君だけの『ヒーロー』   作:縦ロール兵装

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普通に5000字超えるようになってきましたね……どれだけ描写が少なかったんだって話ですね。

アンケありがとうございます、参考にさせて頂きます。

タイトルとあらすじ変更しました。それに伴い13話目の『実技試験総合1位vsヒーロー科試験総合1位』までを書き直したいと思います。
つまり……ストックを作れないんだ(白目)


遠藤初来の日常ー修羅場編ー

「お、文書ちゃんじゃねーか。久しぶりー」

 

「み、水騎ちゃん……?」

 

 ある日、出久くんが個性の件で役所に用事があるとかで修行がなくなった。

 手持ち無沙汰になったボクたちは、久しぶりにボクの家で遊ぶことにしたのだ。

 呼び鈴の音に玄関まで行くと、先に玄関を開けてくれていたらしく、水騎と文書が鉢合わせしていた。

 文書の視線が上下にゆっくりと彷徨う。

 自分より高い位置にあるクリアブルーの頭髪。釣り上がった口の端から覗く八重歯。一気に成長を遂げた胸。中学生だというにも関わらず女性らしい丸みを帯び始めた腰。ホットパンツからすらりと伸びる白い脚。

 Cカップになった胸。

 AAカップの文書より大きい胸。

 

「……水騎ちゃん?」

 

 胸見すぎ。笑うわ。

 動揺の余り声が震えている文書。対して水騎は一瞬あっけにとられたものの、すぐさまいつもの笑顔に戻った。

 

「なんだよー、半年会わなかっただけでもう俺の事忘れたのかよー」

 

 細められた目から覗く深い蒼の瞳と微かに見える八重歯が、言葉遣いと合わさって人懐っこい印象を与える。

 自分の視線より高い場所にある顔を見、それから救けを求めるようにボクの方へ視線を向ける文書。

 

「だ、だって……半年前までは、文書の方が身長高かったそうですよ……?」

 

 文書の身長は160センチちょい。異形型ではない女子にしてはまぁ高い方だけど、残念ながら水騎はその上を行った。

 

「半年で15センチも伸びたんだぜ? へへっ、もうこれで俺の方が大人だな? 義姉ちゃんって呼んでもいいんだぜ?」

 

 明らかな挑発は、水騎がボクと文書の結婚に反対の立場を取っているからだ。

 ボクと結婚する為にはボク、お母さん(消極的反対派)、水騎と霧裂姉さん(積極的反対派)を説得し、国の法律を変えなければいけない。

 明らかに無理なんだけど、諦めないんだろうなぁ……

 

「ーーっ! 文書の方が、お姉さんだそうです!!」

 

「むぐっ!? は、離ひぇ!」

 

 顔を真っ赤にした文書が、素早い動きで水騎の頬を両手で掴む。反応すらできずに頬を掴まれた水騎はむーむー言いながら振りほどこうとするが、出久くんの5%フルカウルと腕相撲で拮抗できるほどの筋力を持つ文書からは逃れられなかった。

 うん、おかしいよね。わかってるよボクと文書の異常さが。強化系の個性持ちと個性なしで真っ向から殴り合えるとか意味がわからない。

 出久くんも呆然としていたし。

 ……大丈夫かな、自信喪失してないかな?

 

「もうそこまでにしときなよ……水騎はなんか用事あったんじゃないの」

 

 確か友達と遊びに行くとか? 残念ながら同性の友達っぽいが。

 お姉ちゃん達は恋愛無理そうっぽいし、遠藤家の血筋が存続できるかは水騎に掛かっているぞ! がんばれ!

