予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

130 / 269
 後編に入ります。


混ざり合うソウル/奇跡と思いのブラザーズ 後編

「おらあ!」

 キンジは賺さずに苦無ガンをシャーロックホームズに向けて撃ち込むが・・・。

 『フン』

 ギャインと銃弾を両手の指に搭載されているブレードに叩き落とされた。

 「は!!」

 『オット』

 金一はグレイブの武装《グレイブサイス》を振り抜こうとするも其れも

止められた。

 「こいつならどうだ!!」

 そう言って一夏はバットアローを射撃モードにして頭部を狙うも・・・。

 『ムダダヨ』

 そう言ってもう片方の手で弾き落とした。

 「そいつは如何だよ!!」

 そう言ってキンジはホーネットクラッシャーを使って振り抜いた。

 然し・・・。

 『マダマダダネ』

 そう言ってシャーロックホームズは全員の攻撃を・・・両手だけで

防ぎ切ったのだ。

 だが・・・。

 「もう一押し!!」

 そう言って一夏はバットアローをブレードモードにして斬りこんだ。

 これならと全員がそう思っていたが・・・無駄であった。

 『ワカッテタヨ、ソレクライ』

 そう言ってシャーロックホームズは両指にあるブレードを・・・射出した。

 「「「ウワアアアアアア!!!」」」

 それを諸に当たった金一とキンジが弾き飛ばされ、一夏は・・・。

 『キミモダ』

 「何!グああああ!!」

 先ずは蹴りで止められ、頭突きで弾き飛ばされた。

 「クソがああ・・・。」

 一夏は頭を摩り乍らも立ち上がろうとしていた。

 『マダヤルヨウダカラ・・・オワラセヨウ』

 そう言った瞬間に全ての時間が・・・止まった。

 シャーロックホームズはロイミュードが保有する時間停止を起こして

全員の動きを止めさせたのだ。

 『サテト・・・ドチラカラ』

 シャーロックホームズが倒す人間を決めようとした瞬間に・・・銃弾が

当たった。

 『グウウ!」

 何があったと思ったシャーロックホームズが周りを見てみると

そこにいたのは・・・。

 「よう、シャーロックホームズ。お味は如何だよ?」

 そう言って・・・キンジが苦無ガンを持ってそう言った。

 『一体・・・どうやって・・・?』

 「そう言うかよ、ボケが」

 そう言うとキンジはシャーロックホームズに向けてこう言った。

 「さあてと、リベンジといくぜ!!」

 キンジはそう言ってシャーロックホームズに斬りかかった。

 然しそれは両指のブレードに阻まれるもキンジはそのまま

ホーネットクラッシャーも構えて二刀流で攻撃した。

 シャーロックホームズはそれを往なしながらもそれを迎え撃っていた。

 何やら動きに戸惑いがあるように見えてキンジは今が好機だと思った。

 「アンタはここで決める!!」

 そう言うとキンジはザビーをホーネットクラッシャーの柄の部分に装着させた。

 するとホーネットクラッシャーから・・・電流が流れてきた。

 『Raider Sting』

 「ライダースティング!!」

 ザビーから音声が流れるとキンジはそのまま回転していく

ホーネットクラッシャーをシャーロックホームズに向けて・・・穿った。

 『!!!』

 シャーロックホームズはそれを見てやばいと思ったのか両指のブレードを

クロスさせた。

 「ゥおオオォォォォおおおお!!」

 『クウう!!』

 キンジとシャーロックホームズの鍔迫り合いが火花を散らし、電流が周りの

ICBMに当たりそうになっていた。

 「しまった!!」

 『!!!』

 キンジの意識がICBMに向けたのを知ったシャーロックホームズは直ぐに

行動に移した。

 『ハアアアア!!』

 するとシャーロックホームズの指のブレードにエネルギーが集中し、

そのまま・・・弾き返した。

 「グわあああ!!」

 キンジはその攻撃に吹き飛ばされてしまった。

 『サテト・・・マズハカレトイコウカ』

 そう言ってシャーロックホームズは金一に・・・向かって行った。

 「待・・・・て」

 キンジはシャーロックホームズに手を伸ばそうとするもシャーロックホームズは金一に向かってこう言った。

 『キミハホンライナラ《パトラ》トムスバレルハズダッタノニコロシタ。ダカラキミモダ』

 そう言ってシャーロックホームズは金一にブレードを向けて・・・金一の腹部に刺し貫いた。

 「兄さん!!」

 キンジは大声でそう言うとシャーロックホームズは更に一夏にも向かった。

 『キミモイレギュラーダカラネ、キエテモラウトシヨウ。』

 そう言って一夏にもブレードを刺し貫こうとすると・・・奇跡が起きた。

一夏の心臓部分から紅い光がきらびやかに光り輝いた。

 『ナ、ナンダコレハ!?』

 シャーロックホームズは何だと思っていると・・・。

 「ウォォォォ!!」

 その大声と同時に一夏はその攻撃を避けた。

 『ナニ!?』

 シャーロックホームズは何故と思ったその時に・・・時間が動いた。

 「がはあ・・・!グウウ・・・」

 「兄さん!!」

 「キンジさん!お兄さんを安全な所に!!」

 一夏はキンジにそう言って離れさすように言った。

 「ウウウウウウ・・・・」

 「大丈夫か兄さん!!??」

 キンジは変身を解除して金一をICBMの近くに置かせると直ぐに武偵学生証から

薬を出そうとしていた。

 然し金一はそれを見て・・・払いのけた。

 「!!何するんだ兄さん!?」

