予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 初音ヶ丘 優衣
 出典のヒントは…エロゲデス。


プールで胸の大きい人が飛び込んだら・・・こうなるわな。

「やっぱり遠山キンジ君ね!」

 そう言って初音ヶ丘と言う少女はキンジ目掛けて・・・抱き着いてきた。

 「!!!??!?!?!?」

 突如の事にキンジはやばいと直感で理解した。

 何せ彼女の胸部装甲は紫と互角でありのに色々とムチッとした体つきを

しているのだ。

 然しだからと言って太っているわけではなくスタイルがしっかりと

整っているだけあって更にヤバいと思っているがもう一つヤバい事が加わった。

 それは先ほどまで初音ヶ丘に言い寄っていた男性たちの・・・殺意の籠った・・・視線であった。

 「何だよあの男は!」

 「あんな美人と知り合いかよ!!」

 「俺達の方が良いはずなのに!!!」

 周りの男性陣は不服な様子でキンジを睨みつけていたが・・・更に事態は

やばいほうに移った。

 「キンジさ~~ん。どうしたんですかって・・・誰ですかその人は!?」

 「ちょっとアンタ姉さんがいながらナニしてんのよ!」

 キンジの様子を見に来たレスティアとレティシアがやってきたのだ。

 「遠山キンジ君。この子達は?」

 初音ヶ丘がレスチィア達を見てそう聞くとキンジは自己紹介した。

 「ああ、紹介するよ。こっちの金髪の方は『レスティア・J・ダルク』。それでこっちの銀髪の方は『レティシア・J・ダルク』。今俺の家に居候してんだ」

 「へえ・・・・居候・・・ですか・・・・」

 初音ヶ丘がそう言うとレスティア達を見てこう紹介した。

 「お初めまして、『初音ヶ丘 優衣』と申します。キンジさんの

クラスメイトでよくシテモライマシタ。」

 そうニコリと笑う優衣を見てレスティアもこう紹介した。

 「初めまして、レスティアと言います。キンジさんの身の回りの世話を

ヨクシテイマス。」

 お互い何やら意味深な笑顔をして数秒後・・・事態が・・・動いた。

 「遠山キンジ君を譲ってくれますか?」

 「イヤです。」

 「「・・・・・」」

 「「遠山キンジ君(キンジさん)!!」」

 すると二人はキンジの両腕に抱き着いてこう聞いた。

 「「どちらと遊びたいの(んですか)!!」」

 キンジに向かってそう聞くがキンジは今それどころではないのだ。

 「(こいつらの胸が当たって色んな意味でやばいってえの!!)」

 そう思っている中男性陣はと言うと・・・。

 「何で・・・何であの男の周りにあんな美少女達が!」

 「然も巨乳と爆乳が揃いも揃って!!」

 「己己己己えええええ!!!!」

 等と嫉妬の炎を燃やしていた。

 まあ・・・無理ないかもしれないけど。

 するとレスティアがある物を見てキンジに向かってこう言った。

 「キンジさん!あっち行きましょう!!」

 そう言ってキンジを引っ張るように向かった。

 「ちょ、ちょっと待って下さい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言って向かった場所は・・・・。

 「何だここは?」

 「ウオータースライダーですよ?」

 「いや、見たらわかるわ!!」

 ウオータースライダーである。

 「つうか何で初音ヶ丘がここにいるんだよ!?お前自前のプールぐらい

あるだろうが!!」

 キンジはそう言って初音ヶ丘を指さすと初音ヶ丘はこう返した。

 「あら知らないの?ここって『初音ヶ丘財閥』が運営しててね、

私はモニターとしてお父様が特別に招待させてくれたのよ?」

 「・・・マジで?」

 「ええ、マジですよ。」

 初音ヶ丘の言葉を聞いてキンジはマジかよと思っていたがああなとも思う

自分がいたのだ。

 「(そういや優衣の家って確か主にレジャー施設の設備投資だったな。)」

 そう思えば納得だなと思っていると後ろで何やら声が聞こえた。

 その内容は・・・。

 「それじゃあどっちがキンジと先に滑り降りるかでじゃんけんするわよお?」

 「「ええ・・・良いですよ。」」

 レティシアは何やらあほらしいなと思いながらレスティアと初音ヶ丘の

じゃんけん勝負の審査員になってしまった。

 当の本人たちは本気であるのだが。

 そして暫くして・・・・。

 「私の勝ちのようですね。」

 「くう!!」

 レスティアが勝ち、初音ヶ丘が負けたのだ。

 ・・・どう転んだとしても一緒に降りれるのに。

 それが最初か後かの違いなだけなのにとキンジはそう思っていた。

 するとスライダーの見張り人がこう言った。

 「それでは男女カップルの方々は密着して降りてくれなのじゃあ」

 何やら聞いたことのある声がしたがキンジは気のせいだと思っていたが

現実はそう・・・甘くなかった。

 「キ、キンジ!?」

 「またかよ・・・夜桜」

 何と今度は夜桜がまたもやいたのだ。

 然も水着を着て・・・。

 「お前・・・バイトか?」

 「う・・・うむ、そっちは・・・遊びか?」

 「まあ・・・色々あってな。」

 キンジと夜桜はお互い幾つか言葉を交わした後でレスティアと・・・初音ヶ丘を見てこう思っていた。

 「ああ・・・また増えてるのじゃ。」

 夜桜はそう思っていた。

 そしてウオータースライダーの最上部に着いたら・・・。

 レスティアがキンジの背中に・・・抱き着くかのような体勢になった。

 「!!」

 「良いですか?キンジさん」

 キンジはレスティアが耳元でそう囁くのを聞くとヤバいと思っていたが

無情にも・・・スタートしてしまった。

 「きゃああああ!!」

 レスティアは面白そうにしながらも悲鳴を上げてそのまま・・・プールに

飛び込んだ。

 「プふぁあ・・・面白かったですね?キンジさん!」

 「あ・・・ああ。」

 一方のキンジはやっと終わったかとばかりに思っていたがすぐそこを見て

初音ヶ丘が手を振っているのを見て・・・またかと思った。

 

 

 

 

 

 今度は初音ヶ丘が前になりキンジは彼女を支える役目になったのだが・・・

またもやキンジにとっての危険が迫った。

 それは・・・。

 「ん、遠山キンジ君・・・当たってます・・・よ。」

 「いやいや、確かに手には当たっているが意味深になるぞ!!」

 その言動はと思っているとそのまま二人は・・・降りて行った。

 「きゃああああ!!」

 そのまま降りて行ったが・・・ここでミスが起きた。

 それは・・・。

 「ゴホゴホ!!??・・・大丈夫かって・・・どうし」

 キンジが初音ヶ丘に何かあったのかと聞く前にキンジの胸に・・・

飛び込んできた。

 「ちょちょちょっとお前どうしたんだ!!」

 キンジがそう聞くと初音ヶ丘は・・・小さい声で・・・こう言った。

 「水着・・・取れたのです。」

 「へ・・・・・ハアアアア!!」

 キンジはそれを聞いて驚くが今はそれどころではなかった。

 キンジの体にぴっちりとくっつくかのように胸がキンジの体に

密着しているのだ。

 「(だああああ!!ヤバいヤバいヤバいーーーー!!!)」

 キンジはそう思いながら初音ヶ丘の水着をくっついたまま水に沈むような感じで探した。




 キンジ・・・頑張れ。

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