「もう直ぐだな。」
キンジはそう言って曇天模様の空の下山道を登っていた。
昨日。
「え?雪音クリスについて調べたい?」
「ああ、恐らくだが奴は何処かに拠点を構えていると思うんだ。其れも
あの街にいると考えたら聞きたいことがあるんだ、あの時言ったあの言葉
『バラバラになった人の心を一つにして世界が平和になるって
アンタ言ってたじゃねえかよ!?』ってあの言葉が気になってな。
暫くの間休暇を申請したいのだが。」
「良いよ別に~~、それに気になるって言うなら出張って事で
出張費出すからさ。気のすむ迄調べてよ。」
「ありがとうございます社長!」
そう言ってキンジは出張として例の街に山道で歩いて向かっている中で
雨の様相だったことから合羽を纏って歩いているとある所に目を向けた。
それは城の様に巨大な洋館が佇んでありキンジは少し怪しさを感じながらも
街に降って行った。
そして裏から街に入るが辺りにいるのは・・・レイドライザーを所持した
黒服の男たちがそこら辺を闊歩していたのでキンジは身動き取れずにいた。
「くそ、警戒が厳しいな。やっぱノイズが横行しているからだろうな、裏町から出ずライナ。」
キンジはそう呟きながら何とかして雪音クリスの居場所を突き止めようと辺りを散策しようとしていると・・・足音が聞こえた。
「誰だ!」
キンジはそう言いながらベレッタを構えると少しずつ輪郭が
はっきりとしてきた。
銀色のおさげにした髪。
小柄なくせにグラマラスな体型
黒いインナーに両手に所持してある大型のボーガンみたいな兵装
「雪音クリスか。」
「お前はあの時の!・・・・」
雪音クリスがそう言った瞬間に・・・倒れてしまった。
「おい大丈夫か!」
キンジは彼女に駆け寄ると荒い息遣いから病気なのかと思っているとインナーが消えて紅いドレスみたいな形状をしたかぼちゃズボンを着ていた。
「変身が解けたのか、・・・誰か来る!」
キンジはそう言って雪音クリスに合羽を着させて隠すと自身は制服を
傘代わりにしておぶって走って路地裏の奥にへと駆け込んでいった。
だがここである失念にキンジはおぶっている最中に気づいてしまったのだ。
雪音クリスの体系が色々と凄い事から胸がむにゅりと形を変えてキンジに
襲い掛かったのだ。
「(ええい何も考えるな俺!今は緊急事態でこれは人道的行為だから
大丈夫だ!)」
そう思いながら雨の中走って暫くすると黒服の男達の姿が無い事を確認して
外に出てどこか雨宿りできるところがないかと・・・お好み焼き屋に
目を付けたのだ。
キンジは辺りに人がいない事を確認して中に入った。
「済まないがここに居て良いか?雨が酷くて、それと布団を
貸してくれないか!?こいつが様子がおかしくて!!」
そう言うと台所から妙齢の女性が現れるとキンジに向けてこう言った。
「はいいらっしゃいってあら大変!熱もあるじゃないこの子!?
びしょ濡れだから服とかはアタシの服って先ずは布団出さなきゃ!!」
そう言っていると・・・店に誰かが入って来た。
「おばちゃんこんにちは、友達連れて来たヨって・・・もしかして
取り込み中だった?」
そう言ったのは・・・小日向 未来であった。
「ああ未来ちゃんごめんねお友達連れて来たのに今ちょっと取り込み中で
この子に着替えとか準備しないといけないんだよ~~!!」
そう言いながらキンジの合羽の中で荒い息遣いをしている雪音クリスを見て
未来がこう言った。
「叔母さん私も手伝います!多い方が良いでしょう!!」
「ああじゃあお願いしようかしら?着替えを一着用意してくれないかい?」
「うん分かった!」
「俺も手伝うぞ!何すれば良!?」
「それじゃあお布団を準備してくれない!皆は雑炊とか作ってくれると
ありがたいけどいい叔母さん!!」
「構わないよ!食材を好きなだけ使って!!」
そう言うと全員がそれぞれ準備を始めた。
そして数分後。
「ふ~、何とか終わったな。」
「ありがとうございますええと貴方は?」
未来がそう聞くと貰ったタオルで頭を拭きながらキンジは自己紹介を始めた。
「ああ、俺の名前は遠山 キンジだ。君達は?」
「私は小日向 未来、この近くにあるリディアン音楽女学校の一年生です。」
そう言うと初めは長身の少女がこう名乗った。
「私『安藤 創世』!ええとちょっと聞きたいけどキンジ君って幾つ?」
そう聞くとキンジはこう答えた。
「俺は17歳だ、まあ歳は変わらないからためで良いぞ。」
「でしたら次は私です、『寺島 詩織』と申します。宜しくお願いいたします
キンジさん。」
「オオこっちこそな。」
そう言うおっとりしてそうな少女も紹介を聞くと最後に小柄で
ツインテールの少女がこう名乗った。
「ハイハイハイ!初めまして私『板場 弓美』!!アニメ大好きな16歳
宜しくねえ!!」
「お・・・オオこっちこそな。」
そう言うと元気な子だなと思いながらキンジは辺りを見渡していると
未来がこう聞いた。
「あのう聞いて良いでしょうか?」
「?」
「彼女なんですけど着替えた時にその・・・
・・・叔母さんの話だと虐待されたんじゃないかって言っているんですよ、
痣とか傷が多いって。」
「・・・何?」
キンジはそれを聞いて少し目つきを鋭くさせた。
続きます。