予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 洋館からです。


39-②

 「シンフォギア製作者にして第二課研究員『櫻井 了子』!!お前を拘束する!」

 弦十郎はそう言うと後ろから大勢のレイドライザー部隊が現れて

マシンガンを持ってフィーネを囲むと弦十郎はキンジとクリスに向けてこう言った。

 「お前達も来てもらうぞ、我々と共にZAIAの繁栄の礎となって貰う。」

 「はん!御免被るぜ、手前らみたいな人形になり下がりたくねえからな!!」

 キンジはそう言いながらフィーネ目掛けてウルフブレイカーを構えていると

クリスはフィーネに向けてこう聞いた。

 「櫻井・・・それが手前の本名・・・アタシを騙していやがったのか!?

始めっからアタシを奏者として実験動物としてしか見ていなかったのかよ!?」

 クリスは泣きそうな顔でそう言うとフィーネは笑いながらこう返した。

 「そうよ、貴方は道具で私の実験動物だもの当たり前じゃない?それに私は確かに《櫻井》だけど・・・《フィーネ》でもあるのよ?」

 「何?」

 キンジは何だそれはと思っているとフィーネはニヤリと笑って・・・

杖を出した。

 「そいつは!?」

 キンジがそう言った瞬間に・・・50体ものノイズが現れた。

 「攻撃開始!!」

 弦十郎の言葉と同時にレイドライザー部隊が攻撃するとフィーネはこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まだ完全になるためには時間が掛かるけど今は撤退ね。」

 そう言うと茨の鞭を展開して何処かに向かって攻撃した瞬間に・・・

爆発したのだ。

 「何!爆弾!?」

 キンジは崩れ始める天井を見て・・・クリスの方を見ると

キンジは棒立ちになっているクリスに向かって走り始めた。

 「雪音ーーーーー!!」

 そう言いながらがしっと抱きしめるとウルフブレイカーで窓を破壊して其の儘の勢いで外にある湖に向かって飛び込んだ。

 そして天井が崩れ切って暫くすると・・・弦十郎が炎で瓦礫を破壊して

現れたのだ。

 「雪音クリスと奴は逃がしたか、フィーネもいない・・・第一目標は

フィーネだ!櫻井を我々の裏切り者である!!絶対に逃すな!?」

 『ハ‼』

 それを聞いてレイドライザー部隊が全員走って車に乗って何処かにへと

去って行った。

 そして弦十郎はもう一度屋敷を見て・・・車に乗って去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「良し、云ったな。」

 キンジは洋館の崖の下にクリスと共に隠れていた。

 そのクリスはキンジの胸元にいるのだが・・・何故であろうか

全く身動き一つしないのだ。

 キンジはクリスに向けてどうしたんだと言うとクリスは・・・笑いながら

こう答えた。

 「アハハ・・・アハハハッハ!結局アタシは何してたんだろうな、大人何て

信じてねえっと思って・・・信じれる大人がいたと思ったらそれですら

アタシを裏切って・・・アタシは・・・アタシは結局一人だったんだ!

