……でも、そんなこと言っても結局、更新速度は安定しない。続いたり、プツリと切れたり……本当、どうにかならん物か
☆月∩日
争いごとなんかとは、全く無縁で平和な私達の村にとんでもないのが来ちゃった。
世界のあちこちで暴れまわってる魔物達を操っているって言われてる魔王が、村に来ちゃった!
村の中を歩き回ると、魔王は幼馴染の男の子のユー君(エリユだから、ユー君)が店主の道具屋に入って行っちゃったの……。
私なんかじゃ、なんの助けにもなれないし、行ったところで邪魔になるだけ……何もできないって悔しい。
結局、村の腕利きのハンターの人達がどうにかすることになったんだけど、ユー君のお店から出て来た魔王は何事も無かったかのように村を出て行って、皆拍子抜けだった。
……それにしても、綺麗な人だったなぁ。む、胸だって大きかったし……ユー君もあんな感じの人が好みなのかな?
☆月‰日
連日のように魔王さんが村にやってくるようになって、村の皆が怖がらなくなった。私もそんな1人なんだけど、魔王さんって優しい人なんだね。魔物だけじゃなくて、人間のことも考えてる。
魔王は魔物を操り、命を命と思わないような悪逆非道の悪魔ってよく噂されてるけど、噂は噂でしかないんだね。やっぱり、何事も自分の目で見た物が一番正しい。
今日は魔王さんは、ユー君のお店に物を売りに来たらしいんだけど、ユー君がとても喜んでた。少なくとも、ここ最近で一番のハイテンションだった。
なんでそんなに喜んでたのか聞いて見ると、物凄く高価で売り買いされる特殊な鉱石を魔王が売りに来たからみたい。買取額の2倍は固いとか言ってたけど、一体、幾らくらいなんだろう?
☆月□日
魔王さんに続いて、勇者様が村にやって来た。金髪の笑顔の似合う人だった。胸はそんなに大きくない。味方だね。
それでだけど、勇者様はダンジョンのトラップ? に引っかかって、お仲間の人達と離れ離れになっちゃって、ひとまず態勢を整えるために村に来たらしいんだけど……ちょっと心配だなぁ。
とりあえず、この心配は真になった。
あれこれの道具を揃えようと、ユー君のお店に入った勇者様は魔王さんを見て、勝負を仕掛けたの。で、結果なんだけど……
ユー君のお店が壊れちゃった。家屋半壊って言って良いのかな?
余程のことが無いと怒ったりしないユー君が怒ってた。ブチ切れてたって言えるかな? 本気で怒ったユー君は魔王さんと勇者様に鉄拳制裁をかましてた。
……魔王と勇者相手に鉄拳振りかざして、土下座させることが出来るのは、世界中探してもユー君くらいのものだよね。
それに、相手がどうとか関係なくなるくらいに怒るくらい、あのお店はユー君にとって大切なものだから、魔王さんと勇者様にはきっちりと反省して欲しい。
◼︎月♻︎日
この前の一件から数日しか経って居ないけど、ユー君は仕事を再開してる。
「店なんて無くても、品物があって、客がそこに居れば商売は出来る」って言って、急造で仮設のお店を作ってそこで何時ものように仕事をやっていて、魔王さんと勇者様が店員をしている。なんでも、最大限のお詫びらしいんだけど、ユー君の近くにあんな綺麗な人が2人も……どうにかしないと!
◼︎月℃日
魔王さんと勇者様がユー君のお店で働くようになってから村がとても賑やかになった。まぁ、賑やかであることと楽しいことは必ずしも同じじゃないんだけど……あ、ユー君の怒鳴り声。
来るかなぁ、とは思ってたけど本当に来るなんてね。勇者様のお仲間さん達。
真昼間から、村の真ん中で魔王さんと戦ってた。お願いだからあんまり村壊さないでね? ユー君だけじゃなくて、村の皆も怒るから。
まぁ、村が壊れるなんて自体にはならなかったけどね。ユー君がさっさと殴って終わらせてた。戦闘行為には力づくで、ここテストに出るよ?
◼︎月†日
今日はユー君もお休みらしいんだけど、どう言うわけかユー君と勇者様が戦うことになってた。
なんで?
ユー君と勇者様の勝負の話はあっという間に村中に広まって、一杯ギャラリーが集まって来た。私としてはユー君に勝って欲しい。だって、す、好きな男の子のカッコイイところは誰だって見たいでしょ?
結果はユー君が勝ったんだけど……勝負に負けた勇者様が泣きだして大変なことになっちゃった。勇者様のお仲間の1人の剣士さんが、いきなりユー君に切りかかって、そこから切れや殴れやの乱闘状態。
乱闘騒ぎの後は、村中総出で魔王さんと勇者様とお仲間さん達の歓迎パーティーをやった。
◼︎月∴日
今日は朝から凄い大雨が降っていて、最近調子の悪かった村長をやっているお祖父ちゃんが熱を出しちゃった。常備してる薬は傷薬くらいだから買いに行かないといけない。
だから、ユー君のお店に薬を買いに来たんだけど、魔王さんは居なくて、ユー君と勇者様の2人だけだった。そう言えば、この前、ユー君に負けてから勇者様のユー君への接し方が変わった。
もう黙って居られない。わ、私が一番ユー君のこと好きなんだもん!
ちょうど良いから、ユー君に魔王さんと勇者様のことをどう思ってるのか聞いてみたら、ユー君は「2人はウチの店員だぞ? それ以上でもなけりゃあ、それ以下でも無い」って普通に返して来た。間違いなく何も分かってないね。まぁ、昔からユー君はこう言うのに鈍感なんだけど……他人のには結構鋭いのにね。
とりあえず、いつまでもお祖父ちゃんを待たせてはおけないから、薬を買って帰った。
蛇足だけど、今ユー君のお店で売ってる薬は仕入れた既製品と、勇者様のお仲間の1人の魔法使いさんが作ってる薬の2種類があって、魔法使いさんが作った薬は良く効くんだ。本当に蛇足だけどね。