるのは珍しいためこれは緊急性を要するな、と思い。

 

出席日数も足りているため、欠席しようと思っていたときだった。

 

「どうしたぁ?○○、そんな張り詰めた顔して。」

 

そう言って話しかけて来たのは以前僕にVRゲームを勧めてくれた友人、七海透だった。

 

──あぁ、透か、ちょっと彼女がライブチケットに落選したみたいでね。悪いけどノート取っておいてくれないか?借りはちゃんと返すから。

 

「それはいいけど。ちなみになんて言うアーティストのライブなんだ?」

 

──神崎エルザって言う女性のシンガーソングライター。

 

「はぁぁ、俺はお前の彼女のことを知ってるが○○も彼女に甘すぎだぞ。だがまぁ仕方ねぇ、分かったノートは任せとけ。返しはそうだな・・・今度昼飯奢ってくれよ。」

 

──それくらいならお安い御用さ透。ありがとう、それじゃあ。

 

僕は透にそう言うと、香蓮が通っている大学に向かった。

 

 

 

 

香蓮の大学に着くと、明らかに落ち込んでいる雰囲気の香蓮がいた。

 

──香蓮、大丈夫・・・なわけ無いよね。ほら、こっちにおいで一緒に帰ろう?

 

「うん、ありがとう○○。」

 

そこから、香蓮のマンションに着くまで彼女は絡めた腕を離すことはなかった。・・・僕に何かできることはないだろうか。かといってネットオークションなどで転売屋から高額で売られているチケットを買っても香蓮は喜ばないだろう。

 

 

そう言えば・・・これもあまり香蓮は喜ばないかもしれないけどあの人に聞いてみるか。

 

その後、香蓮を寝かしつけた僕は携帯を取り出し、ある人に連絡を入れた。

 

3コールもしないうちに通話が繋がった様で、もしもしーという声が聞こえる。

 

──お久しぶりです枳殻虹架(からたちにじか)さん。今時間は大丈夫でしょうか?

 

『そんなに畏まらなくてもALOみたいにレインでいいよ。時間は大丈夫だけど、どうしたの?』

 

──実はかくかくしかじかで・・・。、

 

『なるほど。それで、神崎エルザさんのチケットを譲ってくれそうな人は居ないかと。』

 

──はい、無理のない範囲で構わないので良ければ協力して頂けませんか?

 

『分かった。こっちでも探してみるね。』

 

──ありがとうございます。借りは近い内に返しますので・・・。

 

『そう?それじゃあ今度ALOでクエスト手伝ってくれない?○○の彼女さんだってそれくらいは許してくれるでしょ?』

 

──・・・分かりました、では見つかった際はALOでまた詳しい話をしましょう。それでは失礼します。

 

『はーい、ばいばーい。』

 

そういうと枳殻さんとの通話が切れる。

 

──これで何とかなるとは思っていないけど少しでも希望があるかもしれないから試してみないとね。

 

電話が終わり、香蓮の方をみると、いつの間にか起きていた様でこちらをじっと見つめていた。

 

──あ、香蓮、ごめんね起こしちゃったみたいで。

 

「女の人の声だった。」

 

──え?

 

「今の電話先の人、女の人でしょ。」

 

──あはは・・・。よく分かったね。だけど浮気はしてないよ。さっきの人はゲームで知り合った人だし、僕が彼女持ちだってことも知ってる人だから───。

 

安心して大丈夫だよ。僕がそう言い切る前に香蓮が僕をベッドの中に引きずり込む。

 

「忘れたの?○○に近づく悪い虫たちは彼女持ちだって知っていても近寄ってくるの。本当なら○○に私以外の女と電話することだって嫌だけどそれは、○○が困るから仕方なく許してるんだよ。いくらVRゲームの中だっていや、VRゲームの中だからこそ○○に近寄ってくることだって・・・!」

 

──・・・心配させてごめんね。その代わりと言ってはなんだけど今日は香蓮の望むことならなんでもするよ。

 

「ほんとに?」

 

──うん、ほんとだよ。

 

「なら今日もうちに泊まって、半径1メートルから離れちゃやだ・・・。」

 

涙目でこちらに訴えかけるように言う香蓮に抱きしめ了承の意を伝える。

 

この日は本当に最後まで香蓮の1m以上離れることはなかった。

翌日、スッキリとした表情を浮かべる香蓮を見て、僕は少しだけだけど安心することができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

それから約1週間たった頃の夜だった。

 

僕は七海を含めた何人かでALOをプレイしており、解散しようかという話がでていた。各々がログアウトしていたとき、フレンドのレインさんからのメッセージが届いた。

 

『朗報!神崎エルザのライブチケットを譲ってくれるかもしれない人見つけたよ!』

 

『──本当ですか!?良ければ今からレプラコーン領まで向かいましょうか?』

 

『あ、いいよいいよ。クエスト攻略でインプ領近くまで来てるからそっちに行くね。』

 

『分かりました。では入口で待ってます。』

 

 

仲間達に別れを告げ、インプ領入口で待っていると5分もしないうちにレインさんがやってきた。

 

「こんばんは、悪いわねこんな時間に。」

 

──いえ、こちらこそ女性なのにこんな時間まで起きさせてしまって申し訳ありません。

 

レインさんに頭を下げ、僕は話を切り出した。

 

──ところでチケットを譲ってくれそうな方とはどなたでしょうか?ぜひお話をしたいと思っているのですが・・・。

 

「あぁ、その子ならそこにいるわ。シリカ(・・・)、そろそろ出てきていいわよ。」

 

「は、はい!初めまして、シリカです!(い、イケメンさんだーー!!)」

 

