予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 この二つは正に夏の・・・・青春だああああ!!


花火と告白。

一方、キンジ達はと言うと・・・。

 「あいつら何やってんだか?」

 「アハハ・・・何でしょう?このデジャブ感は?」

 キンジとレスティアがそう言っている中ある二人は別のところで別の話を

していた。

 「あらあ、その下着ってやっぱり『パッション・クイーン』でお買いに?」

 「そうなんですよ。やはりこっちのほうが可愛いですし。」

 「確かにね、大きすぎると特注だったり野暮ったいタイプが多いですから

ああ云うところがちょうど良いですよね。」

 唯様と優衣が何やら特定の人間特有の言葉(貧乳が聞いたら血の涙流すが)での

お話のようであった。

 そんな中でキンジは優衣にこう聞いた。

 「なあ、初音ヶ丘。お前ここに来てよかったのか?」

 「?」

 「だってよ。何かあったらどうするんだよ?」

 そう聞くと優衣はこう返した。

 「まあ、確かに家からは『ボディーガードを付けなさい』って言われたけどこう言ったら納得してくれたわ。」

 「?」

 キンジは何だろうと思っていると優衣はこう答えた。

 「『遠山キンジ君がいるから大丈夫』って言ったら納得してくれたわ。」

 「いやお前何言ってんだ!?」

 何故か彼女のボディーガード擬きに認定させられていた事にキンジは抗議しようと思っていると優衣はこう言った。

 「大丈夫よ、ちゃんと依頼料は払うし其れに・・・」

 「それに・・・何だ?」

 そう聞くと優衣はこう答えた。

 「貴方に・・・謝りたかったから。」

 「謝るって・・・何だよ?」

 キンジに向かってそう言うと優衣はこう続けた。

 「・・・貴方のお兄さんについて。」

 「!!」

 キンジはそれを聞いて驚きの余りに目をきつくすると優衣はこう続けた。

 「貴方のお兄さんが事故に遭って・・・貴方が責められてるって聞いて私達・・計画してたことがあったの」

 「・・・計画」

 何だよと聞くと優衣はこう答えた。

 「貴方とご家族をヴェルカのご実家である『ロシア』に少しの間

雲隠れさせるって計画。」

 「ヴェルカの実家・・・何だこの嫌な予感は?」

 キンジはそれを聞いて少し身震いするが優衣は更にこう続けた。

 「ヴェルカの実家がどういう所か知ってるわよね?」

 「まあ・・・ロシアの『国防大臣』だったよな。」

 「そ、貴方は彼女の護衛を兼ねて1か月以上の短期入学してたわよね。」

 「まあ、・・・あいつがしつこかった思い出が強いがな。」

 「まあ・・・あの殿方はねえ・・・。」

 キンジと優衣は少し冷や汗掻きながらその男について思い出していると

優衣はこう続けた。

 「それでね、貴方とご家族を一端ロシアに送った後に私達は力を合わせて

ネットに書き込まれている誹謗中傷を書いている人達を裁こうと考えていたの。」

 「お前らだと・・・碌な目に遭わないだろうな。」

 キンジはそう思っているが防人達がやった事を思い出すと・・・。

 「(あれ、其れだったらこいつらの方がまだマシだったような気がする)」

 どうせ罰せられるにしても彼女たちの方がまだやり直しが効くなと思っていたがもう遅いの一言に事尽きるであろう。

 何せ四肢の内のどちらか、又は全部が欠損されたり顔の一部が無かったり、

賠償金を支払わせるためにヤクザに頼んで藪医者によって内臓や血液を盗られたり

社会的、精神的、肉体的に文字通り『骨までしゃぶりつくす』と

言ったとおりにしたからだ。

 まあ事実、キンジの家族には大金がゴッソリと手帳に送られたのだが。

 そんな事思っている中優衣は少し寂しそうにこう言った。

 「それでヴェルカから準備良しの連絡が届いてさあ始めようと思ってたら貴方、他の人達に保護されたって聞いて嬉しかった半面・・・力なさが分かったの。」

 「結局私達は親の力で全部やってたんじゃないかって思ってね。

