予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 水上障害物レース。
 開始です!!


レースで商品を取るのは楽じゃねえ!!

 「お初めまして、私この『東京ウオーターアイランド』のスポンサーを

しております『初音ヶ丘 強道』の娘『初音ヶ丘 優衣』と申します。」

 初音ヶ丘はそう言って恭しく自己紹介をしていると唯依もこう自己紹介した。

 「これはこれは、私は『御剣重工 篁技研』所長の娘『篁 唯依』と申します。」

 そう言うと初音ヶ丘がこう言った。

 「あらあら、『篁技研』と言うと佑唯様のご息女ではありませんか。ISにおけるスーツ開発に起きましてわが社を推薦してくれたことにはこちらからお礼した時以来ですね。」

 「いえいえ、こちらこそ『モンドグロッゾ』東京大会における土地提供に伴い

御剣を選んでくれたことに感謝いたします。」

 何やらお互い仰々しいが自己紹介をしていた。

 「・・・何だこれは?」

 「俺達何見せられてんだ?」

 一夏とキンジは二人の言葉を聞いて全然分からなかった。

 如何やら二人は顔なじみのようであった。

 それから暫くした後に一夏はキンジにある事を聞いた。

 「それで、彼女とは一体どういう関係何です?」

 そう聞くとキンジはこう答えた。

 「ああ、俺はあいつが通っている学校の生徒の一人の護衛任務しててな、その時に世話になったんだが・・・何でこうなったんやら。」

 最後に頭を抱えながらそう言ったキンジを見ていた一夏であるが響は

その光景を見てこう言った。

 「青春だなあ。」

 爺臭いぞと思うぞ。

 まあ他の観客はと言うと・・・。

 「おい、あの女の子たちスゲエ美人だよなあ。」

 「ああ、二人とも胸でかいし可愛いし。」

 「あれ、あそこにいるのって『織斑 一夏』じゃねえ?」

 「え、じゃああの黒髪の短髪の子って彼女!?」

 「それじゃああの黒髪長髪の爆乳の美女はまさかもう一人の男の彼女!!」

 「嘘だろう!!あんなさえない奴のかよ!?」

 「けど、二人とも鍛えててカッコいい!」

 「クソ!!あの二人が走る姿を見たかったなあ!!??」

 等と僅かな煩悩を口走っているメンツがいたがまあ・・・良いでしょう。

 『それでは・・・ルール説明をします!!』

 そんな中でも司会のお姉さんはルール説明をしていた。

 『この50*50mの巨大プールの真ん中にあるバルーンで出来た

浮島にありますあのポ〇モンに出てくる『ミジュマ〇』のぬいぐるみを取った

選手が優勝です!』

 「「「これ、著作権に違法してないか!!」」」

 一夏、キンジ、響が揃いも揃ってそう言った。

 ・・・まあ、気にしない。

 『なお、コースは円を描くようにして中央の島にへと続いていますが途中途中で障害物がありますし、妨害もOK!!皆さん賞品の為に頑張って下さ~~い!!」

 そう言うと選手が全員位置に着いた。

 そして・・・。

 『それでは・・・よ~~い、スタート!!』

 パアンとピストルの音が鳴り響くと一斉にスタートした。

 「甘いわよ!!」

 「そうはいきません!!」

 レティシアとレスティアは開始早々に妨害してきた選手を弾き落としてから

向かった。

 「このくらい訳ありません!!」

 「そう言う事よ!!」

 二人はそう言いながら進んでいった。

 そしてもう一つの方では・・・凄い展開となった。

 「そこ!!」

 「甘い」

 そう言ってサングラスを着けた女性は妨害チームをちぎっては投げ

ちぎっては投げを繰り返しながら進んでいった。

 因みに客席で見ていた一夏と唯依はと言うと・・・。

 「・・・間違いねえな。」

 「うん・・・見間違いじゃあ・・・なかったね。」

 「「・・・ハア・・・」」

 その光景を見て間違いなくあの人だと確信した二人であった。

 一方、レスティア達はと言うと・・・。

 「「うりゃあああ!!」」

 ラリアットを仕掛けてきた妨害ペアに対して二人はそれを・・。

 「はい、お終い。」

 レティシアはそう言って足元を蹴って落とした。

 「「私達は何度でも蘇るーーーー!!!」」

 然し落とした女性たちはそう言いながら上がろうとすると・・・。

 「アンタたち、これなあんだ?」

 そう言ってレティシアが手元にある・・・水着のトップ部分を見せつけた。

 「「きゃあアあ!!」」

 『おおおっと!!まさかの水着強奪!!同じ女としてやるのは

まさに外道だあ!!』

 「喧しいわよ!!」

 司会のお姉さんの言葉に対してレティシアは怒りながらそう言った。

 そのまま彼女たちは小島を渡った後にそのまま幾つもの障害物を超えて行った。

 第二障害物は放水であるがそれは・・・。

 「そこです!!」

 レスティアの指示で難なくクリア。

 第三障害物にあるはずれ付き小島は。

 「其れでしょ?」

 レティシアがそれを見分けて難なくクリア。

 第四障害物のヌルヌルの坂はと言うと。

 「この勢いならば!!」

 サングラスを着けた女性が勢い其の儘に滑り上っていった。 

 「「「あと一つ!!」」」

 三人はそう言って向かった先にいたのは・・・。

 『おおっと!ここで先のオリンピックにおいて

レスリング金メダリスト『木崎 原名』選手と柔道銀メダリストの

『岸本 純奈』選手が行く手を立ちふさがったーーーー!!!まさか

この二人が出場しているとは私も夢にも思いませんでした(*´Д`*)!!』

 「「「いや、それ絶対嘘だろ!!」」」

 司会のお姉さんに向かって三人はそう言った。

