予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 新しい仮面ライダーが目覚めます。


狼起動

 「何で・・・フルボトルが・・・」

 一夏がそう呟くとベル・ファレストはこう答えた。

 「このフルボトルを話す前に昔話をしましょう。」

 「昔話?」

 キンジが何だと聞くとベル・ファレストはこう返した。

 「あれは・・・未だ私が幼いころ、今から9年前になります。」

 「9年前?」

 「はい遠山様、私は・・・《無限罪のブラド》の人体実験の材料と

なっておりました。」

 「!!まさかお前!?」

 理子があの時言っていたとキンジはあの時理子が言っていた事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『アタシハアノトキジブンノブジダイイチダッタケドヨ・・・・アタシノ

ホカニモイタノカ?ジッケンタイガヨ?』

 

 

 

 

 

 

 「そう、私はイギリスの小さな貴族のメイドの娘としてそのお屋敷に

住んでおりました。・・・ですが!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 9年前

 「おかあさー-ん!おとーさー-ん!!!」

 未だ小さい頃のベル・ファレストが両親が働いていた御屋敷で・・・

燃える中で探していた。

 周りを見れば惨殺された他の召使たちが惨殺されていた。

 そして彼女が向かった先で見たのは・・・・。

 「お母さん・・・お父さん・・・」

 機械の兵隊たちによって殺された両親の姿があった。

 そして機械の兵隊達はベル・ファレストを・・・誘拐した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そして私はルーマニアに連れて行かれ其の儘ブラドの実験対象と

されました。」

 「・・・ブラドの野郎!!」

 キンジはそれを聞いて苦々しい表情をしていた。

 未だ幼い少女を誘拐するだけではなく人体実験までするという外道ぷりには

吐き気がするからだ。

 それは一夏達も同じで特に一夏は人体実験の非道さは既に見ているからだ。

 するとベル・ファレストはこう続けた。

 「そして4年前、私は脱出した後秘密裏に捜査していた《MI6》に

保護されました。両親は元々その組織に所属していまして今まで私の事を

父の友人が探していましてその人の血縁者として養子に引き取られました。」

 「・・・良い人だったんですね。」

 レスティアはそう言いながら涙を流しているとベル・ファレストはこう答えた。

 「ハイ、ですが驚きでしたまさかあの・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・『ジェームス・ボンド』とお知り合いだったとは。」

