それから暫くして・・・。
キンジは武偵校の女子寮にある温室に向かっていた。
ここには色んな花が保有されており中にはレザドやダキュラ等が使用する薬物
(死ぬほどはないがキツイ薬物)の原材料も保管されているが大抵は秘密裏での
集まり等に使われる。
そしてキンジは薔薇ゾーンにいる人影を見つけた。
「おおい、『紫』か?」
そう聞くとその人影はそれに気づいてこう返した。
「・・・あ、キンジ。」
紫がキンジを見て少し笑顔でそう言った。
「悪いな。アリアについて調べて欲しいって頼んじまって。」
「ううん、私も気になったから。」
そう言うと紫はキンジに向けてこう言った。
「・・・ありがとうね。」
「?何がだ?」
「カナメさんが言ってたよ。キンジ、私達の為に怒ってくれたって。」
如何やらこの間の事を言っているようだ。
「別に良いよ。俺もあいつの言動には少しムカついていたしな。」
「・・・それでも・・・私達は嬉しかったんだよ。」
終盤、紫は顔を真っ赤にしてそう言うとキンジはこっぱずかしいのか頬を掻きながらこう聞いた。
「それよりもアリアについてだけどよ。」
「ハイ此れ。」
紫は鞄からパソコンを出して起動させるとそれをキンジに見せた。
「神崎・H(オルメス又はホームズ)・アリア」
西暦1985年9月23日生まれO型
武偵ランク S
所持武装 コルト・ガバメント・クローン*2(ステンレスモデルとスチールモデル各一丁ずつ)
日本刀*2
徒手格闘流派 「バーり・トゥード」
別名 双剣双銃(カドラ)
14歳からロンドン武偵局に所属し以下の功績有り
・・・・長いので省略
血縁関係 父親 「リブラート・ホームズ」イギリス人と日本人のクオーター・・・離婚
母親 「神崎 かなえ」(現在拘置所に収監中)
異母妹 メヌエット・ホームズ
備考 イギリス王家から貴族待遇(祖母が叙勲されている)のためDameの称号が
与えられている。
「なあ聞いていいか、紫?」
「ん、何?」
「・・・あいつってホームズなのかよ!?」
キンジはアリアの名前を聞いて驚いていた。
何せホームズで武偵となると一人しか心当たりがないのだ。
「まさかって・・・『シャーロックホームズ』かよ。」
シャーロックホームズ
言わずと知れた名探偵であり徒手格闘、銃剣術、法医学、科学関係のエキスパート
でありそのたぐい稀な才能で幾つもの難事件を解決した名探偵である。
「そ、その有名なね。その証拠に幾つもの戦闘術を身に付けてるんだって。」
「それだったら強いわけだ。」
「それに彼女は99もの事件をたった一回の強襲で解決できるほどだからそれに拍車がかかってるんだって。」
「・・・あいつって人間か?」
キンジはそれをみてげんなりしていった。
自分はそんな人間に手を出されていたのかよと思っているからだ。
そしてキンジは家族構成を見てある所を見た。
「おい、この『神崎 かなえ」って・・・この間新聞に出てたよな。」
「うん。『武偵殺し』の容疑もかけられてるの。」
「!!!」
キンジはそれを聞いて目付きが鋭くなった。
何せ兄が死んだのも・・・「武偵殺し」によるものだからだ。
「でも可笑しいの?」
「・・・・」
「その人の犯行時刻が書き換えられていたの。」
「・・・・それって。」
「多分誰かが・・・それも国のトップが関わってるんじゃないのかなって思うの。」
「つまり兄さんと同じくこの人も『人身御供』ってわけかよ!!」
腐ってやがるとキンジは手を強く握っていると・・・紫はその手を優しく包んでこう言った。
「・・・たとえどんな理由でも私達は真実を明らかにする『武偵』。どんな嘘も崩すことをモットーにしてる。だから嘘を暴いて真実を多くの人に見せて疑いを
晴らさせよう、キンジ。」
お兄さんの為にもと言うとキンジはその手を弱めにするとこう言った。
「ありがとうな。」
そう言うと紫は顔を俯かせてうんと答えた。
「それじゃあおれは」
するとキンジぼ腕時計が落ちて行った。
「・・・あ。」
紫はそれを見るとそれを拾ってこう言った。
「・・・今度の映画のナイトショーの時にこれも買いに行こう。」
「いや良いよ。こんな安もん。」
「・・・駄目。時計は大事。」
キンジの言葉に紫が待ったをかけるとキンジははあと溜息ついてこう言った。
「分かったよ。それじゃあ頼むわ。」
「うん。任せて。」
そう言うとキンジたちはそこから出て言った後キンジは空を見てこう言った。
「・・・有名人の子孫ねえ。」
そう言いながら自分の家に帰っていった。
その約束・・・後払いはもっと厄介だよ。