それで今度は裏方に回って貴方のお兄さんの誹謗中傷の書き込みサイトを

停止させたりと色々やってたんだけど心が晴れなくてね。」

 「今だから言います。『遠山キンジ君・・・ごめんなさい。』」

 そう言って優衣が頭を下げて謝るとキンジは少し・・・恥ずかしそうに

こう言った。

 「別に大丈夫だよ。」

 「え?」

 「確かに色々と合って自棄になりかけたけど其れでも俺がこうやって未だ武偵でいられるのは俺の周りにいる幼馴染や仲間がいたから。」

 それにとキンジは優衣の顎に指を添えるような感じ上にあげらせてこう言った。

 「お前らが俺を助けようとしてくれた。それだけで嬉しいさ。」

 そう言ってキンジは優衣に向かって笑うと優衣はそれを見て赤面になって・・・こう言った。

 「ねえ遠山キンジ君、・・・私・・・・」

 「?」

 「わたし・・・貴方の事・・・」

 優衣が何か言いかけるが・・・邪魔が入った。

 「おおい、キンジさ~~ん。そろそろ行きましょ~~。」

 一夏が向こうからそう言った。

 「ああ、それじゃあ行くか?」

 「え・・・・ええええええ・・・・」

 優衣は何やら少し力が抜けながらそう答えた。

 そこからは色々と楽しんだ。

 出店で色々と楽しんだ。

 優衣は始めてきたのか凄く喜びながら祭りを楽しんだ。

 因みに箒は千冬と響を見て・・・。

 「マジですか!!!???」

 目を見開いてそう言ったそうだ。

 そしてもうすぐ花火が始める時刻の中キンジ達は今、神社裏の林にいた。

 「もうそろそろですよ~~。」

 一夏が全員に向かってそう言った。

 そして出た先は・・・。

 「ほう・・・こいつは中々だな。」

 「でしょう?」

 キンジはそう言って・・・空を見上げた。

 何せ背の高い針葉樹の中でぽっかりと穴が開いたように開いているからだ。

 ここを知っているのは千冬と束、箒、一夏、和の5人だけであったが

今回はそうではなかった。

 「それにしても俺達も知って良かったのか?」

 響が千冬に向けてそう聞くと千冬は地面に座ってこう言った。

 「まあな、ここに来させるってことはそれだけ・・・お前を信用してるって

事だからな//////」

 「お・・・・おお//////」

 千冬と響はお互い赤面になって語っていた。

 因みにそれを初めて見た箒と唯依はと言うと・・・。

 「あれが千冬さんなんて誰が信じるんだ?」

 「・・・無理だろうね。」

 お互いそう言った。

 そして暫くすると花火が上がる直前に箒は何やら一夏に何か言おうとした

光景を見てキンジは黙っていようと思っていると優衣がキンジに顔を向けると

こう言った。

 「遠山キンジ・・・いえ、キンジ!」

 「?・・・何だよ初音ヶ」

 キンジが優衣に対して何か言いかけた瞬間に全員の目がそっちに

向かった瞬間に・・・花火が上がった。

 ひゅるるるるるるるる・・・・ドーーーーーーーーン!!

 花火が上がって暫くすると優衣はキンジの唇に・・・キスすると優衣はキンジに向かってこう言った。

 「私は貴方の事が好き。」

 「は?」

 キンジは何だと思っていると優衣はキンジに向かってこう言った。

 「何時か貴方を振り向かせて見せるわ。」

 そう言うと優衣はキンジに向かって拳銃のような指の形をするとこう言った。

 「パーーーーン♡」

 「ハアアアアアアアアアアアア!!!!」

 やっと事の次第が分かってキンジは驚いているが・・・まあもう

起こってしまったことだ。

 どうしようもないであろう。

 因みにこれと同時刻に飛鳥や雪泉、紫、夜桜、白雪は何やら言いようもない

直感が頭を過ったそうである。




 飛鳥や雪泉、紫、夜桜「「「「む!!何かライバルが増えた予感!!!!」」」」
 白雪「何かキンちゃんに悪い虫が!!」藁人形片手に
 レスティア「ああああ!!けどキンジさんのファーストキスは私が
貰ってますからね!!」
 

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