「手前何でIS・・・まさか!?」
キンジは何故エル・ワトソンがISを使えるのかと言う疑問に対してある事を
思い出した。
武偵の間でも僅かだがやる人間の事を。
「お前・・・『転装生(チェンジ)』だな?」
そう聞くとエル・ワトソンはこう答えた。
「まあ、ここ迄行けばバレるか。その通りだ遠山キンジ、
僕は『転装生(チェンジ)』だ。」
「キンジさん、『転装生(チェンジ)』と言うのは一体?」
レスティアがそう聞くとキンジはこう答えた。
「『転装生(チェンジ)』は特殊条件下における犯罪捜査に備えて極僅かだが
性別を逆の状態にして学校に通う奴らの事だ、無論やっているのは
学年においてまちまちだが1,2人程度だ。まさか手前とはな、
流石自分の組織を裏切るだけあって周りを騙すのも上手いってか?」
「・・・何のことだ?」
「とぼけるな、手前がベル・ファレストと手を組んで
《リバティー・メイソン》から《MI6》に鞍替えすることも奴が緋弾を
持っていることも手前らがつるんでいることも既にお見通しなんだよ。」
「・・・そこまで知っているとは驚きだね?それは曹の情報かい?」
「生憎だが情報を漏洩するほど俺は馬鹿じゃねえぞ。」
キンジはそう答えるとこう続けた。
「それで、俺を調べて何が分かったんだ?」
そう聞くとエル・ワトソンはこう答えた。
「・・・全てだ。」
そう言うとISのバイザーから映像情報が壁に映し出されるとこう説明した。
「『遠山キンジ』17歳、アサルトの二年でランクはSだが既に昇格も
検討されている優良株で非公式だがアジア圏内でのS・D・A(Skilled Detective
Armed)通称『超人ランク』でも既に60位に入る程の腕前で
君をヘッドハンティングしたい国はアメリカや中国などがあるが
特にロシアは君を手に入れたいとあらゆる手段を講じているそうだね。
そして君の交友関係だが特に女性については厄介な面々ばかりだ。」
そう言うと今度は飛鳥達の情報が出てきた。
「内務省暗部部隊局長『服部 半蔵』と副局長の『光 黒影』の孫娘。君が護衛として来ていた学校も大手企業の学生やこの国に古くからいる
当時の貴族、華族等が通っていた際に交友関係にあったのがスポーツ企業の
ご令嬢の『初音ヶ丘』、上坂グループのご令嬢にロシア軍国防委員長でもある
『デルゲス・ヴァレンティーナ』の一人娘に京都の老舗和菓子店『茶山菓子店』の一人娘、『白峰セキュリティー』のご令嬢、『二狐埼コンツェルン』のご令嬢、『君塚会』の現社長のご令嬢、『辻林編集局』局長『辻林 長一郎』の娘、
『嶋野スポーツ用品店』の頭取の娘、
『ロディオ・マスィーン』のリーダーであると同時に
『如月グループ』の総帥の孫娘、『馬蹄競走会』グループのご令嬢等君の
女性関係はとてもではないが何かあればこの国とロシアが黙っては
いないだろうね。」
だがと言ってエル・ワトソンはこう続けた。
「幸運なことに僕は治外法権を認められている王室付きの武偵だ、
向こうじゃ自衛のための殺人が認められている為罪にはならない。」
「・・・最低ねあんた・・・!!」
レティシアはそれを聞いて苦虫を嚙み潰したような表情をしていた。
自身が治外法権の人間だからと言う理由で殺すと言う最低な方法に
センスが無いと考えてこうも考えた。
「(こいつキンジが国連軍に所属していること知っているのかしら?)」
もし知らなかったとしたらその時こそ彼女の最後だとそう思っているがキンジはこう聞いた。
「何で俺を狙うんだ?」
そう聞くとエル・ワトソンはこう答えた。
「簡単だよ遠山キンジ、アリアだよ。」
「・・・何?」
「彼女は君に対して憧れ、嫉妬、あらゆる感情を君にぶつけている・・・
それが我慢ならないんだ。」
「いい迷惑だよこっちは、その所為で俺は酷い目合っているんだから。」
「アリアの評価を汚した。」
「あいつの自業自得だ。」
「何故彼女を助けようとしなかった!」
「俺がアイツを助ける義理がねえ。」
「君はアリアがどうなっても良いのか!!」
「アイツがどうなろうがアイツの自己責任だし俺と何の関係もねえよ!!」
キンジは最後にブちぎれるような感じでそう言うとこう続けた。
「お前がアリアの事をどう思っていようが関係ねえ!
さっさとメーヤさんの居場所を吐け!!」
そう言うとエル・ワトソンはこう答えた。
「残念だけど君に教える事など・・・何もない!!」
そう言って背面部のキャノン砲を向けた次の瞬間に・・・
『ダーク・フレイム』にアラームが鳴って回避するとエル・ワトソンが
目にしたのは・・・変形したトランスフォーマー達がミサイルでエル・ワトソンを堕とそうとしていたのだ。
「クソ!こんな時に!!」
あの時仕留めきれなかったからかとそう思い内部に入り込んで
キンジを近接格闘で倒そうとすると目の前にいたのは・・・
レスティア達だけであった。
「遠山キンジは何処だ。」
「それを誰が教えますか?」
レスティアはそう言って槍を構えるとエル・ワトソンは嘲笑気味にこう言った。
「正気かい?そんな武器でISを倒せるとでも思っているのかい?」
「やってみなければわかりません。」
そう言うとレティシアも剣を構えるとエル・ワトソンは2人に向けて
こう言った。
「仕方ない、こう言うのは嫌いなんだが・・・痛めつけて情報を聞き出そう。」
「やってみてください!!」
レスティアの言葉と共に攻撃が開始された。
そして当のキンジはと言うと。