予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 数多なる王よ。
 驕りの果てにあるのは・・・破滅だ。


驕りし王の末路。

「うおりゃ!」

 一夏の攻撃から再開された。

 「きゃあ!」

 クレオパトラはそれをもろに受けて悲鳴を上げるも一夏は連続で攻撃した。

 何度も何度もエネルギー状の弓矢が当たるのをクレオパトラは我慢ならなかった。

 「(我は最強にして覇王(ファラオ)じゃぞ!?それをこのような餓鬼に!)」

 クレオパトラは自身が最強でありキンジ達は呪われた相手だからこそ勝てたのだと言ったがそれは違う。

 クレオパトラが使った呪いは精々身の回りで起きる軽い呪いである。

 (レティシアならばレスティアに敵対、ブラドならキンジの推理力)

 このように偶然を僅かながら必然に変えるぐらいであり彼女の力ではなくキンジ達の力によるものであるというのが『イ・ウー』の結論であるのだがクレオパトラは

それに気づいていない。

 そしてもう一つ勘違いしていることがある。

 確かにクレオパトラはピラミッドの力で無敵と誇っているが

それは最強と言えるのか?

 それは・・・。

 「ハアアア!」

 「来るでない!」

 クレオパトラは槍を大きく振りかぶって一夏を叩き伏せようとするも

一夏はそれを・・・。

 「おっと!」

 弓で防いだ後弾かせて腹部に蹴りを喰らわした。

 「ガフ!」

 クレオパトラは蹴りを喰らって飛ばされた。

 そしてクレオパトラは忌々しく一夏を見た後フィンを呼び戻してそのまま飛翔した。

 「逃げる気か!?」

 一夏がそう言うとクレオパトラはこう返した。

 「これは逃げではない!お主を呪い殺すために呪術を準備するために拠点に

戻るのじゃあ!!」

 「それを逃げって言うんだよ!?」

 一夏はクレオパトラにそう言うがクレオパトラは聞く耳持たずに立ち去ろうとするとモノアイ型のジャッカル相手に蜘蛛の糸で縛り上げている防人が一夏に向けてある物を投げた。

 「一夏!これを使え!!」

 そう言って防人はあるフルボトルを渡した。

 それは・・・。

 「オオカミ?」

 「そいつを弓に差し込むんだ!!」

 防人がそう言うと一夏は言われるがままに弓の射出部分に差し込むとある

データが出てきた。

 それを見た一夏はニヤリと笑ってクレオパトラに照準を合わせて・・・射出した。

 すると弓矢が狼の形状をしてクレオパトラのフィンを壊した。

 「な・・・何じゃああ!!」

 クレオパトラは何事だと思いながら落ちて行った。

 「な・・・何が起きたんじゃあ?」

 クレオパトラは堕ちた場所から這う這うの思いで出てくると一夏は弓を脚に装着してこう言った。

 「これで手前を終わらせてやるよ。」

 そう言いながら一夏はレバーを回していた。

 そして・・・。

 『フルボトルブレイク!』

 足にエネルギーが集中すると同時に肩部の歯車が一夏から離れてクレオパトラに

襲い掛かった。

 「ドわわわわ!!」

 クレオパトラはそれをまともに受け続けてしまって成すすべがなかった。

 そして一夏はクレオパトラに走り向かっていった。

 「わらわは・・・わらわは・・・わらわは最強のーー!!」

 「それがどうしたーーー!!!」

 そして走り出して駆けあがってクレオパトラ目掛けて蹴りを喰らわそうと

すると・・・腰から蝙蝠の羽が生え、先程までクレオパトラを襲っていた歯車が

クレオパトラの前で整列した。

 そしてエネルギーが一夏の足に重なるように集中してそのまま・・・クレオパトラの腹部に直撃した。

 「ぎゃあ嗚呼ああああああ!!」

 「ウおおおおおおおおおおおお!!」

 そしてそのまま一夏はクレオパトラごとピラミッドの床に押し付けるように

蹴りを入れた。

 すると床がバキバキとひびが入ってそのまま・・・下にへと向かった。

 そしてそのまま一夏達は下に向かっていった。




 次回予告
 〈推奨BGM 仮面ライダービルド〉
 下に向かったキンジ。
 「これが・・・人間のすることなのか」
 連れ去られた夜桜の運命は!?
 「儂をどうする気じゃ!!」
 そしてキンジの怒りが全てを穿つ!!
 「手前・・・俺の中に何してんだああ!!」
 次回 予測不可能者 遠山キンジ
 人のダークサイド/救いのホーネット
 「大丈夫か!夜桜!!」
 「お主は・・・一体?」

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