「ねえキンジ?精神科って私どこも悪くないわよ?」
「いや可笑しいにも程があるぞ?殺すって兄・・・カナは疲れてんだよ。
少し休め。」
なっと言いながらキンジは金一を諭そうとした。
「(きっとカナになり過ぎて頭のねじが数本逝かれちまったんだな。そうだよ、
そうに決まってる。おにぎり一個の為に危険な仕事を平気でするような
THE・正義の味方が殺し・・・何てしないもんな。)」
恒久平和の為に銃を使って人殺しをする某魔術師みたいにくたびれたんだなきっとと思っていたが金一はキンジに対してこう答えた。
「疲れてないわ。私は今夜、アリアを殺す。」
「(・・・とうとうそこまで疲れたのか。)」
ホロリと涙を流しながらそう思っていた。
「神崎・H・アリア。あの少女は巨凶の因由。巨悪を討つのは義に生きる
私達遠山家の天命」
「今時、義で救えねえ事だってあるんだぞ?法治国家でそんな事出来るわけ
ねえだろ?」
キンジは金一に説得していた。
「(アリアは比較的どうでも良いがよ?あいつの為に兄さんを犯罪者に
何てさせたくねえしそれに・・・半年分の怒りをぶつけなきゃ
気が収まらねえよ!!)」
キンジはアリアの為ではなく金一と・・・まあ大半であるが自分の為にと考えると
キンジは銃を出した。
「・・・どう言う事?」
金一はポカーンとした表情でそう聞いた。
「・・・軽々しく武器を見せるのは、良くないわ。」
金一は溜息交じりでそう言った。
「見せてしまえば、装弾数、射程距離、長所、短所まで・・・全てを見抜かれて
しまうわ。覚えておきなさい。」
パアン!
銃声が鳴り・・・。
「・・・ウウウ。」
金一が右手を抑えていた。
そして下には・・・金一の拳銃でもあるコルトSAA--通称「ピースメーカー」が
あった。
「確かにあんたなら全てを理解できると思うが・・・世の中には上がいるんだぜ。」
「それにその銃は俺がガキの頃見ていた西部劇の映画で『かっこいい』って
言ってたから真似してたよな?」
「もう・・・あの時の俺じゃねえんだ。カナ。」
キンジはそう言いながら金一に銃を向けていた。
「それにここには俺だけじゃねえぞ。」
「!!」
金一はそれに気づくが既に周りにはレスティアとレティシアがそれぞれ自分の獲物を持って金一を囲っていた。
「遠山金一・・・いや、カナ。あんたには『イ・ウー』について
全て話してもらうぞ。」
キンジはそう言って金一に近づこうとすると金一はキンジを見てこう言った。
「・・・強くなったね。キンジ」
そう言って・・・笑っていた。
「けど・・・まだ貴方には知らせない。」
そう言って金一は左手から・・・小さなボールを出して・・・落とした。
「「「ウワア!!」」」
すると目の前が煙で包まれた。
「煙幕!?」
「前が・・・!!」
「またなのお!!」
キンジ達はそう言いながらゴホゴホと咳き込んでいた。
「キンジは強くなったね。」
「!!兄さん!」
「今回アリアについては殺さないわ。・・・けど覚えておいて。」
「その選択が間違いかどうかはいずれはっきりするわ。」
その声が聞こえ終わった時には既に・・・金一は消えていた。
「・・・兄さん。」
「アンタは一体何しようとしていたんだ?」
キンジは天井に向かってそう呟いた。
キンジ「兄さん・・・女装趣味でもあるの?」
金一「・・・それだけは言わないでくれ!!?」