キンジは自室で部屋着に着替えている間先の事件について考えていた。
「あれは一体何だったんだ?『武偵殺し』の根幹は爆弾魔、つまり快楽反だ。
無差別に爆発を起こして人々の注目を集め、浴びせ、自分の要求を飲ませる迄続ける
タイプだけど」
ピンポーン
「あ、はーい。」
カナメはチャイムの音を聞くとガスコンロの火を消して扉にへと向かった。
「となると偶々・・・イヤそれならあそこにいるチャリの中から俺をピンポイントで出来る・・・まさか俺が目的となるとこれ迄の依頼を洗い出す必要が」
ピポピポピポピポピポピポピピピピピピピピピピピンポーン!ピポピポピンポーン!
「待って下さあい!!」
「・・・だああ!!集中できねえ!!」
まさかのチャイム連打にカナメは慌てており、キンジはそれに腹を立てていた。
「どちら様でしょうか?」
「ねえここって遠山キンジの部屋?」
「!!この声って・・・マサカ。」
キンジはその声を聞いて自室の扉を開けて見てみると・・・。
「ええそうですけど貴方は?」
「私は神崎・H・アリアよ。ここ通してよ。」
「(やっぱあいつかあ!!)」
キンジはそれを見てどんだけ執念深いんだよと思いながらもカナメの所に行った。
何せここで銃撃戦になれば彼女にも被害を及んでしまいそうだからだ。
するとアリアはキンジを見て指さしてこう言った。
「遅い!あたしがチャイムを押したら5秒以内に出る事!」
そう言った後ケンケン交じりで靴を玄関に脱ぎ散らかしてキンジの部屋に
入ろうとした。
「おい待てそこは俺の部屋だぞ!」
「トランクを中に運んどきなさい!ねえ、トイレ何処よ?」
「ああそれでしたらお風呂場の前に。」
キンジの言葉にアリアは聞き入れずにトイレの場所を聞いた。
そしてカナメの案内でトイレに小走りで入った。
「・・・何なんでしょう?彼女??」
「・・・さあな。」
キンジとカナメは何だと思いながら二人はリビングに向かった。
そしてトランクを中に入れた後アリアがトイレから出てきた。
「あんたこいつと同居?」
アリアはそう聞くとカナメはこう返した。
「あ、はい。去年の梅雨ぐらいからですからもう八か月ぐらいは。」
「あそ、まあ良いわ。」
アリアはそう切り捨てた後キンジに向かってこう言った。
「遠山キンジ!あんた、あたしのドレイになりなさい!!」
「「・・・・・はあ?」」
アリアの言葉にキンジとカナメは訳わからんと言った言葉が出た。
「ほら!さっさと飲み物ぐらい出しなさいよ!無礼な奴ね!!」
「・・・お前のほうだろ。それ。」
キンジは小さくそう呟きながらやれやれと台所に向かった。
キンジってどうしてアリアに惚れられたんだろう?