 思い出した様子の水騎は、時間がないのか個性を発動させた。

 波のように揺れる髪を掻き分けて、水でできた魚の群れが玄関を遊び泳ぐ。

 

 個性『生命の海』

 海に見立てられた髪の中から水の身体を持つ生物ーー水獣を生み出す個性。

 生物といっても、即興で創った水獣はプログラミングされたロボットみたいな感じらしいが。

 水騎の組み上げた行動原理のままに、遊泳していた魚の水獣達ーー熱帯魚の群れが文書に向かって泳ぎだす。

 思わず手を離した文書から逃げ出した水騎が笑って文書を指さす。

 

「行けっ! パンダ達、文書ちゃんを取り囲め!」

 

 お姉ちゃん、そのネーミングセンスどうかと思うな……

 青一色の熱帯魚にパンダって。

 

「ちょ、びしょ濡れになってしまうらしいです?!」

 

「動かなきゃ濡れねーよ!」

 

 言葉の通り、文書を取り囲むように泳ぐパンダ達は文書に触れようとはしない。

 置いてあった鞄を引っ掴んで、髪を跳ね上げながら水騎は靴を履く。

 振り返る際に揺れるGジャン。いやー、元気っ子コーデいいな。服のセンスじゃちょっと負けてるわ。

 ちなみに今日のボクのコーディネートはジャージだ。

 

「じゃあな初姉ちゃん。文書ちゃんもまたなー」

 

 忙しげにドアを開け放ち、水騎が出ていく。

 そしてすぐに帰ってきた。

 

「文書ちゃん、初姉ちゃんとの結婚はぜってー認めねーからなー!」

 

 そう言い放ち、今度こそ水騎は出掛けて行った。

 その数秒後に、まるで薄い紅茶の後味のように、水獣のパンダ達が無数の気泡となって宙に消えていった。

 残ったのは、怒りのあまり口を戦慄かせて立ち尽くしている文書だけだった。

 

「くうぅっ……す、少しおっぱいが大きくなったからっていい気になって……っ! らしいです!」

 

「語尾が無理矢理過ぎ」

 

 なんでその語尾なんだよ、もうちょっと何かなかったの? ずっと前から思ってたんだけど。

 ちょっとの間地団駄を踏んでいた文書も、敗北を悟ったのかゆっくりと息を吐いて暴れるのをやめた。

 

「初来、不貞寝するそうなのでおっぱい貸してください」

 

「帰れ」

 

 飛び掛かってきた文書をアイアンクローで迎撃する。

 

「『じかんかそく』」

 

 が、今回は文書の方が1枚上手だった。

 落下速度すら加速され、迎撃に回した手をすり抜けるようにボクの胸に落下してきた文書が、胸に顔を埋めながら背中に手を回し。

 

「……育ってるらしいです?」

 

 と、胸の中でもごもごとそう呟いた。

 ……え?

 

 

 

 

 

ーー『鑑定』発動

 

「必殺技『バストチェック』……マジだ、育ってやがる」

 

 ところ変わってボクの自室、『鑑定』を使い胸囲を数値化してみると、文書の言う通りたしかに大きくなってた。

 ボクの薄青のブラを服の上から着けて栗みたいな口をしている文書が、ボクの言葉に反応して髪を揺らす。

 

「ちょっと成長ペース早過ぎだそうですよ? 前ブラを買いに行ったのが……1週間前?」

 

 週ごとに胸囲が上がるとか勘弁してください。

 勿論カップ数が上がるほどではないが、センチ単位で上昇するのはちょっと成長力が強すぎませんかね? チートか! ……チート?

 

「個性『超成長』が原因……?」

 

 ボクの言葉に文書が目を見開く。

 

「それ、普通にありえそうらしいです……」

 

 元々、いつの間にか金髪くんと渡り合える程の戦闘力を手に入れていたり、(元々高かった)筋力が急上昇気味だったりと怪しげな挙動を見せていた『超成長』だったが、ここにきてやらかしてくれやがった。

 しきりに手を握り開き、何かを掴む仕草を見せる文書がボクの胸に視線を……エロい視線を向ける。

 

「G……H……I……、Gを超えた辺りからちょっと別世界の印象があるらしいですね」

 

「Aすら超えられない文書くんがそれを言うそうです?」

 

 襲い掛かってきた文書を投げ飛ばして風の檻で拘束し、頭を抱える。

 いよいよG級か……え、普通に嫌なんですけど。

 今ですら持て余し気味なこの胸の大きさ、これ以上大きくなられても対応に困るのだ。

 

「うぎぎ、胸囲の格差……」

 

