・・・それから3週間後。
遠山キンジ様、お元気ですか?って言っても届くか分かりませんが取敢えずの所
お手紙をお書きいたします。
そちらは如何でしょうか?響と或人さんから貴方方が別世界から来たことに
最初は驚きましたがまあ時間を置いて納得しようと思う次第です
(弓美は驚くと同時にまるでアニメじゃんと息巻いていましたが)。
こっちはまあ取敢えずの所元気と言った処です、あれから3週間の間
何があったのかをここに記したいと思っています。
あれから日本では再度のヒューマギア開発と量産に力を注いで傾きかけていた
経済が回復し始めていまして街には活気が戻りつつありますが
違う事があるとすれば・・・先ずは『ZAIAエンタープライズジャパン』が
飛電インテリジェンスによって買収された事ですね。
天津 垓が特機とAIMSの人達と共に逮捕されてからこれ迄裏で行っていた
ヒューマギアの暴走と滅亡迅雷.netの暗躍を裏で支援していた事や前に起きた
衛星アーク墜落事件から起きたデイブレイク事件の首謀者であった事、
飛電インテリジェンス副社長の福添さんの暗殺や脱税や賄賂などあらゆる悪事を
行っていた事が暴露されてしまって当人には一審で死刑判決が下され
上告しようとするも棄却されてしまったそうです。
また、風鳴 弦十郎と緒川さんは無期懲役、操られていた人達は
全員禁固15年が言い渡され刃さんは協力したが
その後の新型ライダーシステムの開発に貢献したことから防衛省監視の下で
暮らしています。
当人によれば近々特機に編入される予定だそうです。
それと飛電インテリジェンスですが役員全員の所望で或人さんに
再任されたようで飛電製作所は確か専務の・・・山田さん?だったかな、
その人が旧『ZAIAエンタープライズジャパン』に拠点を移して所長として
働いております。
滅さんは・・・今何処で何しているのか分かりませんが何処かにいると
思います、何時か彼に安らぎがあると信じています。
風鳴 翼さんは叔父の事とかで色々とパッシングがありましたがめげずに
アイドルとして活動していまして確か友里さんと男の人・・・
忘れてしまいましたが今は前者はマネージャーとして後者は運転手として
そしてもう一人ボディーガードとして働いているのが・・・不破さんと言う
元はAIMSの隊長さんだそうです。
そして響についてですが・・・驚かないで下さいね実は
そう書きかけていると外から・・・ピンポーンと言うチャイムの音が聞こえた。
「ヒナーーーーー!!迎えに来たヨ!一緒に行こうよーー!!!」
「うん分かった、今行くね。」
未来がそう言って書きかけた手紙を棚に入れてカバンを持って・・・
真新しい淡いチェック柄ののブレザー制服を着て出ると弓美達も
同じように着ていた。
「速く行こ、学校がどう言う所なのか先ずは見ないとね。」
「うん分かってる、それにしてもこの制服派手だよね?」
「まあ確かにそうだけどさ、今どきの要素も入れないとね。」
「そうそう、こう言うのはアニメだと。」
「はいはいそれは言わない。」
創世がそう言ってるのを聞いて未来は本当にみんな生きているんだなと
思っていると近くのバス停から・・・光と響が出てくるのが見えた。
「響!」
「未来・・・。」
2人共黒の礼服を着ておりどうしたのと聞くと響はこう答えた。
「昨日の晩夜行バスに乗って母さんと婆ちゃんの墓参りしてそれで・・・
ディスペアの皆に報告していた帰りだ。」
「そう・・・ナンダ。」
未来はそれを聞いてあの時の事を思い出していた。
数日前
「初めまして立花響君、風鳴 八紘だ。」
「知っている、この国の総理だろ?何の用だ??」
響はぶっきらぼうにそう言うと八紘は少し下がって・・・土下座して
こう言った。
「済まなかった。」
「・・・・」
「わが父訃堂・・・いや、我ら風鳴の血を引く者達によって
君達ディスペアの構成員たちを生み出してしまった!そして我々日本国民が君達をテロリストに仕立て上げてしまった!!当時の悪評に対して
我々は対処しなかった事が事の始まりだ!!!君たちが怒りに燃える理由は
私も理解できる!だが今は・・・許してくれとは言わないし水に流せとも
言わんが・・・どうか国民には・・・手を出させんでくれ・・・頼む!!」
八紘は悲痛な声色でそう言うと響は・・・机をダンと叩いてこう言った。
「ふざけるな!!」
「・・・」
「私達がどう言う思いで今まで生きてきたと思ってる!?
家族からいきなり別れさせられて仕事も失い!友も失い!!周りから悪党や
悪魔などと言われて心ないネットの書き込みで自分たちが丸で正しいみたいに
私達を侮辱して罵倒して私達が何をしたと言うんだ!!」
そう言いながら響が八紘の首の襟部分を掴むと周りにいたSP達が
止めようとするも八紘が手で制してこう言った。
「手出しするな!これは私の罰だ!!」
そう言うと響は更に声を荒げてこう続けた。
「生きることが悪なのか!私達が死ぬことが唯一の償いだと言うのか!!私達は死ぬために生きていたとでも言うのか!?私達が幸せに生きることが
この世界にとって有害とでも言いたいのか!この世界が私達を否定すると
言うのならば私達は・・・私達は・・・何処で・・・何処で生きていけば
良かったんだ答えろ風鳴 八紘!!」
最終的に涙流しながら響がそう聞くと八紘は・・・こう答えた。
「・・・済まなかった。」
「!!」
「私は人々の善意のみを見て悪意を見ていなかった・・・
もっと君達の事も見るべきだった、本当の被害者は君達みたいに
人々の悪意に蝕まれて追い詰められてた人々を救うために
私はこの国の総理になったのに私は何も出来なかった・・・救えなかった・・・
済まないとも言えん・・・私を殴り殺そうと言うのならば思う存分やってくれ!
だが私一人の命一つで・・・どうか他の者達に手出ししないでくれ・・・
頼む・・・!!」
その言葉を聞いて響は・・・。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
大声を上げながら拳を振り上げて・・・顔面の手前で止めてこう言った。
「殴れるか・・・お前の様に・・・自らの過ちに気づいたお前を・・・
誰が殴れると言うのだ・・・・くそおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そう言いながら響は・・・泣き崩れるしかなかった。
続く。