予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 目の前にこんな人に出会ったら・・・そう言うよね。


お前だれ?

「・・・・・・」

 俺は遠山キンジ、17歳。

 武偵校2年生でアサルト所属。

 「良し・・・頭は大丈夫だな。」

 いや、何始まりからとち狂ってること言ってるのかと思いたいのだがこれには

ちゃんとした理由がある。

 それは・・・。

 「うにゃ~~・・・・。」

 それはこの・・・女性である。

 黒い髪。

 黒い着物。

 全身が正に黒だと言わんばかりの見た目に相反するかのような肌色と

はちきれんばかりの・・・胸部が見えた。

 然しキンジが見ているのはそこではなく頭にある・・・猫耳とお尻ら辺にあると

思われる・・・尻尾が見えた。

 「・・・ダレ?」

 キンジはそう言うしかなかった。

 そして暫くして・・・。

 「う~~~~ん、よく寝たにゃ~~。」

 何やら猫みたいに背伸びしながらそう言うとキンジは少し間を置いて・・・大声でこう言った。

 「・・・・いや、誰だよオマエ!?」

 そう言うと女性は頭に?をするかのような表情をした後に近くにあった

キンジの携帯電話の画面を見た後にもう一度キンジを見て・・・・。

 「・・・・にゃん♡」

 猫なで声で猫のようなポーズをした。

 「・・・・・・よし、殺そう。」

 それを見てキンジは華毘から譲ってもらった『デザートイーグル』を

抜こうとすると女性は・・・慌ててこう言った。

 「ちょっと待ってーーーー!!」

 そう言ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 そして数分後・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあこれから尋問を始める。」

 「は~い。」

 「・・・本当に分かってんのか?」

 キンジはそう思いながら頭を抱えているとキンジは取り合えず朝早い事もあって静かな口調で質問した。

 「お前の名前は?」

 「黒歌(くろか)。」

 「出身は?」

 「日本。」

 「好きな料理は?」

 「大体何でも食べるよ。」

 「・・・何でここで寝ていた?」

 「え・・・ずっといたわよ?」

 「嘘つくな!俺はお前の事なんて知らねえしそう言えば『クロメ』は

何処行ったんだ!?」

 キンジはそう言って、周りを見渡しながら探していると女性『黒歌』が

こう言った。

 「何言ってんのよ?直ぐ近くにいるじゃん?」

 「は・・・・?」

 何言ってんだと思う中で『黒歌』はにこりと笑って・・・姿を変えた。

 「・・・・!!!!」

 キンジはそれを見て驚いていた。

 そう、目の前にいたのは・・・。

 「にゃ~~おん。」

 「・・・『クロメ』・・・?」

 そう、クロメなのであった。

 そしてまた姿が変わり・・・彼女になった。

 「な・・・な・・・・なあ・・・・・。」

 キンジはそれを見て呆然としていると更に『黒歌』はこう告げた。

 「私は猫魈(ねこしょう)の『黒歌』。そして・・・悪魔ヨ。」

 そう言うと突如彼女の腰から・・・蝙蝠のような羽が出てきた。

 「なああああああああああ!!」

 流石のキンジも・・・驚かずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 それを聞いた仲間たちは何事だと思って駆けつけてみればクロメがキンジの

太ももらへんでゆっくり寛いでいるのを見て何事だと思っているが

当の本人は・・・。 

 「済まんがいろいろと整理させてくれ。」

 そう言って解散させた。

 すると佑唯がキンジに向けてこう言った。

 「それだったら家の道場で汗を流してから考えないかい?」

 そう言ってキンジは佑唯に連れられて道場でトレーニングしていると

焔も混ざってのトレーニングとなった。

 そして朝食を終えた後防人がキンジを呼んだ。

 「済まないな、キンジ。もう出るんだろ?」

 「はい、今日はこのまま神戸にある武偵の施設を見回ってから

帰るつもりです。」

 「現地集合・現地解散って・・・学校大丈夫なのか?」

 「それが普通だよな。」

 キンジはそれを聞いて確かにと思っていると防人がある物を出した。

 「何です?その板は」

 「ああ、こいつは電子板だよ。戦闘における地図の表示や電子書類の整理に

使ってるんだ。」

 「へえ・・・・」

 キンジはそれを見ていると防人がこう言った。

 「ああそうだ、報酬なんだが俺からと篁さんからそれぞれ渡されるそうだ。」

 「ええ、良いですよ!そんなに報酬は」

 「馬鹿、貰えるもんは貰っとけ。損はないはずだ。」

 そう言うと防人は伝書板を見てこう言った。

 「それじゃあ俺からは・・・これくらいだな。」

 そう言ってキンジに伝書板で報酬金額を見せると・・・キンジは驚いて

こう言った。

 「イヤイヤ、ちょっと待てよ!何だよこの金額法外だろ!!」

 そう言うと防人はこう返した。

 「阿保いうな、最悪死んでいたような任務だったからこれくらいが妥当だ。

それと篁さんからは戦術機とISを渡すそうだ。」

 「・・・マジで?」

 「マジだ。」

 防人はキンジの言葉に対してそう返した後にこう言った。

 「ああそうだ。それとだ。」

 「?」

 キンジは何だと思って聞くと防人はこう言った。

 「あの猫には気をつけな。何か嫌な予感がしたからな。」

 そう言って防人は話はこれだけだと言って退出させるとキンジはこう言った。

 「それって合ってるよ。防人さん」

 そう言ってそこから出て行ったキンジであった。

 そして篁から出て行くときに佑唯とミラは二人でこう言った。

 「また来なさい。今度はゆっくりと来ると良いよ。」

 「いつでも来なさいね。」

 『ありがとうございました!!』

 「うにゃ~~お。」

 全員(+猫1)が挨拶してそこから去っていった。

 然しキンジ達はまだ知らなかった。

 ・・・未だ戦いは終わっていないことに。




 次回は電車編です。

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