↓月!日
背中に羽をつけた女の子を見つけて数日が経った。
その女の子は俺のとこで預かることが緊急集会で決定し、ウチに置いてるわけだが何をどうすれば良いのか分からないのが現状だ。
年の離れた弟だか妹、もしくは嫁さん貰って子供でも居れば話は別なんだろうが、兄弟姉妹も居なければ、嫁のアテもないから子供がいるわけがない俺にそこらへんのことが分かるかぁ! 女の子は女の子で自分は見習いの天使だとか言ってるし……誰か助けてくれ。かなり真面目に
それはそうと、今日は店に魔王様の側近達がやって来た。
いつぞやの暗黒騎士に物凄い筋肉した魔人ミノタウロスにやたらと露出度の高い服を着た女の吸血鬼に魔王さんと同じで見た目人間でも別物な魔人……とんでもない面子である。
頭痛がしてくるような面子だが、話してみると案外普通だった。ただし、暗黒騎士てめーはダメだ。なんでその殺気をばら撒くって言う剣を置いてこないんだよ。
まぁ、なんにせよ勇者様達が喧嘩をふっかけなくて良かった。
絶対、あの面子に暴れられたら、リーツ村が消えて無くなってた。
↓月ー日
天使(自称)の女の子だが、とりあえずウチの店で働かせることにした。
あまり広いわけでもない俺の家の部屋をひとつ貸してるんだから、これくらいはいいだろう。それに暇そうだったし、
仕事は出来る。出来な仕事はちゃんと俺かユゥナに頼むし、分からないことも聞いてくるから、結構自分なりにやって失敗する魔王様と勇者様よりは安心して仕事を任せられるんだが、店に来るおっさん共が女の子に向ける目がなんて言うかちょっと危ない。
ちょっと失敗したかとやや反省。
↓月/日
女の子の名前を教えてもらった。ティエルって言うらしい。預かり始めてからしばらく経ってるっていうのに名前を聞いてないとかマジで俺ってなんなんだ。そう言えば、魔王様と勇者様の名前も聞いてない……
魔王様はユーリア、勇者様はアリスって名前なんだそうだ。大変申し訳ない。
ユゥナにめちゃくちゃ怒られた。これは完全に俺が悪いから言い訳も出来ん。で、ユゥナのお説教を経て、俺は2人を名前で呼ぶことになった。なんでだ。
ユゥナ以外の異性を名前で呼ぶって言う経験は殆ど無かったから、これが結構恥ずかしい。
↓月¥日
今日は店は休みって言うか、村全体が休みって言っても良い。
それはリーツ村だけでなく、国中の多くの場所がそうだろう。今日は建国記念日だとかで都の方じゃ祭でもやってるんじゃなかろうか。
だが、都のことなんてこんな辺境の村には関係がない。
それでも休みは休みで、みんなゆっくりとのんびりと過ごしてる。
久しぶりに村の男連中と酒を飲んだ。
まぁアレだな。酒は飲んでも呑まれるな。この言葉を残した奴は偉大だ。でも、たまにははめを外して全力でバカみたいに騒ぐのもいいもんだと改めて思った。
↓月@日
……この前、飲みすぎた。まだ調子があまり良くない。
仕事にあまり身が入らないし、集中ができない。あと頭いてぇ。
てか、なんで一緒に飲んでた奴らは平気なんだよ。おかしいよな? だって、シドウとか普通に酒樽ひとつは飲んでたんだぞ? 絶対どっかおかしい。
なんか気がついたらベッドに寝ていた。
どうやらぶっ倒れたらしい。ユーリアやアリス、それにユゥナにも迷惑かけたみたいでなんか悪い。ティエル? 天使で居候なんだからそれくらいの奉仕はしてくれ。
ああ、そう言えばこの前ユーリアの側近が来た時に話つけて、魔界の品? も仕入れれるようになったから一気に店の品が豊富になった。ちなみに一番人気は薬だ。
↓月£日
流石にと言うか当然と言うか、都の方のまでリーツ村にユーリアが居ることは知れ渡っているようだった。リーツ村に都から派遣されたという軍隊の一団がやって来た。
結構な規模の集団だったが、ユーリアの前ではその数も無意味だった。数の暴力すらをも上回る圧倒的な力、魔王っていうものをまざまざと見せつけられた。流石に村の連中も少しビビってた。
てか、人間側ルートからの品物の仕入れが出来ん。どうやら、リーツ村は魔王の手に落ちたってことになっていて、ここまでの街道が封鎖されているらしい。
やっぱ普通はこうなるよな。単にリーツ村が奇特なだけで、