予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 やっと・・ここまで来たなあ。


占いの内容は未だしれず。

 「こんな遅くまで遊び歩くとはお姉さまの教育上不衛生です!!こんな夜遅くまで複数の・・・女の・・・人と・・・・きぃいイイイイイいい!!」

 何やら粉雪と言う少女はキンジの状況にいらいらとしていたようであるがキンジは自身の携帯の時刻を見てからこう言った。

 「いや、未だ6時前だぞ。そんなに遅くはねえだろ。」

 キンジはそう言って時間を見せると粉雪はこう言って反論した。

 「何をおっしゃってんですか!お姉さまは本来門限は5時迄!!そして8時には就寝すると言う星伽の決まりがあるのですよ!!それを遠山様を思って我慢していたのに何ですかその態度は!!!」

 「・・・5時ってアンタ小学生でもまだ遊んでるわよ。」

 レティシアは呆れるようにそう言うが粉雪はこう返した。

 「他所は余所!家は家です!!さあ、早く家に入れて下さい!!!」

 「・・・とんでもなく自己中な奴だなおい。」

 キンジはそう言ってそのまま家にへと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 「お茶をどうぞ。」

 「ありがとうございます。」

 レスティアは粉雪に対してココアを出した後にキンジがこう聞いた。

 「それで、何の用だよ?」

 キンジは白雪に対して睨みつけるようにそう聞いた。

 ここで説明するがあの事件の後、白雪の首には電流が流れる

特殊なチョーカーが付けられておりキンジ達に接近したり攻撃したりすると

電流が流れるようにしてあるのだが教職員の許可次第では流れない様に

なっているのだ。

 だが若し契約(つまりキンジ達と交わした約束)を違えれば電流が流れるようになっている。

 すると白雪がキンジにある事を言った。

 それは・・・。

 「そ・・それがねキンちゃん。私じゃなくて・・・粉雪が用があるの。」

 「粉雪が?」

 そう聞くとキンジはココアを飲んでいる粉雪を見ると粉雪は姿勢を正してこう言った。

 「はい、私の『托』がお告げを告げたので今日中に伝えようと思いまして。」

 「『托』・・・ねえ。」

 キンジはそれを聞いてやれやれと思っていた。

 『托』とは星伽が持つ占術の一つであり十代前半までの幼い巫女が

時々夢を見た時に使う物である。

 「・・・それで・・・どんな内容なんだ?」

 そう聞くと粉雪はこう答えた。

 「それではお答えします。」

 「遠山キンジさん、貴方に対して『黒』に関する二つの出来事が起こります。」

 「・・・黒?」

 「はい、一つ目は黒猫。」

 「その黒猫が突如変化して黒い着物を着たダレかになりました。」

 「そしてそれが突如黒い霧に覆われると誰かわかりませんが

槍を持った男性が出てきました。」

 「そしてその槍を持った男性が消えると今度は二人の人間が出てきました。」

 「一人は大男、もう一人は黒い長髪の男性。」

 「その人たちが貴方の名前を呼ぶとその人たちは混ざり合って一つの・・・

ナニカが現れました。」

 「ナニカって・・・何だよ?」

 キンジはそれを聞いて何だと聞くと粉雪は・・・自信なさげにこう答えた。

 「分かりません、ですが・・・これだけは言えます。」

 「遠山キンジ様、貴方に対して・・・何やら途轍もない事が起こると

思ってください。」

 そう言うと粉雪は白雪を見てこう言った。

 「さあ、姉さま。帰りましょう!!」

 「えええ、ちょ・・・ちょっと待って!!」

 粉雪は白雪を引っ張るように外に出て行った。

 それを見たキンジはと言うと・・・。

 「黒・・・あの夢も黒だったな。」

 キンジは何か関係があるのかと・・・考えていた。

 




 次回予告 
 「初めまして、私は『初音ヶ丘 優衣』と申しますがこれを読めば
宜しいのですか?では。」
 「等々始まった二学期、然し中国からやってきた武偵達が次々とキンジ達に
襲い掛かる・・・ちょっと待って下さいな!?大丈夫ですよねキンジ君は?!」
 「そして舞台は京都。」
 「そこで現れた1匹の黒猫。そして新幹線での激闘!!一体どうなるのか!!?」
 次回 予測不可能者 遠山キンジ
 第6章『絶対狂槍!光と闇の剣炎舞!!』
 「見てくれませんと承知しませんよ♡」

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