予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 ここからはあの悪魔アニメと同じようにします。


最終戦闘の備え。

キンジ達が神戸に行った時・・。

 「それで・・・まあ、邪魔が入ったとはいえ結果は中々のようだったな。」

 「はい。」

 楊は自身の上司に当たる存在と京都のある山中の旅館で会っていた。

 「成程な、人を導く才能と戦闘能力を併せ持つって・・・何だか祖先の

ライバルみたいな奴だなあ。」

 そう言いながら笑っていると男性は近くにいる仮面の男、

『高』に向けてあるものを渡してこう言った。

 「そいつをキンジに渡してくれないか?あの姉妹たち分も含めてるからな。」

 「はい。」

 そう言うと『高』は立ち去った。

 そして男性は立ち上がってこう言った。

 「それじゃあ、俺も・・・行きますか。」

 そして男性はそのまま旅館から立ち去り彼の仲間も消えた。

 

 

 

 

 

 

 「然しやっと終わったなあ。」

 「そうだねえ、・・・色々あったよねえ。」

 ああなとキンジと飛鳥は遠い目をしながらそう言った。

 キンジ達は予め予約した『東海道新幹線のぞみ246号』に乗ろうとすると

ある人間が声をかけた。

 「スミマセンが遠山キンジ様でしょうか?」

 「・・・アンタは?」

 キンジは駅で準備している中で高に出会うとキンジは少し身構えてそう聞くと高はこう答えた。

 「初めまして、私は『高 丁侠』。我が主から貴方に直接お会いしたいと

言っていられましたのでこちらを。」

 そう言って高はチケットを渡した。

 「こちらは我が主が丸ごと借りていらっしゃいます1号車のチケットです。

そちらの姉妹方の分もありますのでどうぞ。」

 ではと言って高は立ち去った。

 「・・どうします?キンジさん」

 レスティアはそう聞くとキンジは少し考えて飛鳥に向けてこう言った。

 「飛鳥、お前は先に行ってくれ。」

 「・・・遠山君は、行くんだね。」

 「ああ、何があるか分からないが・・・藪にいる何かを見てくる。」

 そう言ってキンジはレスティア達と行くと飛鳥はキンジの手をとって

こう言った。

 「気を付けてね。」

 「・・・ああ。」

 飛鳥の呼びかけにキンジもそう答えるとキンジ達はその場所にへと向かった。

 既に武偵校生が見えるがキンジ達はその中に入ると既に誰かがいた。

 「ようキンジ、待ちくたびれたぜ。」

 「よう・・・『李』。」

 へっと言って李はキンジを席の真ん中にいる人影を見た。

 中国武偵校生の制服である夜色の制服に漢服を腰に巻いている男性。

 「やっぱりアンタだったか。」

 「ほう・・・俺を覚えてくれるとは嬉しいねえ。」

 そう言うと男性は自己紹介した。

 「初めまして遠山キンジ。俺は『藍幇(ランパオ)』の一つ『鳳蓮』の頭領『曹  蒙匿』。こっちで言えば武偵校生2年のアサルト所属。ランクはA。」

 そう言うとキンジは『曹 蒙匿』と対面するかのように座ると

キンジはこう聞いた。

 「それで・・・俺に何かあるんじゃないのか?」

 「まあ、待てよ。話は電車が動いてからだ。」

 そう言うと『曹 蒙匿』はある物を出した。

 それは・・・。

 「何だこれは?」

 「中国茶だ。先ずそいつを飲んでからでも」

 「眠らされたら堪ったものじゃねえからな。」

 「手前!若がそんなことを!!」

 「待てよ、李。こいつは今敵陣のど真ん中にいるんだ、そう思っても

不思議じゃねえが俺はそういうのはしない主義だから大丈夫だ。」

 そう言いながら『曹 蒙匿』は茶を飲んでいるのを見てキンジは少し嗅いだ後に飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 電車が走り出している中『曹 蒙匿』は京都の茶菓子を堪能しながらさてとと

言いだした。

 「そういやあお前こう聞いたな?『俺に何かあるんじゃないか』ってな。」

 「ああ。」

 キンジはそれを聞いて目を鋭くさせるとこう聞いた。

 「お前は『戦争』ってどうやって起るか考えたことあるか?」

 「・・・何?」

 「『戦争』が起こるのは決まって『宗教』、『資源』、『政治的』等が

挙げられるが実際は違ぇ。」

 「『戦争』は何時だって『欲望』がそれらを起こさせるんだ。」

 「『あれが欲しい』、『これが欲しい』。それらが戦争を引き起こさせ、

大義名分を得るためにさっき言った事で正当化される。」

 「何が言いたい。」

 キンジはそれを聞いていい加減に早く話せと言うかのように目を細めると

『曹 蒙匿』は窓を見つけてこう言った。

 「今まさに『戦争』が始まろうとしているんだよ遠山キンジ。」

 「・・・それって昨日の」

 キンジはそれを聞いてまさか昨日の事かと聞くと『曹 蒙匿』は笑いながら

こう言った。

 「ハハハ、違うぜ。あんなくそったれな連中がやるようなやるのじゃねえ。」

 「表ではなく裏で行われる戦争さ。」

 「その為には戦力がいるんだ。一騎当千に相応しい力を持ち、そこにいるだけで味方が勢いづくそういう人間がな。」

 そう言うと『曹 蒙匿』は槍を持ってこう言った。

 「遠山キンジ、俺と戦ってもらうぜ。今ここでな」

 「・・・お前まさかその為にここ丸ごとを?」

 キンジがそう聞くと『曹 蒙匿』はある物を出してこう言った。

 「何だ、その杖は?」

 彼が出したのは何やら少し派手な装飾が施された丸い杖を出したのだ。

 すると『曹 蒙匿』はこう説明した。

 「お前は知らねえだろうが悪魔側では『レーティングゲーム』っつう試合が

あってな、そいつは別次元に同じ空間を作って戦いあうそうだ。」

 「この杖はそいつと同じでな、疑似的にこの電車と同じ空間を作ることが

出来るんだよ。ああ、心配するなよ堅気たちは俺達が戦っていることすら

分からねえようにしてあるから。」

 そう言うと『曹 蒙匿』はキンジに向けてこう言った。

 「さてと、どうする?遠山キンジ」

 何やら挑発じみた言動でそう言うとキンジはこう答えた。

 「・・・良いぜ、受けて立つ。」

 「それでこそだ。」

 『曹 蒙匿』がそう言ったその時に杖が光り輝き・・・辺りを白く染めた。




 戦いは・・・別次元に。

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