予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 キンジ、初任務の説明。


作戦説明

 すると防人は携帯を出して全員に投影ディスプレイでこう説明した。

 「今回の任務地はアクアシティお台場にある都営カジノ『ピラミディオン台場』」

 「ここは国が賭博法改正に伴って建造された建物で全面ガラス張りの建物だ。」

 防人がそう説明するとキンジがこう聞いた。

 「もしかして今回の任務はそこで何か行われているんですか?」

 キンジがそう聞くと防人はこう答えた。

 「そうだ。表向きは観光客や一般人などが使用する通常のカジノ・・・

裏じゃ貧困層の人間や女子供を使って強制的売春、肉体を使った賭け事などが金持ちの屑共が行ってる。」

 それも特定のがなと言うと一夏は・・・。

 「フザケンナ!」

 怒り乍らこう言った。

 「あの事件の時も一部の高官共が犯した犯罪でどれだけの人間が迷惑かけたと

思ってるんだ!!」

 そう言いながら一夏は地面を叩きつけるが防人は一夏を落ち着かせるように

こう言った。

 「お前の言いたいこともわかる。だが怒りに飲まれて全てを破壊しようとすれば

待ってるのは無だけだ。ソノ怒りは連中にぶつける迄取っとけ。」

 「・・・ハイ。」

 一夏は怒りを抑えるようにそう返事すると防人はこう続けた。

 「話がそれたが俺達の今回の任務はそのカジノに潜入して救出と

屑共の逮捕又は殺しだ。」

 「今回は初任務のキンジとそこの姉妹たちにも潜入班として加えさせる。」

 良いなと言うと全員それでよいと頷いた。

 「それじゃあ班だが。」

 「先ず俺とカズキ、斗貴子、キンジ、そこの姉妹は堂々と正面から中に入る。」

 「剛太、秋水、桜花の三人は俺の合図と同時にトレーラーで強襲。」

 「一夏は空からISで奇襲。」

 「剛太、秋水は戦術機じゃなくてジープで突撃してもらう。」

 「「了解!」」

 「桜花の機体は『紫焔』。武装は軽装備でマシンガンとハンドガン。」

 「分かりました。」

 「一夏の機体は未だセカンドシフトして日が浅いからそのままの状態で頼む。」 

 「はい!」

 「そして潜入班だが・・・俺とカズキ、斗貴子は普通の服で。」

 「了解!」

 「・・・ちゃんとした服ですよ。隊長。」 

 「分かってるよ。・・・キンジ達はちょっと悪いが正装で頼む。服代はこっちで

何とかする。」

 「ま・・・乗り掛かった舟だしね。」

 「精一杯お手伝いいたします!!」

 全員がそれぞれ言うと防人は最後にこう伝えた。

 「それじゃあ7月30日の18時に作戦を始めるが・・・此れだけ言うぞ。」

 「全員・・・馬鹿共を一人逃さずぶっ飛ばせ!!」

 『オオオオ!!』

 防人の掛け声に全員が答えた。

 作戦は一週間後。

 始まりのゴングが鳴る準備が整え始めた。

 「あそうだ、一夏。お前にこれ渡すわ。」 

 そう言って防人はあるトランクを渡した。

 「何ですかこれ?」

 一夏はそれを受け取りながら聞くと防人はこう答えた。

 「わからん。だが総司令からの渡し物だそうだ。」

 「総司令が・・・何だろう?」

 一夏はそれがなんなのか分からなかった。




 そしてIS学園の自室に戻って開けてきた。
 「・・・何だこれ?」
 「ベルトと・・・小さなボトル?」
 そこにあったのは右側に手回し式のレバーと円盤型のパーツが入ったベルトと・・・蝙蝠と歯車を模ったボトルであった。

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