「な・・・な・・・何じゃこりゃ~~!!」
キンジは鏡を見て驚いていた。
今自分は武偵校の制服ではなく上半身を分厚い装甲を身に纏っているのだ。
然も顔も特殊なプロテクターで覆われていて辛うじてだが自分だと分かる位で
あった。
「これって・・・夢か?」
キンジはそう思いながらブレスレットを見てみると先程の巨大なスズメバチは
大人しくくっ付いていた。
「夢じゃなさそうだがどうなってるんだ此れ?」
キンジはもう一度自分が身に纏っているものを見ても訳が分からなかった。
「・・・如何やって纏ったんだ俺??」
正直そこが疑問なのだ。
何せ突如光ったと思えばこの様な装甲を身に纏っているのだからだ。
そして暫く考える中・・・足音が聞こえてきた。
ガシャ、ガシャと音を鳴らして歩いてくるのが分かった。
「糞ッ、もう来やがったか。」
キンジはそう言いながら自身をもう一度見直すとある決心を固めた。
「ああもう仕方がねえ!!男は度胸!!ぶち当たってやらあ!!!」
そう言いながらキンジは扉を半ば破壊するような感じで出て行った。
「おい!理子!!」
突如目の前に現れた人間を見て理子は・・・ププッと笑いながらこう言った。
『ナニソレキークンwwwwヘンナカッコウwwwww』
「喧しいわ!!」
理子の笑い声にキンジは怒りながらそう言った。
『マアイッカ、アリアハウシロニイルカラアトデコロセバイイカラマズハ
”キークン”カラ・・・コロシチャオ』
そう言うとまた時間が止まった。
「(糞っ!!またかよ!!)」
キンジはそう言うも声が出せないので何も出来なかった。
『バイバ~イ”キークン”』
理子がそう言うとキンジを何度も周りを殴りつけた。
「(ぐうお!!)」
そしてそれを何度も繰り返すうちに・・・時間切れとなった。
「ガアアアア!!」
そして幾つもの火花が散っているも・・・傷一つもなかったのだ。
『ハア?』
理子は素っ頓狂な声を上げるもキンジはそれを見て驚いていた。
「(これって・・・結構堅いのか!!)」
キンジはそれを見てそう確信するもある事に気づいた。
「(ああでもどうやって攻撃すりゃいいんだよ!!)」
そう思っているとプロテクターの中から何かデータが出てきた。
「??何だこれ?」
キンジはそう思っているとある所が点滅しているのを見るとそこはそのスズメバチの羽の所であった。
そしてそれは映像によれば羽を左右それぞれ逆向きに回すものであった。
「これを回すのか?」
キンジはそう言いながら羽を回すと・・・ある音声が聞こえた。
『Cast Off』
「は?」
すると装甲が浮かび上がり・・・飛び出した。
「ウォワアアア!!」
すると周りの飛行機の壁にも当たりその形に凹んでいた。
そして装甲の下が露となった。
上半身は黄色の装甲が幾つか点在し、顔はまるで蜂のようになっていた。
そしてある音声でそれは明らかになった。
『Channge Wasp ”Thebee"』
「・・・『ザビ―』。」
今新たなる戦いの始まりが告げようとしていた。
次回
キンジ「これなら負ける気がしねえ!!」
理子「ねえ一緒に来ないキー君?お兄さんがいる所へ?」
キンジ「これ以上兄さんを語るなア!!」
予測不可能な世界で少年は何を統べるか!?