予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

116 / 269
 さあてと・・・悪巧みと行きますか。


賭けと悪意。

レキが入れたボールはルーレットの中に入ってクルクルとルーレットの縁を

滑り落ちて・・・。

 カツン、カツン、カツカツンと数字を区切っている板の上で跳ね始めた。

 (;゚д゚)ゴクリ…と誰かが生唾を飲んだ。

 そしてカツン、カツンと球が周り終え始めたルーレットの数字に向かっていった。

 そして落ちたのは・・・。

 カラン。

 「--赤の23.二人目のプレイヤーの勝ちです!」

 『『『『『ウオオオオオ!!』』』』』

 周りの客が大盛り上がりに包まれ、キンジはと言うと・・・。

 「え、・・・俺勝ったの?」

 未だ理解していなかったがその間にレキはT字型の棒で自身と社長とキンジのチップを集めて行った。

 「それでは掛け金合計82チップです。」

 そう言ってキンジに向かってチップを差し出した。

 1チップ100万円の82倍である為合計8200万円となった

 ・・・元金1000万円が8倍で帰ってきたのだ。

 キンジはそれを恐る恐る取って隣を見ると・・・。

 ズーンとした様子で古恋は机に突っ伏していた。

 そして暫くして・・・ダンと言う音と共に立ち上がってそのまま何処かへと

立ち去った。

 「追うぞ。」

 「ハイ。」

 「ええ。」

 キンジ達はそれを見て追っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「クソクソクソ!7000万円も負けちまったぜ!!こうなりゃあ」

 そう言いながら古恋は奥へ奥へと向かっていった。

 キンジ達は少し離れた場所で追っていた。

 そして暫く行くと黒服のガードマンらしき人達が二人ぐらいだがエレベーターの前に陣取っていた。

 古恋はそのまま行くと黒服の男たちが古恋を見てこう聞いた。

 「パスは?」

 「これだよ。」

 古恋は黒服の片割れに投げ捨てるかのようにパスを渡すと男の一人がそれを見た後

パスを返してこう言った。

 「古恋様ですね。どうぞ」

 そう言って男たちはエレベーターを開けた。

 古恋はふんと鼻息荒しながら中にへと入っていった。

 それを偵察する際に放したザビーがそれを見ておりザビーはそのまま天井を

歩きながら去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 そして戻ってきたザビ―はキンジのブレスレットに着いてその情報を携帯に

転送させた。

 「防人さん。古恋が入ったエレベーターについてだけど資料がありますか?」

 

 

 

 

 

 1階のパチスロ

 「・・・分かった。桜花、今の聞いたな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 トレーラーの中。

 「・・・はい、分かりました。設計図から確認します。」

 桜花はそう言って携帯電話から設計図を確認した。

 そして暫くして・・・桜花はこう答えた。

 「如何やらそこは設計図に載ってない場所の様です。」

 

 

 

 

 

 

 

 「ビンゴ!作戦を開始する!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃の古恋。

 彼の乗ったエレベーターが下りた場所は設計図に載っていない地下三階の

エリアである。

 そしてそのまま行くと鉄製の扉があった。

 そこでまたパスを確認させて出るとそこは・・・色んな意味で悪夢な場所であろう。

 

 

 

 

 

 

 「助けてくれーー!!」

 「お家帰してーー!!」

 「貴方ー!タスケテーー!!」

 そこには人間を使って体がダーツの針(毒入り)で刺してどれだけで死ぬかの

ゲーム。

 見た目はスロットだが何かが当たると・・・。

 「おおお!これは私好みだ!!」

 「いやあああ!タスケテお母さーーん!!」

 少女や少年が当たってそのまま何処かへ連れ去られたり。

 トランプでは・・・。

 「ほら早くしろ!」

 「ううう・・・ウワアアアアア!!」

 「残念ツーペア!」

 「私はフルハウスだ!」

 「いや・・・ヤメテ」

 「それでは電流試しの始まりでエス!!」

 「イギャアアアアアアア!!」

 負けると電流が流れる罰ゲーム。

 ルーレットでは・・・。

 「良し!当たったーー!!」

 「また負けたア。」

 「それではそこの子供は全て。」

 「持ってけ。」

 「ウウウウウウ・・・。」

 掛け金は勝って手に入れた女子供。

 「これはこれは古恋様!今日はどのように?」

 「さっきぼろ負けしてなあ。支配人、良い女はいないか?」

 ルーレットしていた女以外でとこのカジノの支配人にそう聞くと支配人は

持っている本をかざして調べるとある人間にヒットした。

 「それではこちらは如何でしょうか?武偵ですが中々の一品ものです。」

 そう言ってある人間のページを見せた。

 「ほう・・・こいつは中々。」

 古恋がそれを見て興奮していた。

 「よし、そいつを連れて部屋に連れて来い。犯すなよ」

 「分かっていらっしゃいますよ。」

 そう言って古恋は支配人に本を渡した。

 「・・・豊凪 夜桜か。」

 それはキンジの仲間でもある夜桜であった。

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあ・・・行きますよ。」

 「「オオ」」

 桜花の言葉にジープに乗っていた剛太達が返事をした。

 そして三人を乗せたトレーラーはバックしてそのまま・・・扉目掛けて突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 「きゃあアアア!!」

 誰かの悲鳴と同時にガシャアアアンと言う音が聞こえた。

 それは桜花達が乗っていたトレーラーが突っ込んできたのだ。

 そして後ろの扉が開いて・・・ジープが出てきた。

 剛太達を乗せたジープはそのまま階段に向かっていった。

 そしてカズキたちはと言うと・・・。

 「これ借りるぞ!」

 「済まない。」

 「ええええ?きゃあアアア!!」

 カズキと斗貴子はバニーガールが乗っていた水上バイクをかっぱらってそのまま上に向かっていった。

 防人はこの期に乗じて客の間をすり抜けてジープに乗った。

 そしてキンジ達は・・・。

 「行くぞ。」

 「はい。」

 「ええ。」

 お互い鞄の中に入れていた武器を出してジープに向かった。

 戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 その数分前・・・。

 「ここで待って居るようにと・・・じゃったが。」

 夜桜は待合室で待っていた。

 然し一向に来る気配を感じなかった。

 そしてどうしようかと思っている中・・・何かを感じた。

 「なんじゃ・・・この匂い」

 そう言ってなんだと思っていると・・・視界がくぐもってきた。

 「何じゃこれは・・・まさか・・・ど」

 夜桜は何かを言いかけて倒れた。

 そして出口からガスマスクを付けた人間が夜桜に向かってった。

 

 

 

 




 果たして夜桜の運命は如何に!?
 次回へと続く!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。