予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 戦場は何もドンパチがあるところじゃねえぞ!!


火花が散るのは何も陸だけじゃあねえぜ!

「おい、大丈夫か?初音ヶ丘?」

 キンジはやっと水着を取ることが出来た後に彼女の壁になりながらも守ることが

出来てほっと(あのままだと色々とヤバかったからね)した後にそう聞くが

当の本人はと言うと・・・。

 「・・・・何で襲わないのよ。」

 「はあ?」

 「!!何でもありません!?」

 初音ヶ丘は何やら意味深なことを小声で言うがキンジには聞き取れなかった

ようだ。

 すると何やらアナウンスが聞こえた。

 『ご来場の皆様にお知らせがあります。本日は『東京ウオーターアイランド』に

お越しくださいましてありがとうございます!本日は特別企画として大会を

開きます!!見事1位を獲得した選手には・・・・『沖縄旅行ペアご招待5泊6日』の旅行をプレゼントいたしま~~す!!』 

 それを聞いた全員が何やら目の色を変えてそっちに向かって行った。

 それを聞いたレスティア達はと言うと・・・。

 「行きましょうレティシア!!」

 「ええ行きましょう姉さん!!」

 姉妹揃って行くのを見送ったキンジはと言うと・・・。

 「どうする?」

 初音ヶ丘にそう聞くと彼女はこう答えた。

 「私は遠慮します。またあのような珍事に会いたくないですしそれに・・・」

 「?・・・・!!!??」

 「こうやって二人っきりになりましたから遊びましょう」

 そう言いながら初音ヶ丘はキンジの腕をしっかりと掴みながらそう言うとキンジはそれに驚いていた。

 何せキンジの右腕は現在彼女の胸にすっぽりと包まれてしまったからだ。

 「いや・・・あの・・・その・・・だな・・・」

 キンジはどうしようかと必死で考えようとしていた。

 ・・・自分の為に。

 

 

 

 

 

 

 「あ、一夏。」

 「おお、唯依。お前も参加するのか?」

 「そんな訳ないよ。私はここで見るだけでいい。」

 「そうか。」

 そう言って一夏は唯依の隣に座った。

 本来なら男女共同の企画であるのだがこれは違うのだ。

 何せ・・・。

 「さあ、第1回!『東京ウオーターアイランド』水上障害物レース、

開催です!」

 司会のお姉さんがそう叫ぶと同時に大きくジャンプすると大胆なビキニから

大きな胸が零れそうなくらいに揺れていた。

 それによるものなのかそれとも単純にレースの開始を喜んでなのか・・・

恐らく前者だと思うが会場から男性の拍手と声援が送られた。

 「・・・男の人って。」

 「アハハ・・・何も言えねえ。」

 唯依の軽蔑するかの言葉に一夏は悲しい事に弁護すら出来なかった。

 このレースに参加する人間は自由であるのだが何故か全員女性であった。

 本来なら参加は男女自由であるのだが受付にて『お前空気読めよ!!』的な

無言の笑みと言う名の圧力により退けられたのだ。

 ・・・何とも悲しい事だ。

 「さあ、皆さん!参加者の女性陣に今一度大きな拍手を!!」

 ワアアと巻き起こる拍手の嵐にレース参加者は手を振ったりお辞儀したりして

応えたが・・・何事にも例外はよくある。

 例えるなら・・・・。

 「レティシア、体を倒すのお願いします。」

 「OK.」

 レスティアとレティシアである。

 お互い何があっても良いように念入りに準備体操をしていた。

 そしてもう一人・・・いた。

 熱心に準備体操をしている・・・女性が一人。

 サングラスを着け、髪もポニーテールにした・・女性がそこにいた。

 「・・・絶対に勝つ。」

 何やら誰も近づけさせまいとする・・・狼のような・・・殺気で・・・

満ち溢れていた。

 そして誰もそこに近づこうともしなかった。

 その光景を離れて見ていた一夏はと言うと・・・。

 「・・・なあ、唯依。俺あの人見たことがあるような」

 「・・・大丈夫よ一夏。私も・・・分かったと思う。」

 一夏と唯依がお互いそう言うと後ろから・・・声が聞こえた。

 「お、一夏じゃねえか。こんな所で何やってんだ?」

 「え?」

 そう言う声が聞こえたので後ろを振り向くとそこにいたのは・・・。

 黒い髪。

 凛々しい顔立ち

 平均よりも低めの背丈。

 そう、彼こそが千冬にとって初恋の男性。

 『龍浪 響』である。

 「何だかむかつく台詞が出たような感じがするんだが気のせいか!?」

 気のせいだよって言うか地の分読むなお前!!

 「どうしたんだ響兄?」

 「ああ、良いんだよ一夏。何か言わなきゃいけないような何かを感じてな。」

 響は一夏にそう言うと唯依は一夏に対してこう聞いた。

 「ねえ、一夏。この人は?」

 「ああ、そう言えば知らなかったよな?唯依、この人は『龍浪 響』さん。

千冬姉の・・・トモダチダヨ。」

 「何でカタコト?」

 「アハハ・・・・・」

 一夏は唯依の言葉に対してどういえばいいか迷ったのにこう言われた。

 もしここで姉の初恋の人なって言葉を暴露すれば・・・自分の明日は棺の中で

あろうと確信していたからだ。

 「そそそ、そう言えばどうしたの響兄!どうしてここに!?」

 そう聞くと響はこう答えた。

 「ああ、友達がな。『せっかく誘った彼女がこれねえからこれ

持ってってくれ!!』なんて言ってさあ。」

 「最初は柚香を誘ったんだけど・・・」

 「『今日は臨時の仕事でこれなくなっちゃったよー!!(´;ω;`)』」

 「・・・って顔文字付きで送られてな。それで急遽千冬を誘ったんだけど・・・どうした一夏?」

 響がそう聞くと一夏はこう聞いた。

 「それって・・・千冬姉には・・・言ってません・・・よね?」

 「当たりまえだろう。」

 それを聞いて一夏は・・・ほっとしていた。

 もしありのままを聞いていたら・・・矢張り棺の中だなと確信したからだ。

 そして暫くするとまた・・・聞きなれた声が聞こえた。

 「ここでいいんですか?」

 「まあな。あいつらの応援しなきゃな。」

 そう言う声が聞こえて(一人は知らないが)きたので振り向くと

そこにいたのは・・・。

 「よう、一夏。」

 「ああ、キンジ・・・さん・・・・・?」

 一夏はキンジの隣にいる人を見て・・・こう思った。

 「ダレ?」

 これだけであった。 




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