「・・・何よあれ?」
アリアは姿形が変わった理子を見てそう言うもそれはキンジも同じであった。
あれは人ではなくまるでロボットのような印章であるからだ。
そして理子のセリフで更に緊張が高まった。
『サテト・・・コロスカ』
その言葉と共に理子が走り出した。
そしてキンジ達が構えた瞬間・・・時が止まった。
「!!」
キンジはその状況に驚愕していた。
まるで世界の時間が止まってしまったかのような感覚なのである。
「(おいおい、どうなってるんだよこれはよ!!体が自由に動けねえ!!)」
キンジはそう思いながら理子の方を見ると理子は歩きながらアリアの元にへと
向かって行くのを見た。
「(神崎!!おい聞こえねえのかよ!!そっちに行ってるぞって何か
反応しろよ!!)」
キンジはそう思いながら目線をアリアに合わせようとしていた。
然し理子だった者がアリアのすぐそこにまで迫るとアリアを見てこう言った。
『コレデアタシハ”リコ”ダ。バイバイ”アリア””。』
そう言うとアリアを掴んで扉目掛けて思いっきり投げつけた。
そしてキンジを見ると理子だった者はこう言った。
『アンタガイキテルトヤバいカラクチフウジダヨ。』
「(何だと!こいつに一矢も報いてねえのに!!兄さんの仇も打てて
ねえのに!!)」
キンジはそれを聞いて絶望しながらもこう思っていた。
「(動け動け動けよ俺の体!!俺には未だ!!)」
するとキンジの脳内に浮かんできたのは武藤や不知火、そして仲間でもある焔、
夜桜、華毘、紫と大事な人たちでもある飛鳥、雪泉、そしてカナメが映っていた。
「(帰りを待っている連中がいるんだよお!!)」
『ジャアネェ、”キークン”』
そう言って腕を振り上げた瞬間・・・時間が元に戻った。
「!!どらあ!!」
『!!』
「がはああ!!」
キンジはその瞬間に避けるとそれを見た理子だった者は驚き、アリアが扉にぶつかり頭から血を出すほどのけがを負った。
「畜生が!!」
キンジは悪態つけながらアリアを抱えてバーラウンジから出るとそれを見た
理子だった者は嬉しそうにこう言った。
『キャハハハハハ、コンナセマイヒコウキノナカデ”オニゴッコ”スルンダァ!
イイヨ”キークン”ソノアソビヲウケテアゲルカラサァ・・・チャントニゲテヨ。』
ジャナイトコロシチャウカラネェと遠くから言う声にキンジは体勢を
整えなければいけないという思いでアリアの部屋にへと向かった。
そしてそれを見ていたのは・・・キンジだけではなかった。
鉄製の「スズメバチ」もそれを見た後キンジの行く方向に向かって飛んで行った。
「01」のライダー・・・どうやって出そうかな?