ただ強く、誰よりも強くなりたいと
それが全てを犠牲にする事になっても
ただ強く、なりたい
「俺は筋肉操作しか取り柄の無い敵(ヴィラン)でねぇ。 …まぁ、よろしく頼みますよ。」
マスキュラーの代わりに戸愚呂弟を登場させてみました。
それは純粋ゆえに、強さをひたすら求めた。
「そこの少年、少し…聞きたいことがあるんだがね」
「ひぃっ、あっ… あっ…」
ただ強く、誰よりも強くなりたいと。
「
「お、おまぇ…」
それが、全てを犠牲にする事になっても。
「これも、仕事なんでねぇ」
「パパ…!、ママッ…」
たった1つを極めるために
「だいっ…、大丈夫だよ洸太くん…
必ず
強く、
●
「ふむ…、
こうしてヒーローの卵とやり逢うのは、
初めてだから少し緊張するねぇ…」
「――…」
「お手並み拝見と行こうか」
互いに求めるのモノは、似てるようで、違う。
「よっこいしょ……」『20%』
「来……がっ!!」
一人は憧れた、一人は渇望した。
SMASH!
「っ…!」
「軽いねぇ…」
一人は逃げようとした、一人は進もうとした
「ウォーターホース…パパ…ママ…も
そんな風にいたぶって…殺したのか…!」
「お互いにやるべき事をやった、ただそれだけさ」
一人は弱さを捨てた、一人は弱さを持ち続けた
「何か一つを成し遂げようとするには、
他の何かを犠牲にしなければならない!!
それが出来ぬ半端者だからこそ、君の両親は死んだんだ!」
「親でありながら、ヒーローの活動をする…、
その時点で君の両親に非があると思うがねぇ」
故に、二人が出会い、敵対するのは当然なのだろう。
「ふざっ、けるなっ…悪いの!お前だろ!!」
「それで?その体と腕でどうするんだね、ヒーロー君?」
「出来る出来ないじゃないんだ…!」
「ヒーローは!!!」
ワン・フォー・オール
「命を賭して」
100 % !!!
「キレイ事 実践する お仕事だ!」
スマッシュ!!!!!!
「これはっ!?」
「あああ!!!」
●
両腕が使えない代わり、口で、歯で少年の服を噛む。
「ご
その表情からは、必ず
崖からの転落を、服を噛まれて
かたや心が、かたや体が、二人そろって心身に限界が来ている。
「ハァ… ハァ…施設に行こう…こっからは近
「いいねぇ」
――っっっっっ!?」
で? だから何だ?、と
「ウソだ… ウソだろ……」
オールマイトの―…
「100%だぞ…!?」
力だぞ‼?
「さっきのは良かった… 威力だけならば、ね」
「くっ、来るな!」
「いやだね、行くよ」
ダメだ…!どうしよう考えろ 考える時間…‼
「な 何がしたいんだよ‼
「愚問だな、俺たち
…破壊だ!!!」
「感情、理念、価値観、個性等とは違う
純粋で限りない
「緑谷、お前の勇気に敬意を評し、俺も本気で戦ってやろう」
60 %
「洸太くん、つかまって‼」「え……」
ドゴッ――ドドドドドドドドド
殴り、
さっきまでと比べ物にならない…!
速さも力も…‼
本当に――
一撃でも当たったら
本当に殺される
圧倒的とも言える
「ハァアッ‼」
「ぶわ‼」
「ん?おっと」
ダメだ…‼
「ぐっ…‼」
『施設まで行けば相澤先生がいるハズ!』
ダメだ‼
『先生に“消して”もらえば…』
ビビるな‼
ブツブツ「ここから施設までの距離を
追いつかれずに行けるか?」ブツブツ
ムリだ
ブツブツ「ただでさえ合宿の疲労がたまってる
そんな状況で背を見せて獣道を…」ブツブツ
考えるな!
しかし、それでも彼は
今!ここで!
戦って‼勝つしか!!!!
おまえに道は無いんだ
お前の原点を 思い出せ‼
「下がってて洸太くん
離れすぎると的になる
……うん…7歩…くらい…で
「ぶつかったらって… おまえ まさか!
ムリだ 逃げよう おまえの攻撃効かなかったじゃん‼
それに… 両腕 折れて、
「大丈夫」
ワン・フォー・オール100%!デトロイトスマッシュ‼
「こんなものかっ!がっかりさせるなっ‼」
だが、力の差があまりにもあり過ぎる
「―…じょうぶ…大丈ぶ!!」
彼は
「こっから後ろには絶対行かせない‼ っから…走れ‼」
洸太は動けない
「走れ!!」
「いい目だ、
そんな目をして挑んできた奴らの屍を乗り越えてオレは勝ってきた
そんな時は相手がどんなに弱くても全力を出したよ
こんな風になっ!」
「ゔゔ…っる せ ぇえええええ」
「何で……」
「意外と頑張るじゃないか!」
緑谷が
(ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの‼)
ごめんっ!! 母さん!!
ごめんっ!! オールマイト!!
(
オールマイト!!!
(一発一発が100%以上の…!!)
「終わりだ!小僧っ!!」
緑谷が
SPLASH
「やっ やめろオオオ!!」
悪意に水を差した洸太
『洸太くん』
間一髪で命を繋がれたヒーローの卵
「弱者が無粋なマネをするな、
…丁度いい、代償としてその命を貰おうか
ヒーローが負け、幼い命が奪われた!
まさに理想の悲劇じゃないか!
ハッハッハッハッ!!!」
…ない
「!?」
「ころっ させてぇぇぇ
緑谷は
「ほう、まだ上がるかぁ!」
ワン・フォー・オール 1000000%
たまるかあああああ!!!!!!」
緑谷はヒーローになる
デラウェア・デトロイトスマッシュ!!!
「…やる、ねぇ」
●
(洸太)
(あんたのパパとママ…ウォーターホースはね)
(確かにあんたを遺して逝ってしまった でもね)
(そのおかげで守られた命が確かにあるんだ)
「……何も知らないくせに…!」
(あんたもいつかきっと出会う時がくる そしたらわかる)
「何で!! 何も…!知らないくせに」
(命を賭して あんたを救う)
(あんたにとっての――…)
「何でっ… そこまで……!」
僕の―――・・・
僕のヒーロー
冨樫風な言い回しや、戸愚呂弟の人格を出来るだけ原作近くに書き上げました。
どうですかねぇ?