 そしてそれを見ていた初音ヶ丘はと言うと・・・。

 「支配人・・・何考えてんのかしら・・・(# ゚Д゚)」

 「どう考えてもあれ『サクラ』だろうが。」

 キンジも同意見であった。

 そんなことにも露知らずにメダリスト二人が立ち向かってきた。

 「「ウォォォォ!!」」

 「もう!!ここまで来て!?」

 「ちょっと、これ反則でしょう!!」

 レスティアとレティシアが疲れた表情でそう言っていた。

 このままでは押し切られると思ったその時に・・・サングラスを着けた女性は

レスリング金メダリストに向かってこう言った。

 「確かに貴様は身一つで世界を勝ち取っているが・・・まだまだ甘いわ!!」

 そう言って襲い掛かってきた女性を・・・。

 腕を掴んで梃子の応用で投げ飛ばした。

 『『『『ええええええええええええ!!!!!!』』』』』

 あまりの事に観客全員が悲鳴を上げた。

 あの細い体のどこにそんな力があるのかと思っていると・・・

柔道銀メダリストが横から出てこう叫んだ。

 「シャアアアアアアア!!」

 「ちぃい!!」

 サングラスを着けた女性はその攻撃を避けようとするもサングラスが外れて、

その正体が露わになった。

 それを見た司会のお姉さんはと言うと・・・。

 『え・・・え・・・え・・・・ええええええええ!何と謎の女性の正体は・・・『モンドグロッゾ』二年連続優勝者にして『ブリュンヒルデ』の異名を持つ

天才美女『織斑 千冬』だアアアアアアア!!!!!!』

 『『『『『ウォォォォおおおおおおおお!!!!!』』』』』

 それを聞いた観客全員が歓声を上げた。

 何せ本物の織斑千冬に会えたことに対してそこにいるファンはというと・・・。

 「千冬様ーーーー!!!」

 「こっち向いて下さーーい!!」

 何ともまあ宝塚宜しくの光景である。

 もしここでその千冬を誘った人間が男で然も千冬の初恋の人であると知れば・・

 メディアは正にその男を追いかけるだろうな。

 序にファンからは殺意と・・・コロシの思いをのせてだが。

 そんなことも露知らずに千冬は二人を見てこう言った。

 「ではそいつ任せた。」

 そう言って二人を置いてそのまま走り去っていった。

 「あああ!!」

 レスティアはその光景を見て慌てているとレティシアが飛び込んで抑え込むと

こう言った。

 「行って、姉さん!!」

 「レティシア・・・分かりました!!」

 そう言ってレティシアも走り出した。

 そしてお互いが僅差で島に近づいて・・・。

 「「勝つのは私だあ(です)!!」」

 二人同時に飛んで僅差で・・・千冬が掴んだ。

 「おおっと!勝ったのは『織斑 千冬』だああ!!」

 司会のお姉さんのお姉さんの言葉と同時に二人はそのままプールに落ちた。

 「プはあ!!」

 そしてレスティアが出てきて辺りを見渡すと・・・・。

 「あれ?千冬さんは??」

 そう言って周りを見ていると・・・。

 「やべえ!!」

 響が突如プールに潜っていった。

 

 

 

 

 

 

 「(しまった!水着が!!)」

 最後の最後で千冬の水着が・・・取れてしまったのだ。

 「(えーーい、こんな時に!!それもこれも一夏のせいだ!!

あいつがあんな水着を薦めなければ!!)」

 いや、最終的に選んだのアンタだから。

 千冬はそう思いながら水着を探していると・・・・。

 「(響!!)」

 千冬は響を見て何でだと思っていると響は千冬の体を掴んで・・・

上に向かった。

 「ぶはああ!!」

 響達が水上から出てくると響が千冬に向けてこう言った。

 「お前どうしたんだよ!?泳ぎ上手かったんじゃないのかよ!?」

 そう聞くと千冬は・・・恥ずかしそうにこう答えた。

 「だって・・・水着・・・取れて」

 「・・・・・え?」

 響はそれを聞いてから胸元にある人形を見た。

 確かに肩ひもが・・・無かった。

 「マジでかよ。」

 そう言って響はどうしようかと思っていると・・・。

 「「「「「きゃあアアアアア!!!!!」」」」」

 観客から悲鳴が聞こえた。

 その理由は・・・。

 「お、おい千冬!!」

 「仕方がないだろう!!こうしなければ・・・見えてしまうから/////」

 千冬が響を抱きしめているからだ。

 然も直に触れているため胸にある小さな何かが当たっていることも

分かってしまった。

 子の光景だけを見ればまるで恋人同士が抱きしめあっているかのような

光景であるのだが如何せん千冬の立場を考えればこれか間違いなく

スキャンダル物である。

 「いや・・・だからって・・・/////」

 響は慌てていると千冬が響の目を見て・・・少し赤面して・・・こう聞いた。

 「響は私じゃあ・・・イヤか?/////」

 そう聞くと響は少し恥ずかしそうにであるが・・・こう答えた。

 「いや、その・・・イヤと言うと・・・まあ・・・偶には・・・な/////」

 響は頭を掻きながらそう答えた。

 すると千冬が小声でこう言った。

 「そっか・・・//////」

 この光景を見て一夏はと言うと・・・。

 「・・・やっと・・・1歩進んだって・・・所かな。」

 一夏はそう言いながらその光景を見ていた。

 因みに『沖縄旅行5泊6日の旅』はちゃんとゲットして響を誘った。




 因みに『サクラ』としてメダリスト二人を出場させた件については後日、本社から有難いお言葉(説教)を支配人は下さったようだ。

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