予測不可能者  遠山キンジ   作:caose

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 ああ・・・昼飯ぐらい普通にしてくれよ。


第二章『炎と氷のシスターズ(姉妹)/ジェミニの剣』
昼でのドタバタ事情聴取。


 あのデート(あの後『夢ヒス』になってしまった)から更に時が経ち・・・。

 「やあ遠山君。ここ、良いかな?」

 キンジ達が学食堂で食べている中あるイケメン面の男が話しかけてきた。

 「おお良いぞ。『不知火』。」

 キンジがそう言うと周りも良いよと言った後その青年「不知火 亮」は座った。

 この男は武偵校生としては珍しくあらゆる分野において粗忽なくこなせて

人格者としても有名な為武偵校では珍しいタイプなのである。

 すると不知火の後ろにはもう一人男性がいた。

 「よう、キンジ。ちょっと聞きてえことあるけどここ良いか?」

 「おお、武藤。お前もか。」

 悪友でもある武藤もそこに入った。

 そして二人が席に着くと(不知火はサンドイッチ、武藤はお握りとうどん)武藤は

キンジにある事を聞いた。

 「そういやよキンジ。お前この間紫ちゃんとデートしたって本当か?」

 「「「!!!」」」

 その言葉にキンジ、飛鳥、雪泉がぎょっとした。

 そしてキンジは口の中に入れている一口サイズのハンバーグを飲み込むと

こう言った。

 「で、デートって何処からそんな情報が来たんだよ!!」

 「ん?丁度そこに「アサルト」の1年生が見ていてな。そっから。」

 「・・・マジかよ。」

 キンジはまさか自分が所属している所からと思いながら武藤に対してこう返した。

 「あれは前に個人的な依頼をしていたからそのお礼だよ。」

 「またまた、その『アサルト」の子たちによると『恋人同士みたいで良いなア。』

って愚痴ってたらしいぜ。」

 キンジの言葉に対して武藤がそう返すと飛鳥と雪泉がキンジを見てこう聞いた。

 「と、遠山君!!それってどう言う事!!?」

 「まさか付き合ってませんよね!!?」

 あまりの気迫にキンジもええとと思っているのだが更に武藤は爆弾を落とした。

 「そういやお前ら映画で何見たんだよ?あの時間帯だと・・・この映画見たのか?」

 武藤はそう聞いて携帯電話から調べるとその映画の情報が出てきた。

 それを見た飛鳥と雪泉は顔を真っ赤にして更にこう聞いた。

 「何!この映画!!」

 「こ、こんなもの私達が見てもって・・・ふぇええ!!」

 飛鳥と雪泉は最早混乱状態であったがキンジはこう答えた。

 「いやそれは紫の姉ちゃんがあの映画のチケットを渡されたからだよ。知ってたら

見ねえよ!!」

 キンジはそう返すと飛鳥はキンジに恐る恐るこう聞いた。

 「じゃ・・・じゃあさ・・・何もやってないの?」

 「何をさ?」

 「その・・・キスとか・・・。」

 その言葉を聞いてキンジはあの時の事を思い出して顔を真っ赤にすると一瞬・・・

沈黙が起きて・・・爆発した。

 「やっぱりしてるじゃん!!」

 「不謹慎です!不純異性交遊です!!」

 飛鳥と雪泉がそう言うと焔たちはああなと思ってこう言った。

 「それであいつ今日は見てないのか。」

 「ああ、恥ずかしいからの~~。」

 「?・・・何の話っすか?」

 焔、夜桜、華毘がそう言うと武藤たちがキンジを見てこう言った。

 「よくやったなキンジ!!お前男だぜ!!」

 まあファンには怒りで殺されそうだけどなと言うとキンジは武藤にこう聞いた。

 「ファンって・・・あいつモテるのかよ!?」

 「あれ知らなかったっけ?紫さんってちょっと前までネットアイドルとかしててね、巷じゃ『爆乳アイドルむらさき』って有名なんだよ。」

 「・・・あいつ昼夜逆転生活中にそんなことしてたのかよ。」

 マジかよとキンジは不知火の言葉に仲間の裏話を聞いて茫然としていた。




 紫「はあい♡『爆乳アイドルむらさき』だよ。皆元気にしてたあ?私もね今元気だからいっぱい頑張ろう☆。」
 忌夢「・・・あれくらい積極的に攻められないのかなあ?」

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