予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 戦いは・・・新たなる展開に。


決戦 後編。

「!!この感じは」

 高はレスティアと戦っている間に上から何か予感を感じて攻撃から遠のいた。

 無論それは李や楊も同じであった。

 「おい、これって・・・・」

 「ええ、頭領・・・本気ね。」

 そう言っている中黒歌も何か感じた。

 「!!・・・この嫌な感じ・・・まさか!?」

 そう言うと高はレスティア達に向かってこう言った。

 「如何やら我らの主は・・・本気になってしまったようです。」

 

 

 

 

 

 

 

 一方、天井では・・・。

 「そらそら、どうした遠山キンジ?」

 「うるせえ!」

 キンジは大声でそう言いながら攻撃を躱していたが躱しているのは

槍の刃ではなく・・・光線であった。

 「何だよその槍はよ!?」

 トランスフォーマーの兵器かと聞くと曹は笑いながらこう答えた。

 「ハハハ、違うぜ遠山キンジ。これが神器の力だ」

 「こいつは大昔からこう言う武器らしくてな、昔はこいつを使う奴を

バケモノ呼ばわりして町一つを滅ぼしたようだぜ?」

 そう言いながら曹は光線を撃ち乍ら接近戦に打って出た。

 「ちぃい!!」

 キンジは毒づきながらも応戦しようとして脇差を振り抜くも・・・。

 バキィイン・・・と脇差が砕け散った。

 「何ィ・・・!!」

 キンジはあまりの事に防御となりそれを曹は見抜いて・・・蹴り上げた。

 「グフ!」

 何度か天井に当たってそのまま電車から落ちそうになるも・・・。

 「くおの!!」

 キンジは黒刀を刺すことで免れた。

 「ウォォォォ・・・。」

 キンジはそのまま何とか天井に上り直すが曹はキンジに向けてこう言った。

 「そいつは悪手だぜ遠山キンジ?神器相手に普通の武器じゃあ通じねえぜ。」

 そう言うと曹はこう告げた。

 「さてと・・・ここで降伏してくれるとありがたいんだがなあ?」

 そういうとキンジはこう答えた。

 「ああ・・・確かにそうかもしれねえが・・・。」

 「が?」

 「たかが通じねえ如きで降伏何てそんなの・・・絶対嫌なんでな。」

 そう言うとキンジは懐から『デザートイーグル』と『ピースメーカー』を抜いてこう言った。

 「武偵憲章第十条『諦めるな、武偵は決して諦めるな。』!」

 「それに従ってそして・・・手前の信念に従って戦ってやるさ!!」

 そう言うと曹は・・・。

 「あはははははは、太棒了富山金吉(最高だぜ遠山キンジ)!!」

 曹は中国でそう言うとこう続けた。

 「いやはや、ここまでおもしれえ奴は殺したくねえからな。」

 「少し手荒にして納得させてヤルカ?」

 そう言いながら曹は黄昏の槍を構えてそう言うとキンジは内心こう考えていた。

 「(さてどうするかだ。何せあいつの武器は想像以上にヤバい奴だ。・・・

まあ、今まで阿保みたいに常識から外れた連中と戦ってきたからな。いつも通り戦って・・・あいつらのいる所に帰りてえな。)」

 「(だからさ、父さん、兄さん。・・・力を貸してくれ!!)」

 そう思いながら銃を構えると・・・拳銃が・・・光り輝いた。

 「!!」

 「何だ!!」

 その光景にキンジはと曹は驚いているがある光景が見えた。

 そう・・・あの・・・全てが黒で染まった・・・空間。

 

 

 

 

 

 

 

 はあ!!

 ・・・ここは。

 --目覚めたか?

 ・・・誰だ?

 --俺の声は聞こえてるな?

 ・・・何処から!!

 --まあ、未だ目覚めたてで・・・調整中だから仕方がないか。

 ・・・一体何の話だ!!

 --だが何れ、俺はお前に逢う。

 ・・・だから誰なんだよ!!お前は!?

 --その時までくたばんじゃねえぞ?

 --相棒。

 

 

 

 

 

 

 

 「はっ!」

 キンジはその声と同時に目を見開くと拳銃の形が・・・変わっていたのだ。

 「何だ・・・こいつは・・・」

 『デザートイーグル』は竜の顔のようなものが付いており、

何やら灰色の球のようなものが中央に付いていた。

 そしてそれは『ピースメーカー』も同じであった。

 すると曹はそれを見て・・・さらに笑ってこう言った。

 「ハハハ!!まさかここで神器に目覚めるとはこいつはお前、

中々・・・你一个没人的人,奥马耶(トンでもねえ奴だよ、お前は)!!」

 そう笑っていると曹は笑い転がるような勢いで笑った後にこう言った。

 「いやあ・・・本当に面白いなお前はよ。」

 そう言い終わった後に曹はこう締めくくった。

 「さてと・・・これで五分と五分だ。心置きなく・・・続けられるな!!」

 そう言って曹は黄昏の槍を持って突撃してきた。

 「ちぃい!!」

 キンジは取り合えずガンカタをしながら防戦していた。

 「そらそら、どうしたよ遠山キンジ!?その銃は飾りかよ!!」

 「良く回る口だな!!」

 キンジはそう言いながらも矢張り防戦一方であった。

 然しキンジももう何が何なのか分からない状況であるのだ。

 然も嘗てザビーを使ったようにデータが出ないためにどうしようもないのだが

キンジは破れかぶれでこう言った。

 「だあ、くそが!!こうなったらやけだ!!」

 そう言ってキンジは曹から離れて銃を構えて・・・発砲した。

 「軌跡は見えてるぜ!」

 曹はそう言って黄昏の槍で防御して・・・槍に着弾すると銃から・・・

音声が聞こえた。

 『break』

 その音声と同時に黄昏の槍の着弾した箇所が・・・砕けた。

 「何・・・・だと・・・・!!」

 曹はそれを見て驚いているとその砕けた衝撃で体勢が崩れて・・・

落ちそうになった。

 「!!」

 「あぶねえ!!」

 曹が落ちかけそうになるのを見てキンジは手を伸ばしてその手を掴んだ。

 「くおのう・・・!!」

 「やめとけ、お前も落ちちまうぞ!!」

 曹はそう言ってキンジの手を離させようとするとキンジはこう答えた。

 「生憎これも武偵の性なんでな。」

 「武偵憲章第1条『仲間を信じ、仲間を助けよ。』!!ってな」

 そう言いながらキンジは引っ張り上げようとすると・・・

何故か軽くなっているのに気づいたので舌を見ると・・・。

 「旦那!」

 「主」

 「頭領!」

 李、高、楊が曹の足を掴んでいた。

 それを見たキンジはほっとした様子で下の人間に向けてこう言った。

 「手を放すぞ。」

 「やれ!!」

 李がそう答えてキンジは手を離すと三人で曹を中にいれた。

 それを見てほっとしたキンジは二丁拳銃を見てこう思っていた。

 「一体何なんだこれは?」

 そう思っていると・・・拳銃に異変が起きた。

 「?」

 突如拳銃が黒い塊になってそのまま・・・キンジの中に入っていった。

 「へ?」

 キンジはそれを見て何故と思っているが・・・・。

 「ええええええええええええ!!」

 それを言う人間は誰もいない。




 そして・・・終わりと始まりへ。

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