 「「「「「ええええええええええええ!!!!!!」」」」

 それを聞いて全員が驚いていた。

 『ジェームス・ボンド』と言えばかの有名なスパイで映画にもなったほどの

人物なのだが実在していたのかと言うとベル・ファレストはこう答えた。

 「ハイ、今はイギリスの田舎で孫娘様と暮らしておりますし

私はそこでメイドとして働かせて貰っておりますが・・・今でも

あの時の悪夢が体に残っておりますわ。」

 そう言うとベル・ファレストは自身の体を両手で抱きしめていると

キンジはそうかとだけ言って残っている紅茶を飲み干すとこう聞いた。

 「それで、俺の何が目的なんだ?」

 そう聞くとベル・ファレストはこう答えた。

 「ハイ、貴方が如何やってあの『ブラド』を討ち取ったのかについて・・・

その力を見極めたく思っておりました。」

 「見極める?」

 「ハイ、かの有名なシャーロックホームズを討ち取り文字通りこの戦争の発端を作った貴方の実力を拝見する為に手合わせと思いまして。」

 そう言うとベル・ファレストはこう言った。

 「・・・参ります。」

 「!!」

 そう言った瞬間にキンジは離れた場所に針が刺さった。

 その針は机を貫通すると突如として髪の毛に戻った。

 「こいつはあの時の!!」

 「はい、これこそ私が保有するフルボトル『ハリネズミ』フルボトルの能力で

ございます。」

 そう言ってハリネズミの造詣が施されたフルボトルを見せるとこう続けた。

 「フルボトルは振る事によってその能力を人体に一部とはいえ与えることが

出来ます。そして」

 そう言うとベル・ファレストはフルボトルを何やら胸の谷間から取り出した

注射器の様な何かを取り出してこう続けた。

 「そして何よりもこれを人体に注入すれば・・・果たしてどうなると

思われますか?」

 そう言ってベル・ファレストは自身の首元に差し込んで・・・こう言った。

 「こうなります。」

 そう言って注入した瞬間にベル・ファレストの目が・・・赤く染まった。

 そして黒い霧が全身を覆うかの様に包み込んで出てきたのは・・・

白い異形であった。

 全身にスパイクの様な棘が出てきて見た感じ恐怖を与えるような感じであるが

女性らしさを出しているのか起伏を見せつけるかのようなものになっていた。

 すると変身したベル・ファレストはキンジに向けてこう言った。

 『サア、アナタモヘンシンシテクダサイ。』

 そう言われるがキンジはヤバいなと思っていた。

 何せ今の自分はザビーにはなれず別の物になるしかなかった。

 だがその方法については頭に叩き込んではいるがいざ実戦ともなると

信頼が無い為どうするべきか考えていると・・・レスティアとレティシアが互いにこう言った。

 「そうはいきません。」

 「アンタの相手は私達よ。」

 「俺もいます。」

 一夏もそう言ってベルトを付けてフルボトルを振って装填した。

 『コウモリ!ギアーズ!!ビルドオン!!』

 そして一夏がヘルローグに変身するとこう言った。

 「アンタの理由は理解できるがその為に他人を巻き込むことは感心しねえな!」

 そう言って3人が揃って・・・攻撃した。

 そんな中でキンジはこう思っていた。

 「(俺は何をやっているんだ!?メーヤさんを救出するってだけだったのに

こんな展開になるなんて普通あるか!此の儘逃げるのも一つの手かも

しれねえが・・・けど!!)」

 そう思ってキンジはベル・ファレストの方を見た。

 あの異形の姿は間違いなく今のベル・ファレストの心の姿だ。

 その針の数はまるで・・・心の壁の様な感じがしたからだ。

 そして何よりもブラドの一件もある。

 これに対して決着を付けなければならないとも言える。

 ブラドを倒した自分が何とかしなければならないと言う思いがあるのだがならばどうやるのかと思っていると・・・一夏が戦いながらこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「戦ってくださいキンジさん!」

 「一夏」

 「今彼女は未だ悪夢の中にいるんです!貴方の力で晴らさないと

彼女は前に進めないんです!!だから・・・戦ってくださいキンジさん

彼女の為に!」

 それを聞いてキンジは鼻で笑ってこう言った。

 「やれやれ、俺は如何やらこう言う定めなのかねえ。女の涙を拭うために

戦うとは俺も焼きが回ったのかなあ?」

 そう呟きながらキンジは懐からベルトを付けて持っていた青いキーを取り出してスイッチを押すと音声が流れた。

 『バレット』

それをベルトにある円形の場所に当てると音声が流れた。

 『オーソライズ』

 するとベルトから・・・巨大な機械みたいな狼が現れた。

 アオーーーン!!

 その遠吠えが本物の様に聞こえた瞬間に全員が耳を塞ぐと狼が周りを

跳躍している間にキンジは両手を半ば開いて左手は中に、右手を空に向けて

そこで停止すると狼は何かを感じて・・・キンジの方に一直線に向かおうとした。

 「キンジさん!」

 レスティアは不味いと感じて助けようとして間に入ろうとすると

キンジがこう言った。

 「レスティア!大丈夫だ!!」

 キンジはそう言って止めさせるとキーをベルトに装填すると音声が流れた。

 『プログライズ!』

 それと同時にキンジは右手を向かってくる狼に添えるかのような感じで

こう言った。

 「変身!」

 その声と同時に右手と激突した狼が四散して・・・キンジの周りに集まると

それらが鎧となって現れてこう言う音声が流れた。

 『撃ちまくまくりスティ!シューティングウルフ!The elevation increases as the bullet is fired.』

 そして現れたのは・・・頭部に狼を模した形状、

青い装甲が散りばめられた戦士。

 新たなる仮面ライダーであった。

 「仮面ライダー バルカン。手前の心の闇を・・・ぶっ潰す!」

 そう言って今・・・青い狼の咆哮が世界に響いた。




 次回予告『仮面ライダー01』風
 遂に起動したバルカン
 「俺がお前の闇をぶっ潰す!」
 それを見つめるザビー
 そして・・・物語は新たに紡がれる。
 次回『蒼狼の雄たけび』
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