「・・・ここが・・・二階か。」
キンジはやっとの思いで二階の特等ルーレット・フロアに向かった。
この特等フロアでは会員パス(キンジが持っているのは本物に限りない偽物)を
所有しているものでしか参加できず、然も見物するだけでも別途料金である
万単位の金が必要となっている。
そんなところに来る人間はと言うと・・・。
きちんとスーツを身に纏った目が死人の人間。
ドレス姿の美女。
モバイルを持ったダンディーな男性。
ジーンズ姿で目が血走っているどう見てもその筋のプロ。
そして太った金持ち。
「キンジさん。あの人」
「ああ・・・間違いねえな。」
キンジはレスティアが指さした方向を見て間違いないと思った。
作戦会議時・・・。
「キンジ、お前が潜入した時こいつも探してくれ。」
「・・・こいつは?」
防人がキンジの携帯にある人物を送信した。
それは経済紙でよく見る人間であった。
「あれ?こいつ確か新聞に」
「そうだ。『日本のビル・ゲイツ』と呼ばれ、日本の通信技術に革命をもたらした男『古恋 空(ふるこい くう)』。こいつが齎したIS技術を応用して作った
『超高速通信』で災害地や病院で役立っている物で衛星にも使用されているが・・・
こいつ如何やらいろんな女とヤリまくってな、それだけじゃ飽き足らずそこのカジノで問答無用で色んな人間や従業員を犯しているようだ。」
「・・腹が立つな。」
「そいつを見つけたら尾行しろ。そして奴が向かった場所は逐一俺達に通信しろ。」
そして現在。
キンジ達はそいつを見つけたので向かうとそこにいたのは・・・。
「おお、キンジ殿。またこんな所で。」
「レキ・・・お前もまさかバイトか?」
「うむ、そうだ。私はここでディ―ラーをしていてな。そしたらこの男と賭け事さ。」
よく見たら・・・酷いありさまだった。
何せ掛け金でもあるチップ(ここでは一枚100万円)が35枚もレキサイドだ。
然も周りは人だかりでよく見たら他のバニーガールが金を要求している。
「は・・・ハハハ・・・ここまで強くて・・・可憐なディ―ラーは初めてだよ。
この僕がたった一時間足らずで3500万円も負けるなんてね。」
「・・・いや、もうやめとけよ。」
キンジは古恋にそう突っ込みを入れると彼はこう続けた。
「残りの3500万円も全部黒に賭けるが勝ったら・・・君を貰う。」
「?」
「!」
古恋の言葉にレキは何だと思うもキンジはそれを聞いて目を細めた。
「僕は強運な女性をものにすることで、強運を手に入れてきたんだ。」
「(手前の場合は女を犯してだろうが!!)」
キンジは古恋の言葉を聞いて毒づくとキンジは割り込んでこう言った。
「ちょっと失礼。この勝負、俺も参加させてもらう。」
そう言ってキンジは軽く手を挙げて割り込んだ。
「誰だ?お前もディ―ラー目当てか?」
「いえいえ、ただ単に配当目当ての人間ですよ。手持ちはこの十枚だけですがこれを全部・・・赤の23に賭けましょう。」
そう言うとキンジはチップを全部そこに置いた。
「それでは私は・・・赤の14にお客様が賭けたチップ全部を賭けましょう。」
『『『『『オオオオオオ』』』』』
周りがそれを聞いてざわついたがレキはこう続けた。
「では黒が勝てば2倍私達が勝てば36倍です。宜しいですね?」
レキがそう聞くと二人は頷き全員がそれを見届けていた。
「では・・・始めます。」
そう言ってレキは持っていたボールを・・・回るルーレットに入れた。
勝利の女神はどちらに・・・微笑むのかな?(まあ・・神様死んでるけどね。)
キンジ「『ハイスクールD×D』ネタここで出すな!!」