予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 雨ふりゃあ地、固まるってな。


涙流してそして笑顔。

そして暫くして・・・。

 「悪いな、飛鳥、雪泉姉」

 キンジは目を真っ赤にしてそう言うが二人はと言うと・・・。

 「ううん。それどころかありがとうね、本当の事を教えてくれて。」

 「ええ、私達は今だ生きていると言ってくれても良かったのにそれでも

告げてくれた。本当に感謝します。」

 飛鳥、雪泉も同じように目を真っ赤にしてそう答えた。

 すると上から何やら物音がしたので何だろうと思っていると・・・。

 「おお、終わったか。」

 「爺ちゃん・・・」

 鐵が何やら段ボール箱を持ってやってきた。

 「何だよそれは?」

 キンジがそう聞くと鐵はこう答えた。

 「そいつはな・・・金叉の遺品だよ。」

 「・・・父さんの」

 キンジはそれを聞いて開けるとそこにあったのは・・・。

 「これって。」

 「あいつが使っていた拳銃だよ。」

 大型の拳銃。

 大柄で二m越えの大男であった父親が愛用していた拳銃。

 『デザートイーグル』であった。

 それを持つとキンジはこう言った。

 「重いな。」

 「当たり前だろうが!どう考えてもあいつ以外は宝の持ち腐れだよ!!」

 鐵がそう言うとキンジに向けてこう言った。

 「キンジ、今日からこいつはお前の物だ。」

 「・・・・はああ!!」

 キンジはそれを聞いて驚くと鐵はこう続けた。

 「お前・・・何やらトンでもねえ事件に首突っ込んじまってるようだな?」

 「!!」

 キンジはそれを聞いて驚くが鐵はこう続けた。

 「目を見りゃあ分かるさ。後ろにいる黒影も、半蔵もな。」

 そう言うと後ろの二人も首を縦に振った。

 「だからこいつはお守りとして持っとけ。あいつがお前を守って

くれるようにな。」

 そう言うと鐵はこう締めくくった。

 「もう・・・見送る立場になるのは・・・こりごりだからな。」

 「・・・爺ちゃん。」

 キンジはそれを聞いて鐵の顔を覗き込むと・・・。

 「(泣いてたんだな。)」

 目を真っ赤にしていた。

 すると空気を変えようと鐵はこう言った。

 「まあ、早く曾孫をここにいる4人まとめて孕ませて見せてもらいたいねえ。」

 「「「「「・・・・・ハアアアアアアアアアアアア!!!!!」」」」」

 それを聞いてキンジ達は驚いていた。

 「な・・・何言ってんだよ爺ちゃん!!」

 「わ・・・私と遠山君が・・・・・///////」

 「其れってつまり・・・そういう・・・・//////」

 「わわわ・・・私・・・キンジさんが・・・そう望む・・のでしたら/////」

 「ちょっと!!何で私まで巻き込むのよ!!!」

 「知らねえよそんな事!!」

 レティシアがキンジを問い詰めながらこう言った。

 「あんたあの『初音ヶ丘』からキスされたくせに未だ姉さん狙ってるの!?」

 「「「「「「「「・・・・・え・・・・・」」」」」」」」

 それを聞いて全員目を丸くすると・・・飛鳥を中心にしてこう言った。

 「ちょっと!!遠山君!!!それってどういうこと!!」

 「一体どこの誰なんですか!!」

 「全くこやつは・・・」

 「それでそれでキンジ君?どんな女子なのじゃ!?」

 「アンタは黙っとれ!!」

 「グフ!!」

 「あらまあ、キンジったらまだそんな子がいるのねえ。」

 「・・・どんな美人だ?」

 「ハイハイ、貴方は黙ってくださいね。」

 「ポハアア!」

 飛鳥や雪泉、黒影、半蔵、小百合、セツ、鐵が思い思いにそれを聞いた。

 問い詰められているキンジは頭を抱えてこう思っていた。

 「・・・勘弁してくれえ。」

 そう言う声が何処からともなく響き渡った。




 因みに優衣の写真を見せて半蔵と鐵は『うひょ~~~~!!!』』と・・・
興奮していたそうだ。

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