予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 第三巻終了。


事後処理。

あの後キンジは防人達にブラドのことで連絡した後、国連軍がトルーパー達の

残骸の回収、紅鳴館の研究所と各地に散らばっている他の研究所の捜索が行われた。

 その際には多くの人間の脳の無い死体が大量に保管されていた。

 如何やらブラドは死体を保管していたようだ。

 そしてブラドが死んだという事は小夜鳴先生も死んだという事になったのだが

どうやら武偵校では既にバックストーリーが準備されていた。

 如何やら小夜鳴先生はアメリカの研究所からお呼びがかかったので

そっちに行ったという設定になったそうだ。

 キンジ達はと言うと武偵局や、警視庁、神奈川県警、検察庁、東京地裁から

今回の一件に対しての司法取引を持ち込もうとしたところ防人がそれに対して

こう告げたそうだ。

 「あれは国連軍が内々で調べていた案件であるため貴官らとは何の関わりが無く、

むしろ何もしてない貴兄らが今更動いても意味のない物である。」

 と言う・・・少し本音が混じってるぞと言いたい所だがそれを聞いた関係者たちは

苦虫を嚙み潰したような表情で去って行ったという光景は胸がすくむ思いであった。

 

 

 

 

 

 

 「そして・・・。

 「皆ー!りこりんが月の都からアポロに乗って帰ってきたヨー!!」

 『『『『『ウオオオオオオオ!!りこりん!りこりん!!りこりん!!!』』』』』

 暫くして理子が武偵校に戻ってきた。

 又馬鹿共が大声出していた。

 キンジはそれを見た後溜息ついていたが隣にいるアリアはと言うと・・・。

 「・・・・・(# ゚Д゚)」ゴゴゴゴゴギリギリギリギリ

 歯ぎしり鳴らしながら睨みつけていた。

 ・・・まあ飛び掛からないだけまだましだなとキンジはそう思っていた。

 すると理子はキンジを見ると・・・。

 ウインクしていた。

 『『『『『のオオオオオオオオオ!!!!!』』』』』

 男子連中はOrz状態で倒れるがキンジはそれを不審に思って見てみると・・・

モールス信号であった。

 無論キンジはそれを見た後また溜息をついた。

 

 

 

 

 

 

 そして放課後・・・。

 「来たぞ理子。」

 「・・・久しぶりだな、キンジ。」

 屋上で理子は「武偵殺し」の口調でそう言った。

 「・・・そいつらが新しい仲間か?」

 理子の周りには辰巳と尽が両脇に立っていた。

 「まあな。何れはもっと大人数にしてアタシノ全てを取り戻してやるさ。」

 そう言うと理子はキンジにこう言った。

 「だけど・・・今回は貸しが出来た。それもでっかい・・・もしアメリカに

行くことがあったらあたしを頼れよ。今回アタシハアメリカにロイミュード技術を

漏洩した事でコイツヲ手に入れたんだ。」

 理子はそう言いながら自身のISの待機形態を見せた後そう言った。

 「成程な・・・それなら合点がいくわけだ。」

 キンジはそう言って納得すると辰巳はキンジにこう言った。

 「俺も尽もお前のことは聞いてるぜ。現在で最も強い武偵校生だってな!何れお前を越えてやるから覚悟しろよ!!」

 「・・・それは断りたいなあ。」

 キンジはそう言うと理子はキンジに対してこう言った。

 「気を付けろよ。ブラドは一時だがある科学者と手を組んで前に言っていた

能力の写しを実験していたんだ。そいつはこの間糸弦島で行方不明になったらしいが

念の為に頭の隅っこに入れとけよ。」

 「ああ・・・気を付ける。」

 そう言うと理子はキンジに向けてこう言った。

 「これからもクラスメイトとして・・・よろしくな。」

 「ああ・・・こちらこそ。」

 キンジと理子はそう言って握手をした。

 果たしてその先には何があるのやら・・・。




 次回予告
 理子「え?これ読んでいいの?それじゃあ行くよーー!」
   「とうとうキンジは最も会いたい人と遭遇!果たしてどうなるのか?」
    「更に国連軍からの任務でキー君とレスティン達がカジノに潜入調査!?
うほほ!ドレス姿にキー君の仲間がバニーガールに!!これは見所!!!そして
あの有名人も現われる!?どうなるの此れ---!!!」
 次回  予測不可能者  遠山キンジ
 『第四章 カオスエピソード 黄金のストラトス/白銀のベストマッチ!!』
 ???「次回から一年ぶりに俺が出演だーー!!」
 理子「誰!!??」

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