近くの木の影に隠れていたのか、ケットシーの小柄の女の子とペットモンスターの小さな竜がいた。小柄な女の子に寄り添う小さな青い竜どこかで聞いたことがあるような・・・。

 

──もしや、竜使いシリカさんですか?お目にかかれて光栄です。

 

「あ、いえ、一応そうですけど、その二つ名はあまり好きではありませんので普通にシリカと呼んでください。」

 

──そうでしたか。分かりました、よろしくお願いしますシリカさん。

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします!」

 

僕とシリカさんそう言ってはお互いに握手を交わす。

 

──急かすようですみません、がシリカさんが神崎エルザさんのチケットを譲ってくださるのですよね。

 

「はい、ライブの日と、どうしても外せない用事が被っちゃって、そんな時にレインさんから声をかけていただいたんです。」

 

──本当にありがとうございます。これで香蓮が喜びます。

 

そう言って僕は再びシリカさんの手を握り、深く頭を下げる。

 

「ひゃぁ!?そ、そんなに頭を下げないでください。困っている時はお互い様です!」

 

──そう言って頂けると幸いです。

 

「・・・もう!二人ともいつまで手を繋いでいるの!○○さんも彼女さんに怒られるよ!」

 

レインさんがそう言って、僕とシリカさんの手を無理やり剥がす。

確かにそうだ、香蓮はこういうことに関してはエスパー並の感知力を持っている。香蓮には不機嫌な顔より笑っている顔の方が好きだしこれ以上は香蓮を悲しませてしまうかもしれない。

 

「あ、ごめんなさい。あれ?○○ってリアルネームのことですか?。」

 

──あぁ、だけど変哲のない名前だから気にしてないよ。○○なんて日本中探せばどこにでもいるからね。

 

「ふふ、確かに。それじゃあチケットの受け渡しはどうします?リアルで会いますか?」

 

──いや、さっき聞いたかも知らないけど僕には少し一般の人より嫉妬深い彼女がいてね。そういうのに敏感だからリアルで会うのはやめた方がいいかな。

お二人はリアルで知り合っていますか?私とレインさんはお互いにリアルで面識があるので最悪、香蓮と一緒にレインさんの方に向かうことができますが・・・。

 

「あ、それなら大丈夫だよー。私とシリカはリアルであったこともあるしそうした方がいいかもね。シリカもそれでいい?」

 

「はい、大丈夫です!」

 

「それじゃあチケットを渡す日は一旦私とシリカで決めてそれから大学で渡すね。」

 

──分かりました。それでお願いします。

 

「それじゃあ解散ー!」

 

 

レインさんのその言葉を最後に僕とシリカさん、レインさんはALOからログアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

後日、僕は枳殻虹架さんからライブのチケットを受け取り、シリカさんにお礼のメールを送った。

 

そして、その日の夜。

 

僕は香蓮のマンションにサプライズで訪ねた。

 

「どうしたの?○○、私としてはいつ来てもらっても嬉しいけど、連絡を入れないなんて珍しいね。」

 

──これ、香蓮に渡したくって。

 

そう言って僕はカバンの中に入れていた神崎エルザのチケットを香蓮に見せる。

 

「え、え、ええ!?そんな、これって○○。これってまさか!神崎、、エルザの・・・ライブ・・・チケットぉぉぉ・・・・うわぁぁぁん!」

 

香蓮はよっぽど嬉しかったのかその場で泣き出してしまった。そのまま僕のところに飛び込んできたのでそれをしっかりと受け止める。

 

──あ、えっと。とりあえずマンションの中に入ろうか。

 

 

 

 

 

 

その後、香蓮が泣き止むまで頭を撫で続けた。

 

 

 

「ぐすっ○"○"、どうやってこれを手に入れたの?」

 

──ALOで知り合った人に譲ってもらったんだ。

 

「・・・スンスン。香水の匂い。それも、女性もの。ねぇ、○○。これを譲ってくれたのはどんな女?」

 

──あ、えーと。持ち主のリアルは分からないんだけど、その人とから仲介として渡してくれたのは僕の大学の知り合い、、です。

 

そういうと、香蓮の目からハイライトが消え、僕に迫ってくる。

流石に香蓮の為とはいえ、やっぱり女性から受け取るのは不味かったのかな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ま、いいや。私のためにしてくれたんでしょ。○○が他の女と必要以上にくっついたことは少し嫌だけど。私のためにしてくれたんだもん。怒るのはおかしい話だしね。ありがとう○○、大好き。」

 

そう言って香蓮は僕の唇を彼女の唇で塞いだ。

 

その時の彼女の笑顔はとても眩しく、この笑顔が見れただけでもレインさんに頼ったかいがあったと思った。。

 

「ねぇ、○○。ALOってPKありなゲームなの?」

 

ふと、香蓮が世間話をふるように気軽に言ってきたので思わず知っていたことをそのまま答えてしまった。

 

──え?うん。一応PKもほかのゲームに比べては激しくないけど推奨はされているかな。

 

「・・・分かった。私もALOする。」

 

──え。

 

 

 

 

その後、ALO内にある1人のプレイヤーに近づく女性プレイヤーだけを狙ってPKする謎のシルフのプレイヤーが現れることはこの時誰も知らない。

 

 

 




意外と好評だったので続きました。

一応参考のためにアンケートと活動報告を設けてやって欲しいシチュエーションなどを募集します!気軽に答えていってください!

一応GGO小説なのでSJ編をやるか、やらないかです!

  • やるべき。私はGGOを見に来た
  • やらなくていい、私はイチャラブを見に来た
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