 「・・・良く・・・聞け、・・・キンジ」

 そう言うと金一はキンジに向けてある物を・・・差し出した。

 「これって・・・。」

 それは・・・グレイブのベルトであった。

 「お前は・・・これ・・・から・・・理屈を・・・超えた・・・

戦い・・・を・・・する・・・が・・・これ・・・だけ・・・伝え・・・る」

 「もう・・・これ・・・いじょ・・・う・・・あいつ・・・の・・・犠牲・・・者・・・作・・・らせる・・・な」

 「俺た・・・ち・・・義を・・・全・・・う・・・する・・・武偵と・・・して

・・・戦か・・・って・・・くれ!!」

 「・・・振り・・・返る・・・な。」

 そう言いながら金一は弱々しくも頭を天に向けてそして・・・キンジに

ぶつけた。

 「行け!!・・・遠山・・・キンジ!!!!」

 弱々しくもこつんと・・・頭突きをした。

 それは金一なりのメッセージであった。

 後を託すという金一なりの・・・エールであった。

 「兄さん・・・。」

 キンジはグレイブのベルトを持つと金一に向けてこう言った。

 「死んだら・・・アンタの弟やめるからな!!」

 そう言うと金一はキンジを見てこう言った。

 「ああ・・・それなら・・・キンジ。・・・お前は・・・・・・ずっと・・・

俺の・・・弟・・・だ。」

 その声が聞こえた。

 すると他のICBMに座り込んでいた防人がキンジにある物を渡した。

 「キンジ!こいつを一夏に!!」

 そう言ってあるフルボトルを渡した。

 「そいつを使え!!」

 「分かった。」

 キンジはそう言うと一夏が戦っているところに向かった。

 

 

 

 

 一方、一夏はと言うと・・・。

 「ぐあ!!」

 一夏はシャーロックホームズと戦っていたが既に重症であった。

 『サテト・・・ココマデダヨ』

 そう言ってブレードを振り上げようとすると・・・。

 「待てよ。」

 キンジがそう言った。

 「一夏!!」

 そう言ってキンジは渡されたフルボトルを一夏目掛けて投げた。

 一夏はそれを受け取る前にシャーロックホームズ目掛けてバットアローで

攻撃した後に受け取って直ぐに一夏はキンジの下に移動した。

 『サアテト、マダツヅケルノカイ?』

 シャーロックホームズはそう言ってブレードを向けるとキンジはグレイブの

ベルトを付けた後にザビーを見てこう言った。

 「行くぜ、相棒」

 そう言うとザビーもブレスレットに装着した。

 『ナニスルキカシラナイケドモウジカンガナイノダ。サイシュウカクニン

シタイガ』

 「俺はアリアの相棒には一生かけてもならねえよ。」

 「そして俺は武偵としてじゃなく、一人の人間として」

 「シャーロックホームズ!!アンタをぶっ飛ばす!!」

 するとキンジの隣に立った一夏もこう言った。

 「手前みてえな自分勝手な奴に俺は負けるわけにはいかねええんだよ!!」

 そう言うと一夏はベルトに装備されているフルボトルを外して新たな

フルボトルを両手に持って振った。

 「行くぜシャーロックホームズ!これが俺の・・・いや、遠山家の・・・

俺達兄弟の信念の姿を見せてやるぜェ!!」

 そう言うとキンジに二つの音声が聞こえた。

 ブレスレットからは・・。

 『HENSIN』

 ベルトからは・・。

 『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!

アイムアカメンライダー!』

 するとザビーの重装甲携帯にグレイブの第一段階が・・・纏われた。

 そして一夏はと言うと・・・。

 『ウルフ!』

 『冷蔵庫』

 『ビルドオン!』

 ベルトからの音声と共に一夏はレバーを回すと前後の映像が出てきた。

 前面は狼。

 後面は冷蔵庫。

 それぞれがファクトリーに出てくると更に音声が聞こえた。

 『AREYOU READY?』

 それと同時に二人はこう言った。

 「「変身!!」」

 するとキンジのベルトからこんな音声が聞こえた。

 『レベルアップ!ブラザーズソウル!ワールドクロス!!Change W

仮面ライダーモード!!!』

 そこから現れて来たのは・・・。

 右手には苦無ガン。

 左手には大鎌。

 そして何より・・・。

 右目は蜂のような複眼とキャラクターのような目をした・・・ザビーが

そこにいた。

 そして一夏はと言うと・・・。

 『孤高のコールドハンター!!コールドウルフ!!YEAAAAAA!!』

 ファクトリーが一つとなった後に出てきたのは・・・。

 青い狼の顔のような形をした複眼

 白い体。

 両手首には狼の・・・爪のような形状をした・・・仮面ライダーが現れた。

 『仮面ライダーグレイブザビー』

 『仮面ライダーコールドウルフ』

 キンジと一夏はお互い今の自分の名前を言うとシャーロックホームズに向けて

こう言った。

 「「手前を・・・ぶっ潰す!!」」




 次回 予測不可能者  遠山キンジ
 〈推奨BGM 仮面ライダーエグゼイド〉
 新たな力を持ったキンジと一夏。
 「これで終わりだシャーロックホームズ!!」
 シャーロックホームズの真の目的!!
 「まさか・・・これが・・・・」
 そして・・・別れ
 「兄さん!!」
 「もう・・・大丈・・・夫・・・だな。」
 次回予告 序曲のエンド/継がれしフューチャー
 「もう・・・良いの?」
 「ああ・・・もういいよ。」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。