「はあ・・・またやっちまった。」
あの後キンジは鬱気味な様子で教務科に行って始業式不参加についての報告と
セグウエイの提出を終えた後キンジは教室の自分の机の上で突っ伏していた。
「よおキンジ!!何だよ初日からブルーだなおい!!」
そこに悪友の一人でもある武藤が大声でキンジに声を掛けた。
「ああ最悪だよ。・・・チャリジャックに遭うはその後UZI付のセグウェイに
追われるわ見知らぬ女の子に銃をぶちかまされるわで災難だったわ。」
「おい最初は同情できるが最後の女の子ってまたお前って奴は。」
武藤は頭を抱えてそう言うと・・・窓の外から声がした。
「遠山君!!」
「ぐふぉ!!」
飛鳥が・・・窓の外から出てくるや否や武藤に飛び蹴りまがいな一撃を与えて
しまった。
「ああ!ゴメンね武藤君!!」
大丈夫と聞くと武藤はこう答えた。
「あ・・・アア・・・大丈・・・ブ」。。。_| ̄|○
武藤は鼻を抑えながらそう言った。
「それよりも遠山君大丈夫だった!?爆弾に巻き込まれたって聞いたけど何も
なかったよね!!??」
「それよりもかよ!!」と武藤が抗議する声が聞こえたが知らぬ顔でキンジは
こう返した。
「ああ大丈夫だって。心配するな」
「心配するよ!!だって前だってあんな大怪我したから私も雪泉姉も心配で
心配で・・・!!」
飛鳥は涙を流しながらそう言っているのでキンジは慌ててこう言った。
「分かってるよ飛鳥。お前や雪泉姉が心配していることぐらい分かってるさ。
大丈夫。ちゃんと戻ってくるって前に約束したろ。」
な、とキンジは真面目な顔でそう言った後飛鳥は本当?と返したのでキンジは
こう返した。
「ああ本当だ。前に指切りしただろ。」
そう言う言葉に納得したのか飛鳥は涙を拭いてこう言った。
「うん分かった。後で雪泉姉にも言ってよね。心配してるから。」
じゃあねと言って出て行くのを見送ると・・・生暖かい目で武藤がこう言った。
「いやあ。朝っぱらからいちゃつくねえ。キンジ?」
「阿保言うな。あれが普通だろ?」
キンジは武藤にそう言うと武藤はこう返した。
「おいおい、お前あの子の手料理食っているだけじゃなくて色々としてもらっていて通い妻みたいだって言われてるじゃねえか。」
武藤はにこやかにこう続けた。
「それに今のお前があるのはあいつらのおかげなんだぜ。ちゃんと心配させない
ようにしないといけないぜ。」
武藤はそう言って隣の机に座った後キンジは聞こえないようにこう言った。
「ああ分かってるよ。あいつらを泣かせる真似はしねえしあいつらを泣かす奴は絶対許さねえよ。」
そう言いながらキンジは窓の方を向いた。
次回はアリアから始まります。