 流動する風の格子の間から顔を出した文書が、服の上から自分の胸を掴みーー撫でながらそう呟いた。

 そんな言葉に辟易しながら、ボクは自分の胸を掴む。

 質量感が凄く、足元を遮る2つの膨らみがボクの手に合わせて形を変える。

 

「言ってて悲しくならない? ……あぁ、縮まないかなこれ、マジで」

 

 本当に、本当にただ何も考えずにそう呟いて。

 だからこそ、ふと思いついた事を何も考えずに実行に移す。

 

ーー『身体操作』発動

 

 身体が変質する。

 脳裏に浮かぶイメージに塗りつぶされるようにボクの身体が一瞬で上書きされる。

 胸を支えていたブラの感覚が消え、同時に肩に掛かる重さが軽減された。

 後からついてきた感覚は、ジャージとブラが小さくなったボクの胸に降りてきた感触だろう。

 

「……は?」

 

「おー、できた」

 

 改めて胸を揉む。霧裂姉さんと同じくらいの大きさにまで縮んだ胸の上を、手の動きに合わせてサイズの合わなくなったジャージとブラの余りが揺れる。

 『鑑定』してみると、きっちりDカップ。試しにAから順にJカップまで操作してみたけど、個人的にDカップくらいがいいのでDにした。

 ご満悦な結果に思わずにやりと笑ってしまう。

 ふと何も喋らない文書に視線を向けると……何故か怯えた表情をしていた。

 

「どしたの?」

 

「初来……今、自分が何やったのかわかってないんですか……?」

 

「何って……」

 

 個性『身体操作』で身体を変えただけ……うぇ、気持ち悪っ。

 急に襲い掛かってきた猛烈な吐き気に、風の檻の制御ができず部屋中を風が吹き荒れる。

 それに対応することすら惜しみ、ボクは口元を押さえてトイレに駆け込む。

 胃の中を全部ぶちまける勢いで戻し、それでも収まらない吐き気。

 全身を襲う強烈な違和感が脳を揺らして思考が乱れる。

 

(これ……『身体操作』の反動……?)

 

 試しに『身体操作』を解除しようとするも、何故か解除ができない。

 いや違う、これは……

 

ーー『身体操作』発動

 

 今の自分の身体に元の自分の身体を上書きする。

 胸が急激に元に戻り、ジャージを押し上げてブラの中に収まる。

 すると違和感が消え失せ、吐き気も無くなった。吐いた後だけど。

 ……なるほど、吐き気は変質した自分への違和感が起こす拒絶反応か。

 納得したボクは口を濯ぎ、風の流れに『浄化』の個性を連結させて消臭してからトイレを出る。

 部屋に戻ると、先ほどの位置から全く動いていない文書がこちらを見つめていた。

 

「文書……?」

 

「初来、一体いつからそんなに……」

 

「ん? 『身体操作』の個性は前からあったけど、今みたいな感じで身体を弄ったのは今日が初めてだよ?」

 

 文書の身体が震え、見開かれた目の中のボクが揺れる。

 どう言ったらいいのかわからないように……唇を震わせながら、文書がゆっくりと近づいてきた。

 

「初来、『身体操作』は使っちゃダメです。今みたいなのは、初来の『個性創造』がバレるリスクが大きくなるんです……!」

 

「んー? いや、前々から胸パッド使ってたとか言い訳できるでしょ……?」

 

 反動があるので日常使いは無理そうだけど、そこは『超成長』さんに期待である。

 悲しそうに首を振る文書、さらさらと揺れる髪が肩に掛かり滑り落ちる。本当にさらさらで柔らかい綺麗な髪してるよね、ボクは割と硬めの髪質だから羨まし……いや、『身体操作』でどうにかできないかな?

