予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

131 / 269
 仮面ライダーグレイブザビー
 仮面ライダーグレイブと仮面ライダーザビーが組み合わさった姿。
 本来二つのライダーシステムを同時にすることなどありえない考えで出来た
仮面ライダー。
 出力が二乗された代わりに体の反動が大きい為、あまり使用は進めない。
 武装はグレイブとザビーが使っていた武器が全般。




 仮面ライダーコールドウルフ
 見た目は「仮面ライダー01」に出てくる『仮面ライダー亡』。
 ウルフフルボトルの能力でもある機動力強化と冷蔵庫フルボトルにおける
氷結能力が組み合わさった姿。
 武装は『アイスクロー』
 両手首に搭載されている武器で凍らせてから斬るという二重効果を
併せ持っている。
 


序曲のエンド/継がれしフューチャー 前編

 『マサカココマデトハネ』

 シャーロックホームズは一夏とキンジのその姿を見て驚いていた。

 自身が見た推理とは違うその姿。

 そう・・・熱源センサー越しで見ている世界とは言え興奮しているのだ。

 今のシャーロックホームズは嘗ての暗殺未遂で盲目になっており赤外線越しでしか世界を見ることが出来ないのだ。

 すると部屋の音楽が・・・変わった。

 O zittire nicht.mein lieber Sohn...!(おお、我が子よ。恐れることはない)

