「まさか『カ・ディンギル』にプログライズキーを搭載させて自衛兵器として
運用するとは・・・!!」
弦十郎はその光景に対して畜生と思っていると緒川が慌てた様子でこう言った。
「指令!先ほどあの『カ・ディンギル』について調べてみましたが
これを見て下さい!!」
そう言ってアル映像データを見ると弦十郎は目を大きくしてこう呟いた。
「何だ・・・これは!!」
一方翼はと言うと・・・。
「危うかったぞ雷の奴め!私を落としおって!!」
翼はそう言いながら窪みを利用して僅かな足場にて着地するとあの砲台を
思い出していた。
「先ずはあの砲台をどうするべきか・・・あれ程の威力ともなると
チャージの幾分かを割く結果ともなるがそれでも『カ・ディンギル』を
何とかするには・・・あれしかないな。」
翼はそう言って剣を構えた。
そして雷はと言うと・・・。
「さてと、こいつを使わないとな。」
そう言って出したのは・・・自身が滅亡迅雷.net加入前に使っていた
自身のプログライズキー、『宇宙野郎 雷電』であった。
嘗て自身の意識データとして使用していたプログライズキーを
何故持っているのかと言うと・・・お守りレベルだ。
自分に何かあった時の保険として持っていた奴だが
これが何の役に立つんだろうなと思うが作戦を考えていると下から何かが・・・
飛翔してきたのだ。
それが何なのかと思っていると出てきたのは・・・翼であった。
炎鳥極翔斬
推奨BGM 絶刀・天羽々斬
「(このスピードで行けば例えあの兵器でも落とす事など不可能だ!そう・・・私の命を代償にしてでも)」
そう思いながら翼は尚も飛翔していた、この威力で突っ込めば自分だって
死ぬことすら分かっているのにもそれを遂行する辺り
それは自身が防人であるべきことだとそう思い込んでいたのだ。
「(これで良いのだ・・・私は防人、この国にいる人達を守らんがために
戦う者!そしてその為にこの身命を賭すことに何の後悔も・・・何も)」
そう思っていると或人とした会話・・・自身がアメリカに
オファーがある事を聞いて自分ごとの様に喜んでいた事を思い出すと少しだが・・嬉しかった自分を思い出すとこうも思っていた。
「(私が死んだら彼は悲しむのか?それともこの国を守ってくれたことに
感謝してくれるのか??・・・どちらにしても私にはもう関係ない事だ!)」
そう自分の考えを振り切るかのように更に空高く飛んでいる中で中腹に迄来ると例の砲台が姿を現したのだ。
「矢張り出たかあの砲台!」
翼はそう言いながらそれ目掛けて更にスピードを上げていた。
「よせ!攻撃されちまうぞ!!」
雷がそう言っているが翼は何も気にしないような速さで砲台に突っ込むと
砲台からライダモデルが一斉に発射されるも翼はそれを避け切って
『カ・ディンギル』目掛けて一直線に向かって行っていくとライダモデルが
全て・・・翼目掛けて追尾してきたのだ。
「何!追尾式か!?」
「アハハハッハ無駄なのだよ貴様らには!ライダモデルを操作できる
フォースライザーには自立システムがあるのを察知して私が組みこんだのだ!!
もはやお前達には私の計画を阻止する事など出来ないのだ!!」
アハハハッハとフィーネが笑っているなライダモデルがすべて翼目掛けて
殺到して・・・命中したのだ。
「か・・・は」
『翼(ちゃん)(さん)‼』
全員がそれを見てそう云う中で翼はこう思っていた。
「(あと少し・・・あと少しで『カ・ディンギル』を落とせたのに
力及ばずに・・・フィーネの野望を阻止する事も敵わずにこんな所で!!)」
そう思いながら翼は奏の事を思い出すと翼は・・・涙を流しながらこう呟いた。
「奏・・・私どうしたら良いの?」
教えてよと言いながら落ちていくと・・・雷が翼を救ってこう言ったのだ。
「んなもん手前が見つければ良いだろうが?手前の翼でな。」
そう言いながらお姫様抱っこして地上に辿り着くと翼をよいしょと言って下すと雷はこう続けた。
「今手前は生きているんだろ?だったら死ぬまでその答え見つけて来いよ。」
「だが・・・どうすればいいんだ?」
翼がそう聞くと雷は笑ってこう答えた。
「俺には弟がいる、そいつが目指すあの宇宙と月・・・フィーネに
ぶっ壊されたくねえからな。あの月に上るって言うでっかい夢を
叶えさせるためにも頑張らねえといけねえだろ兄貴としてさ。」
そう言っていると翼の頭を撫ででこう締めくくった。
「夢があるんなら掴んでこいよ、手前が叶えさせるためにな。」
「だが・・・貴様にはプログライズキーが」
「あるぜ、とっておきがな。」
雷がそう言ってレイドドライバーに・・・自身のプログライズキーを
差し込んだ。
『SPACE PAILOT RAIDEN』
そしてそのプログライズキーが無理やり開かれると電流が雷の体を包み込むと
雷はニヤリと笑ってこう言った。
「行くぜーーーーー!!」
そう言って電光石火の勢いで雷が走って行った。
その速さはまさに雷光と言っていい程の速さで通常のヒューマギアでは
あり得ない程の速さであったがためにまさかと思って調べてみるとイズは
或人に向けて通信してこう言った。
『社長!雷を止めて下さい!!此の儘では雷が崩壊してしまいます!‼』
「何だって!」
或人はそれを聞いて雷を止めようとするとフィーネが背後から攻撃してくるのでそれを受け止め乍らこう言った。
「邪魔するな!」
「貴様を放る訳にはいかんからな!!」
「ウォォォォォォオオォォォォォォォォ!!」
雷は大声上げながら走って行った、その間にも体が・・・
バラバラになりそうなのにだ。
何故彼が走るのか?何故人を助けるのか??それは誰にも・・・本人ですら
分からないが一つだけ言えるとすればただ一つ・・・雷は只夢を守るがために
走って行っているのだ。
そして中腹に差し掛かると再びライダモデルが一斉砲撃して雷目掛けて
襲い掛かって来て・・・全てを受け止めたのだ。
「雷!?」
或人の言葉に滅も振り向くとそこで目にしたのは・・・両腕を失った雷が
口に刀を加え乍ら頂上目掛けて走っていたのだ。
「止めろ雷!死ぬ気か!?」
滅が雷に向けてそう言っていると通信が・・・雷の言葉が聞こえた。
『叶えろよ滅、手前が本当にやりてえ夢を見つけろ!‼』
「雷ーーーーー!!」
滅の言葉に雷はニヤリと笑いながら其の儘頂上目掛けて走って其の儘・・・刀を砲台にある制御システムがある場所に思いっきり突き刺したのだ。
光世界の中で雷は・・・こう言った。
「昴・・・兄ちゃんは・・・飛べたか?」
「あ・・・・アアアアアアアアア!!」
フィーネの絶叫と共に『カ・ディンギル』が爆発すると或人と雷は・・・大声でこう言った。
「兄貴ーーーーー!!」
「雷ーーーーー!!」
「あ・・・アアアア。」
そしてその光景を見た響はそう言うしかなくそして翼は・・・こう呟いた。
「見届けたぞ雷、貴様の・・・夢の姿を。」
そう言いながら涙を流して跡に残ったのは・・・雷が使った翼の刀と・・・
「兄さん?」
関わった人たちの想いでだけであった。
世界は救われた・・・代償として消えたのは2機のヒューマギアの思い。