予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 プールは終わってネタ的にはISの第4巻辺り。


プールが終わって。

あの後はもう大変であった。

 何しろあの織斑 千冬が正しく恋する乙女的な表情をしていたのでそこにいた

野次馬たちは大慌てで情報を聞き出そうとすると初音ヶ丘がこう言った。

 「今回彼らは我が『東京ウオーターアイランド』の宣伝のために演出してくれたそっくりさんですので本人たちとは何の関係もありませんので。」

 そう大慌てであるのだがしっかりとそう言ったのだ。

 まあ、そんなウソを信じる人などいないようであったが次の一言で

全員態度を変えた。

 「もし今のを信じてくれたのであれば正式オープン時にはここにいる全員に

無料パスポートを受け付けさせますわ。」

 その一言で信じるに変えたのだ。

 ・・・何て現金なんだと思うところである。

 まあ、そう言う助け船がある事により千冬のスキャンダル騒動は一通りの

終息を迎えたのだ。

 まあ、当の本人はというと・・・・。

 「ウウウウウウウウ・・・・・////////」

 顔を真っ赤にして体育座りをしていた。

 あの時は仕方がない(今更何言ってんの?)とはいえ、上半身を響と

密着してしまったため恥ずかしくなってしまったのだ。

 然しそんな中で一夏は命知らずなのかどうか分からないがこう言いだした。

 「まあ、良いじゃないか千冬姉。響兄と結果的には距離が縮!!」

 「貴様アアアアアアア!!」

 千冬はいきなり何か言いかけた一夏目掛けてアイアンクローを決めて大声で

こう言った。

 「お前があ!!お前がアアアア!!!!」

 「いたたたたたたったたあ!!千冬姉痛いって!!頭が何かいっちゃいけない音があぎゃあアアアアアアアア!!!!!!」

 ゴリゴリと頭が何かひび割れそうな音がしていた。

 「・・・大変そうですね。」

 レスティアはその光景を見て乾いた笑いを零していた。

 「まあ・・・姉弟が仲いいのは良い事じゃねえか。・・・俺も」

 キンジは二人の様子を見て少し・・・羨ましそうな表情をして見ていた。

 そしてそれから暫くするとやっと千冬の攻撃から解放された一夏は・・・。

 「一夏!大丈夫!?」

 「・・・・・。」

 ピクピクンと小さく痙攣するだけで失神していた。

 ・・・何やら一夏の顔にモザイクがかかっているようにも見えるが。

 するとキンジに向けて誰かがこう言った。

 「遠山キンジ君!こっちこっちーー!!」

 「おお、初音ヶ丘か。」

 キンジは初音ヶ丘の方に向かうと初音ヶ丘はこう言った。

 「何とか終わったわ。後、支配人には今回の『サクラ』の件についても

問い質しておいたし千冬さんにもあのチケットを渡しておいたから。」 

 「悪いな。」 

 キンジはそう言うと初音ヶ丘はキンジに向けてこう聞いた。

 「ねえ、遠山キンジ君。」

 「うん?」

 「今日って・・・時間・・・ある?」

 そう聞くとキンジはこう答えた。

 「ああ、まあねえけど。」

 そう言うと初音ヶ丘はこう言った。

 「其れだったら少しだけ・・・二人きりで・・・その」

 「?」

 何やら初音ヶ丘は何か言いたいようであった。

 するとそこから一夏が横からこう言った。

 「皆、予定ある?」

 そう聞くと全員首を横に振った。

 すると千冬は思い出す様にこう言った。

 「ああそうか、今日はあの日か」

 そう言うと響は千冬に向けてこう聞いた。

 「何がだ?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「今日は篠ノ之神社でお祭りがあるんです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何も変わってないな、ここは」

 篠ノ之神社においてそう言う少女がそこにいた。

 長い黒髪をポニーテールにし、きつめの表情をした・・・同い年の女の子に

比べたら圧倒的に大きい胸を持った少女。

 篠ノ之 箒が板張りの剣術道場にいた。

 現在はここは定年引退した警官が善意で剣道道場を定期的に使っているようであった。

 すると箒はある名札を見て物思いにふけっていた。

 「昔は私と千冬さんと一夏だけだったな。」

 そう思いながら箒は頭に付けている紅い簪を手に取ってそれを見ていた。

 それは先の臨海学校において姉である天災(誤字であらず)篠ノ之 束が箒用に製造した第3世代IS『緋燕』である。

 すると箒はもう一つある物をカバンから取り出してそれを見た。

 それは・・・。

 「まさか私を引き取ってくれる企業がいたとはなあ。」

 それは箒のISの武装などを受け持つこととなった企業のパンフレットであった。

 無論夏休みが始まって直ぐに向かい、今では社員全員が箒を知ってくれている。

 篠ノ之 束が一から製造したISなだけあって各国の企業から色々と申し込みがあったのだが箒はその中で日本で且つ、箒自身が決めた会社であるのだが

その会社の箒を任されたいと願った理由が印象的であったのでそこに選んだのだ。

 すると箒は生徒手帳を出してある写真を取り出して広げた。

 そこに映っていたのは・・・。

 「姉さん。」

 束、千冬、和の両親と私服を着た箒、一夏、和が映っていた。

 すると箒は束の映っている写真に指でなぞるとこう言った。

 「姉さん。貴方の夢を共感してくれる会社があったぞ。」

 「そこはまあ・・・色々と面白い人たちがいて・・・夢があって・・・

楽しいところだから。」

 「何時姉さんとその人を会わせたいなあ。」

 そう言いながら箒はパンフレットを見ていた。

 そこには深堀した顔つきの男性が笑顔で巨大なロボットをバックに

撮影していた。

 そしてこう書かれていた。

 『夢に真っすぐ羽ばたけ!!我ら中小企業連合!!』




 次回は箒と叔母さんの会話。

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