予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

171 / 269
 女って何であんなに勘が良いんだろう?


女の勘は鋭い

それから数日たってある事が起きていた。

 如何やらワトソンは更に範囲を広げていたのだ。

 然も全部がキンジ関係で特に『イ・ウー』についてが殆どである。

 それについて飛鳥がこう言った。

 「多分だけど遠山君に何かあるんじゃないのかなあ?」

 そう言っているがそれは強ち間違いではないであろう。

 電話してみるとキンジが前に一月だけだったとはいえ通っていた

高校の教師でもある理沙先生から電話でこう言ったそうだ。

 「久しぶりね遠山君。」

 『お久しぶりです馬蹄』

 「・・・理沙で良いわ、もうあの家とは絶縁したんだから。」

 『ああ、そうなんですか・・・どうしたんです一体?』

 「貴方の学校の同級生かしら?遠山君の事について調査していたわ、

貴方と関係があった人間全員ね。」

 『それで?』

 「正直に答えたわ、私達は彼のおかげで助かったって。今じゃこの学校で

貴方の伝説知らないわよ?『美人女性達を虜にした白馬の王子様』って。」

 『何ですかそれ!?』

 キンジはそれを聞いて大声でそう言ってじゃあ切りますよと言うと理沙がちょっとマッテっと言って・・・どすの効いた声でこう聞いた。

 「優衣ちゃんから聞いたんだけど遠山君・・・キスしたって本当かしら~~?」

 『!!』

 キンジはそれを聞いて背筋が寒くなるような感触を覚えるとこう続けた。

 「へえ・・・ホントウナンダ。」

 『お休みなさい!!』

 キンジはこれ以上はマズイと感じて電話を切ると理沙はそれに対してこう呟いた。

 「・・・・・意気地なし。」

 その時の理沙の表情は・・・恋する乙女の様な顔であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして数日後

 アサルトでの講義『戦略Ⅰ』を受講して帰ろうとしていた。

 もう空は暗くなっておりもうじき夕日すら見えなくなるような感じであった。

 「もう秋だな、サンマの旨い季節って所だな。」

 そう呟きながら今夜何だろうなあと思いながら

キンジは帰路につこうとしていると隣にあるコネクトの裏口から数人の女子がキャッキャッと笑いながら出てきた。

 そして持っていたであろう箒を校舎裏の鉄柵の向こうにある林に投げ入れて

手メガホンでこう言った。

 「なっちー、むっちー、後宜しくー-!!」

 そう言って商業区画に向かって行くのを見てキンジは誰がいるんだと

思って薄暗い中で掃除している少女2人を見てこう聞いた。

 「誰かいるのか?」

 そう聞くと・・・聞き慣れた声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ・・・キンジ。」

 紫がそこにいた。

 するとどこからか・・・ガシャーンと言う音が聞こえたので何だと思って

見てみると紫のすぐ近くに・・・もう一人いる事に気づいた。

 それは・・・。

 「『中空知』か?」

 「そ、そそそその声はー-と、おと、とおやま、おとこ、おとこやま君!」

 「誰だよそれは?」

 キンジはそれを聞いてこいつかーと思っていた。

 中空知、彼女は紫と同じコネクトで仕事時は良いのだが私生活では・・・完全に駄目なのだ。

 聴覚異常と言う音を極端に取ってしまう症状を持っている為

常にびくついた感じの少女である。

 よく見ると如何やらゴミ箱から落ち葉が大量に出ているのを見て転げ落ちたなと思ってキンジは紫に向けてこう言った。

 「手伝うぞ、もうすぐ夜だから送っとく。」

 「・・・良いよ別に」

 「仲間だから当たり前だろ?ほらやるぞ。」

 「・・・うん。」

 それを聞いて紫は少し嬉しそうな感じでそう言うとキンジは

中空知を見てある事に気づいたのだ。

 それは・・・。

 「お前眼鏡どうしたんだ?」

 「あああああ、メガネ、これはその、じゅ、授業で、不調でして、

顔にボールが、えっと、体育の授業で、バレーボールが、ぶつけられちゃって、

メガネが、不調でして、その。」

 何だか緊張している様なのかどうか分からないがさっぱり意味わからんと

キンジはそう思っていると紫がこう答えた。

 「今日授業でバレーボールがあったんだけどそれが中空知さんの

顔に当たったから眼鏡が壊れてないの。」

 「スペアは?普通あるだろ?」

 「ううん、欲しい音声機材があって高いから節約していてお金が無い。」

 「・・・中空知に言っておいてくれ、次の休みに買いに

連れて行ってやるって。」

 「・・・一緒に良い?」

 「構わん、俺が奢る。」 

 「じゃあ、伝えておくね。」

 「・・・今度は普通の映画か何かにしろよ?」

 「・・・努力する。」

 キンジと紫は互いにそう言って予定を紫経由で聞くとこう言ったそうだ。

 「今度の日曜日か、お金卸しておくか今のうちに。」

 そして互いに掃除が終わってキンジは2人を女子寮に送ってから帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして夕食中。

 今日は『カニのオイスターソース風焼き』と『鳥の手羽先』と『湯葉』である。

 そんな中でレティシアが如何やら曹達の力を借りてワトソンの情報を

仕入れていたようである。

 そしてレティシアがこう言った。

 「あいつの『西欧忍者(ヴェーン)』って言うあの有名な秘密組織

『リバティー・メイソン』のスパイだって事が分かったんだけどアイツの顔を見て私思い出したのよ。」

 「何だ?」

 「あいつも『イ・ウー』のメンバーなのよ。」

 「アイツが!?何で・・・いや待てよ、そう言えばあの時。」

 キンジは何か考えていると・・・曹から電話が来た。

 「どうした曹?」

 『兄貴・・・大変な事が起きちまったようだぜ。』

 「?」

 『メーヤさん覚えてるか?』

 「メーヤ・・・何かあったのか?」

 『ああ、遭っちまっている。先に動いたのは『リバティー・メイソン』だ。」

 「・・・ワトソン。」

 『正解だ、そして驚くなよ兄貴』

 「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『《リバティー・メイソン》のワトソンが《MI6》に情報と

メーヤさんの剣を交換条件にして《緋弾》を手に入れるって情報が届いた。』




 次回は例の塔。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。