「箒ちゃん、ここにいたのね。」
「あ、雪子叔母さん。お久しぶりです。」
この人は箒の叔母にして現在この篠ノ之神社の運営を任されている
『佐竹 雪子』である。
「すいません。つい懐かしくてウロウロとしていて、夏祭りの手伝いをしなくてはならないのに。」
「(´∀`*)ウフフ、良いのよ。ここは箒ちゃんの実家なんだからゆっくり
しなさいよ。6時まで暇なんだからお風呂にでも入ってすっきりしなさい。」
そう言って雪子はそのまま出て行こうとすると箒はこう聞いた。
「あの、雪子叔母さん!」
「?」
何かなと思っていると箒はこう聞いた。
「雪子叔母さんは・・・ISを・・・どう思ってますか?」
そう聞くと雪子は暫くして・・・こう答えた。
「そうねえ・・・・束ちゃんの・・・夢かしら?」
「夢・・・ですか?」
「そう、あの子って結構お転婆に見えて素直でいい子だけどちょっとねえ・・・
冒険心が強すぎだったのよねえ。」
「けどあの子は夢を叶えるために必死に努力していたのも事実よ。」
「材料一つとっても手に入れるためにガラクタをひっくり返してでも
作ってたわ。」
「あの子は宇宙の・・・その先をずっと見ていたのかもしれないわねえ。」
「ま、向こうから来たんだけどね。」
そう言うと雪子は今度こそ立ち去った。
「夢・・・か。」
そう言って箒はそのまま風呂場にへと向かった。
序に言うが本来禊とは井戸水汲んで行うものなのだが長続きするために
お湯にしているのだがまあ、合理的と言えば合理的である。
そして風呂から出てきた箒は純白の衣と袴の舞装束に着替え、金の飾りを装って鏡越しで自分を見ていた。
「・・・まるで自分じゃないみたいです。」
そう言うと雪子は笑いながらこう答えた。
「あらあら何言ってるの?今鏡に映っているのは間違いなく自分よ。・・・
本当に綺麗になっちゃったわねえ。」
そう言いながら雪子は伝統通りに皿に入っている口紅を箒の唇に塗った。
そして仕上がった後に雪子は箒に向けてこう言った。
「それじゃあリハーサルしましょっか。」
そう言うと箒は扇と・・・刀を持った。
これは篠ノ之流剣術でもある『一刀一閃』から捩って『一刀一扇』に
おけるものである。
そして舞が行われた。
扇を右へ左へ揺らしながら一回転して刀を抜いた。
そして刀を扇に乗せてゆっくりと空を切っていく。
正に『剣巫女』・・・関西にあるとある武装巫女育成学校の通り名の
如くであった。
「・・・以上です。」
「まあまあまあまあ!!よかったわ箒ちゃん!!ちゃんとここを離れても
舞の練習していたのねえ。」
雪子は満面の笑みを浮かべながらそう言った。
「これなら本番も大丈夫ね!!さあ!準備しなくちゃ!!!」
そう言って雪子は立ち去るのを見て箒はもう一度自分の顔を鏡で見た。
「さてと・・・頑張らなくてはな。」
そして舞を始めると中小企業連合の若いメンバーの何人かと社長が
来ていたのだ。
それを見ていた箒は少し恥ずかしそうであるが・・・嬉しがっていた。
踊りが終わったと箒は壇上の裏側に向かった。
「佃さん!来ていたのですね!!」
「まあな。箒ちゃんが頑張るところを若い連中が見たいと煩くてな」
そう言って男性は後ろにいる20代前半の青年、女性陣を見てそう言った。
「さてさて、お分かりの方もいるかもしれませんが彼こそ拙作の作品
『カオス・ストラトス』において登場したあの宇宙大好きおじさんこと
『佃 航平』である。
箒の機体の設計思想が自身が模索する宇宙探索に相応しいと直感した佃は
猛アピールしてゲットしたのだ。
すると佃は箒の肩を叩きながらこう言った。
「前にも言ったが折角の里帰りだ。会社に戻ったらまた大変だけどゆっくりと
英気を養うんだぞ。」
そう言った後に佃は社員たちの下にへと向かって行った。
佃にとって箒は自分のもう一人の娘の様にも感じていたからこそ大切に
育てたいと思っているようであった。
それと祭りを楽しむことも追加してやるらしい。
見送った後に部屋に戻ろうと思っていると・・・声が聞こえた。
「おおい、箒!!」
「・・・・へ?」
箒は聞き覚えのある声を聴いて振り向くとそこにいたのは・・・。
「い・・・一夏!!」
「よう、箒。様になっていたぞ。」
一夏がそこにいたのだ。
すると少し離れた所でそれを見ていた佃がこう聞いた。
「君は『織斑 一夏』君だよね?」
「あ、はい。貴方は確か『中小企業連合』の・・・」
「其れなら話が早い。『佃 航平』だ。箒ちゃんの機体と本人の面倒を
見ることとなっている。これからも箒ちゃんの事を学園でも宜しくお願い
してくれないかな?」
「ちょ!佃さん!!」
箒はいきなりの事で戸惑っていると一夏はこう答えた。
「大丈夫です!箒はちゃんと見ていますから。」
「な。・・・なあ(*´Д`*)!!」
箒はそれを聞いて赤面になると佃は箒を見て口パクでこう言った。
頑張れ。
「!!!///////」
それを聞いて箒はもう茹蛸になったがそのまま佃は立ち去って行った。
「何だったんだろうな?・・・箒?」
一夏は箒を見ると・・・真っ赤になった箒に驚いていた。
「おいいいい!箒、大丈夫か(*´Д`*)!!」
「/////////////////」
これが暫く続いたとさ。
次回はキンジと逢うぜ。