予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 続きです。


41-1

「俺は結局・・・守れなかった。」

 或人はそう呟きながら飛電製作所隣にある倉庫で・・・迅のプログライズキーを

持ちながら項垂れていた。

 工場本体が使い物にならなくなってしまったがために今全員ここに居るのだが

今の或人の精神状態を鑑みれば今飛電インテリジェンスに天津の不正情報を流すのは無理だろと考えている中で未だ倒れている雷を見て不破は刃に向けてこう聞いた。

 「其れで如何なんだこいつは?」

 「少し時間が掛かりそうだ、だがアークに乗っ取られていたデータがあるから

それを基にワクチンソフトを創る事が出来る。

後は凶のフォースライザーの修理をして」

 そう言いかけた瞬間に・・・悲鳴が聞こえた。

 「ああアアアアアアアア!!」

 「「「「「!!!!!」」」」」

 それを聞いて或人達は悲鳴があった場所・・・響がいる場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何でなんでどうして!私が迅を・・・迅を・・・アアアアアアアア!!」

 「響!!落ち着くんだ響!?」

 洸は暴れる響に対して後ろから羽交い締めして押さえつけようとするも

響はこう続けた。

 「どうしてこうなるんだ!私は只・・・只・・・誰かに気づいて

欲しいだけなのに・・・側にいて欲しいだけなのに・・・誰もいてくれない・・・

いても私のせいで皆消えてしまう・・・ディスペアの皆も・・・迅も・・・

雷も・・亡も・・・滅も・・・私はやっぱり・・・誰かを不幸にすることしか

出来ないんだ・・・!!」

 そう言いながら響は等々泣き始めると或人は・・・響の目の前に現れて

こう言った。

 「其れは違うよ響ちゃん。」

 「社長・・・。」

 洸は或人の言葉に耳を傾けると或人はこう続けた。

 「君は只寂しかっただけなんだよね?ディスペアを作ったのは

同じ痛みを知る人たちで痛みを分け合って助け合おうって考えたことだって事は知っているしそれに君達がヒューマギアを助けようとしていたのは自分達を

自分として見てくれることと・・・自分達のように大多数から迫害されてしまうヒューマギアを守るためって言う事は間違いじゃないけど・・・

それで誰かを傷つけることは間違っているし誰もが納得いくものじゃないよ。」

 それにと言ってこう続けた。

 「君達がノイズ相手に戦うのは自分達の人生を文字通り奪ったから許せない、

だからこそ君達はライダーシステムに手を伸ばして滅亡迅雷.netに

力を貸したんだよね?」

 それを聞いて響は力なく頷くと或人はこうも言った。

 「だからこそ自分が許せない・・・守ろうとした迅を・・・その手にかけた

自分が迫害してきた人間と同じだって事に我慢できないんでしょ。」

 だったらさと言ってこう締めくくった。

 「探そうよ、許せることが何かを?そして自分が何しなきゃいけないって

ことをさ。だから今は思いっきり泣こう、そして考えようこれからを。今度は・・響ちゃんにはお父さんがいる、ディスペアの人達もヒューマギアも

滅亡迅雷.netとも手を携える方法を一緒に探そう。」

 そう言うと響は涙を流しながらこう言った。

 「私は・・・不幸を呼ぶ人間だぞ?」

 「そうじゃない、洸さんから聞いたけど本当の君は優しい子なんだ。」

 「私は・・・又仲間を殺すかもしれない。」

 「殺させはしない、俺達がそれを止めるよ。」

 「私は!・・・自分を許せないと言ってもか?」

 「俺達が君が自分を許せるその時まで側にいてやるよ。」

 ねと言うと全員少しだが笑みを浮かべて響を見ていた。

 そして少し離れたところから翼は響の独白を聞いてまるで独りぼっちだった

自分と同じだなとそう思っていた。

 「なら・・・飛電 或人・・・頼みがある。」

 「?・・・・何。」

 「少しで良いんだ・・・胸を貸してくれ。」

 「うん・・・分かった。」

 そう言って響の頭を撫でていると響は・・・或人に抱き着くとくぐもった・・・嗚咽の様な鳴き声を上げていた。

 父親の前でこれって良いのかなとそう思っていると洸はすみませんと

両手を合わせてそう言うのが見えた。

 それはまるで・・・罪を贖いたいと願う子供の様にであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「迅が・・・死んだ?」

 滅がそう呟くと・・・アークが意識接続をしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 漆黒の世界の中で滅はアークと相まみえていた。

 「何故迅を殺した!凶を使って!!」

 そう聞くとアークはこう返した。

 『私の言う事聞かない道具を消去した迄だ、奴も本望であったろうな。

友に殺されると言う絶望を知ったことに感謝しているであろう。』

 「感謝・・・貴様迅を・・・道具だと・・・!!」

 『そうだ、迅だけではない。雷も、亡も、そしてお前も、ディスペアも、そしてこの世界は全て私の道具でしかない。』

 そう言うと滅はアークに向けて・・・怒りの感情を向けて殴りかかった。

 「貴様ーーーーー!!」

 『甘いな。』

 アークはそう言って滅の動きを黒い塊で止めるとそれらが波打つかの様に

侵食してそれを見ながらアークはこう言った。

 『貴様の体を貰おう、少し試したいことがあるのでな。』

 「アークーーーーー!!」

 『さらばだ、道具。』

 そして滅が取り込まれるのを確認した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『結論から言って0-Zは脅威と見た、これより強化を執り行う。』

 滅を取り込んだアークがそう言うとベルトから何かが作り出されて

出てきたのは・・・黒いプログライズキーであった。

 そしてアークはそれを見てこう言った。

 『これで奴を倒せれるはずだ。』




 続きます。
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