 髪だけなら違和感もないだろうし、一回試してみようか。

 

「初来、『個性創造』は絶対に知られてはいけないんです。文書が知っていることすら本来ならいけないんですよ」

 

 そんな大げさな、なんて冗談すら言うことが出来ないほど、真剣なその瞳に気圧される。

 だけど、ボクはそれに頷くことはできなかった。

 だって、もう既にオールマイトに『身体操作』を使う事は決めたから。

 前提として他人に『身体操作』が使えなければいけないが、もし他人にも効果が及ぶのであれば、オールマイトの怪我を治せる。筈だ。

 救けられるのに救けずにいるなんて、ボクの心が許さない。

 しっかりと文書の目を見つめ返すと、一瞬だけ驚いたように目を見開き、すぐに何かを諦めたかのように目を伏せる。

 

「そうですよね、初来は救けに行きますよね……それに救われた文書が、止めちゃいけないですよね」

 

 項垂れる文書。頭を撫でてあげるけれど、それでも動かない。

 んー、何か元気が出るような……いや、それは無理だろうから気を紛らわせるような……

 そうだ、これとかどうだろうか。

 

ーー個性『情報操作』発動

 

ーー『身体操作』発動

 

ーー『個性連結』発動

 

「ねぇ文書」

 

「へっ……--?!」

 

 ボクの呼びかける声に、顔を上げた文書が硬直する。

 何故って? 文書の目の前にいるボクが男になっていたからさ!

 『情報操作』で「もしもボクが男だったらどんな姿をしているか」を計算……計算? して、その情報を元に『身体操作』で身体を創り変えたのだ。

 垂れ目は変わらなかったけど、女の身体に比べて筋肉質な身体つきになった。残念ながら全体的に薄い身体つきだが。

 襲い掛かる猛烈な吐き気は、『個性連結』したせいで先ほどより強烈だったが、来るとわかっていたのと先ほど胃の中を空っぽにした事が功を奏し、なんとか耐えきれている。

 

「どうよ、もしボクが男だったらっていう設定で『身体操作』したんだけど……?」

 

 思わぬ文書の反応に言葉が尻すぼみになる。

 予想ではレズモンスターな文書の事だから「男になるなんてー!」とか言うと思ってたんだけど、頬を朱に染めて目を潤ませ、呼吸は浅くなっていて……あれ?

 どう声を掛けていいか迷っているボクの目の前で、ふいと顔をそむけた文書がボクの胸を片手でトンと押した。

 

 

 

「……次に文書の前でその姿になったら、犯して、初来の赤ちゃんを孕みます」

 

 

 

ーー『身体操作』発動

 

 恐怖の余り陰嚢と陰茎が縮んで消え、胸が膨らみ元の女の姿に戻る。

 酷い反撃を受けた。生まれ変わってから受けた恐怖の中で、堂々の2位となるほどの恐怖体験だった。

 ボクが元に戻ったのを確認して、文書はボクの胸に飛び込んできた。

 

「ふぃ、実家のような安心感」

 

「ま、まって……恐怖で身体が動かないんだけど」

 

 胸に顔をすり寄せる文書を引きはがそうとするも力が入らず押し倒される。

 お、犯されるー!

 などと冗談で口にすると、唐突に文書の耳元で空気が炸裂音を鳴らし弾けた。

 文書があまりの衝撃にもんどりをうってひっくり返り、耳を押さえてごろごろと転がる。

 この個性は……

 

「文書ちゃん、私の妹に不埒な真似はしないで欲しいんだけど……?」

 

 想像通り、ボクの部屋へ入ってきたのは霧裂姉さんだった。

 文書の首根っこを掴み引き離すと、ベッドの上に放り捨ててボクを庇うように立つ姉さん。

 肩まで伸びるブロンドの髪が揺れる。

 今日は仕事も遊ぶ用事もないらしい霧裂姉さん。外に行く用事もないのになんでそんなお洒落装備なの……?

 切れ長な目が与えるクールな印象をそのままに、知的な大人の女性としての魅力を持たせる濁りのある寒色系のコーディネート。

 ちらりと見えた耳につけたピアスが更にお洒落具合を上げている。

 

(それに比べてボクの子供っぽさときたら)

 

 視界の隅に掛けてある極彩色のTシャツからそっと目を逸らす。

 朝会った時は隣の自室で趣味に没頭していると言っていたが、どうやらうるさくし過ぎたようだ。反省せねば。

 ……いや、うるさくしなければヤられてたっぽいのでむしろグッジョブだボク。

 

「くっ……自由恋愛って知ってるらしいですか?」

 

 何故か霧裂姉さんと親しくない人間にだけは強気に出る文書が、ゆっくりと立ち上がる。

 今気付いたけど文書まだボクのブラ装着しっぱなしぃ! ド変態じゃねーか! さっきのシリアスシーンも台無しだし!

