さあ行くぞ!!
キンジはあの後羽田空港に着くや否や空港にあるボーディングブリッジを突っきって、今まさにハッチを閉ざそうとしているロンドン・ヒースロー空港行飛行機に
飛び込んだ。
「うおっしゃあああ!!」
キンジは滑り込むように中に入るとすぐそこにいた小柄なフライトアテンダントに
向けて武偵校章の入った生徒手帳(捜査の際にはこれを使う事も出来る。)を見せた後そのフライトアテンダントに向けてこう言った。
「-武偵だ!今すぐ離陸を中止するか延期して欲しい!!」
すると近くにいたフライトアテンダントはキンジに向けてこう聞いた。
「ええと・・・お客様、失礼ですが、d、どういう」
「説明している暇はないんだ!一刻を争ってるんだ!!」
「は、ハイイイイ!!」
フライトアテンダントはビビり乍らも二階にへと向かった。
「これで・・・後は紫たちに連絡を・・・」
すると機体がぐらりと揺れた。
「うお!!まさか動いてるのかよ?」
そう言うと二階からあのフライトアテンダントが震えながらキンジを見て
こう言った。
「あ、あの・・・だ、駄目でした。このフェーズになると管制官からの命令でしか
離陸を止めることが出来ないって、機長が・・・。」
「・・・マジかよ。」
キンジはそれを聞いてある事を聞いた。
「なあ、この飛行機に『神崎・H・アリア』がいないか?同じ武偵校の人間として話がしたいんだが?」
「・・・それでしたら・・・良いですよ。」
その後飛行機が完全に離陸した後キンジは未だに震えているフライトアテンダントにアリアの席・・・いや個室に案内させるようにしてくれた。
この飛行機は『空飛ぶリゾートホテル』と呼ばれる飛行機で1階はフロントバー、
二階は12個ある個室で中にはにはベッドやシャワー室なども完備したセレブ御用達の新型機であり泥棒等の迎撃用のシステムも完備されている。
そしてキンジはアリアのいる部屋に着いた。
そして入ってみると・・・
「キ、キンジ!?」
目を真ん丸にして驚いていた。
「流石は貴族様だな。片道20万円するチケットぐらい余裕ってかよ。」
俺なんてバイト何万ぐらいしか貰えなかったぞとぶつくさと言っているとアリアは
キンジに向けてある事を聞いた。
「・・・もしかして・・・アタシの『ドレイ』になってくれるの!?」
「・・・はあ?」
「やっぱりそうなんだ!そりゃそうでしょうね、アタシとアンタなら良いコンビ
組めるもんね!!」
アリアはそう喜びながら言うがキンジはこう返した。
「いや・・・生憎だが違う。」
「・・・ㇸ?」
キンジの言葉にアリアは素っ頓狂な声を出すとアリアは不機嫌になってこう聞いた。
「・・・んじゃ何よ?」
アリアの剥れっ面を見てキンジは真剣な表情でこう言った。
「お前は狙われているぞ。」
「誰によ?」
アリアは横目で言うとキンジはこう答えた。
「・・・『武偵殺し』にだ。」
「!!!」
飛行機が飛ぶ中キンジの言葉にアリアは目を大きく開けていた。
一方飛行機の中で鉄製の「スズメバチ」がある物を見ていた。
それは・・・・・・。
「さあてと・・・パーティーと洒落込もうぜ!オルメス!!」
アハハハハハと大声上げて笑う女性を喚起穴からじっと見ていた。
楽しい愉しいパーティーだ。