 「この歌は?」

 一夏は何だと思っているとキンジはこう答えた。

 「モーツァルトの『魔笛』の・・・アリア」

 丁度たった一人で歌うパートなのだ。

 『モウソンナジカンカ』

 「「!!」」

 シャーロックホームズはその音楽の事でそう言うと一夏とキンジは身構えた。

 するとシャーロックホームズは二人に向かってこう言った。

 『コノオペラガアリアにナルコロニハ・・・キミタチヲチンモクサセテイル

ツモリダッタノダガボクガスイリシタヨリモナガイジカンタタカッテイタ。』

 『ドウヤッテシテルンダイ?』

 『ボクノスイリガココマデクルウウトナレバモハヤアトモドリデキナイノカ?』

 シャーロックホームズは頭を抱えながらそう言っているとキンジはこう答えた。

 「あんたは確かにすげえ探偵だったよ。」

 「・・・けどな、手前は探偵として一番やっちゃいけねえ、真実の偽装を

犯した!!」

 「俺は一人の武偵として手前をぶっ飛ばす!!」

 キンジの言葉に一夏もこう答えた。

 「俺はアンタガどれだけスゲエのか知らねえけどアンタはやっちゃいけねえ事を

犯した!!」

 「その罪をここで償わせる!!」

 二人は各々そう言いながらキンジはグレイブサイスとホーネットクラッシャーを、一夏はバットアローと新たに出てきた左手の爪状の武器『アイスクロー』を

出した。

 そして二人は・・・シャーロックホームズ目掛けて走り出した。

 「「ウォォォォ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 『クウ!!』

 「おらおらどうしたシャーロックホームズ!!」

 キンジはそう言いながらシャーロックホームズに向けて二刀流で戦っていた。

 最初と同じであるがあの時とは違う。

 今のシャーロックホームズは迷いが出てきたのか剣に迷いが出てきた。

 然しキンジは違っていた。

 ただひたすらに武偵として、一人の人間としてシャーロックホームズを

倒すという目的で剣と鎌を振るっていた。

 そして一夏はと言うと・・・。

 「ウォォォォ!!」

 ICBMを巧みに上り下りしながらバットアローで足止めしつつアイスクローで

斬り裂いていた。

 ウルフフルボトルの能力でもある機動力向上により基本性能は

バットギアーズ以上の性能に上がった。

 今の二人はまさにシャーロックホームズという巨悪を討つために戦う二つの

ダークヒーローのようであった。

 『ジャマダア!!』

 すると突如シャーロックホームズが大声を上げて両指のブレードを射出させた。

 「「ちぃい!!」」

 キンジは二つの武器で叩き落し、一夏は素早く躱していた。

 するとシャーロックホームズは二人に向かってこう言った。

 『モウジカンガナイノダ!ココデワタシガシネバコノヒダンヲネラッテ

オオクノクニガシノギヲケズルノダ!!ワタシハセカイヲマモルタメニ』

 「ふざけんな!!手前がやっているのは多くの人間を泣かしている

クソな奴の所業だ!!」

 キンジはそう言ってシャーロックホームズの言葉を遮ると一夏もこう続けた。

 「世界のためにというならなら何故アンタハ子孫を泣かせた!何故アンタハ

不幸にさせた!?」

 『ソレハ・・・セカイヲマモルタメニシカタノナイ』

 「違う!手前は世界を守るっつう大義名分片手に好き勝手やってるだけだ!!」

 キンジはそう言ってシャーロックホームズを殴りつけた。

 『ガハア!・・・』

 然しキンジは更にこう言いながらシャーロックホームズの顔を殴った。

 「こいつはレスティアの分!」

 『ガハア!!』

 「こいつはレティシアの分!」

 『グボア!!』

 「こいつは兄さんの分!」

 『ゲバア!!』

 「こいつはアリアの母ちゃんの分!」

 『ゴヴァ!!』

 「こいつは爺ちゃんの分!」

 『ジャブ!!』

 「こいつはばあちゃんの分!」

 『ズバァ!!』

 「こいつは飛鳥達の分!」

 『ゼブラ!!』

 「こいつは・・・これまで手前が泣かした・・・多くの人間の怒りだあ!!」

 『ゾギャ!!』

 シャーロックホームズは断末魔の悲鳴を言いながら吹き飛ばされた。

 するとキンジはグレイブサイスについているコントローラーらしきボタンを

幾つか押した後にシャーロックホームズに向けてこう言った。

 「シャーロックホームズ!手前の罪を数えろや!!」

 すると一夏もベルトについているレバーを回していた。

 『フルボトルブレイク!!』

 そしてキンジの方も何やら音声が聞こえた。

 『ヒッサ~~ツ!!デスクリティカルSting!!』

 するとキンジのザビーが付いている方から現実と漫画両方の電撃が、一夏の方は両手首からアイスクローが出て構えた。

 「「ハアアアア・・・・ウおらあああああ!!」」

 一夏とキンジが二人同時にシャーロックホームズ目掛けて突っ込むが

シャーロックホームズは両指のブレードを真正面に向けるとこう言った。

 『ソレデモワタシハ・・・ワタシハ・・・セカイヲマモル

タメニーーーー!!!』 

 すると両指のブレードが光り輝いてキンジ達と・・・衝突した。

 するとお互いのエネルギーがぶつかり合い、お互いが離れようとするかのようにバチバチと火花を散っていた。

 『グウ・・・ウォォォォ!!』

 「「ウォォォォ・・・・・ラアアアアアアアア!!」」

 お互い必死にぶつかり合っていたがその時、シャーロックホームズは・・・

ある物を垣間見た。

 『ナ・・・ナンダ・・・アレハ?』

 そこに映っていたのは・・・・。

 「ウォォォォ!!!」

 キンジの方からは・・・巨大な黒い竜と白い剣が。

 「ウォォォォ!!」

 一夏の方からは何やら・・・誰かの面影が・・・映っていた。

 「「ウォォォォ!!!!」」

 それが見えた瞬間に両指のブレードが・・・砕け始めた。

 『バ・・・バカナ!!コンナコトガオキルナンテ・・・コンナコト・・・

コンナコトガアアアアアアア!!!!!』

 そして両指のブレードが砕け散った瞬間にシャーロックホームズは

そのまま・・・吹き飛ばされた。

 『会心の一撃!!』

 キンジのベルトの音声が聞こえたと同時に全てが・・・終わった。




 後編に続く。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。