今までずっと一人でこれからもずっと一人!!パパとママは歌で平和にするって言っておきながら結局は夢を語るだけですぐにくたばっちまって

弱いだけの奴らだった?!大人何て嫌いだ!夢を見るだけで力がないくせに

紛争地帯に行って何も出来ずに死んでアタシは・・・大人たちから殴られたり

慰み者にされそうになったり・・・アタシは何なんだ・・・。」

 そう言いながらクリスはキンジに向けて顔を上げた。

 泣きそうになっているその顔に・・・目からこぼれそうになっている湖の水か、それとも涙なのか分からないが今の彼女は解く憔悴しきっていた。

 するとキンジは・・・黙ってクリスを抱きしめてこう返した。

 「前に言ったよな、俺には家族が爺ちゃん達しかいねえって。」

 「ああ。」

 「死んだ兄さんは母親を知らない俺を気にかけてまるで本当の母親の様に

俺を接してくれたんだ、笑えるだろ?あの人女装して母さんを再現させてよ。まあ写真と同じだったことに驚いたな。」

 「・・・何が言いてえんだ。」

 「お前一人だって言ってたけど・・・本当に一人だったのか?」

 「・・・当たり前だろう、ずっとあたしは」

 「お前の他に同じ境遇の奴いたか?」

 「・・・たくさんいた。」

 「そいつらと何か話したか?」

 「・・・忘れた。」

 「そうか、俺は色んな人から助けられた。幼馴染にその爺さんたち、

学校の仲間、そして・・・俺を見守ってくれた人に先生達。一癖何癖もあるけど

良い奴らばかりでな、・・・お前がずっと一人だったって言うならさ・・・

俺がお前を支えて良いか?」

 「・・・何言ってんだ・・・アタシらは敵」

 「確かにそうだけどよ・・・お前を見ていると放って置けないって言うか・・・ちょっと前の俺を見ている感じがするんだよな、自分に力があったら

守れたんじゃないかって言う・・・お前本当は親の事好きなんだろ?」

 「!!はあ!違えよ!!誰があんな夢ばかり見た」

 「確かにお前の親は夢を語っていたけどな・・・それを実現しようと

頑張っていたんじゃねえのか?そしてお前はそれを見ていた。戦場で

歌を嫌いなんて言いながら何でお前はシンフォギアを持っているんだ?」

 キンジは胸の上にあるペンダントを見てそう聞くとクリスはそれはと言って

口籠るとキンジはこう続けた。

 「そうだ、お前は本当は親が・・・歌が好きだって心の中じゃあそう思っている只の天邪鬼だ。心を閉じて自分を偽って・・・憎しみを全て自分に向けさせて

争いと共にこの世から消えようと思っている只の自殺願望者だ、

そんな事は武偵として見過ごせねえよ。」

 「武偵って・・・お前何様だよ・・・!!」

 クリスがそう言うとキンジはこう返した。

 「・・・只の武偵だ、『武偵憲章第一条

《仲間を信じ、仲間を助けよ》!』ってな。例えお前が一人になったとしても俺がお前を一人に何てさせねえし絶対に死なせねえ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が・・・お前を守る!・・・だからさ・・・よく頑張ったなクリス。」

 「!!・・・・・・!!!!!!!」

 それを聞いてクリスは我慢の限界であったのであろう、等々泣き始めたのだ。

 今まで泣けなかった分、そしてフィーネの下で泣けなかった分全力で

泣いていた。

 それをキンジは何も言わずに抱きしめながら頭をなでる事しか出来なかった。

 「・・・雨が止んだな。」

 キンジはそう言って太陽を眺めていた。

 まるでクリスの心を溶かしていくかの様に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその夜。

 キンジはバイクを止めていた場所でテントを張って服を乾かしていた。

 肌寒い中キンジは毛布に包まりながらインスタントコーヒーを

啜っていると・・・クリスが同じ様に毛布を全身で包まって出てきたのだ。

 「お前何で出てきてんだよ!?」

 「お前入れよ・・・ここお前のだろ。」

 「いや良いって言うか出るんなら服着ろよな本当に!!」

 キンジはそう言いながら下手したら見えるかもしれないいと思って

そっぽ向きながらこう思っていた。

 「(ああもう何で来てんだよって言うかこいつ背丈に反して

結構デカいって言うか何で飛鳥と同じくらいにあるんだっつうの

可笑しいだろうが!?)」

 そう思いながらも仕方ない感じでコーヒーをもう一つ渡すとクリスは

こう聞いた。

 「・・・砂糖とか・・・ミルクとかねえのかよ?」

 「生憎だがねえな、俺ブラック派だし。」

 それを聞いてそうかよと言って飲んで見るとクリスは・・・おえっと

言わんばかりの表情であったがためにキンジは内心少し笑いながら火を見ているとクリスはこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「カ・ディンギル。」

 「は?」

 「フィーネが言っていたんだ、確かカ・ディンギルって言ってて

もう完成しているけど一つ問題があってその障害を何とかすれば人々の言語を

一つに纏めれるって言ってた。」

 「何だその存在って?」

 キンジは何だと聞くとクリスはこう答えた。

 「確か・・・アアこう言っていたぜ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『アーク』が何たらって。」




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