 

「そのブラのサイズあってないわよ? 絆創膏貸してあげましょうか?」

 

「間に合ってるそうですよ」

 

 ボクの目が驚愕に見開かれ、思わず文書の胸を凝視する。

 嘘だろ……流石に、スポブラとかしてるよね……?

 変態を見るボクを置いてけぼりにして、霧裂姉さんと文書の言い合いは加速してゆく。

 

「毎度毎度、文書と初来の邪魔をして楽しいらしいですか?」

 

「妹を悪の道に引きずり込もうとする知り合いを止めるのは当たり前でしょう?」

 

 互いに一歩踏み込む。どちらも口の端を歪めるような威嚇の笑みを向け合っていて、とてもじゃないが普段かなり仲がいいとは思えない。

 

「お兄ちゃんに勝手に惚れて、勝手に失望して勝手に失恋した挙句衆道に走った人に言われたくないらしいです」

 

 ピキ、と。霧裂姉さんの表情が凍り付く。

 

「言ったわねクレイジーサイコレズ」

 

 もう一歩ずつ踏み出し、二人は超至近距離で睨み合う。

 

「言いましたねスレンダー喪女」

 

 その言葉が契機となり、2人は互いに掴み掛かる。本気でやったら一瞬で文書が勝つので、これはじゃれ合いみたいなものだ。

 

「下に居るから、終わったら呼んでね」

 

 マウントを取って文書の頬を鷲掴みにする霧裂姉さんと、霧裂姉さんの胸を鷲掴みにして足をじたばたさせる文書にそう声を掛けて部屋を出る。

 BL同人作家とGL漫画読者の不毛な争いに関わる気などボクにはないのだ。

 

 

 

 階段を降りる際にすれ違うくらげの水獣のなめくじを撫でる。

 水騎の個性で生み出した水獣は半永久的に動き続けるので、家の中はアクアリウムみたいな状態になっているのだ。

 リビングに降りて緑茶の茶葉を探していると、寄ってきた亀の水獣のなまけものが胡乱な目つきでボクを見つめてきた。

 

「なまけもの、茶葉って切らしてたっけ?」

 

 ぽわっと、なまけものが口から吐き出した気泡が宙に溶ける。

 水騎が最初に生み出したなまけものは、生まれてから12年ずっと家の中にいるので、家のことなら大体なんでも知っている。

 そのなまけものが案内してくれないということは、家の中には茶葉はないのだろう。

 仕方ないのでスーパーに買いに行こう。

 

「あ、そうだなまけもの、もしヒートアップしてたら2人を」

 

 止めてあげて、と言う前になまけものが甲羅の中に顔と手足を引っ込めた。

 うんそうだよね、割って入りたくないよねごめんね?

 謝罪の意を込めて甲羅を撫でてから家を出る。

 さあ行こう、緑茶がボクを待っている。




「次回予告!」

「僕は、個性の修行の為に伝聞さんの家に泊まりに、ってえええええ!?」

「次に出久くんは「お、女の子の家に泊まりになんて!」と言う」

「お、女の子の家に泊まりになんて! ……ハッ」

「エロい妄想に浸る出久くんに襲い掛かるのは地獄と言って差し支えない修行の数々!」

「妄想なんてシテナイヨ!? というか、地獄……?」

「とりあえず、今まで僕に散々蹴り飛ばされてたのが可愛く思えてくる程だと思ってもらえれば」

「じ、次回『好きなんだろぉ? ジャンプ漫画特有の無茶理論修行回がさぁ!』」

「寝てる時も修行すれば実質修行時間24時間だよね!」

「さらに向こうへ!?」

「「Plus Ultra!」」
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